ダイル・ザウル県、ハマー県などでシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘続く:ヒムス県ではラフマーン軍団がダーイシュを襲撃(2015年4月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月4日付)によると、ダイル・ザウル市サーリヒーヤ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(4月4日付)によると、ラフマーン軍団など反体制武装集団が県東部アルヤーニーヤ村、ハブラ村一帯(およびダマスカス郊外県カラムーン地方)のダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所を攻撃し、ダーイシュ・メンバー24人を殺害した。

一方、SANA(4月4日付)によると、ラッフーム村一帯、グナイマート村、ジュッブ・ヒブル村、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月4日付)によると、ジャニー・アルバーウィー村、ウカイリバート町、ラハーヤー村、カフルズィーター市、北カスタル村、サルハト・カバリーヤ村、ラスム・アドゥール村、ティバーラト・ディーバ村、ハマーディー・ウマル村、ラスム・カトシーヤ村、ラスム・ファーヤー村などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(4月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、マンビジュ市のすべての商店、野菜・果物行商人に対して1,000シリア・ポンドの税を課すことを決定した。

AFP, April 4, 2015、AP, April 4, 2015、ARA News, April 4, 2015、April 5, 2015、Champress, April 4, 2015、al-Hayat, April 5, 2015、Iraqi News, April 4, 2015、Kull-na Shuraka’, April 4, 2015、al-Mada Press, April 4, 2015、Naharnet, April 4, 2015、NNA, April 4, 2015、Reuters, April 4, 2015、SANA, April 4, 2015、UPI, April 4, 2015などをもとに作成。

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「自由シリア軍」を名乗る2つの武装集団がアイン・アラブ市からトルコ領内に撤退(2015年4月4日)

ARA News(4月4日付)は、アレッポ県アイン・アラブ市の住民の話として、アブドゥルジャッバール・アカイディー大佐率いる武装集団と「自由シリア軍」を名乗る別の武装集団の車輌からなる車列が、ミュルシトプナル国境通行所を経由してトルコ領内に移動した、と伝えた。

これに関して、ユーフラテスの火山合同作戦司令室の匿名筋は、アカイディー大佐はすでにアイン・アラブ市にはいない、ことを明らかにした。

アカイディー大佐が率いる武装集団は、トルコからアイン・アラブ市に入り、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と戦い、勝利していた。

AFP, April 4, 2015、AP, April 4, 2015、ARA News, April 4, 2015、Champress, April 4, 2015、al-Hayat, April 5, 2015、Iraqi News, April 4, 2015、Kull-na Shuraka’, April 4, 2015、al-Mada Press, April 4, 2015、Naharnet, April 4, 2015、NNA, April 4, 2015、Reuters, April 4, 2015、SANA, April 4, 2015、UPI, April 4, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン内相「事態が収拾するまでジャービル国境通行所閉鎖を続ける」:レバノンの貨物トラック30台以上がナスィーブ国境通行所で反体制武装集団に拘束(2015年4月4日)

ヨルダンのフサイン・マジャーリー内務大臣は、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団によるシリアのダルアー県ナスィーブ国境通行所制圧を受けて、一時閉鎖していたヨルダン側のジャービル国境通行所に関して「事態が収束するまで閉鎖を続ける」と発表した。

また、同地に取り残されていた貨物車輌の運転手らの安否に関して、シリア人運転手1人が負傷し、ヨルダン側の病院に搬送された以外、全員無事だと付言した。

一方、ディーナー・カアワール国連ヨルダン代表大使は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、ヨルダンとトルコが教練を受けたテロリスト数千人をシリア領に潜入させているとするシリア政府の書簡を「事実無根」と否定するつとともに、「シリア政府による人権、国際人権法…といった諸原則の体系的違反によって…民間人が被害を受けていることの責任はシリア政府にある」と批判した。

ペトラ通信(4月4日付)、『ハヤート』(4月5日付)が伝えた。

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レバノン冷凍車輌組合は、ナスィーブ国境通行所一帯での戦闘を受け、レバノンの冷凍貨物車30台以上とその運転手がシリア側で足止めを食っていると発表した。

