ジョンソン英外相「アサドによる支配を受け入れず、戦闘を続けるシリア人が何百万(!)といる」(2016年12月4日)

英国のボリス・ジョンソン外務大臣は、アレッポ市東部でのシリア軍の攻勢に関して、BBC(12月4日付)に対し「シリアの反体制武装勢力が支配するアレッポなどの地域で起こっていることがアサドやプーチンの勝利につながると考えることは間違いだと思う」と述べた。

ジョンソン外務大臣は「数百万のシリア国民が、アサドによって指導される体制と折り合うなどとイメージすることもできない…。こうした結果を受け入れず、戦闘を続けるシリア人が何百万人もいる。だから、プーチン大統領や彼らを支援する者たちにとって最善の結末とは、交渉のテーブルに着き、アサド政権をシリアから排除する合意に至ることだ」と強調した。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、BBC, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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反体制派を後押しするサウジ、カタール、トルコはアレッポ市東部での戦闘停止と民間人の被害拡大阻止に向け臨国連人事総会の招集を要請(2016年12月4日)

アル=カーイダ系組織(シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動)を含むシリアの反体制武装集団を支援するサウジアラビア、カタール、トルコは、UAEとともに共同声明を出し、アレッポ市東部での戦闘停止と民間人の被害拡大阻止に向けた国連の介入を審議するための臨時総会の招集を呼びかけた。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がアル=カーイダ系組織主導のファトフ軍支配下のイドリブ県各所を爆撃し、50人あまりが死亡(2016年12月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などが主導するファトフ軍支配下のマアッラト・ヌウマーン市を空爆し、18人が死亡した。

また空爆はカフルナブル市でも行われ、子供3人と女性2人を含む26人が死亡、タマーニア町では「樽爆弾」などによる爆撃を行われ、子供4人を含む6人が死亡、ナキール村でも空爆で女性2人が死亡した。

Youtube, December 4, 2016
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Youtube, December 4, 2016
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空爆はこのほか、サルミーン市、ジスル・シュグール市、ハーン・シャイフーン市、カルサアー村、シャイフ・ムスタファー村、アービディーン村、ヒーシュ村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、ハーミディーヤ村、カンスフラ村などにもおよび、その回数は45回に及び、学校や市場が標的になったという。

一方、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がカフルナブル市、カフルサジュナ村でファトフ軍の拠点を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(12月5日付)によると、シャーム・ファトフ戦線の布教局長アブドッラッザーク・マフディー氏の遺体がイドリブ市郊外で発見された。

遺体には拷問によると思われる傷跡がのこっていたという。

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ラタキア県では、ARA News(12月4日付)によると、シリア軍がカッバーナ村一帯に侵攻し、反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(12月4日付)によると、シリア軍がマイダアーニー村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がサムアリール村、ティールマアッラ村、クナイトラート村、ラスタン市一帯で、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター市でファトフ軍の拠点を空爆した。

また、ARA News(12月4日付)によると、シリア軍はフナイフィス村に侵攻し、反体制武装集団と交戦した。

一方、地元和解プロセスの一環で関係当局に投降していた元反体制武装集団活動家、兵役忌避者ら40人が、2016年政令第15号に基づき放免となり、クッルナー・シュラカー(12月4日付)によると、ハマー中央刑務所を出所した。

SANA, December 4, 2016
SANA, December 4, 2016

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ダルアー県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、アルバイーン地区でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(12月4日付)によると、南部戦線を主導するヤルムーク軍、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ムウタッズ軍、ハサン・ブン・アリー旅団が統合し、「革命軍」を新たに結成した。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、December 5, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県東部、ハサカ県南部で、シリア軍、YPGがダーイシュと交戦(2016年12月4日)

ヒムス県では、SANA(12月4日付)によると、シリア軍がマフル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(12月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市近郊のファドガミー村、キシュキシュ村にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を砲撃した。

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がアレッポ市東部からの脱出者のために人道支援物資を搬入(2016年12月4日)

アレッポ県では、SANA(12月4日付)によると、ロシア軍が反体制武装集団支配下のアレッポ市東部から脱出し、シリア政府支配下のアレッポ市西部に設置された仮設居住センターに収容されている住民のために人道支援物資(貨物トレーラー33輌分)を搬入した。

SANA, December 4, 2016
SANA, December 4, 2016

 

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市南東部のカルム・マイサル地区、カラム・タッハーン地区、カーディー・アスカル交差点一帯、ハーフーズ交差点一帯を新たに制圧(2016年12月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部のカルム・マイサル地区一帯、ジャズマーティー地区一帯、カルム・タッラーブ地区一帯、バーブ街道地区一帯など、シリア政府が3日に奪還した地域一帯で、シリア軍、親政権武装勢力と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が交戦、シリア軍はマイサル地区、ダフラト・アウワード地区の複数カ所を新たに制圧した。

シリア軍は、反体制武装集団支配下のフィルドゥース地区などを激しく砲撃する一方、バーブ・ナイラブ地区、マガーイル地区を空爆した。

戦闘で、子供2人、女性1人を含む多数が死傷した。

一方、SANA(12月4日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、アレッポ市南東部のカルム・マイサル地区、カラム・タッハーン地区、カーディー・アスカル交差点一帯、ハーフーズ交差点一帯から反体制武装集団を掃討し制圧、地雷・爆発物の撤去を完了、同地の治安と安定を回復した。

ARA News, December 4, 2016
ARA News, December 4, 2016

 

これに対し、SANA(12月4日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、10人が負傷した。

また、ARA News(12月4日付)によると、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区にある人民防衛隊の検問所など複数カ所を砲撃、人民防衛隊はこれに対して応戦した。

SANA, December 4, 2016
SANA, December 4, 2016

AFP, December 4, 2016、AP, December 4, 2016、ARA News, December 4, 2016、Champress, December 4, 2016、al-Hayat, December 5, 2016、Iraqi News, December 4, 2016、Kull-na Shuraka’, December 4, 2016、al-Mada Press, December 4, 2016、Naharnet, December 4, 2016、NNA, December 4, 2016、Reuters, December 4, 2016、SANA, December 4, 2016、UPI, December 4, 2016などをもとに作成。

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