YPGとシリア政府代表がハサカ市の治安対策を合意(2015年8月23日)

ハサカ県では、ARA News(8月23日付)が伝えたところによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とシリア政府側代表者(国防隊士官ら)が、ハサカ市中心部での武装集団駐留や武力行使を禁止し、シリア政府の交通警察と西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュが各支配地域の治安維持活動にあたることで合意した。

AFP, August 23, 2015、AP, August 23, 2015、ARA News, August 23, 2015、Champress, August 23, 2015、al-Hayat, August 24, 2015、Iraqi News, August 23, 2015、Kull-na Shuraka’, August 23, 2015、al-Mada Press, August 23, 2015、Naharnet, August 23, 2015、NNA, August 23, 2015、Reuters, August 23, 2015、SANA, August 23, 2015、UPI, August 23, 2015などをもとに作成。

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シリア軍による東グータ地方への爆撃が続くなか、アドラー刑務所を反体制武装集団が砲撃し死傷者発生(2015年8月23日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が旧市街のダマスカス中央刑務所(アドラー刑務所)近くに着弾した。

これに関して、シリア・アラブ・テレビ(8月23日付)は速報で、ダマスカス中央煙書、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ一帯に迫撃砲弾複数発が着弾し、11人が死亡、56人が負傷したと伝えた。

一方、クッルナー・シュラカー(8月23日付)によると、この砲撃で住民6人と兵士2人が死亡、複数が負傷したという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍が東グータ地方一帯を11回に渡り空爆し、多数が負傷した(死者数などは不明)。

これを受け、ドゥーマー市で活動するドゥーマー市地元評議会、ドゥーマー市統一医療局などが会合を開き、東グータ地方へのシリア軍の空爆、包囲への対応などを協議、会合後の声明で国連および国際社会に対して、シリア軍の攻撃を停止させるため圧力をかけるよう呼びかけた。

なお、シリア軍は16日以降、ドゥーマー市、ハラスター市、アルバイン市などへの空爆を強めており、これまでに子供16人を含む117人が犠牲になっているという。

このほか、シリア軍はザバダーニー市に対して、「樽爆弾」9発、地対地ミサイル8発を撃ち込み、第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦した。

他方、SANA(8月23日付)によると、シリア軍がアルバイン市、ハラスター市など東グータ地方各所を空爆し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン病院、ラウダ広場、ウマウィーイーン広場、バラームカ地区、バーブ・トゥーマー区、アダウィー地区、マズラア地区、アブー・ルンマーナ地区、アレッポ街道に迫撃砲弾複数発が着弾し、複数の住民が負傷、また建物などが損害を受けた。

またジャウバル区では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊と反体制武装集団が県郊外で激しく交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のシーハーン地区一帯で、シリア軍、バアス大隊とジハード主義武装集団が交戦した。

また、ARA News(8月23日付)によると、シリア軍がザフラー町から、シャーム戦線支配下のマアルサト・ハーン村方面に進軍し、交戦状態となった。

一方、SANA(8月23日付)によると、アレッポ市カルム・カスル地区、ラーシディーン地区、ナアナーイー広場一帯、バニー・ザイド地区、シャイフ・ハドル地区、ブスターン・バーシャー地区、サーフール地区、ライラムーン地区、カルム・カーティルジー地区、スッカリー地区、ハンダラート・キャンプ一帯、タッル・シャイール村、ナイラブ航空基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(8月23日付)によると、アイン・アイドゥー村、サルマー一帯をシリア軍が空爆し、「テロリスト」50人以上を殲滅、装備・拠点を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月23日付)によると、ダルアー市カラク地区、Syriatelビル一帯、ハマーディーン地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(8月23日付)によると、アリーハー市郊外のマアッラータ村、トゥルア村、アブー・ズフール町、マアッラト・ヌウマーン市をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(8月23日付)によると、アンカーウィー村、タンジャラ村、サルマーニーヤ村、ザジュラム丘をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(8月24日付)によると、シリア軍とともにガーブ平原での戦闘に参加していたシリア民族社会党の民兵組織司令官のアラー・ハイラート・フティヤール氏が戦死した。

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ヒムス県では、SANA(8月23日付)によると、ラジャム・カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 23, 2015、AP, August 23, 2015、ARA News, August 23, 2015、Champress, August 23, 2015、al-Hayat, August 24, 2015、Iraqi News, August 23, 2015、Kull-na Shuraka’, August 23, 2015、August 24, 2015、al-Mada Press, August 23, 2015、Naharnet, August 23, 2015、NNA, August 23, 2015、Reuters, August 23, 2015、SANA, August 23, 2015、UPI, August 23, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県クワイリス航空基地一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の激戦続く(2015年8月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)による包囲が続くクワイリス航空基地一帯での戦闘で、ダーイシュが爆弾を積んだ車を爆発させ、シリア軍の大佐が死亡した。

