米主導の有志連合は12月27日にラッカ市近郊などで15回の爆撃を実施(2016年12月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月27日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(13回)、ザイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍はアレッポ市東部の966ヘクタールで地雷・爆発物撤去を完了(2016年12月28日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、ロシア軍の専門家チームが、反体制武装集団が退去したアレッポ市東部内の966ヘクタールの地域で地雷・爆発物撤去を完了したと発表した。

調整センターによると、撤去差作業は12月5日に開始され、同地域にある学校、街道総延長350キロメートル、住宅2,149棟(うち学校44棟、モスク38棟、病院・診察所10棟、幼稚園、水道施設、発電所、パン配給所など)で、爆弾1万4,700発、手製爆弾6,700発の除去に成功したという。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ロシアとトルコがアスタナ会議(和平協議)に向け、シリア政府とシャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍といったイスラーム過激派との停戦合意に向けた折衝を続ける(2016年12月28日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣が首都アンカラで記者団に対して、トルコとロシアがシリア国内での停戦合意を策定したと述べた。

ロイター通信(12月28日付)などが伝えた。

チャヴシュオール外務大臣は「シリアでの問題解決に関して二つの文書が用意されている。一つは政治的解決に関する文書、もう一つは停戦に関する文書だ。両文書はいつでも履行可能だ」と述べたうえで、「全世界は、アサドがいるなかで政治的移行は行い得ないということを承知している」と付言した。

アナトリア通信(12月28日付)はこれに関連して、ロシアとトルコがシリア全土における停戦案で合意に達したと伝えた。

しかし、ロシア政府、シリア政府、そしてイラン政府はこれに関して何のコメントも出さなかった。

『ハヤート』(12月29日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)によると、アレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族の退去について協議するかたちで、12月初めにトルコとロシアの仲介によりって開始されたシリア政府と反体制武装集団の間接交渉では、4ページ11項目からなる停戦合意文書がロシア側から提示されていたという。

主な内容は以下の通り:

1. 国連安保理決議第2254号に基づくシリア危機の包括的解決と政治プロセス開始。
2. シリアの主権尊重、領土の統一性、流血停止。
3. 12月27日深夜(28日未明)にシリア政府および反体制派は攻撃を停止し、そのうえで停戦の基準、仕組みの詳細を確定する。なお、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム・ファトフ戦線は停戦対象から除外する。
4. シリア軍および親政権武装勢力と、反体制派の展開地域を示した地図を交換し、展開地域を画定する。
5. 上記地図に基づき、シャーム・ファトフ戦線の支配地域とされた地域から停戦合意に応じた反体制派が退去、その見返りとしてロシア、シリア両軍は反体制派支配地域への空爆を停止する。
6. 停戦違反特定、停戦監視、停戦違反への処罰の仕組みを確定する。
7. 停戦徹底のための猶予期間後に、シリア政府と反体制派信頼醸成措置を実施、反体制派支配地域からの負傷者搬出、同地域への人道支援物資搬入、物資の移送の自由を保障する「合同人道経済特区」の設置などを実施する。
8. 停戦合意を締結したロシアとトルコの保障のもと、反体制派支配地域の自治を担う地元評議会メンバーを住民のなかから選出する。

この原案に対して、シリア、イラン両政府は、以下の修正を提案したという。

1. 反体制派に「正統性」を付与しないため、「選出」という用語を削除する。
2. 物資移送の自由を認めず、反体制派支配地域に移送される物資を人道支援物資に限定する。
3. 「反体制諸派」という文言を「武装集団」に変更する。
4. シャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍を「テロ組織」とみなし、停戦から除外する。

これに対して、ロシアは、現下の交渉に参加しているシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍の排除には応じなかったという。

また反体制派は、以下の変更を求めたという。

1. 「反体制諸派」という文言の「レジスタンス」への変更
2. 「ダーイシュとシャーム・ファトフ戦線を停戦対象から除外する」との文言からの「シャーム・ファトフ戦線」の削除。
3. シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団とシリア軍との間で激化しているダマスカス郊外県アイン・フィージャ町、イスラーム軍の本拠地ドゥーマー市を擁する東グータ地方などでの停戦の保障。
4. シリア軍による支配地域拡大禁止。

なお、トルコの首都アンカラで行われている間接交渉に参加する反体制武装集団は、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍などから構成されているという。

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イランのホセイン・ホセイン・ダフカーン国防大臣は、RT(12月28日付)のインタビューに応じ、2016年1月にカザフスタンの首都アスタナで開催予定のシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)に向けて、ロシアとトルコが発効をめざしている停戦に関して「真の保障」が必要としたうえで、①「穏健な反体制派」と「テロ組織」を峻別し、②ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム・ファトフ戦線、およびそれに類するテロ組織に対する戦いを継続すること、③すべての当時者がテロリストへの政治面、資金面、軍事面での支援停止を誓約することを主唱した。

また、『ハヤート』(12月29日付)は、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣がトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と電話会談を行い、シリア情勢への対応について意見を交わした。

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シャーム自由人イスラーム運動の政治部門を統括するミニール・サイヤール氏はロイター通信(12月28日付)の取材に対して、停戦合意が成立するかを断定するには時期尚早だとしたうえで、ロシアが停戦対象地域からダマスカス郊外県グータ地方東部を除外しようとしていると非難した。

