アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動幹部が同じくアル=カーイダ系のヌスラ戦線に対してアル=カーイダとの絶縁を求める(2015年4月17日)

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のアミール(司令官)ハーシム・シャイフ氏(アブー・ジャービル)は、ジャズィーラ・チャンネル(4月19日付)のインタビュー(https://www.youtube.com/watch?v=JkJERl5ieDM)に応じ、「ヌスラ戦線が世界中の国と戦っているアル=カーイダとシャームの民のヌスラ戦線がつながりを持っていることは、シリア国民にとって有害なことだ」と述べ、アイマン・ザワーヒリー氏と絶縁すべきだと主張した。

タイスィール・アルーニー記者が行ったインタビューにおいて、シャイフ氏は、シャーム自由人イスラーム運動とヌスラ戦線の関係が、他のイスラーム主義部隊と何ら変わらず、両者の間にはシャリーアに関連する政策をめぐっては、いくつかの意見の相違がある、と述べた。

また2014年9月にイドリブ県で幹部の多くが殺害されたことに関して「シャーム自由人イスラーム運動は司令官らの殉教後生まれ変わった。司令官、戦闘員のレベルで組織を改編する機会となり、若干の変更がなされた…。アッラーのおかげで司令官らの殉教は何の影響も及ぼさなかった」と答えた。

一方、トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立や同連立傘下の暫定内閣については「住民を支援するためなら、イドリブ市に暫定政府があることを我々は禁じない。しかし同時に、我々は暫定政府がイドリブ市を運営することを拒否する。なぜなら彼らはシリア国民を代表していないからだ。都市の自治は、住民によって行われねばならない」と述べた。

またダーイシュ(イスラーム国)については、「シャーム自由人イスラーム運動が駐留する多くの地域にダーイシュが存在している…。ダーイシュはシャーム自由人イスラーム運動がイスラーム教に背いており、戦わねばならないと考えている」と述べた。

最後に、シャーム自由人イスラーム運動の政治的ヴィジョンについては、シリアにおけるシャリーアの支配をめざしているとしつつも、シリアの統治に参加する意思はないと答えた。

Aljazeera.net, April 17, 2015
Aljazeera.net, April 17, 2015

AFP, April 19, 2015、Aljazeera, April 19, 2015、AP, April 19, 2015、ARA News, April 19, 2015、Champress, April 19, 2015、al-Hayat, April 20, 2015、Iraqi News, April 19, 2015、Kull-na Shuraka’, April 19, 2015、al-Mada Press, April 19, 2015、Naharnet, April 19, 2015、NNA, April 19, 2015、Reuters, April 19, 2015、SANA, April 19, 2015、UPI, April 19, 2015などをもとに作成。

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シリア国家建設潮流使節団が西クルディスタン移行期民政局を初訪問(2015年4月17日)

ARA News(4月18日付)によると、シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表を団長とする使節団がハサカ県ラアス・アイン市を訪問し、西クルディスタン移行期民政局の高官らと会談した。

使節団はハサン代表、ムナー・ガーニム副代表、ジャズィーラ地方渉外委員会のアミーナ・ウースィー副委員長からなり、人民防衛隊渉外組織委員会のフサイン・クージャル氏、民政局ジャズィーラ地区立法評議会のムハンマド・サーリフ・アティーヤ議員、民主統一党のメンバーらと会談した。

ARA News, April 18, 2015
ARA News, April 18, 2015

 

AFP, April 18, 2015、AP, April 18, 2015、ARA News, April 18, 2015、Champress, April 18, 2015、al-Hayat, April 19, 2015、Iraqi News, April 18, 2015、Kull-na Shuraka’, April 18, 2015、al-Mada Press, April 18, 2015、Naharnet, April 18, 2015、NNA, April 18, 2015、Reuters, April 18, 2015、SANA, April 18, 2015、UPI, April 18, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線幹部は自由シリア軍南部戦線諸派の「断交」を非難、シリア南部でのファトフ軍結成は近いと主張(2015年4月17 日)

シャームの民のヌスラ戦線の司令官の一人は、ダルアー県ナワー市でのモスクでの説教で、イドリブ県でのファトフ軍作戦司令室結成とイドリブ市制圧に倣って、近々シリア南部(ダルアー県、クナイトラ県)でファトフ軍作成司令室を結成するだろうと述べた。

