有志連合の爆撃とYPG主体のシリア民主軍の攻勢でダーイシュのクウェート人幹部が死亡(2016年12月26日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が有志連合の航空支援を受けて26日に制圧した西ジャアバル村一帯にダーイシュ(イスラーム国)が侵攻を試み、シリア民主軍と交戦した。

また同人権監視団は、西ジャアバル村一帯でのシリア民主軍とダーイシュの戦闘と同地に対する有志連合の空爆で、ダーイシュの幹部の一人でクウェート人のアブー・ジャンダル・クワイティーが戦死したと発表した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア民主軍が攻勢を続けるラッカ市近郊に23~25日の3日間で36回の爆撃を実施(2016年12月26日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月23~25日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

12月23日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ラッカ市近郊(13回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

12月24日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ラッカ市近郊に対して攻撃が行われた。

12月25日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、シャッダーディー市近郊(2回)、ラッカ市近郊(11回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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トルコの大統領府報道官「米主導の有志連合はバーブ市での我々の作戦を航空支援すべき」(2016年12月26日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、トルコ軍の全面支援のもとにハワール・キリス作戦司令室が続行する「ユーフラテスの盾」作戦に対して、米国主導の有志連合が支援を行うべきだと述べた。

カルン報道官は「バーブ市での我々の作戦に対して、有志連合はとくに航空支援の安全を確保する責任を負わねばならない…。(バーブ市一帯)上空の状況によって(作戦に)遅れを生じ得ることもある。正当な理由がないのに航空支援が行われないということは受け入れられない」と述べた。

『ハヤート』(12月27日付)などが伝えた。

al-Hayat, December 27, 2016
al-Hayat, December 27, 2016

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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有志連合の支援を受けるYPG主体のシリア民主軍がラッカ市西部の西ジャアバル村をダーイシュから奪取(2016年12月26日)

ラッカ県では、ARA News(12月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、タブカ市に近い西ジャアバル村を制圧した。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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シリアの共和国ムフティーのハッスーン師「ハーフィズ・アサド前大統領はバッシャール氏『人々がお前を欲しないのなら、大統領ではなく、医者に戻れ』と言った」(2016年12月26日)

シリアの共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師はイランの『ヴェファーグ』(12月26日付)に対して、ハーフィズ・アサド前大統領はバッシャール・アサド大統領に、指導者の地位を世襲していない、と述べた。

ハッスーン師は「ハーフィズ氏はバッシャール氏に、「人々がお前を欲したら、国民に奉仕しろ。人々がお前を欲しないのなら、大統領ではなく、医者に戻れ。お前を欲するのかどうかは人々に言わせろ」と述べた…。西側メディアが、シリアは世襲制でバッシャール・アサドは父から(指導者の地位を)受け継いだと報じたとき、私はいつも笑っていた」と述べた。

al-Vefagh, December 26, 2016
al-Vefagh, December 26, 2016

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016、al-Vefagh, December 26, 2016などをもとに作成。

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サウジアラビア内務省報道官「2,000人以上のサウジ人が国外でジハード主義武装集団に戦闘員として参加しており、うち70%がシリアにいる」(2016年12月26日)

サウジアラビア内務省のマンスール・トゥルキー報道官(少将)は、2,000人以上のサウジアラビア人が国外でジハード主義武装集団に戦闘員として参加しており、そのうちの70%がシリア国内で活動していることを明らかにした。

トゥルキー報道官は、「複数の国でこれまでにテロ組織に参加していた容疑でサウジ人73人が逮捕された…。シリア国内にいるサウジ人戦闘員の数は1,540人にのぼり、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア領内を広範にわたって支配するなか、彼らはジハード主義組織に所属している」と述べた。

ARA News(12月26日付)が伝えた。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線は、トルコ軍とのアレッポ県バーブ市での対ダーイシュ合同作戦参加後に帰宅した「穏健な反体制派」戦闘員を連行(2016年12月26日)

イドリブ県では、山地の鷹旅団が声明を出し、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線が、イドリブ市郊外にある同旅団の戦闘員の自宅を襲撃し、戦闘員複数を連行したと発表した。

