米主導の有志連合は12月5日にシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年12月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月5日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ラッカ市近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 6, 2016、AP, December 6, 2016、ARA News, December 6, 2016、Champress, December 6, 2016、al-Hayat, December 7, 2016、Iraqi News, December 6, 2016、Kull-na Shuraka’, December 6, 2016、al-Mada Press, December 6, 2016、Naharnet, December 6, 2016、NNA, December 6, 2016、Reuters, December 6, 2016、SANA, December 6, 2016、UPI, December 6, 2016などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機が、トルコの支援を受けるハワール・キリス作戦司令室のアレッポ県北部の拠点を爆撃(2016年12月6日)

アレッポ県では、ARA News(12月6日付)によると、所属不明の戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市北部郊外のアフタリーン市に展開するハワール・キリス作戦司令室の拠点を空爆した。

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同じく、アレッポ県では、ARA News(12月6日付)によると、トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦を遂行するハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市北西部のワイラーン村で、米国が支援する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

ハワール・キリス作戦司令室に所属し、「ユーフラテスの盾」作戦に参加するイスラーム覚醒師団は声明を出し、ジャラーブルス市でフサイン・ハミード・アブー・アリー司令官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発したが、同司令官は無事だったと発表した。

AFP, December 6, 2016、AP, December 6, 2016、ARA News, December 6, 2016、Champress, December 6, 2016、al-Hayat, December 7, 2016、Iraqi News, December 6, 2016、Kull-na Shuraka’, December 6, 2016、al-Mada Press, December 6, 2016、Naharnet, December 6, 2016、NNA, December 6, 2016、Reuters, December 6, 2016、SANA, December 6, 2016、UPI, December 6, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍と思われる戦闘機がダマスカス郊外県のヒズブッラーの検問所を爆撃(2016年12月6日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機がマダーヤー町、ザバダーニー市上空に飛来し、シリア軍やヒズブッラー戦闘員が拠点を配置しているザバダーニー市西方の山岳地帯を空爆した。

空爆では、ヒズブッラー戦闘員が終結していた2カ所の検問所が標的となったが、死傷者が出たかは不明だという。
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これに関して、ARA News(12月6日付)は、イスラエル空軍が同地を空爆したと伝えた。

AFP, December 6, 2016、AP, December 6, 2016、ARA News, December 6, 2016、Champress, December 6, 2016、al-Hayat, December 7, 2016、Iraqi News, December 6, 2016、Kull-na Shuraka’, December 6, 2016、al-Mada Press, December 6, 2016、Naharnet, December 6, 2016、NNA, December 6, 2016、Reuters, December 6, 2016、SANA, December 6, 2016、UPI, December 6, 2016などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外相「アレッポ市東部から退去しない戦闘員は根絶されるだろう」(2016年12月6日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア訪問中の欧州評議会のトールビョルン・ヤーグラン事務局長と会談後の記者会見で、アレッポ市東部での攻防戦について「スイスのジュネーブでの米国・ロシアの専門官の協議において、戦闘員退去は、両国が依然として合意に達していないので、現時点では提案されていない」としつつ、同地からの退去を拒否する戦闘員は根絶されるだろうと強調した。

SANA, December 6, 2016
SANA, December 6, 2016

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ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、ロシア訪問中のトルコのビンアリ・ユルドゥルム首相とモスクワのクレムリンで会談した。

会談は非公開で行われた。

ARA News(12月6日付)が伝えた。

AFP, December 6, 2016、AP, December 6, 2016、ARA News, December 6, 2016、Champress, December 6, 2016、al-Hayat, December 7, 2016、Iraqi News, December 6, 2016、Kull-na Shuraka’, December 6, 2016、al-Mada Press, December 6, 2016、Naharnet, December 6, 2016、NNA, December 6, 2016、Reuters, December 6, 2016、SANA, December 6, 2016、UPI, December 6, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュの司令官5人がイドリブ県に避難するなか、シャーム自由人イスラーム運動はダーイシュ戦闘員のアレッポ県北部での戦闘への参加を拒否(2016年12月6日)

イナブ・バラディー(12月6日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)を離反した司令官5人が、ラッカ市を脱出、イドリブ県に到着したと伝えた。

離反した司令官は、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム・ファトフ戦線)の元司令官だったチュニジア人のアブー・ダッル・トゥーニースィー氏、ビラール・シャウワーシュ氏ら。

Kull-na Shuraka', December 6, 2016
Kull-na Shuraka’, December 6, 2016

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一方、ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室に所属する一方で、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がアレッポ県北部で続行している「ユーフラテスの盾」作戦に参加しているシャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の離反者を「ユーフラテスの盾」作戦に参加させることを拒否すると表明した。

ARA News, December 6, 2016
ARA News, December 6, 2016

 

AFP, December 6, 2016、AP, December 6, 2016、ARA News, December 6, 2016、Champress, December 6, 2016、al-Hayat, December 7, 2016、‘Inab Baladi, December 6, 2016、Iraqi News, December 6, 2016、Kull-na Shuraka’, December 6, 2016、al-Mada Press, December 6, 2016、Naharnet, December 6, 2016、NNA, December 6, 2016、Reuters, December 6, 2016、SANA, December 6, 2016、UPI, December 6, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部の戦況を堪能な英語でツイートしていた7歳の少女バナーちゃんが自宅を引き払い、家族とともにより安全な場所へ(2016年12月6日)

