米国が支援するヌールッディーン・ザンキー運動、サウジアラビアが後援するイスラーム軍はアレッポ市東部からの退去を拒否(2016年12月5日)

アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織)の一つで米国などの支援を受けるヌールッディーン・ザンキー運動のヤースィル・ユースフ政治局メンバーは、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が、反体制武装集団のアレッポ市東部からの退去に関してスイスのジュネーブで5日から米国・ロシアの専門家が協議を行うと発表したことを受け、AFP(12月5日付)に対して、退去を拒否すると明言した。

ユースフ氏は「ロシアが示しているアジェンダはシリア北部において革命を根絶するもので、これは実現しないだろう…。ロシアこそアレッポから退去し、またアレッポ、シリアから宗派主義的な民兵を排除すべきだ」と主張した。

一方、ダマスカス郊外県を中心に活動し、サウジアラビアなどの支援を受けるイスラーム軍幹部のアブー・アブドゥッラフマーン・ハマウィー氏も、「アレッポ市東部から革命家は退去しない。ロシア、イランといった占領者たちと、最後の血の一滴まで戦う」と述べた。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)はシリア軍によって制圧されていたアレッポ市東部の複数の街区を奪還(2016年12月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)、スマート・ニュース(12月5日付)によるとなどによると、アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団(アレッポ・ファトフ作戦司令室)が、4日にシリア軍によって制圧された街区(カーディー・アスカル地区のウユーン病院一帯、カルム・マイサル地区、カルム・カーティルジー地区、カラム・タッハーン地区)を奪還した。

これに対して、シリア軍はシャッアール地区で攻勢を強め、反体制武装集団と激しく交戦した。

シリア軍は東西、そして北から進軍し、反体制武装集団を同地区の南部に撤退させようとしているという。

またシリア軍と反体制武装集団はシャイフ・サイード地区、シャイフ・ルトフィー地区、ブスターン・カスル地区、サラーフッディーン地区で戦闘を続けた。

Kull-na Shuraka', December 5, 2016
Kull-na Shuraka’, December 5, 2016

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、SMART News, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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反体制派がシリア政府支配下のアレッポ市西部に開設されていたロシアの移動式病院を砲撃、ロシア人医師2人を殺害(2016年12月5日)

アレッポ県では、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官によると、アレッポ市南東部を支配下に置く反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が、アレッポ市フルカーン地区にあるロシア軍の移動式病院を砲撃し、ロシア人女性医師2人が死亡、患者複数人、RTのシリア人記者1人が負傷した。

SANA, December 5, 2016
SANA, December 5, 2016

またSANA(12月5日付)によると、反体制武装集団は、シリア政府支配下のアレッポ市旧メディリアン・ホテル一帯、ザフラー地区を砲撃し、女児1人を含む2人が死亡、25人が負傷した。

SANA, December 5, 2016
SANA, December 5, 2016

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2~4日の3日間にシリア領内で22回の爆撃を実施(2016年12月5日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月2~4日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

12月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、シャッダーディー市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

12月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

12月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の停戦交渉を仲介するトルコはアレッポ市東部での戦闘停止の見返りとしてバーブ市確保をめざす(2016年12月5日)

『ハヤート』(12月5日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、トルコの首都アンカラで行われているアレッポ市東部での戦闘停止に向けたロシア軍と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織)の停戦交渉に関して、仲介役であるトルコがアレッポ市東部からの反体制武装集団の退去の見返りとして、アレッポ県におけるダーイシュ(イスラーム国)の最後の拠点都市バーブ市を確保を狙っていると伝えた。

バーブ市は現在、アレッポ市東部で籠城を続けるアレッポ・ファトフ軍作戦司令室に所属するヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動などから構成されるハワール・キリス作戦司令室が「ユーフラテスの盾」作戦を遂行し、アレッポ県北部からのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の排除をめざしているが、トルコはこれを全面支援、航空部隊、戦車部隊を投入、バーブ市2キロの距離にまで迫っている。

なお、アンカラでの停戦交渉には、シリア軍とともにアレッポ市東部の完全制圧をめざす親政権武装勢力を支援するイランは参加していないが、イランはロシアとトルコの取引に対して拒否の姿勢を示しているという。

また、10月までロシアとともにシリア国内での停戦プロセスに関与してきた米国も、交渉から排除されているが、アレッポ市東部から、シャーム・ファトフ戦線だけではく、そのほかの武装集団を退去させることについても視野に入れているという。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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ジョンソン英外相「アサドによる支配を受け入れず、戦闘を続けるシリア人が何百万(!)といる」(2016年12月4日)

