米主導の有志連合によるラッカ市近郊への爆撃で男女2人が死亡(2016年12月18日)

ラッカ県では、ARA News(12月19日付)によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のラッカ市近郊のマンスーラ区一帯を空爆し、男女2人が死亡、複数が負傷した。

AFP, December 19, 2016、AP, December 19, 2016、ARA News, December 19, 2016、Champress, December 19, 2016、al-Hayat, December 20, 2016、Iraqi News, December 19, 2016、Kull-na Shuraka’, December 19, 2016、al-Mada Press, December 19, 2016、Naharnet, December 19, 2016、NNA, December 19, 2016、Reuters, December 19, 2016、SANA, December 19, 2016、UPI, December 19, 2016などをもとに作成。

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ストルテンベルグNATO事務総長「シリアに部隊を派遣すればさらなる事態悪化をもたらす」(2016年12月18日)

NATOのヤンス・ストルテンベルグ事務総長はドイツ日刊紙の『ディ・ヴェルト日曜版』(12月18日付)に対して、シリアへの軍事介入は事態をさらに悪化させると改めて述べた。

ストルテンベルグ事務総長は「我々はシリアで恐るべき人道危機を目の当たりにしている。こうした場合、アフガニスタンのように部隊を展開させることが正しいこともあるが…、軍事作戦による成果よりも、損害が大きくなることもある。シリアについて言うと、NATO加盟国は部隊派遣がさらなる事態悪化をもたらすとの結論に達した…。部隊展開は必ずしも解決策をもたらすとは限らない」と述べた。

ARA News, December 18, 2016
ARA News, December 18, 2016

 

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016、Die Welt, December 18, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市郊外の1カ村をダーイシュから奪取(2016年12月18日)

アレッポ県では、ARA News(12月18日付)によると、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、マクリー村およびその一帯の丘陵地帯を制圧した。


AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県、イドリブ県で活動するアル=カーイダ系組織を含むジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」が、シャーム・ファトフ戦線指導者のジャウラーニー氏の指揮のもと「シリア・イスラーム委員会」として近く統合か(2016年12月18日)

アラビー21(12月17日付)は、複数の匿名消息筋の話として、アレッポ県、そしてイドリブ県で活動するアル=カーイダ系組織を含むジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」と目される武装集団が、統一組織を結成することで合意したと発表した。

新たに結成される統一組織は、「シリア・イスラーム委員会」を名乗り、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、非アル=カーイダ系のイスラーム軍、シャーム軍団、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム戦線、「命じられるまま正しく進め」連合、アンサールッディーン戦線などからなるという。

同消息筋によると、最高司令官には、シャーム・ファトフ戦線の指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が、また意思決定機関である諮問評議会の議長にはヌールッディーン・ザンキー運動の司令官のタウフィーク・シハーブッディーン氏が就任する見込みだという。

また、ファトフ軍のカーディー(法官)であるアブドゥッラッザーク・マフディー氏はアラビー21に対し、反体制派は近く統一を宣言する声明を発表すると述べた。

Kull-na Shuraka’, December 18, 2016
Kull-na Shuraka’, December 18, 2016

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月18日付)は、シリア・イスラーム委員会結成をめぐる動きに関して、ファトフ軍所属組織と「穏健な反体制派」合わせて14組織が統合をめざしているとしたうえで、シャーム・ファトフ戦線が、ジャウラーニーを最高司令官に任命するよう主張していることが、それ以外の武装集団と軋轢を深めている、と伝えた。

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Arabi 21, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Durar al-Shamiya, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部タドムル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年12月18日)

ヒムス県では、SANA(12月18日付)によると、シリア軍がタドムル市一帯(アブー・カッラ・ダム一帯など)でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、ダブール村、バーリダ地区一帯などでダーイシュと交戦した。

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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クナイトラ県でシリア革命家戦線に所属するイスラームの剣旅団の司令官暗殺(2016年12月18日)

クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(12月18日付)によると、シリア革命家戦線に所属するイスラームの剣旅団の司令官が乗った車がイッシャ村で武装集団の襲撃を受け、乗っていた司令官が暗殺された。

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ヒムス県では、ARA News(12月18日付)によると、シリア軍はハウラ地方を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(12月18日付)によると、シリア軍がヒルバト・ナークース村でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(12月18日付)によると、シリア軍はダルアー市バジャービジャ地区、ダム街道地区、難民キャンプ地区でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。


AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族の退去作業が3日ぶりに再開か(2016年12月18日)

アレッポ県では、SANA(12月18日付)によると、アレッポ市東部に留まっている反体制武装集団戦闘員とその家族をアレッポ県西部・イドリブ県方面に搬送するための旅客バス約100輌が、シリア赤新月社および赤十字国際委員会の監視のもと、アレッポ市西部のラームーサ通行所を経由して、同市東部のザバディーヤ地区、サラーフッディーン地区、マシュハド地区、アンサーリー地区に入った。

複数の消息筋によると、アレッポ市東部からの戦闘員・家族の退去作業は、イドリブ県フーア市、カファルヤー町からの負傷者・重篤患者およびその家族数千人の移送の完了を待って再開されるという。

SANA, December 18, 2016
SANA, December 18, 2016

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その後、ARA News(12月19日付)によると、18日深夜にアレッポ市東部からの戦闘員とその家族の退去作業は3日ぶりに再開されたという。

