米主導の有志連合によるダイル・ザウル県、ラッカ県爆撃でダーイシュ幹部2人を含む7人が死亡(2016年12月16日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(12月16日付)が、米主導の有志連合によるタナク油田一帯に対する空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)のリビア人幹部で「石油大臣」と目されてきたアブー・ウマル・ズバイディー氏ら6人が死亡したと伝えた。

またラッカ県でも、ラッカ市に対する有志連合の空爆で、ハイル州の広報副責任者のヤフヤー・ダヒール氏が死亡したという。

AFP, December 17, 2016、AP, December 17, 2016、ARA News, December 17, 2016、Champress, December 17, 2016、Euphrates Post, December 17, 2016、al-Hayat, December 18, 2016、Iraqi News, December 17, 2016、Kull-na Shuraka’, December 17, 2016、al-Mada Press, December 17, 2016、Naharnet, December 17, 2016、NNA, December 17, 2016、Reuters, December 17, 2016、SANA, December 17, 2016、UPI, December 17, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は12月15日にダーイシュがシリア軍から奪取したタドムル市などに対して15回の爆撃を実施(2016年12月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月15日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、タドムル市近郊(10回)に対して攻撃が行われた。

タドムル市近郊での空爆では、同市制圧に際してシリア軍からダーイシュが捕獲した戦車15輌などを破壊したという。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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トランプ米次期大統領はシリア政策について初めて言及「シリア領内に安全保障地帯を設置し、人々に機会を与えたい」(2016年12月16日)

ドナルド・トランプ米次期大統領は、ペンシルベニア州で開いた支持者への感謝を伝えるための集会でシリア情勢に触れ、そのなかでシリア国内に「安全保障地帯」を設置すると述べた。

トランプ氏は「シリアで起きていることに目を向けると、とても悲しくなる…。それは大変に悲しい事態で、我々は人々を支援しなければならない。我々は、シリア領内に安全保障地帯を設置し、人々に機会を与えたい…」。

『ハヤート』(12月17日付)は、トランプ氏の政策立案チームとコンタクトのある複数の消息筋の話として、トランプ氏が対シリア政策に関して、シリア国内の南部に安全地帯を設置し、ヨルダンを支援することなどを検討しているという。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はシリア内戦終結に向けた和平合意をカザフスタンで開催することでトルコと合意(2016年12月16日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は東京での記者会見でシリア情勢に言及、そのなかで反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、ないしはアレッポ軍)が支配してきたアレッポ市東部をシリア軍が解放したことに関して、「アレッポ市解放は重要な進展で、新たな訂正をもたらし得るものだ」と述べた。

プーチン大統領は、トルコの仲介によるロシア軍とアレッポ市の反体制武装集団の停戦合意(戦闘員とその家族の退去)に関して、9月のサンクトペテルブルク市でのトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との会談で合意に達していたことを明らかにし、「今起こっているのは、そのときの我々の合意が実施されているものだ」と述べた。

また、プーチン大統領は、シリア内戦終結に向けた和平協議に関して「カザフスタンに当時者を招くことを提案する旨、トルコ大統領と合意した。我々はシリア政府、トルコ、反体制派各派に通知することになる」と述べる一方、新たな和平協議が、米国・ロシア、国連主導のもとに行われてきたジュネーブ会議にとってかわるものではなく、これを補完することになると付言した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)が最近になって、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するヒムス県タドムル市一帯を奪還したことに関して、その原因が米主導の有志連合とシリア軍の連携不足にあるとしたうえで、「(タドムル市喪失は)重要性の高いアレッポ市での進展に比して純粋に象徴的な問題でしかない」と述べた。

『ハヤート』(12月17日付)などが伝えた。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市北西部でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年12月16日)

ラッカ県では、ARA News(12月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市北西部のアブー・ハウヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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北の太陽大隊は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が遂行する「ユーフラテスの怒り」作戦に参加すると発表した。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団はロジャヴァの拠点都市アイン・アラブ市郊外、アフリーン市を攻撃(2016年12月16日)