英国のボリス・ジョンソン外務大臣は、アレッポ市東部でのシリア軍の攻勢に関して、BBC(12月4日付)に対し「シリアの反体制武装勢力が支配するアレッポなどの地域で起こっていることがアサドやプーチンの勝利につながると考えることは間違いだと思う」と述べた。

ジョンソン外務大臣は「数百万のシリア国民が、アサドによって指導される体制と折り合うなどとイメージすることもできない…。こうした結果を受け入れず、戦闘を続けるシリア人が何百万人もいる。だから、プーチン大統領や彼らを支援する者たちにとって最善の結末とは、交渉のテーブルに着き、アサド政権をシリアから排除する合意に至ることだ」と強調した。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、BBC, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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反体制派を後押しするサウジ、カタール、トルコはアレッポ市東部での戦闘停止と民間人の被害拡大阻止に向け臨国連人事総会の招集を要請(2016年12月4日)

アル=カーイダ系組織(シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動)を含むシリアの反体制武装集団を支援するサウジアラビア、カタール、トルコは、UAEとともに共同声明を出し、アレッポ市東部での戦闘停止と民間人の被害拡大阻止に向けた国連の介入を審議するための臨時総会の招集を呼びかけた。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がアル=カーイダ系組織主導のファトフ軍支配下のイドリブ県各所を爆撃し、50人あまりが死亡(2016年12月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などが主導するファトフ軍支配下のマアッラト・ヌウマーン市を空爆し、18人が死亡した。

また空爆はカフルナブル市でも行われ、子供3人と女性2人を含む26人が死亡、タマーニア町では「樽爆弾」などによる爆撃を行われ、子供4人を含む6人が死亡、ナキール村でも空爆で女性2人が死亡した。

Youtube, December 4, 2016
Youtube, December 4, 2016
Youtube, December 4, 2016
Youtube, December 4, 2016

空爆はこのほか、サルミーン市、ジスル・シュグール市、ハーン・シャイフーン市、カルサアー村、シャイフ・ムスタファー村、アービディーン村、ヒーシュ村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、ハーミディーヤ村、カンスフラ村などにもおよび、その回数は45回に及び、学校や市場が標的になったという。

一方、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がカフルナブル市、カフルサジュナ村でファトフ軍の拠点を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(12月5日付)によると、シャーム・ファトフ戦線の布教局長アブドッラッザーク・マフディー氏の遺体がイドリブ市郊外で発見された。

遺体には拷問によると思われる傷跡がのこっていたという。

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ラタキア県では、ARA News(12月4日付)によると、シリア軍がカッバーナ村一帯に侵攻し、反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(12月4日付)によると、シリア軍がマイダアーニー村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がサムアリール村、ティールマアッラ村、クナイトラート村、ラスタン市一帯で、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター市でファトフ軍の拠点を空爆した。

また、ARA News(12月4日付)によると、シリア軍はフナイフィス村に侵攻し、反体制武装集団と交戦した。

一方、地元和解プロセスの一環で関係当局に投降していた元反体制武装集団活動家、兵役忌避者ら40人が、2016年政令第15号に基づき放免となり、クッルナー・シュラカー(12月4日付)によると、ハマー中央刑務所を出所した。

SANA, December 4, 2016
SANA, December 4, 2016

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ダルアー県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、アルバイーン地区でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(12月4日付)によると、南部戦線を主導するヤルムーク軍、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ムウタッズ軍、ハサン・ブン・アリー旅団が統合し、「革命軍」を新たに結成した。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、December 5, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県東部、ハサカ県南部で、シリア軍、YPGがダーイシュと交戦(2016年12月4日)

ヒムス県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がマフル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(12月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市近郊のファドガミー村、キシュキシュ村にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を砲撃した。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がアレッポ市東部からの脱出者のために人道支援物資を搬入(2016年12月4日)

アレッポ県では、SANA(12月4日付)によると、ロシア軍が反体制武装集団支配下のアレッポ市東部から脱出し、シリア政府支配下のアレッポ市西部に設置された仮設居住センターに収容されている住民のために人道支援物資(貨物トレーラー33輌分)を搬入した。

SANA, December 4, 2016
SANA, December 4, 2016

 