この司令官はまた、自由シリア軍南部戦線所属組織が声明を出してヌスラ戦線との「断交」を宣言したことに関して、「シリア国民とその革命の唯一の代表は、国民を救済(ヌスラ)するために命を犠牲にした者であり、事務所に隠れて、テレビに出ている者ではない」と非難した。

またクッルナー・シュラカー(4月18日付)によると、ダルアー県各地のモスクでは、多くの説教師が金曜礼拝で、「自由シリア軍」の戦闘員たちに対して、「自分たちの司令官」(自由シリア軍南部戦線所属組織)がヌスラ戦線などと戦うよう指示した場合、それに従わないよう呼びかけた、という。

Kull-na Shuraka', April 18, 2015
Kull-na Shuraka’, April 18, 2015

AFP, April 18, 2015、AP, April 18, 2015、ARA News, April 18, 2015、Champress, April 18, 2015、al-Hayat, April 19, 2015、Iraqi News, April 18, 2015、Kull-na Shuraka’, April 18, 2015、al-Mada Press, April 18, 2015、Naharnet, April 18, 2015、NNA, April 18, 2015、Reuters, April 18, 2015、SANA, April 18, 2015、UPI, April 18, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長がサウジアラビアによるイエメンへの軍事介入を厳しく非難(2015年4月17日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)で行われた「不正に苦しむイエメンとの連帯」を求める集会の参加者に向けてビデオ演説を行い、イエメンに対して空爆を行うサウジアラビアを厳しく批判した。

Naharnet, April 17, 2015
Naharnet, April 17, 2015

ナスルッラー書記長は演説のなかで「脅迫や恫喝は、我々がイエメンに対する攻撃への非難を表明することを妨げるものとはならない…。(イエメンに対する)戦争の真の目的は、イエメンにおけるサウジアラビアと米国のヘゲモニーを回復することにある…。サウジアラビアの高官らは戦争の目的がイエメンのアラブ・アイデンティティを守ることにあると言う。しかし、アラブ人民は彼らがイエメンに対して戦争を行うことを認めたとでもいうのか? これはアラブ人民に対する戦争だ…。イエメン人は、自らのアラブ・イスラーム・アイデンティティを証明する必要などない。イエメンを侵略する者の方こそ、自らのアラブ・アイデンティティを証明しなければならない」と批判した。

また「イエメンでの事態にシーア派とスンナ派の戦争というレッテル付けをすることを誰一人として受け入れることはない。そうしたことを受け入れるのは、カネによって操られている者だけだ」と付言した。

さらに「二大聖地を脅かしているのは誰か? イエメン人だというのか?… 預言者モスクは脅威に曝されている。しかしその脅威はサウジアラビア、そしてワッハーブ主義イデオロギー・文化のなかから生じている」と指弾した。

一方、イエメン情勢をめぐっては「彼ら(サウジアラビア)は、イエメンの国家を守ると言っている・しかし、イエメンの行政機関、空港、港湾施設、軍事基地を爆撃することで、彼らがイエメンを守っているというのか? これがお前たちの守り方なのか?… この戦争の目的が、アブドゥッラッブフ・マンスール・ハーディー大統領をイエメンに戻すことにあるなどとは誰も信じていない…。この攻撃によって、ハーディー大統領は敗北し、大統領に復職するチャンスを失ったのだ」と追究した。

一方、イエメンへの空爆に参加しているパキスタンとエジプトに対しては、「この戦争のパートナーとなるなと呼びかけたい」と述べた。

さらに、レバノン国内の対立する諸勢力に対しては「我々は、イエメン、シリア、そしてそれ以前の話としてレバノンをめぐって同意していないが、辛抱強くあるべきだ。間違った計算をしてはならない…。シリアの体制が2ヶ月で崩壊すると考えたときと同じような間違った計算は避けるべきだ」と呼びかけた。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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イラク治安部隊、人民動員部隊がイラク・バアス党副書記長のイッザト・イブラヒーム・ドゥーリー氏を殺害(2015年4月17日)

イラク・サラーフッディーン県のラーイド・ジャブーリー知事は、ティクリート市東部のハムリーン地区で、イラク治安部隊と人民動員部隊が「テロリスト」と交戦し、バアス党イラク地域指導部副書記長のイッザト・イブラヒーム・ドゥーリー氏を殺害したと発表した。