アレッポ県では、ARA News(12月16日付)によると、トルコ軍がアイン・アラブ市西部郊外にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を砲撃した。

また、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市を反体制武装集団が砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(12月16日付)によると、トルコ軍航空部隊がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市各所を空爆した。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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イラン革命防衛隊のソレイマーニー司令官がアレッポ城などを視察(2016年12月16日)

ARA News(12月16日付)などは、イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官が、シリア軍によって解放されたアレッポ市東部のアレッポ城一帯を視察、その写真がSNSなどを通じて拡散された。

ARA News, December 16, 2016
ARA News, December 16, 2016

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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活動休止中の「穏健な反体制派」4組織がシャーム・ファトフ戦線との対立を解消し、活動再開を宣言(2016年12月16日)

シャーム・ファトフ戦線との闘争に破れ活動を停止していた「穏健な反体制派」(自由シリア軍)4組織が共同声明を出し、反体制派内での「すべての対立を中断」し、戦列に復帰すると発表した。

共同声明を出したのは、シリア革命家戦線(ジャマール・マアルーフ)、ハズム運動(アブドゥッラー・アウダ・アブー・ザイド)、アンサール旅団(ミスカール・アブドゥッラー)、真理戦闘戦線(ユースフ・ハサン)。

Kull-na Shuraka', December 16, 2016
Kull-na Shuraka’, December 16, 2016

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュに忠誠を誓う市民革命家のサールート氏がアル=カーイダ系のファトフ軍の拠点イドリブ市でアレッポ市救済のデモを主導(2016年12月16日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、イドリブ市でアレッポ市救済と反体制武装集団の統合を求めるデモが発生し、数千人が参加した。

デモには、アブドゥッルバースィト・サールート氏が参加者を主導した。

サールート氏は、2011年に「アラブの春」がシリアに波及した当初、ヒムス市でのデモを主導し、「シリア革命におけるもっとも著名な活動家の一人」と目されていたが、その後、バイヤーダ殉教者大隊を率いて武装闘争を展開、2014年12月にダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓い、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線や同戦線と共闘する「反体制派」への抵抗を呼びかけていた。

ARA News, December 16, 2016
ARA News, December 16, 2016

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シリア人権監視団は、反体制武装集団の支配下にあるダルアー県サフム・ジャウラーン村、タファス市、ウンム・マヤーズィン町、ヤードゥーダ村、ジャースィム市、ヒムス市ラスタン市でデモが発生し、反体制武装集団の統合、アレッポ市救済が主唱された。

また、クッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、デモはダルアー県のダルアー市、東ガーリヤ村、ムサイフラ町、ジーザ町、フラーク市、サフワ村、サイダー町、ダーイル町、サナマイン市、ハーッラ市、ナワー市、タスィール町、ムザイリーブ町、イドリブ県サールートでも発生したという。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部、アレッポ市東部郊外でダーイシュと交戦(2016年12月16日)

ヒムス県では、ARA News(12月16日付)によると、タドムル市西方のタイフール航空基地一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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アレッポ県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のダイル・ハーフィル市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、戦闘員50人以上を殲滅した。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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首都ダマスカスで女児が着用させられていた自爆ベルトが爆発(2016年12月16日)

ダマスカス県では、SANA(12月16日付)によると、マイダーン地区の警察署内で、女児が着用させられていた自爆ベルトが爆発し、この女児が死亡、警官1人が負傷した。

ダマスカス県警察によると、事件発生直前に、複数の男性が迷子になっていたという8歳の女児を署内に入れるよう求め、女児が所内に入った長後に爆発が起こったという。

SANA, December 16, 2016
SANA, December 16, 2016

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市内各所を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がシャラフ村一帯のシリア軍拠点を砲撃、シリア軍もトルクメン山一帯の反体制武装集団拠点を砲撃した。