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一方、ARA News(12月18日付)によると、アレッポ市南部郊外のアッザーン山一帯に展開するシリア軍、イラク人・イラン人民兵は、アレッポ市南西部一帯のファトフ軍支配地域に対して砲撃を行った。

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、December 19, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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「タウヒード中隊のムジャーヒディーン」を名乗る無名の集団がフーア市・カファルヤー町近郊でのバス焼き討ちの犯行を認める声明を発表(2016年12月18日)

イドリブ県フーア市、カファルヤー町近郊で、負傷者・重篤患者とその家族を移送するために派遣されたシリア政府側の旅客バスを、シャーム・ファトフ戦線と思われる反体制武装集団が焼き討ちにした事件に関して、「タウヒード中隊のムジャーヒディーン」を名乗る無名の集団が声明を出し、犯行を認めた。

「タウヒード中隊のムジャーヒディーン」を名乗る集団が声明を出すのは今回が初めて。

「タウヒード中隊のムジャーヒディーン」は声明のなかで、アレッポ市東部からの戦闘員およびその家族の退去に応じた反体制武装集団を「地域の諸派による裏切りであり政権への譲歩」と非難し、「仲裁と停戦によって退去するすべてのラーフィディーン(シーア派)を標的とする」と脅迫した。

ARA News, December 18, 2016
ARA News, December 18, 2016

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会もフーア市・カファルヤー町近郊でのバス焼き討ちを「ハラーム」と厳しく非難(2016年12月18日)

シリア・イスラーム評議会は声明を出し、イドリブ県フーア市、カファルヤー町近郊で、負傷者・重篤患者とその家族を移送するために派遣されたシリア政府側の旅客バスを、シャーム・ファトフ戦線と思われる反体制武装集団が焼き討ちにした事件に関して、イランの蛮行を非難したうえで、アレッポ市東部に留め置かれている数万の人々を飢えと寒さに晒す行為で「ハラーム」にあたる、と厳しく非難した。

Kull-na Shuraka', December 18, 2016
Kull-na Shuraka’, December 18, 2016

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部で敗北したアレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織はフーア市・カファルヤー町近郊でのバス焼き討ちを「革命に対する犯罪行為」と厳しく非難(2016年12月18日)

アレッポ市東部での戦闘に敗北したアレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織(シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム戦線など)を中心とする反体制武装集団は共同声明を出し、イドリブ県フーア市、カファルヤー町近郊で、負傷者・重篤患者とその家族を移送するために派遣されたシリア政府側の旅客バスを、シャーム・ファトフ戦線と思われる反体制武装集団が焼き討ちにした事件に関して、「シリア革命に対する犯罪行為」と厳しく非難し、「こうした行為を止めさせ、必要な措置を講じるよう関係当局に要請」した。

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍支配下のイドリブ県で包囲を受けるシリア政府支配地域(フーア市、カファルヤー町)から負傷者・重篤患者およびその家族を移送するため現地に向かっていたバスがシャーム・ファトフ戦線と思われる武装集団の焼き討ちに遭う(2016年12月18日)

イドリブ県では、『ハヤート』(12月19日付)、SANA(12月18日付)などによると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の包囲を受けているフーア市、カファルヤー町(住民のほとんどはシーア派)に、負傷者・重篤患者とその家族を移送するために向かっていた旅客バスの車列が何者かの襲撃を受け、バス5輌が焼き討ちに遭った。

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これに関して、SANA(12月17日付)は、反体制武装集団(アレッポ軍、ファトフ軍)を主導するシャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が車列を攻撃し、バスを焼き討ちにしたと報じた(https://youtu.be/260brra8V-4)。

SANA, December 18, 2016
SANA, December 18, 2016

SANA(12月17日付)によると、反体制武装集団は16日にも、フーア市、カファルヤー町に向かうバスを襲撃、これによって運転手1人が死亡しているという。

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一方、シリア人権監視団は、襲撃がシャーム・ファトフ戦線によるものだとしたうえで、アレッポ市東部、フーア市、カファルヤー町からの戦闘員・負傷者・重篤患者および家族の移送に関して、シャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が対立していると発表した。

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アレッポ市東部、イドリブ県フーア市・カラフヤー町、ダマスカス郊外県ザバダーニー市・マダーヤー町からの戦闘員・負傷者・重篤患者・家族の移送に関するロシア、イラン、反体制派の合意内容(2016年12月18日)

クッルナー・シュラカー(12月18日付)などは、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の幹部筋の話として、アレッポ市東部、イドリブ県フーア市・カラフヤー町、ダマスカス郊外県ザバダーニー市・マダーヤー町からの戦闘員・負傷者・重篤患者・家族の移送に関するロシア、イラン、反体制派の合意内容について明らかにした。

それによると、合意は、①フーア市から1,250人の負傷者・重篤患者および家族を移送したうえで、アレッポ市東部で留まっている退去希望者(戦闘員とその家族)の半数を退去させる、②カファルヤー町から1,250人を移送させたうえで、アレッポ市東部から残りの半数を退去させる、 ③フーア市、カファルヤー町から1,500人を移送したうえで、シリア軍とヒズブッラーが包囲するダマスカス郊外県マダーヤー町、ザバダーニー市から反体制武装集団戦闘員およびその家族1,500人を退去させる、という3段階からなっているという。

AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。

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