ナハールネット(4月4日付)などが伝えた。

AFP, April 4, 2015、AP, April 4, 2015、ARA News, April 4, 2015、Champress, April 4, 2015、al-Hayat, April 5, 2015、Iraqi News, April 4, 2015、Kull-na Shuraka’, April 4, 2015、al-Mada Press, April 4, 2015、Naharnet, April 4, 2015、NNA, April 4, 2015、Petra, April 4, 2015、Reuters, April 4, 2015、SANA, April 4, 2015、UPI, April 4, 2015などをもとに作成。

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シリア国家建設潮流のフサイン代表が「モスクワ2」への参加を断念(2015年4月4日)

シリア国家建設潮流のルワイフ・フサイン代表はAFP(4月4日付)に、6日から開催予定のシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」への参加を見合わせると発表した。

フサイン代表は、シリア当局が自身(起訴中)の国外への渡航を許可しなかったことが、不参加の理由だと述べる一方、シリア政府が「第1回会合ほどに第2回会合(モスクワ2)に関心を持っていない」と非難した。

AFP, April 4, 2015、AP, April 4, 2015、ARA News, April 4, 2015、Champress, April 4, 2015、al-Hayat, April 5, 2015、Iraqi News, April 4, 2015、Kull-na Shuraka’, April 4, 2015、al-Mada Press, April 4, 2015、Naharnet, April 4, 2015、NNA, April 4, 2015、Reuters, April 4, 2015、SANA, April 4, 2015、UPI, April 4, 2015などをもとに作成。

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イドリブ市一帯でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2015年4月4日)

イドリブ県では、『ハヤート』(4月5日付)などによると、ファトフ軍を構成するジハード主義武装集団がマストゥーマ村一帯でシリア軍との交戦を続けた。

一方、SANA(4月4日付)によると、イドリブ市内のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運度、ジュンド・アクサー機構などの拠点をシリア軍が「正確且つ集中的」に空爆した。

またサルミーン市、ジュダール・ブカフルーン村、マクバラ村、ナリラヤー村、クマイナース村、アブー・ズフール町一帯、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、バーラ村、カフルラーター村、アービディーン村、マアッラトミスリーン市、トゥータ村、アイン・バーリダ村、タフタナーズ市、フワイズ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市一帯、アイン・タルマー村、ザバダーニー市一帯を空爆・砲撃、フライタ村郊外無人地帯でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月4日付)によると、シリア軍がタファス市、ジャースィム市、シャイフ・マスキーン町西方、東ガーリヤ村など各所を「樽爆弾」など空爆した。

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ヒムス県では、SANA(4月4日付)によると、ラスタン市、ワアラ村、ウンム・シャルシューフ村、ラジャム・カスル村、ラジャム・アーリー村、アブー・ハワーディート村、ムシャイリファ村、ウンム・サフリージュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール大隊、ハマー・アキーダ旅団、イスラームの獅子旅団、イーマーン・ビッラー旅団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(4月4日付)によると、ワディーヒー村、アルド・マッラーフ地区、ナイラブ村、ハンダラート・キャンプ一帯、アブティーン村、アターリブ市、アレッポ市ライラムーン地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月4日付)によると、ラターミナ町、サラミーヤ市東部郊外の砂漠地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月4日付)によると、ヌアイマ村、フラーク市・ムライハ村街道、ナスィーブ村近郊免税市場一帯、アクラバー村、ハーッラ市、ダルアー市各所などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月4日付)によると、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 4, 2015、AP, April 4, 2015、ARA News, April 4, 2015、Champress, April 4, 2015、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2015、al-Hayat, April 5, 2015、Iraqi News, April 4, 2015、Kull-na Shuraka’, April 4, 2015、al-Mada Press, April 4, 2015、Naharnet, April 4, 2015、NNA, April 4, 2015、Reuters, April 4, 2015、SANA, April 4, 2015、UPI, April 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの90%を制圧、シリア軍が同地を激しく爆撃(2015年4月4日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区(ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯)に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)とハマース寄りのパレスチナ人武装組織「アクナーフ・バイト・マクディス大隊」をはじめとするジハード主義武装集団が交戦するなか、シリア軍が同地一帯に空爆を行った。