一方、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がヤマーマ村一帯で、反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が西ファルハーニーヤ村、タルビーサ市を砲撃した。

一方、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がザアフラーナ村、ガントゥー市でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町、ハラファーヤー市を空爆した。

一方、SANA(12月16日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、スカイラビーヤ市を砲撃した。

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クナイトラ県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ハーン・アルナバ市一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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WHOシリア駐在代表のホフ氏は反体制武装集団戦闘員およびその家族の退去を支援するスタッフに退去要請、理由は明言せず(2016年12月16日)

国連世界保健機構(WHO)のエリザベス・ホフ・シリア駐在代表はアレッポ市南東部からの反体制武装集団戦闘員およびその家族の退去作業が中止されたことに関して、「赤十字国際委員会と赤新月社、WHOのスタッフに退去を要請した」ことを明らかにした。

退去要請の理由については触れなかった。

また「退去させねばならない女性や5歳以下の幼児が多数いる…。戦闘終結後、彼らは帰宅しなければならない。私たちは彼らの苦労を承知しているので、こうした事態を大いに懸念している」と述べた。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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反体制派はイランの民兵が戦闘員とその家族を乗せたバスを拉致したと主張(2016年12月16日)

AMC(12月15日付)など反体制メディアは、複数の反体制活動家の話として、イランの支援を受ける民兵組織が、アレッポ市南東部から同市郊外のファトフ軍支配地域に戦闘員とその家族を搬送中の20台からなるシリア政府の旅客バスの車列を攻撃し、拉致したと伝えた。

搬送ルートであるアレッポ市西部のラームーサ通行所一帯で、午前中に発砲音が聞こえ、反体制武装集団戦闘員とその家族を乗せるはずだった旅客バスや救急車輌が、空のまま避難し、退却を余儀なくされたという。

AFP, December 16, 2016、AMC, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部からの退去者数が約9,000人に達するも、シリア軍は反体制武装集団の停戦違反を理由に作業の一時中止を発表(2016年12月16日)

アレッポ県では、SANA(12月16日付)によると、アレッポ市南東部で籠城を続けてきた反体制武装集団戦闘員とその家族の退去作業が、反体制武装集団の違反によって一時中止された。

反体制武装集団が、戦闘員とその家族が乗る旅客バスの車列に対して発砲・狙撃を加えたほか、TOW対戦車ミサイルなどの重火器、拉致した市民を、シリア政府側が用意した旅客バスに乗せて持ち出そう(連れ出そう)としたことが、停戦違反にあたり、反体制武装集団側による停戦合意遵守が保障されない限り、作業は中止されるという。

なお、退去作業が中止されるまでに、戦闘員とその家族8,079人の退去が完了している。

彼らは10回に分けて、アレッポ市南東部から、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるアレッポ市西部郊外方面に搬送され、シリア赤新月社と赤十字国際委員会がこれを監視した。

また、アレッポ市南東部の反体制武装集団は、退去に先立って、本営などの拠点、武器弾薬庫を爆破、資金援助、武器供与、情報提供などの経路などが記されていると思われる文書を廃棄したという。

一方、『ハヤート』(12月17日付)が、戦闘員とその家族の退去作業に参加している医療チームを指揮するアフマド・ダビース氏の話として伝えたところによると、これまでに搬送されたとされる約9,000人のうちの250人が負傷者で、一部はその後トルコに移送されたという。

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、アレッポ市南東部では、退去できないでいる民間人が4万人おり、そのうちの1,500人から5,000人は反体制武装集団戦闘員の家族だという。

SANA, December 16, 2016
SANA, December 16, 2016
SANA, December 16, 2016
SANA, December 16, 2016

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ARA News(12月16日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室(アレッポ軍)がアレッポ市北部郊外のアルド・マッラーフ地区一帯、アブドゥッrアッブフ地区でシリア軍と交戦した。

AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。

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