シリア政府は在外公館での更新時の外務在外居住者省による更新許可取得を廃止し、「不法出国者」によるパスポート取得・更新が容易に(2015年4月21日)

アサド大統領は2015年政令第17号を交付し、在外公館でのパスポート更新時の外務在外居住者省による更新許可取得を廃止した。

クッルナー・シュラカー(4月24日付)によると、この法律は24日付で施行されるという。

『ハヤート』(4月27日付)によると、これにより、正規の出国手続きを経ずに「不法出国」した在外シリア人のパスポート取得・更新が容易になるという。

AFP, April 24, 2015、AP, April 24, 2015、ARA News, April 24, 2015、Champress, April 24, 2015、al-Hayat, April 25, 2015、April 27, 2015、Iraqi News, April 24, 2015、Kull-na Shuraka’, April 24, 2015、al-Mada Press, April 24, 2015、Naharnet, April 24, 2015、NNA, April 24, 2015、Reuters, April 24, 2015、SANA, April 24, 2015、UPI, April 24, 2015などをもとに作成。

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マケイン米上院議員らがオバマ政権に対シリア国境地帯に「安全保障地域」(飛行禁止空域)の設定を要求(2015年4月21日)

米共和党のジョン・マケイン上院議員とリンゼイ・グラハム上院議員、民主党のリチャード・ダービン上院議員、ティム・ケイン上院議員は、バラク・オバマ米大統領に書簡を提出、シリアでの紛争による避難民や破壊を「文明世界に対する侮辱であり、停止されねばならない」と主張、対トルコ国境地帯に安全保障地域(飛行禁止空域)を設定するなどの「必要な措置の実施」を求めた。

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一方、米国を訪問中のトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、ジョン・ケリー米国務長官と会談し、シリア、イラク情勢などへの対応について協議した。

AFP, April 22, 2015、AP, April 22, 2015、ARA News, April 22, 2015、Champress, April 22, 2015、al-Hayat, April 23, 2015、Iraqi News, April 22, 2015、Kull-na Shuraka’, April 22, 2015、al-Mada Press, April 22, 2015、Naharnet, April 22, 2015、NNA, April 22, 2015、Reuters, April 22, 2015、SANA, April 22, 2015、UPI, April 22, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局とシャーム自由人イスラーム運動がアレッポ県アフリーン市一帯の食糧、燃料の搬入などをめぐって合意(2015年4月21日)

アレッポ県では、ARA News(4月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(アフリーン地区)アサーイシュはアフローン市で拘留中のジハード主義武装集団戦闘員多数を釈放した。

この釈放はシャーム自由人イスラーム運動との合意に基づくもので、同合意は、人民防衛隊がヌッブル市、ザフラー町への支援を行わないことの見返りとして、シャーム自由人イスラーム運動がアフリーン市一帯、アレッポ市シャイフ・マクスード地区への食糧、燃料などの搬入を認めることを骨子としているという。

AFP, April 22, 2015、AP, April 22, 2015、ARA News, April 22, 2015、Champress, April 22, 2015、al-Hayat, April 23, 2015、Iraqi News, April 22, 2015、Kull-na Shuraka’, April 22, 2015、al-Mada Press, April 22, 2015、Naharnet, April 22, 2015、NNA, April 22, 2015、Reuters, April 22, 2015、SANA, April 22, 2015、UPI, April 22, 2015などをもとに作成。

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シリア、イラン、スイス外務省上級会合でシリア、イラクへの人道支援などについて協議(2015年4月21日)

イランの首都テヘランで、シリア、イラン、スイスの外務省上級会合が行われ、ダーイシュ(イスラーム国)への対応やシリア、イラクへの人道支援のありようなどが協議された。

会合には、シリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)、スイス外務省のマヌエル・ベスラー人道支援開発局長が参加した。

SANA(4月21日付)によると、会合では、ミクダード副大臣が、「テロ集団が支配する地域に人道支援物資の搬入が困難になっていると一部の当事者が主張するが、彼らはこれらの地域を占拠しているテロリストに外国からどのように武器が持ち込まれているかを知るべきだ」と主張した。

またベスラー局長は「シリアの人道的悲劇を終息させる唯一の道はシリアの主権を維持し、政治的解決をめざすことだ」と述べた。

アブドゥッラフヤーン副大臣も「シリアの被災者に中立的なかたちで人道支援物資が配給されることが重要だ」と述べた。

またアブドゥッラフヤーン副大臣はベスラー局長との個別会談で、テロ組織への武器の流入を阻止するためシリアの近隣諸国による国境監視を強化すべきだと述べた。

AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市で拉致されたキリスト教主教2人との連帯を訴えるデモ(2015年4月21日)

クッルナー・シュラカー(4月22日付)は、シリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教の2人がアレッポ県カフルダーイル村で誘拐(2013年4月22日)されてから2年が経ったのに合わせ、アレッポ市内で2人との連帯と釈放を求めるデモが行われ、多くの住民が参加したと報じた。