シリア軍、国防隊はまた、ヤルムーク区に隣接するタダームン区でもジハード主義武装集団と交戦した。

『ハヤート』(4月5日付)によると、ダーイシュのキャンプ侵攻を支援したシャームの民のヌスラ戦線も、ダーイシュとともにキャンプ内での戦闘に参加し、「アクナーフ・バイト・マクディス大隊」らと交戦したという。

シリア人権監視団によると、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員の攻勢を受け、アクナーフ・バイト・マクディス大隊はヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの北東部へと追いやられ、ダーイシュらはキャンプの約90%を掌握しているという。

これに対し、アクナーフ・バイト・マクディス大隊は早朝、サラーフッディーン・モスクのミナレットの拡声器などを通じて、「ヤルムーク奪還作戦」の開始を発表し、キャンプ内の武装集団・戦闘員に対して、ダーイシュへの徹底抗戦を呼びかけているという。

ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015
ARA News, April 4, 2015

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シリア人権監視団によると、ダーイシュ侵入から4日目となる4日も、キャンプ一帯では砲撃、銃撃戦が行われ、民間人6人、アクナーフ・バイト・マクディス大隊側の戦闘員12人、ダーイシュ側戦闘員複数、シリア軍・国防隊兵士5人が死亡したという。

死亡したアクナーフ・バイト・マクディス大隊戦闘員のうちの2人はダーイシュによって斬首されたという。

また「シリアのパレスチナ人のための行動グループ」によると、ダーイシュとの戦闘で、ファタハ・インティファーダのアブドゥッラー・ハサン・アブドゥッラー氏や住民(難民)1人が死亡する一方、シリア軍の空爆でも住民(難民)1人が死亡した。

一方、パレスチナ解放戦線のタイスィール・アブー・バクル氏(ダマスカス在住)によると、ダーイシュは3日以降、キャンプ内で、民間人を含む21人を殺害、74人を拘束しているという。

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なお『ハヤート』(4月5日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプには、2011年の紛争前には16万人のパレスチナ人が暮らしていたが、現在の人口は推計で約1万8,000人にまで落ち込んでいる。

一方、シリアのパレスチナ人のための行動グループによると、シリア政府に敵対的な勢力が支配するヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに対するシリア軍の包囲は636日に及び、電気は716日、水道は206日にわたって不通、包囲による犠牲者数は173人に達しているという。

またシリア軍によるパレスチナ難民キャンプ包囲は、ダマスカス郊外県の、フサイニーヤ・キャンプ、スバイナ・キャンプに対しても500日以上(フサイニーヤは537日、スバイナは507日)続けられ、ハーン・シャイフ・キャンプに至る幹線道路も閉鎖されている一方、ダルアー県のキャンプは3分の2が破壊され、353日にわたって電気が復旧していないという。

さらにアレッポ県のハンダラート・キャンプのパレスチナ人は、同地がヌスラ戦線などによって制圧された709日前に、全員が避難した。

これに対して、ダマスカス郊外県のジャルマーナー市、サイイダ・ザイナブ町、ラタキア県ラタキア市ラムル・キャンプ、ヒムス県アーイディーン・キャンプは比較的平穏だという。

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パレスチナのハマース指導部のイスマーイール・ラドワーン氏はクドス・プレス(4月4日付)に「シリアのヤルムーク・パレスチナ難民キャンプを救済するための緊急介入の必要がある」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は声明を出し、「バッシャール・アサドの「樽爆弾」とダーイシュ(イスラーム国)のナイフからヤルムーク・パレスチナ難民キャンプを救出するための緊急行動」を国連および有志連合に対して呼びかけた。

AFP, April 4, 2015、AP, April 4, 2015、ARA News, April 4, 2015、Champress, April 4, 2015、al-Hayat, April 5, 2015、Iraqi News, April 4, 2015、Kull-na Shuraka’, April 4, 2015、al-Mada Press, April 4, 2015、Naharnet, April 4, 2015、NNA, April 4, 2015、Quds Press, April 4, 2015、Reuters, April 4, 2015、SANA, April 4, 2015、UPI, April 4, 2015などをもとに作成。

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