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市南東部のカルム・マイサル地区、カラム・タッハーン地区、カーディー・アスカル交差点一帯、ハーフーズ交差点一帯を新たに制圧(2016年12月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部のカルム・マイサル地区一帯、ジャズマーティー地区一帯、カルム・タッラーブ地区一帯、バーブ街道地区一帯など、シリア政府が3日に奪還した地域一帯で、シリア軍、親政権武装勢力と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が交戦、シリア軍はマイサル地区、ダフラト・アウワード地区の複数カ所を新たに制圧した。

シリア軍は、反体制武装集団支配下のフィルドゥース地区などを激しく砲撃する一方、バーブ・ナイラブ地区、マガーイル地区を空爆した。

戦闘で、子供2人、女性1人を含む多数が死傷した。

一方、SANA(12月4日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、アレッポ市南東部のカルム・マイサル地区、カラム・タッハーン地区、カーディー・アスカル交差点一帯、ハーフーズ交差点一帯から反体制武装集団を掃討し制圧、地雷・爆発物の撤去を完了、同地の治安と安定を回復した。

ARA News, December 4, 2016
ARA News, December 4, 2016

 

これに対し、SANA(12月4日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、10人が負傷した。

また、ARA News(12月4日付)によると、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区にある人民防衛隊の検問所など複数カ所を砲撃、人民防衛隊はこれに対して応戦した。

SANA, December 4, 2016
SANA, December 4, 2016

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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反体制武装連合体「ファトフ軍」の実質的統括者のサウジ人説教師ムハイスィニー氏は、アル=カーイダ系組織を軸に反体制派を統合するよう改めて主唱(2016年12月3日)

シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装連合体のファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏は、ミンバル・シャーム(12月3日付)のインタビューに応じ、そのなかでシャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動をシリアの反体制派における二大勢力と位置づけ、両組織を軸に反体制派を統合するよう呼びかけた。

Youtube, December 3, 2016
Youtube, December 3, 2016

AFP, December 3, 2016、AP, December 3, 2016、ARA News, December 3, 2016、Champress, December 3, 2016、al-Hayat, December 4, 2016、Iraqi News, December 3, 2016、Kull-na Shuraka’, December 3, 2016、al-Mada Press, December 3, 2016、Minbal al-Sham, December 3, 2016、Naharnet, December 3, 2016、NNA, December 3, 2016、Reuters, December 3, 2016、SANA, December 3, 2016、UPI, December 3, 2016などをもとに作成。

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ハサカ市で親政権民兵の司令官が離反し、ロジャヴァを主導するPYDに合流(2016年12月3日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、ハサカ市内で軍事情報局を支援してきた地元住民の民兵組織「軍治安支援隊」を率いてきたムスタト・マフシューシュ氏が離反し、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党の人民防衛隊主体のシリア民主軍に合流した。

クッルナー・シュラカーによると、ムスタト・マフシューシュ氏は、司令官の一人ハッバハーン・ナッバハーン氏とともに、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と内通しており、2016年8月のハサカ市でのシリア軍と人民防衛隊との戦闘では、市内の検問所複数カ所を人民防衛隊が掌握する手引きを行い、国防隊から取り調べを受けていたという。

AFP, December 3, 2016、AP, December 3, 2016、ARA News, December 3, 2016、Champress, December 3, 2016、al-Hayat, December 4, 2016、Iraqi News, December 3, 2016、Kull-na Shuraka’, December 3, 2016、al-Mada Press, December 3, 2016、Naharnet, December 3, 2016、NNA, December 3, 2016、Reuters, December 3, 2016、SANA, December 3, 2016、UPI, December 3, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部のダーイシュ拠点を爆撃(2016年12月3日)

ヒムス県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がフワイスィース村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, December 3, 2016、AP, December 3, 2016、ARA News, December 3, 2016、Champress, December 3, 2016、al-Hayat, December 4, 2016、Iraqi News, December 3, 2016、Kull-na Shuraka’, December 3, 2016、al-Mada Press, December 3, 2016、Naharnet, December 3, 2016、NNA, December 3, 2016、Reuters, December 3, 2016、SANA, December 3, 2016、UPI, December 3, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県マイダアーニー村一帯、ハマー県北部で反体制武装集団との戦闘を続ける(2016年12月3日)

ダマスカス郊外県では、ARA News(12月3日付)によると、シリア軍がマイダアーニー村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がアトシャーン村、ズラーキーヤート村、タイバト・イマーム市および同市北部、カフルズィータ市、ラターミナ町でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ダルアー県では。SANA(12月3日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ地区、難民キャンプ地区南西部などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯でシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