ARA News(4月17日付)などが伝えた。

ARA News, April 17, 2015
ARA News, April 17, 2015

 

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアル=カーイダ系戦闘員らによって占拠されるイドリブ市などに激しい爆撃(2015年4月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団などによると、ファトフ軍作戦司令室によって占拠されているイドリブ市、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事基地一帯、ファイルーン村、マアッラト・ヌウマーン市、アルバイーン山一帯(バイダル・シャムスー村など)、カスタン村、アイン・スーダ村、アイン・バーリダ村、クーリーン村、トゥウーム村、タフタナーズ市、タルヒーヤ村、ムクビラ村、ハーン・シャイフーン市、アリーハー市西部郊外に対して、シリア軍ヘリコプター、戦闘機が50回以上にわたって激しい空爆を行い、数十人が死傷した。

一方、SANA(4月17日付)によると、イドリブ市、タッル・ディーニート村、サルミーン市、ナイラブ村、クマイナース村、タッラト・カリーマ村、アンカーウィー村、カストゥーン村、クーリーン村、タンジャラ村、ファイルーン村、カフルラーター村、サラーキブ市、タフタナーズ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、シャーム軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カッラーサ地区、サラーフッディーン地区、アウラム・クブラー、バヤーヌーン、ザイターン、ズルバ、

などをシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、ヌッブル市とザフラー町の住民らから構成される国防隊や、反体制武装集団との先頭の末、昨年11月に喪失していたザフラー町南部の工業地区を奪還した。

クッルナー・シュラカー(4月18日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は、ザフラー町近郊の工業地区に向かうシリア軍、国防隊の車列を要撃し、数十人を死傷させたという。

他方、SANA(4月17日付)によると、フライターン市、バヤーヌーン町、カフルナーハー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヌッブル市、ザフラー町がシャームの民のヌスラ戦線による砲撃を受けた。

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ダマスカス郊外県では、スマート・ニュース(4月17日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプとザーキヤ町を結ぶ街道でシリア軍がマイクロバスと民間の乗用車を攻撃し、7人が死亡、4人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(4月17日付)によると、アトマーン村一帯、ダルアー市郵便局一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月17日付)によると、バブア・サフル町近郊のムラッバアート村、ウンム・バーティナ村、西サムダーニーヤ村、ラスム・シューラ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月17日付)によると、スルターニーヤ村、アルシューナ村、アブー・ハワーディート村、バルグースィーヤ村、東サラーム村、ハリージャ村、ウンム・リーシュ村、マスアダ村、ムシャイリファ村一帯、ダイル・フール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月17日付)によると、タッル・ミルフ村、ジャビーン村、ハミーミーヤート村、ムスタリーハ村、ハスラーヤー村、スカイク村、ラムラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

クッルナー・シュラカー(4月17日付)によると、ジャビーン村、タッル・ミルフ村一帯での戦闘で、シリア軍兵士数十人が死亡したという。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、April 18, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、SMART News, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、有志連合がアレッポ県、ハサカ県でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃(2015年4月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が包囲するクワイリス航空基地周辺、アフマディーヤ村、タッル・アフマル村に対してシリア軍が空爆を行い、子供2人が負傷した。

シリア軍はまた、ダーイシュの拠点であるバーブ市に対しても4回にわたり空爆を行ったという。

一方、SANA(4月17日付)によると、バーブ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(4月17日付)によると、ハサカ市西部郊外、および南部郊外でダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が戦闘を続けるなか、有志連合が同地を空爆し、ダーイシュへの忠誠を表明していたブーマイーシュ部族のシャイフの一人ハッジー・ウバイド氏が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(4月17日付)によると、ラッフーム村、ジバーブ・ハマド村、トゥワイヤーン山、ヤティーミーヤ山、トゥワイヤーン・シャーイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(4月17日付)によると、ラーヒタ村・ラドミーヤト・リワー村間に位置するクーア・ハドル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団によると、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のシリア人避難民キャンプ近くで、離反士官(離反前はシリア軍サイバー戦争局に勤務)のヤフヤー・ザフラ准将が遺体で発見された。

ザフラー准将は、反ダーイシュ(イスラーム国)の姿勢で広く知られていたという。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍のアッルーシュ司令官がトルコのイスタンブールを訪問(2015年4月17日)