反体制武装集団支配下のアレッポ市東部の戦況についてフェイスブックのアカウント(https://twitter.com/alabedbana)を通じてコメントを発信し続けてきた7歳の少女バナー・アブドちゃんの父親ガッサーン・アブド氏はAFP(12月6日付)の取材に応じ、一家がシリア軍の攻撃を避けるため、アレッポ市東部にある自宅を引き払い、より安全な場所に避難したことを明らかにした。

ガッサーン氏は、AFPに対して電話で「我々の家は空爆で被害を受けた…。軍が私たちの住む街区に近づいてきたので、別の場所への避難を余儀なくされた。我々は元気です」と述べた。

Twitter
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バナーちゃんは母親のファーティマさんとともに2016年9月23日に英語でツイートを開始し、彼女らのツイートを21万人がフォローしている。

しかし、4日にアカウントのアクセスができなくなり、その安否が心配されていた。

アカウントは6日に再開され、バナーちゃんは「Hello my friends, how are you? I am fine. I am getting better without medicine with too much bombing. I miss you. – Bana」とのメッセージを発信した。

バナーちゃんに関しては、流ちょうな英語でツイートをしていることから「ねつ造」だとの指摘がなされているほか、彼女とその家族がアレッポ市東部で居住していること、さらには彼女の実在そのものに疑いの目が向けられている。


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シリア軍はスワイダー県でダーイシュの拠点を攻撃(2016年12月6日)

スワイダー県では、SANA(12月6日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, December 6, 2016、AP, December 6, 2016、ARA News, December 6, 2016、Champress, December 6, 2016、al-Hayat, December 7, 2016、Iraqi News, December 6, 2016、Kull-na Shuraka’, December 6, 2016、al-Mada Press, December 6, 2016、Naharnet, December 6, 2016、NNA, December 6, 2016、Reuters, December 6, 2016、SANA, December 6, 2016、UPI, December 6, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がファトフ軍支配下のイドリブ県各所を爆撃し、15人以上が死亡(2016年12月6日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(12月6日付)によると、ロシア軍戦闘機がサルミーン市、カフルサジュナ村を空爆し、女性、子供を含む15人以上が死亡した。

一方、SANA(12月6日付)によると、シリア軍がタマーニア町、サルミーン市、ハーン・シャイフーン市、ビンニシュ市、トゥウーム村、マアッラトミスリーン市でファトフ軍の拠点を攻撃した。

Kull-na Shuraka', December 6, 2016
Kull-na Shuraka’, December 6, 2016

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(12月6日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーライヤー市を空爆し、20人以上が負傷した。

また、シリア軍はドゥーマー市など東グータ地方各所に対して夜間爆撃を行った。

一方、SANA(12月6日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、フーシュ・ザワーヒラ村で反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン氏一帯を空爆した。

一方、SANA(12月6日付)によると、シリア軍がタイバ村、ガントゥー市、キースィーン村、サムアリール村、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(12月6日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、ヌアイマ村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(12月6日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ラターミナ町、ハラファーヤー市、タイバト・イマーム市、スーラーン市北部で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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反体制派はアレッポ市郊外のナイラブ・パレスチナ難民キャンプにあるUNRWAの倉庫を砲撃(2016年12月6日)

アレッポ県では、SANA(12月6日付)によると、アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団がナイラブ・パレスチナ難民キャンプにあるUNRWAのセンターを砲撃、6人を負傷させ、食糧救援物資用の倉庫を破壊した。

反体制武装集団はまた、アレッポ市西部のフルカーン地区を砲撃、4人を殺害、20人を負傷させた。

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シリア軍は反体制派支配下のアレッポ市南東部の中心に位置するシャッアール地区を制圧か?(2016年12月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部の中心に位置するシャッアール地区でシリア軍、親政権武装勢力がシャッアール地区で激しく交戦した。

シリア軍はまた、アグユール地区、フィルドゥース地区、スッカリー地区、マアーディー地区、カーディー・アスカル地区、ジュルーム地区などに対して空爆・砲撃を加え、子供1人を含む10人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団は、ザフラー協会地区で爆弾を仕掛けた車輌複数台を特攻させるなどして、攻撃を激化、シリア軍が応戦し、これを撃退、同地郊外の丘陵地帯(警察署一帯)を制圧したという。

Kull-na Shuraka', December 6, 2016
Kull-na Shuraka’, December 6, 2016

反体制武装集団はまた、ザフラー協会地区に加えて、アアザミーヤト地区、フルカーン地区を砲撃した。

このほか、ロシア軍と思われる戦闘機が、アレッポ市郊外のアターリブ市一帯を空爆した。

一方、SANA(12月6日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市南東部への進軍を続け、カラム・ダーダー地区、カラム・カーティルジー、シャッアール地区、マルジャ地区、シャイフ・ルトフィー地区、警察署のある丘陵地帯を制圧、同地の地雷・爆発物を撤去し、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、ザフラー協会地区一帯で反体制武装集団を迎撃した。

Youtube, December 6, 2016
Youtube, December 6, 2016

このほか、シリア軍は、アレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区の学校内で、反体制武装集団が化学兵器を製造するために使用していた施設、倉庫を発見した。

SANA, December 6, 2016
SANA, December 6, 2016
SANA, December 6, 2016
SANA, December 6, 2016
SANA, December 6, 2016
SANA, December 6, 2016

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