また同監視団は、22日のクワイリス航空基地一帯での戦闘で殺害された後に、シリア軍兵士によって切り落されたとされるダーイシュ戦闘員8人の頭部の画像を入手したと発表した。

なお、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地一帯および航空士官学校一帯での最近の攻防戦により、シリア軍は士官40人を含む51人を失ったという。

またこれを受け、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県などでは、遺族らが抗議デモを行い、ダーイシュに包囲されているクワイリス航空基地への包囲解除に向けた行動をシリア政府に要求したという。

一方、ARA News(8月23日付)によると、アレッポ・ファトフ作戦司令室が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるウンム・フーシュ村、ワフシーヤ村を砲撃した。

また、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のアフリーン地区総司令部は声明を出し、8月14日に人民防衛隊の渉外委員会メンバーの「ジャマール」氏が消息を絶ち、その後の調査でシャームの民のヌスラ戦線に拉致されたことが明らかになったと発表した。

他方、SANA(8月23日付)によると、クワイリス航空基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

一方、SANA(8月23日付)によると、カルヤタイン市、マヒーン町をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

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スワイダー県では、SANA(8月23日付)によると、ラシーダ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(8月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊はフール町郊外で捕虜交換を行い、ダーイシュは人民防衛隊隊員3人を、人民防衛隊はダーイシュの外国人戦闘員3人を解放した。

また、ARA News(8月24日付)によると、有志連合がカーミシュリー市南部郊外のダーイシュ拠点を空爆した。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月23日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ市近郊(3回)、フール町(ハサカ県)近郊(2回)、アイン・イーサー市(ラッカ県)近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)、ワフシーヤ村(アレッポ県、CENTCOM声明によると「ワシーヤ村」)近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, August 23, 2015、AP, August 23, 2015、ARA News, August 23, 2015、August 24, 2015、Champress, August 23, 2015、al-Hayat, August 24, 2015、Iraqi News, August 23, 2015、Kull-na Shuraka’, August 23, 2015、al-Mada Press, August 23, 2015、Naharnet, August 23, 2015、NNA, August 23, 2015、Reuters, August 23, 2015、SANA, August 23, 2015、UPI, August 23, 2015などをもとに作成。

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トルコのアナトリア通信:PYDとダーイシュ(イスラーム国)はコバネでの戦闘をめぐって秘密合意を結んでいた(2015年8月23日)

トルコのアナトリア通信(8月23日付)は、シャーム戦線のトルクメン人司令官だというザカリヤー・カーリスリーを名乗る人物が、「民主統一党とダーイシュ(イスラーム国)の間に秘密合意があり、これに従って、民主統一党はコバネ(アイン・アラブ)市とユーフラテス川東岸をダーイシュと交戦することなく手に入れた」と主張していると伝えた。

Kull-na Shuraka', August 23, 2015
Kull-na Shuraka’, August 23, 2015

 

Anadolu Ajansı, August 23, 2015などをもとに作成。

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タッル・アブヤド国境通行所の管理などに関して、地元代表らが合意(2015年8月23日)

クッルナー・シュラカー(8月23日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市の代表らがトルコのシャンウルファ市で会合を開き、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がタッル・アブヤド市の自治などについて協議を行った。

この会合は、20日にタッル・アブヤド市の国境通行所に「シリア革命旗」(委任統治領シリアの国旗)が掲揚されたのを受けた動きで、参加者は、タッル・アブヤド市の非武装化、すべての社会集団(アラブ人、トルクメン人、クルド人)の合意に基づく民政機関の設置、国境通行所管理局設置などで合意したという。

AFP, August 23, 2015、AP, August 23, 2015、ARA News, August 23, 2015、Champress, August 23, 2015、al-Hayat, August 24, 2015、Iraqi News, August 23, 2015、Kull-na Shuraka’, August 23, 2015、al-Mada Press, August 23, 2015、Naharnet, August 23, 2015、NNA, August 23, 2015、Reuters, August 23, 2015、SANA, August 23, 2015、UPI, August 23, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:有志連合によるシリア爆撃での死者3,414人のうち206人が民間人(2015年8月23日)

シリア人権監視団は声明を出し、2014年9月以降の有志連合によるシリア領内の空爆による死者数が、空爆開始から11ヶ月経った2015年8月23日の段階で3,414人を記録していると発表した。

3,414人のうち3,061人はダーイシュ(イスラーム国)メンバー(シリア人、外国人)、136人はシャームの民のヌスラ戦線メンバー、10人はスンナ軍メンバーだが、民間人206人も犠牲になっており、そのなかには18歳未満の子供104人も含まれているという。

AFP, August 23, 2015、AP, August 23, 2015、ARA News, August 23, 2015、Champress, August 23, 2015、al-Hayat, August 24, 2015、Iraqi News, August 23, 2015、Kull-na Shuraka’, August 23, 2015、al-Mada Press, August 23, 2015、Naharnet, August 23, 2015、NNA, August 23, 2015、Reuters, August 23, 2015、SANA, August 23, 2015、UPI, August 23, 2015などをもとに作成。

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