Kull-na Shuraka', April 21, 2015
Kull-na Shuraka’, April 21, 2015
Kull-na Shuraka', April 21, 2015
Kull-na Shuraka’, April 21, 2015
Kull-na Shuraka', April 21, 2015
Kull-na Shuraka’, April 21, 2015

 

AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県クワイリス航空基地でシリア軍戦闘機を撃墜(2015年4月21日)

アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が、クワイリス航空基地に着陸しようしていたシリア軍戦闘機をダーイシュが撃墜したとする映像を公開した。

アアマーク通信によると、ダーイシュはまた、パラシュートで脱出したパイロットと助手の2人を追撃し、パイロットを殺害したという。

Kull-na Shuraka', April 21, 2015
Kull-na Shuraka’, April 21, 2015

なおこれに関して、シリア政府側の複数のメディアは、シリア軍戦闘機が技術的トラブルによって墜落したと報じたという。

一方、ARA News(4月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の武装部隊は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、スィリーン村の穀物サイロを制圧した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がカダム区で反体制武装集団戦闘員2人を捕捉、ハジャル・アスワド市で「覚醒評議会の背教者」と断罪して斬首した。

ダーイシュはハジャル・アスワド市を拠点として、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに侵攻、同キャンプの80%を占拠しているが、カダム区ではシリア政府と反体制武装集団が「国民和解」し、戦闘が行われていないという。

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ヒムス県では、SANA(4月21日付)によると、トゥワイナート村、ジャズル・ガス採掘所地帯、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(4月21日付)によると、バドラーン村、ミールビーヤ村、ラフラフ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ガーディアン』(4月21日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者、アブー・バクル・バグダーディー氏がイラク西部で3月に有志連合の空爆によって重傷を負っていたと報じた。
ダーイシュと関係の深いイラクの情報筋によると、バグダーディー氏は当初、生命の危機にあったが徐々に回復、ただし日常的な組織管理を再開するには至っていないという。<
同組織の複数の幹部は、バグダーディー氏が死亡すると想定し、新たな指導者を決める緊急の会議を開いたという。

AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、The Guardian, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。

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対トルコ国境のバーブ・ハワー国境通行所管理局が出入国管理課を開設(2015年4月21日)

ARA News(4月21日付)などは、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所管理局が声明を出し、出入国管理課を開設したと発表し、その写真を公開した。

フェイスブックを通じて発表された声明によると、出入国管理課は、シリア政府支配地域で居住する住民に対して出入国スタンプ用のカードを交付し、彼らのスタンプに出入国の記録が残らない配慮をするという。

なおヌールッディーン・アブドゥーを名乗る地元の活動家は、ARA Newsに対して、国境通行所が、民間人によって運営されるが、武装集団の管轄下に置かれていると述べた。

バーブ・ハワー国境通行所一帯は、イスラーム戦線の傘下にある武装集団(アナトリア通信が言うところの「反体制勢力」、https://syriaarabspring.info/wp/?p=18517)が支配している。

ARA News, April 21, 2015
ARA News, April 21, 2015
ARA News, April 21, 2015
ARA News, April 21, 2015
ARA News, April 21, 2015
ARA News, April 21, 2015
ARA News, April 21, 2015
ARA News, April 21, 2015


AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線、自由シリア軍南部戦線はダルアー県ブスル・ハリール市周辺一帯を奪還(2015年4月21日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、自由シリア軍南部戦線諸派からなる武装集団が、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人、アフガン人戦闘員と交戦、20日にシリア軍が制圧したブスル・ハリール市周辺一帯、ダルアー市とラジャート高地、およびダルアー市とタドムル砂漠方面を結ぶ兵站路を奪還した。

ブスル・ハリール市一帯での戦闘では、反体制武装集団37人、シリア軍兵士22人が死亡し、またシリア軍側の戦車など15輌が破壊されたという。

これに対し、シリア軍はインヒル市、ナーフタ町、サムリーン村、ムライハト・アトシュ村、サイダー町、フラーク市を「樽爆弾」などで空爆した。

Kull-na Shuraka', April 21, 2015
Kull-na Shuraka’, April 21, 2015

一方、SANA(4月21日付)によると、サカーカー村、ナーフタ町、東カラク村、ムザイリーブ町、アルマー村、サイダー町、ヌアイマ村、カフルシャムス町、アクラバー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍作戦司令室を構成するアル=カーイダ系武装集団は、アリーハー市入り口に位置する女学校と診察所を攻撃し、駐留していたシリア軍兵士70人以上を殺害した。

シャームの民のヌスラ戦線が出した声明によると、攻撃は自爆ベルトを着用した戦闘員2人による自爆攻撃で決着したという。

Kull-na Shuraka', April 21, 2015
Kull-na Shuraka’, April 21, 2015

これに対して、シリア軍はクマイナース村、バズィート村、サラーキブ市、アルバイーン山一帯、ザーウィヤ山一帯、サマリーン市、クーリーン村、ファイルーン村を空爆する一方、マストゥーマ軍事基地一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月21日付)によると、フバイト村、タッル・ルンマーン村、ブカフルーン村、マールティーン村、カフルラーター村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍が同地を空爆した。