襲撃されたのは、アレッポ県におけるダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市制圧に向け、トルコ軍主導のもとにハワール・キリス作戦司令室が続行する「ユーフラテスの盾」作戦に参加し、帰宅していた戦闘員だという。

なお、山地の盾旅団は、米国(CIA)による教練を受け、リヤド最高交渉委員会にも参加する「穏健な反体制派」で、イドリブ県ではシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などのアル=カーイダ系組織と共闘している。

Kull-na Shuraka', December 26, 2016
Kull-na Shuraka’, December 26, 2016

 

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部から避難した子供1人が凍死、3人がキャンプの火災で死亡(2016年12月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外のルーバール避難民キャンプで、アレッポ市東部から避難してきた子供1人が凍死した。

また反体制武装集団の支配下にあるバーブ・サラーマ国境通行所の近くに設置された避難民キャンプで火災が発生し、女児3人が死亡した。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はハマー県、アレッポ県、ヒムス県でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年12月26日)

ハマー県では、ARA News(12月26日付)によると、ロシア軍戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるナムシー村、ウンム・トゥワイナ村を空爆した。

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アレッポ県では、SANA(12月26日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校に近いウンム・ムラームラでダーイシュ(イスラーム国)の車列を攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(12月26日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部で反体制武装集団が退去時に殺害したと思われる子供5人を含む住民10人の遺体をシリア軍が発見(2016年12月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団戦闘員が退去したアレッポ市東部で地雷・爆発物の撤去作業を続けるシリア軍部隊が、カッラーサ地区で子供5人と女性4人を含む住民10人の遺体を発見した。

同監視団によると、死因などは不明で、ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、「おそらく砲撃によって死亡したのだろう」との見方を示した。

これに関して、SANA(12月26日付)は、「テロ組織」がアレッポ市東部から退去する直前に処刑したと思われる民間人の遺体21体が発見されたと伝えた。

アレッポ県の法医学局長によると、発見された遺体には、近距離から撃たれた跡が残っていたという。

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一方、SANA(12月26日付)によると、反体制武装集団戦闘員が退去したアレッポ市東部のアアザミーヤ地区に反体制武装集団が残していった爆弾が爆発し、女性1人が負傷した。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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バラダー渓谷で活動するというホワイト・ヘルメットなどが共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動へのシリア軍の攻撃でアイン・フィージャ町の水道施設が破壊の危機にあると警鐘を鳴らす(2016年12月26日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、クッルナー・シュラカー(12月25日付)などによると、反体制武装集団がアイン・フィージャ町の水道施設への汚染物質を流し込んだことに端を発するシリア軍、ヒズブッラー戦闘員とジハード主義武装集団からなる反体制武装集団の戦闘が、同市、バスィーマ町、ダイル・ムクリン町などバラダー渓谷一帯で続くなか、

アイン・フィージャ町および同市一帯のバラダー渓谷で活動するというホワイト・ヘルメットなど複数の団体は共同声明を出し、シリア軍の空爆・砲撃によってアイン・フィージャ町の水道施設が破壊の危機に晒されていると警鐘を鳴らした。

Kull-na Shuraka', December 26, 2016
Kull-na Shuraka’, December 26, 2016

共同声明を出したのは、バラダ渓谷地元評議会、バラダー渓谷民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)、バラダー慈善機構、バラダ救援機構、バラダー渓谷地域救援委員会、バラダー渓谷医療委員会、バラダー渓谷広報委員会。

なお、バラダー渓谷一帯でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員と交戦しているのは、アル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などのジハード主義武装集団だという。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハラスター市、マディーラー市、ドゥーマー市、アルバイン市を空爆し、10人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にとどまるフーア市で、シャーム・ファトフ戦線による自爆攻撃と思われる大きな爆発があった。

また、戦闘機(所属明示せず)がファトフ軍の支配下にあるジスル・シュグール市、ハーン・シャイフーン市一帯を空爆した。

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ハマー県では、SANA(12月26日付)によると、アル=カーイダ系組織シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍がスカイラビーヤ市、ジューリーン村を砲撃し、住民1人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(12月26日付)によると、シリア軍がラスタン市一帯でシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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