同地は、イスラーム軍などの反体制武装集団が本拠地とするドゥーマー市を含んでいる。

AFP, December 28, 2016、Anadolu Ajansı, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国は今やダーイシュ、PYD、PKKといったテロ組織を支援しており、我々はその証拠を持っている」(2016年12月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラでの記者会見で、「米国は我々がダーイシュ(イスラーム国)を支援していると疑ってきたが…、今や彼らがダーイシュ、YPG(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)、PKK(クルディスタン労働者党)といったテロリストを支援している。このことは極めて明白だ。そのことを示す画像、動画を持っている」と述べた。

ARA News(12月28日付)などが伝えた。

 

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍報道官は米国からの地対空ミサイル供与に期待を寄せ、仮想敵トルコを牽制(2016年12月28日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官は、23日のバラク・オバマ米政権が承認した2017年国防権限法(NNDA)を承認し、シリア反体制武装集団への地対空ミサイル供与を認可したことに関して、ロイター通信(12月28日付)に対して、シリア民主軍に地対空ミサイルが供与されることへの期待感を表明した。

スィッルー報道官は、シリア民主軍の主敵であるダーイシュ(イスラーム国)が航空兵器を保有していないとしたうえで、地対空ミサイルの保有に意欲を示した。

また、この地対空ミサイルの使用が想定される仮想敵が誰であるかについて明言することは避けつつ、シリア民主軍とシリア軍、そしてロシアとの対立は生じていないと付言、仮想敵がトルコであることを示唆した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外で1カ村をダーイシュから奪取(2016年12月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市西部のユーフラテス川左岸の東ジャアバル村、ハッダーム村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

ARA News(12月28日付)によると、シリア民主軍はハッダージュ村をダーイシュから奪取した。

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ハサカ県では、SANA(12月28日付)が地元住民の話として伝えたところによると、トルコ軍がハサカ市北東部の国境地帯のアイン・ディーワール村一帯に重機を投入、ティグリス川支線の進路を変更する工事を開始した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるダーイシュ支配下のバーブ市から脱出しようとした住民15人以上が死亡(2016年12月28日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市から脱出しようとした住民15人以上が、ダーイシュの敷設した地雷の爆発や狙撃によって殺害され、28人が負傷した。

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「穏健な反体制派」とジハード主義武装集団が「自由シリア軍」の名で共同声明を出し、反体制派統合をめざすと発表(2016年12月28日)

「穏健な反体制派」と目される反体制武装集団とジハード主義武装集団の合わせて10組織は共同声明を出し、反体制武装集団の統合をめざすことで一致したと発表した。

共同声明は、「自由シリア軍」の名で出され、シャームの鷹旅団、シャームの民戦線(ムジャーヒディーン軍、シャーム革命家、バヤーリク・イスラーム)、シャーム戦線、シャーム軍団、イスラーム殉教者旅団(ダーライヤー市)、イスラーム軍、覚醒師団、第1連隊、東部自由人、フルカーン旅団(イドリブ県)が参加している。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)によると、この統合で結成される「自由シリア軍」はアレッポ県、イドリブ県に1万8,000人の戦闘員を擁することになる。

Kull-na Shuraka', December 28, 2016
Kull-na Shuraka’, December 28, 2016

 

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ロシア軍がダイル・ザウル県の村を爆撃し、ハサカ県からの避難民12人が死亡(2016年12月28日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、ロシア軍がハジュナ村を空爆、ハサカ県シャッダーディー市近郊のアドラ村から同地に避難していた住民12人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市一帯の砂漠地帯からカルヤタイン市一帯にいたる地域で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外一帯、柑橘農園一帯、ジャズル油田一帯、西ハイル城一帯、アブー・カッラ・ダム一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ダマスカス郊外県アイン・フィージャ町一帯でシリア軍とシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘続く(2016年12月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機およびヘリコプター(所属明示せず)が、アイン・フィージャ町、バスィーマ町などバラダー渓谷一帯を空爆、またシリア軍が同地を砲撃、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、上下水道公社ダマスカス支部局長のムハンマド・シハーフ氏は、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団が汚染物質を流し込んだことを受け、稼働を停止していたダマスカス

郊外県アイン・フィージャ町に関して、新たな貯水槽の使用を開始し、ダマスカス県への水道供給のニーズに対応すると発表した。

SANA(12月28日付)が伝えた。

一方、クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷でもシリア軍の攻撃により、5人が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、アイン・フィージャ町の水道施設の稼働停止を受け、ダマスカス県ラブワ地区などで漏水、洪水が発生しているという。

 

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ダマスカス県では、ロイター通信(12月28日付)が伝えたところによると、アダウィー地区にあるロシア大使館が、2度にわたり砲撃を受け、敷地内の広場などに着弾した。

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イドリブ県では、ARA News(12月28日付)によると、ロシア軍がファトフ軍支配下のビンニシュ市、アブー・ズフール町などを空爆した。

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ハマー県では、SANA(12月28日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア政府支配下のラビーア村、ムハルダ市、シーザル村、サフサーフィーヤ村を砲撃し、住民3人が死亡、6人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村で、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、シリア軍がダルアー市内各所を砲撃し、5人が死亡した。

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