これにより、ジハード主義武装集団戦闘員3人が死亡したという。

またカーブーン区に迫撃砲弾複数発が着弾し、住民7人が負傷した。

なお、ARA News(4月21日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、ラフマーン軍団、イスラーム軍、首都の兵、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、アサーラと開発の兵、カアカーア旅団がジャウバル区内のタイイバ区制圧に向けて軍事作戦を開始すると発表した。

一方、SANA(4月21日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザブディーン村でシリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍が同地一帯を地対地ミサイルで攻撃した。

一方、SANA(4月21日付)によると、アルバイン市、バーラー村、ザブディーン村、アーリヤ農場、ザバダーニー市、アッサール・ワルド村無人地帯、サアサア町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ナビー・ユーヌス峰山頂付近で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、ジハード主義武装集団はドゥーリーン山のシリア軍拠点に対して砲撃を行い、シリア軍兵士多数が死傷した。

一方、SANA(4月21日付)によると、ザイトゥーナ村、ルワイサ村、ルワイサト・バッラータ村、アラーフィート・ラシュワーン村、カタフ・ガナマ村、アティーラ村、バイト・アウワーン村、カタフ・ガドル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区、シャッアール地区をシリア軍が砲撃し、ジハード主義武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(4月21日付)によると、サラーフッディーン地区では反体制武装集団がシリア軍部隊を要撃し、兵士18人を殺害した。

一方、SANA(4月21日付)によると、マンスーラ村、タッル・ダマーン村、ハーン・アサル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(4月21日付)によると、カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月21日付)によると、西サムダーニーヤ村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月21日付)によると、マスアダ村、ウンム・シャルシューフ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。

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民主統一党のムスリム党首「シリアのバアス党政権と関係などない…。いわゆる穏健な反体制派はマイノリティに対して極端な見解を持っている」(2015年4月21日)

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、英下院外交委員会の報告書「イラク・クルディスタン地域への英国政府の政策」(2015年1月21日、http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201415/cmselect/cmfaff/564/564.pdf)に関して、『ハヤート』(4月22日付)に書面で「我々の党を不公平なかたちで批判している」と回答した。

アサド政権とつながりがあり、「穏健な反体制派」との協力を完全に拒否する民主統一党への支援は極めた困難だと指摘したこの報告者に関して、ムスリム共同党首は「我々は、シリアのバアス党政権とは直接、間接の関係はない…。我々は2004年のカーミシュリー市での蜂起以来、アサド政権に反対している…。人民防衛隊、女性防衛部隊、民主統一党は、アレッポ県、ハサカ県の支配地域でシリア軍と衝突している」と述べた。

また「民主統一党とクルド民族主義諸政党は、過去も現在も穏健な反体制派と協力する用意がある。しかし、いわゆる穏健な反体制派は、クルド人などのマイノリティに対して極端な見解を持っている。にもかかわらず、我々の党、そして人民防衛隊は、自由シリア軍、ユーフラテスの火山作戦司令室の部隊、ラッカ革命家運動とコバネ(アイン・アラブ)市の防衛戦で協力してきた」と強調した。

一方、英下院報告書がトルコのクルディスタン労働者党(PKK)との関係を懸念材料としてあげたことに関しては「我々の党はシリアの独立した正統で、独立した司令部、意思決定を行っている。我々の党は、イラク・クルディスタン民主党、イラク・クルディスタン愛国同盟、クルディスタン労働者党(PKK)など、中東地域のすべての主要な(クルド民族主義)政党と強力で台頭な関係を維持している…。PKKと組織的な関係はないと我々は英国政府に何度も行ってきた」。

また報告書が「多元主義と人権」の尊重の必要を強調していることについては「報告書はロージュアーヴァー(西クルディスタン)移行期民政局を無視している…。民政局は多元主義と公正の原則に基づいており、アラブ人、クルド人、キリスト教徒、アッシリア教徒、アルメニア教徒といったロージュアーヴァーのすべての社会成員を包摂している」と述べた。

AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。

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トルコ外相の訪米はダーイシュ(イスラーム国)対策を口実としたシリア領空への飛行禁止空域の設置が目的(2015年4月21日)

米国を訪問中のトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は国際平和カーネギー基金(ワシントンDC)で講演を行い、トルコが「外国人テロリストの流入を食い止める」ことを通じてダーイシュ(イスラーム国)殲滅をめざす有志連合を支援しているとしたうえで、「我々は必要なすべての措置を講じた」と主張した。

またシリア情勢については「シリア政府に圧力をかけて、交渉のテーブルに着かせる」べきだと力説、「シリア国民の正当な要求を代表する政府がシリアの政治的真空を満たす」必要があると述べた。

チャヴシュオール外務大臣の訪米に関して、『ハヤート』(4月22日付)は、複数の西側外交筋の話として、米国に対してダーイシュとの戦いを口実に、シリア領空に飛行禁止空域の設定などを通じた反体制武装集団のさらなる支援を行うよう要請することをめざしたものだと伝えた。

AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。

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