SLN(4月17日付)は、ダマスカス郊外県で反体制活動を続けているイスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官がトルコのイスタンブールを訪問し、同地に滞在する知り合い反体制ウラマーらと会談したと報じ、その写真を掲載した。

SLN, April 17, 2015
SLN, April 17, 2015

 

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、SLN, April 17, 2017、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県で活動するシャーム戦線が解散(2015年4月17日)

クッルナー・シュラカー(4月17日付)は、アレッポ県で活動するシャーム戦線が解散を決定したと伝えた。

シャーム戦線の解散は、2014年12月に結成を主導したヌールッディーン・ザンキー運動とムジャーヒディーン軍が戦線からの脱退を決定したのを受けた動きだという。

また4月7日には、アムジャード・イスラーム旅団、イスラーム・ヌール運動、フダー大隊連合が、シャーム戦線を離反し、シャーム革命家大隊を結成していた。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプをめぐる動き(2015年4月17日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでの戦闘で、パレスチナ解放軍(PLO民兵)の少尉が死亡した。

またカーブーン区、ティシュリーン地区でも、ダーイシュとジハード主義反体制武装集団が交戦し、ダーイシュ戦闘員4人が死亡した。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がスウェーデン紙のインタビューに応じる「トルコ、カタール、サウジアラビアはテロリストを支援している。ワッハーブ主義が世界のすべてのテロの基礎をなしてきた」(2015年4月17日)

アサド大統領は、スウェーデン日刊紙『エクスプレセン』(4月18日付、http://www.expressen.se/nyheter/mote-med-al-assad/sv/)の単独インタビューに応じた。

インタビューは英語によって行われ、SANA(4月17日付)が全文(http://www.sana.sy/en/?p=36449)、映像(https://youtu.be/Hh0HtcNTN78)、そしてアラビア語訳(http://www.sana.sy/%d8%a7%d9%84%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b3%d8%af-%d9%81%d9%8a-%d9%85%d9%82%d8%a7%d8%a8%d9%84%d8%a9-%d9%85%d8%b9-%d8%b5%d8%ad%d9%8a%d9%81%d8%a9-%d8%a7%d9%83%d8%b3%d8%a8%d8%b1%d8%b3.html

SANA, April 17, 2015
SANA, April 17, 2015

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「テロとは常に深刻な問題であり、いつ、どこで、そしてどのようなかたちで起きようと常に危険なものだ…。テロとはシリアでの危機が始まる何年も前に始まった長いプロセスの一環だ。テロには国境がないために、深刻で危険だ…。それは内政問題ではなし、地域の問題でもない。グローバルな問題だから常に危険なのだ…。我々の場合、テロはもっと危険な問題だ…。なぜなら今回、テロは、主に西側からなる多くの国、指導者、高官の政治的な傘のもとに行われているからだ。彼らは当初から、現実を直視していなかった…。テロは危険だと私は行っているが、同時にそれは克服可能でもある。克服可能である限り、今からそれに対処しても遅くはない…。テロリストが人々の心や知性を洗脳してしまえば、さらに危険なものとなってしまう」。

「過去数年間の(シリアをめぐる)戦争に目を向けると、浮き沈みがあることがわかる。勝つこともあるし、負けることもあった。それはさまざな基準に左右される…。どの程度テロリストが支援を受けているかということが関係することもある…。例えば、イドリブの例…に関して言うと、(勝敗を決する)主な要因はトルコを経由した莫大な支援にあった。兵站支援、軍事支援、そして資金面での支援もあり、これらはサウジアラビアやカタールによって行われた」。

「アル=カーイダの一角をなすシャームの民のヌスラ戦線とトルコ政府は…この戦闘において一つの軍のようだった。つまり(イドリブでの敗北)は我々の軍隊の弱体化によるものではない」。

「トルコ、カタール、サウジアラビアは…シリアの危機にかかわりなく同じテロリストを支援している。彼らはアフガニスタンでもテロリストを支援し、ワッハーブ主義イデオロギーに依拠してきた…。ワッハーブ主義が世界のすべてのテロの基礎をなしてきた」。

(シリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」に成果があったかとの問いに対して)「我は成果が上がったと言うことができる。なぜなら、シリア人どうしの次の対話の基礎をなすことになる原則について合意に達した初めての会合だったからだ。次回会合のスケジュールは決まっていない。なぜなら会合のスケジュールはきわめて包括的な問題であり、4日という「モスクワ2」の会期はそれを決めるには不十分だったからだ…。また私は(「ジュネーブ3」開催に向けた調整を5~6月に行うとした)スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表に同意した。なぜなら、シリアの紛争をシリア人どうしの単なる国内紛争と見ようとするのなら、それは現実的でも客観的でもないからだ。問題は複雑ではなかったが、外国の介入で複雑なものとなった。シリアで問題解決のために行われようとした計画は…、そのいずれもが外国の介入で反故になった…。デミストゥラ氏はこれらの国々(トルコなど)がテロリストの支援を止めさせられないと考えれば、成功しないだろう」。

「シリアで起きていることと第二次大戦中に起きたことを人道的な観点から比較しようと思っても、政治的な理由で比較はできない。しかし誇張するまでもなく、数百万の国民がテロ活動のために、避難を余儀なくされており、それは大きな負担となっている。事実、我々はこの危機の主にを背負っている…。2014年を例にとると、食糧部門ですべての国・機関が提供したのは我々が負担した分の22%程度で、全体の5分の1だけだ…。医療部門では18分の1だけだ…。加えて、我々は給与を支払い、子供たちのもとに予防接種を運搬し、病院に必要な設備を提供している…。我々は国を運営し続け、負担を追っている」。

「スウェーデンを欧州の一部…と考えるなら、ISIS(ダーイシュ(イスラーム国)のもっとも危険な指導者のほとんどがスカンジナビア半島出身者だということを考慮すべきだ…。これは我々が握っている情報だ。だからこうしたグループを欧州と分けて考えることはできないし、欧州の別の国でテロが拡大する限り、スウェーデンも安全ではない…。(しかし)我々の諜報機関に対して(スウェーデン)は何の接触もとってはこない」。

「テロは戦争ではない。テロは何よりもまず、精神状態であり、文化だ。だからまずこうした文化に対処しなければならない。イデオロギーを通じて対処しなければならない。つまり教育や文化を通じてだ。次に、テロリストは貧しい人々を利用する。だから貧困に対処しなければならない。経済発展や開発はきわめて重要だ。第3に、テロリストが若者や子供を洗脳するために利用する政治的な問題に対処しなければならない。これは我々の地域の政治的問題の解決を通じて対処されるべきだ。例えば(中東)和平をめぐる問題は、テロリストがテロリストを勧誘する主因となっている」。

「私は、ISISが我々の社会のなかに温床を築いたとは考えていない…。それゆえ端的に言うのであれば、ISISには未来はない。しかしそれは中長期的に見た場合のことだ…。アル=カーイダにとっての未来、つまりISIS、ヌスラ戦線、そしてムスリム同胞団にとっての未来は、欧州の裏庭にある」。

「我々はこれ(シリア軍による化学兵器使用疑惑)が当初からシリアに向けられたプロパガンダだと言ってきた…。だがそれはうまくいかなかった」。

「我々はすべての戦闘員がイスラーム主義者だとは言っていない…。しかし今支配的になっているのは彼ら、すなわちテロリスト、ISIS、ヌスラ戦線だ。しかし、自由を話題にする場合…、いくつかの簡単な質問をしたい。人を殺すことは自由なのか? 学校を破壊し、子供が学校に行けないようにすることは自由なのか? インフラ、電力網、通信網、衛生施設を破壊することは自由なのか? 文化のいかんにかかわらず、答えは誰にとっても明らかだと思う。我々は自由を得ようと活動するすべての人を支援するが、それは制度のもと、憲法のもとで行われるものだ。暴力、テロ、国家破壊を通じてめざされるものではない」。

(シリア軍も同様の殺戮を行っているのでは、との問いに対して)「そうであることを証明すべきだ…。自国民を殺す…軍がなぜ4年間も戦い続けることができるのか? そんなことは不可能だ…。我々は当初から二つのことを採用してきた。テロとの戦い、そして対話だ…。対話であれ、テロとの戦いであれ、いかなる政策も…実施段階においてミスが生じる。これは自然なことだ…。しかしシリア国民が対話をしたくない、テロと戦いたくないと考えているとは思っていない」。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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