SANA, December 3, 2016
SANA, December 3, 2016

AFP, December 3, 2016、AP, December 3, 2016、ARA News, December 3, 2016、Champress, December 3, 2016、al-Hayat, December 4, 2016、Iraqi News, December 3, 2016、Kull-na Shuraka’, December 3, 2016、al-Mada Press, December 3, 2016、Naharnet, December 3, 2016、NNA, December 3, 2016、Reuters, December 3, 2016、SANA, December 3, 2016、UPI, December 3, 2016などをもとに作成。

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シリア軍武装部隊総司令部はシリア軍によって解放されたアレッポ市北東部の住民に帰宅を呼びかける(2016年12月3日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア軍によって解放されたアレッポ市北東部(サーフール地区など)の住民に対して、軍による地雷・爆発物撤去が完了し治安と安定が回復した街区への帰宅を呼びかけた。

SANA(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 3, 2016、AP, December 3, 2016、ARA News, December 3, 2016、Champress, December 3, 2016、al-Hayat, December 4, 2016、Iraqi News, December 3, 2016、Kull-na Shuraka’, December 3, 2016、al-Mada Press, December 3, 2016、Naharnet, December 3, 2016、NNA, December 3, 2016、Reuters, December 3, 2016、SANA, December 3, 2016、UPI, December 3, 2016などをもとに作成。

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シリア政府は反体制武装集団の支配下にあったアレッポ市東部の60%を解放(2016年12月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力がアレッポ市南東部の東端に位置するバーブ街道地区一帯などを制圧、11月下旬まで反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の支配下にあったアレッポ市東部の60%を奪還した。

シリア軍と反体制武装集団の戦闘は、アレッポ市南東部のほぼ中心に位置するジャズマーティー地区、カルム・タッラーブ地区、フィルドゥース地区、マガーイル地区、スッカリー地区、ブスターン・カスル地区で激しく行われたほか、シリア軍がシャッアール地区などを空爆し、少なくとも3人が死亡、10人以上が負傷した(クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、アレッポ市南東部各所に対する空爆・砲撃で、6人が死亡、12人が負傷)。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市南東部に対して空爆を実施していたシリア軍戦闘機1機を攻撃し、墜落させた。

SANA, December 3, 2016
SANA, December 3, 2016

Qasioun, December 2, 2016
Qasioun, December 2, 2016

戦闘機はアレッポ国際空港上空近くで被弾し、墜落、パイロット2人が死亡した。

また、反体制武装集団はシリア政府支配下のザフラー協会地区、ダフラト・アブドゥラッブフ地区一帯、サイフ・ダウラ地区、シャフバー地区を砲撃、またシリア軍によって制圧された南部のシャイフ・サイード地区を奪還した模様。

これに関して、SANA(12月3日付)は、アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団がシリア政府支配下の同市ハラブ・ジャディーダ地区、ハムダーニーヤ地区、イザーア地区、ナイル通り地区、アレッポ大学キャンパス、アシュラフィーヤ地区、サイフ・ダウラ地区を砲撃し、5人が死亡、数十人が負傷したと伝えた。

このほか、ARA News(12月3日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町を砲撃した。

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なお、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部各所での戦闘激化、砲撃を受けて、同地を脱出し、シリア政府支配地域に避難した住民の数は5万人以上にのぼっているという。

また、シリア軍のバーブ街道地区制圧を受けて、同地区の住民が反体制武装集団支配下のシャッアール地区方面に避難したという。

さらに、同監視団によると、シリア軍がアレッポ市東部に攻勢を強めた11月下旬以降、同地で子供42人を含む310人が死亡、また反体制武装集団の砲撃に晒されているシリア政府支配下のアレッポ市西部でも64人が死亡しているという。

AFP, December 3, 2016、AP, December 3, 2016、ARA News, December 3, 2016、Champress, December 3, 2016、al-Hayat, December 4, 2016、Iraqi News, December 3, 2016、Kull-na Shuraka’, December 3, 2016、al-Mada Press, December 3, 2016、Naharnet, December 3, 2016、NNA, December 3, 2016、Reuters, December 3, 2016、SANA, December 3, 2016、UPI, December 3, 2016などをもとに作成。

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デンマーク政府は有志連合から戦闘機を撤退させる(2016年12月2日)

デンマーク政府は、同国外務大臣および国防大臣が、シリア、イラクでダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向け軍事介入を行う米主導の有志連合からF16戦闘機6機を撤退させると発表した。

