ロシア・イランの外務副大臣が会談(2016年12月5日)

ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣はイランを訪問し、首都テヘランでホセイン・ジャーベリー・アンサーリー外務副大臣と会談、シリア情勢への対応について意見を交わした。

『ハヤート』(12月6日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市の停戦を求める国連安保理決議案がロシア、中国の拒否権発動で廃案に(2016年12月5日)

国連安保理は、シリア情勢への対応を協議するための会合を開催した。

会合では、スペイン、エジプト、ニュージーランドが、アレッポ市での停戦を求める安保理決議案を提出したが、採決ではヴェネズエラが反対、アンゴラが棄権、またロシアと中国が拒否権を発動し、廃案となった。

SANA, December 5, 2016
SANA, December 5, 2016

シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、米国、フランス、英国を「シリアのテロ組織を擁護する三銃士」と批判、これらの国に屈することなく、シリア人を守る義務を憲法に則って続行すると表明、決議案に反対の意思を示した。

ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は決議案に関して、米国とロシアの専門家がスイスのジュネーブで協議を予定しているアレッポ市南東部からの反体制武装集団の退去計画に反しかねないとして、米・ロシアの協議が決着するまで賛成できないと述べた。

また、中国の劉結一国連大使は、米国とロシアがシリアの紛争解決に向けた外交努力を継続し、国連はこれを支援すべきだと主張、決議案についてはシリア国内の人道状況を政治化するものだと述べた。

SANA(12月5日付)などが伝えた。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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ロシア海軍航空母艦アドミラル・クズネツォフ艦載機が着陸に失敗し墜落(2016年12月5日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア軍戦闘機(Su-33)1機が4日、地中海のシリア沖に展開している航空母艦アドミラル・クズネツォフへの着艦に失敗し、墜落したと発表した。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県の行楽列車が5年ぶりに運行を再開(2016年12月5日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(12月5日付)によると、2011年以来運休となっていたラブワ地区・ハーマ町間の行楽列車が復旧し、運行を再開した。

SANA, December 5, 2016
SANA, December 5, 2016

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュは新報道官を任命(2016年12月5日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、フルカーン広報制作機構を通じて、アブー・ハサン・ムハージル氏を報道官に新たに任命したと発表した。

Youtube, December 5, 2016
Youtube, December 5, 2016

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ダイル・ザウル県では、ARA News(12月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が無人航空機を使って、ダイル・ザウル市ジャウラ地区のシリア軍拠点(郵便局)を攻撃した。

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アレッポ県では、SANA(12月5日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外のアブー・ジャッバール村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(12月5日付)によると、シリア軍がバーリダ地区、マクサル・ヒサーン村、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍支配下のイドリブ市、ビンニシュ市が爆撃を受け、8人が死亡、医療センターが利用不能に(2016年12月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がイドリブ市各所を空爆し、女性1人、子供4人を含む8人が死亡した。

また、ARA News(12月5日付)によると、シリア軍がビンニシュ市を空爆し、市内の中央医療センターが利用不能となった。

Youtube, December 5, 2016
Youtube, December 5, 2016

一方、SANA(12月5日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市一帯、カフルサジュナ村、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市、ヒーシュ村でファトフ軍と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマイダアーニー村一帯でイスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ムハンマディーヤ町一帯でラフマーン軍団などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、ARA News(12月5日付)によると、シリア軍がガントゥー市を空爆し、子供3人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(12月5日付)によると、シリア軍がアトシャーン村、タイバト・イマーム市、ラターミナ町、スカイク村、カフルズィーター市、ラトミーン村、サイヤード村、ムーリク市、ズラーキーヤート村、ザカート村、ラハーヤー村、ヒルバト・ナークース村、一帯、タッル・ワースィト村でファトフ軍の交戦した。

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ダルアー県では、SANA(12月5日付)によると、シリア軍がヌアイマ村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、ARA News(12月5日付)によると、シリア軍がガントゥー市を空爆し、子供3人が死亡した。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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米国が支援するヌールッディーン・ザンキー運動、サウジアラビアが後援するイスラーム軍はアレッポ市東部からの退去を拒否(2016年12月5日)

アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織)の一つで米国などの支援を受けるヌールッディーン・ザンキー運動のヤースィル・ユースフ政治局メンバーは、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が、反体制武装集団のアレッポ市東部からの退去に関してスイスのジュネーブで5日から米国・ロシアの専門家が協議を行うと発表したことを受け、AFP(12月5日付)に対して、退去を拒否すると明言した。

ユースフ氏は「ロシアが示しているアジェンダはシリア北部において革命を根絶するもので、これは実現しないだろう…。ロシアこそアレッポから退去し、またアレッポ、シリアから宗派主義的な民兵を排除すべきだ」と主張した。

一方、ダマスカス郊外県を中心に活動し、サウジアラビアなどの支援を受けるイスラーム軍幹部のアブー・アブドゥッラフマーン・ハマウィー氏も、「アレッポ市東部から革命家は退去しない。ロシア、イランといった占領者たちと、最後の血の一滴まで戦う」と述べた。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)はシリア軍によって制圧されていたアレッポ市東部の複数の街区を奪還(2016年12月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)、スマート・ニュース(12月5日付)によるとなどによると、アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団(アレッポ・ファトフ作戦司令室)が、4日にシリア軍によって制圧された街区(カーディー・アスカル地区のウユーン病院一帯、カルム・マイサル地区、カルム・カーティルジー地区、カラム・タッハーン地区)を奪還した。

これに対して、シリア軍はシャッアール地区で攻勢を強め、反体制武装集団と激しく交戦した。

シリア軍は東西、そして北から進軍し、反体制武装集団を同地区の南部に撤退させようとしているという。

またシリア軍と反体制武装集団はシャイフ・サイード地区、シャイフ・ルトフィー地区、ブスターン・カスル地区、サラーフッディーン地区で戦闘を続けた。

Kull-na Shuraka', December 5, 2016
Kull-na Shuraka’, December 5, 2016

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、SMART News, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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反体制派がシリア政府支配下のアレッポ市西部に開設されていたロシアの移動式病院を砲撃、ロシア人医師2人を殺害(2016年12月5日)

アレッポ県では、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官によると、アレッポ市南東部を支配下に置く反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が、アレッポ市フルカーン地区にあるロシア軍の移動式病院を砲撃し、ロシア人女性医師2人が死亡、患者複数人、RTのシリア人記者1人が負傷した。

SANA, December 5, 2016
SANA, December 5, 2016

またSANA(12月5日付)によると、反体制武装集団は、シリア政府支配下のアレッポ市旧メディリアン・ホテル一帯、ザフラー地区を砲撃し、女児1人を含む2人が死亡、25人が負傷した。

SANA, December 5, 2016
SANA, December 5, 2016

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2~4日の3日間にシリア領内で22回の爆撃を実施(2016年12月5日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月2~4日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

12月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、シャッダーディー市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

12月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

12月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の停戦交渉を仲介するトルコはアレッポ市東部での戦闘停止の見返りとしてバーブ市確保をめざす(2016年12月5日)

『ハヤート』(12月5日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、トルコの首都アンカラで行われているアレッポ市東部での戦闘停止に向けたロシア軍と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織)の停戦交渉に関して、仲介役であるトルコがアレッポ市東部からの反体制武装集団の退去の見返りとして、アレッポ県におけるダーイシュ(イスラーム国)の最後の拠点都市バーブ市を確保を狙っていると伝えた。

バーブ市は現在、アレッポ市東部で籠城を続けるアレッポ・ファトフ軍作戦司令室に所属するヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動などから構成されるハワール・キリス作戦司令室が「ユーフラテスの盾」作戦を遂行し、アレッポ県北部からのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の排除をめざしているが、トルコはこれを全面支援、航空部隊、戦車部隊を投入、バーブ市2キロの距離にまで迫っている。

なお、アンカラでの停戦交渉には、シリア軍とともにアレッポ市東部の完全制圧をめざす親政権武装勢力を支援するイランは参加していないが、イランはロシアとトルコの取引に対して拒否の姿勢を示しているという。

また、10月までロシアとともにシリア国内での停戦プロセスに関与してきた米国も、交渉から排除されているが、アレッポ市東部から、シャーム・ファトフ戦線だけではく、そのほかの武装集団を退去させることについても視野に入れているという。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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