ロイター通信(12月2日付)など伝えた。

SANA, December 2, 2016
SANA, December 2, 2016

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュがトルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室との交戦の末に、バーブ市北部の1カ村を奪還(2016年12月2日)

アレッポ県では、ARA News(12月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がバーブ市北部郊外でトルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室と交戦し、カディーラーン村を奪還した。

これに対して、トルコ軍参謀本部の発表によると、トルコ軍戦闘機部隊がハワール・キリス作戦司令室による「ユーフラテスの盾」作戦の一環として、ブザーア村、サルファーニーヤ村一帯でダーイシュが使用する建物、車輌を爆撃した。

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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UNDOF部隊は親政権民兵組織のバアス大隊からクナイトラ県内の拠点の引き継ぎを受ける(2016年12月2日)

クッルナー・シュラカー(12月2日付)は、11月半ばにゴラン高原に再配置されたUNDOF部隊が、クナイトラ県ゴラン高原の兵力引き離し地域で、親政権民兵組織のバアス大隊から拠点の引き継ぎを受けたと伝え、その写真を転載した。

国連のファルハーン・ハック副報道官はAFP(11月15日付)に対して、2014年9月15日にゴラン高原の兵力引き離し地域から撤退していたUNDOF部隊を再配備したと発表していた。

Kull-na Shuraka', December 2, 2016
Kull-na Shuraka’, December 2, 2016
Kull-na Shuraka', December 2, 2016
Kull-na Shuraka’, December 2, 2016

 

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュは無人航空機でシリア政府支配下のダイル・ザウル市を爆撃(2016年12月2日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(12月2日付)、ARA News(12月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が無人航空機を使用して、ダイル・ザウル市内のシリア軍拠点に対し爆撃を行った。

無人航空機による攻撃はこれが2度目だという。

Kull-na Shuraka', December 2, 2016
Kull-na Shuraka’, December 2, 2016

 

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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トルコ、英国の外相が相次いで、アサド大統領による支配を受け入れるべきでないと主張(2016年12月2日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は訪問先のレバノンの首都ベイルートで、シリア国内での停戦を呼びかける一方、アサド大統領に関しては「60万人もの犠牲に責任がある。このような経歴の持ち主が国を治めてはならない」と非難した。

また英国のボリス・ジョンソン外務大臣は王立国際問題研究所(チャタムハウス)で、「過去5年間にシリアで行われた虐殺で発生したほぼすべての犠牲の責任はアサドにある…。数百万のシリア人がアサドによる支配を受け入れることはないと思う」と述べた。

『ハヤート』(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県タッル市で停戦合意に従い、反体制武装集団戦闘員の退去が始まる(2016年12月2日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月2日付)によると、シリア政府と反体制武装集団の停戦合意に従い、タッル市一帯で活動してきた武装集団戦闘員およびその家族のイドリブ県方面への退去、投降希望者の当局への出頭が開始された。

Kull-na Shuraka', December 2, 2016
Kull-na Shuraka’, December 2, 2016
Kull-na Shuraka', December 2, 2016
Kull-na Shuraka’, December 2, 2016
Kull-na Shuraka', December 2, 2016
Kull-na Shuraka’, December 2, 2016

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ダルアー県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がダルアー市バジャービジャ地区、避難民キャンプ一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がラスタン市一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。


AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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ロシアと反体制派がトルコの仲介でアレッポ市南東部での停戦を協議するも合意に至らず(2016年12月2日)

スマート・ニュース(12月2日付)は、複数の反体制筋の話として、トルコの首都アンカラで、ロシアと反体制派の代表者が、シリア軍の攻勢が続くアレッポ市南東部での停戦に向けた交渉が行われたが、同地の将来をめぐっていかなる合意に達することもできなかった、と伝えた。

交渉に出席したという反体制派の幹部の一人は、ロイター通信(12月2日付)などに対して、ロシア側がアレッポ市東部の解囲、支援物資搬入に向けた試みに対して拒否の態度を示していると述べ、ロシア側の対応を批判した。

交渉の内容は明らかではないが、『ハヤート』(12月3日付)によると、アレッポ市南東部で反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と共闘するアル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線の同地からの退去と、これを条件としたかたちでの空爆・砲撃停止について、協議がなされていると思われるが、ロシア側は、シャーム・ファトフ戦線とそのほかのジハード主義武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室を主導するシャーム自由人イスラーム運動など)を区別せずに対処しようとしているという。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官はイタリアの首都ローマで会談し、シリアおよびウクライナ情勢への対応について意見を交わした。

『ハヤート』(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、SMART News, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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反体制派はシリア政府、ロジャバ支配下のアレッポ市各所を砲撃し、15人以上が死亡(2016年12月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団が、シリア政府支配下のアレッポ市ファイイド地区を砲撃し、女性2人、子供2人を含む7人が死亡した。

また、SANA(12月2日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市ティシュリーン地区、県庁一帯、ムーカーンブー地区、旧メリディアン・ホテル一帯、フルカーン地区、マイサルーン地区、バーブ・ファラジュ地区を砲撃し、4人が死亡、数十人が負傷した。

ティシュリーン地区に対する砲撃では、反体制武装集団支配下のアレッポ市南東部から避難した住民を収容する仮設居住センターが被弾し、12人が負傷したという。

さらに、ARA News(12月2日付)によると、反体制武装集団は、西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対しても砲撃を加え、5人が死亡した。

SANA, December 2, 2016
SANA, December 2, 2016

一方、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)は、11月下旬以降のシリア軍によるアレッポ市東部への2,000回に及ぶ空爆、7,000回に及ぶ砲撃で750人以上が死亡、また当局によって200人あまりが逮捕されたと発表した。

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は反体制武装集団支配下のアレッポ市南東部東端のフルワーニーヤ地区、ジャズマーティー地区、カルム・カーティルジー地区、バーブ街道地区の大部分を奪還(2016年12月2日)

アレッポ県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、アレッポ市南東部の東端に位置するフルワーニーヤ地区、ジャズマーティー地区で反体制武装集団と交戦、両地区内の幅2キロ、奥行き1キロの建物群を制圧、治安と安定を回復した。

シリア軍、予備部隊はこれに先立ち、カルム・カーティルジー地区で反体制武装集団と交戦し、同地を制圧、また、バーブ街道地区の大部分も制圧した。

Qasioun, December 2, 2016
Qasioun, December 2, 2016

一方、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市南東部の南端に位置するシャイフ・サイード地区一帯で、シリア軍、親政権武装勢力とシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の戦闘が続いた。

また、ARA News(12月2日付)によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ市郊外のハーン・トゥーマーン村一帯を空爆した。

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は12月1日にシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年12月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月1日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して8回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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トルコ当局はシリア革命反体制勢力国民連立元代表が率いる組織の事務所を閉鎖処分に(2016年12月1日)

ARA News(12月1日付)によると、トルコ当局は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー元代表が率いるシリア・ガド潮流のガジアンテップ市とシャンウルファ市の事務所を閉鎖処分とした。

AFP, December 1, 2016、AP, December 1, 2016、ARA News, December 1, 2016、Champress, December 1, 2016、al-Hayat, December 2, 2016、Iraqi News, December 1, 2016、Kull-na Shuraka’, December 1, 2016、al-Mada Press, December 1, 2016、Naharnet, December 1, 2016、NNA, December 1, 2016、Reuters, December 1, 2016、SANA, December 1, 2016、UPI, December 1, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部でダーイシュと交戦(2016年12月1日)

ヒムス県では、ARA News(12月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市郊外のタドムル航空基地一帯でシリア軍と交戦した。

AFP, December 1, 2016、AP, December 1, 2016、ARA News, December 1, 2016、Champress, December 1, 2016、al-Hayat, December 2, 2016、Iraqi News, December 1, 2016、Kull-na Shuraka’, December 1, 2016、al-Mada Press, December 1, 2016、Naharnet, December 1, 2016、NNA, December 1, 2016、Reuters, December 1, 2016、SANA, December 1, 2016、UPI, December 1, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍に従軍していた米国人、ドイツ人戦闘員がトルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室との戦闘で死亡(2016年12月1日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に従軍していた米国人戦闘員とドイツ人戦闘員の2人が、バーブ市近郊でのトルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室との戦闘で死亡した。

シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会が発表した。

Kull-na Shuraka', December 1, 2016
Kull-na Shuraka’, December 1, 2016

 

AFP, December 1, 2016、AP, December 1, 2016、ARA News, December 1, 2016、Champress, December 1, 2016、al-Hayat, December 2, 2016、Iraqi News, December 1, 2016、Kull-na Shuraka’, December 1, 2016、al-Mada Press, December 1, 2016、Naharnet, December 1, 2016、NNA, December 1, 2016、Reuters, December 1, 2016、SANA, December 1, 2016、UPI, December 1, 2016などをもとに作成。

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