ロジャヴァの拠点都市アフリーン市(アレッポ県)をロシア・イラン合同使節団が訪問、アスタナ5会議の成果を伝えるとともにトルコ軍の増派への対応を協議(2017年7月6日)

『ハヤート』(7月7日付)は、複数のクルド消息筋の話として、アレッポ県北東部にある西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市を、ロシアとイランの合同軍事使節団が訪問した、と伝えた。

同消息筋によると、この訪問は、「関係者」(西クルディスタン移行期民政局)に4~5日のアスタナ5会議の成果を伝えるとともに、トルコ軍による同地一帯への増派への対応について協議することが目的だったという。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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ロシアでシリアへの航空部隊の増派に向けた動き(2017年7月6日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)に、シリア領内へのロシア空軍部隊の展開にかかるロシア・シリア両政府の合意の付帯文書を提出、採決を求めた。

この付帯文書は2016年1月18日に首都ダマスカスで署名されたもので、スプートニク・ニュース(7月6日付)によると、ドゥーマに提出された付帯文書には、ロシア空軍部隊の展開やシリア領内での活動について規定されているという。

インテルファクス通信(7月6日付)によると、プーチン大統領はまた、ニコライ・バンコフ防衛副大臣を、シリア駐留ロシア空軍展開にかかる公式報道官に任命し、ドゥーマでの審議に代理出席させた。

こうした動きに関して、『ハヤート』(7月7日付)は、ロシアによるシリアへの航空部隊増派の動きだと報じた。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Interfax, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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シリア人権監視団:米主導の有志連合はラッカ市で過去1ヶ月間で民間人224人を爆撃で殺害(2017年7月6日)

シリア人権監視団は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市に突入した6月4日以降、米主導の有志連合が行った空爆で、民間人224人が殺害されたと発表した。

このうち子供は38人、女性は28人に達するという。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はラッカ市でダーイシュと戦うYPG主体のシリア民主軍に増援(2017年7月6日)

ラッカ県では、ARA News(7月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市内のヒシャーム・ブン・アブドゥルマリク地区、カーディスィーヤ地区、カーディスィーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

Kull-na Shuraka’, July 5, 2017

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シリア人権監視団によると、イラク領内から武器・装備などを積載した有志連合の車列がハサカ県内の西クルディスタン移行期民政局支配地域に入った。

これらの物資は、ラッカ市での戦闘を続けられる西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に供与されるものと見られる。


AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国がYPGに供与した武器を回収するなどと信じることはできない」(2017年7月6日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はフランス24(7月6日付)のインタビューに応じ、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への武器供与を続ける米国に関して、「米国がこれらの武器を(ラッカ市解放後に)回収するなどと信じることはできない」と述べたうえで、西クルディスタン移行期民政局の支配地域からの脅威を抑止するため、「自由シリア軍」と協力して軍事作戦を行う可能性を強調した。

一方、ロシア、イランとともに保障国を務めるシリアでの停戦への監視をめぐっては、イドリブ県、アレッポ県などシリア北部で緊張緩和地帯の設置に向けた協議を、G20が開催されるドイツのハンブルグで7日、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領と行うと述べた。

アサド大統領の処遇については、シリアでの紛争を解決するうえで「必要なこと」と述べた。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、France 24, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県でアル=カーイダ系のシャーム解放機構がダーイシュのメンバー9人を逮捕(2017年7月6日)

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(7月6日付)によると、シャーム解放機構の治安局がトルコとの国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員9人を逮捕した。

治安局はまた、サルキーン市などで爆弾が仕掛けられた車1台、オートバイ数台を発見、押収した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月6日付)によると、ムザイリーブ町でムウタッズ軍の司令官を務めるアブー・アブドゥッラー・ガザーウィー氏が何者かによって爆殺された。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, July 6, 2017などをもとに作成。

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シリア政府支配下のハマー市で自爆テロが発生し、女性2人を含む4人が死亡、9人が負傷(2017年7月6日)

ハマー県では、SANA(7月6日付)によると、ハマー市内の西部旅客バス発着所入り口で、男性1人が着用していた自爆ベルトを爆発させ、近くにいた住民4人が死亡、9人が負傷した。

ハマー県のムハンマド・ハズーリー県知事によると、死亡した4人のうちの2人は女性だった。

SANA, July 5, 2017

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ダルアー県では、SANA(7月6日付)によると、反体制武装集団が、シリア政府支配下のダルアー市カーシフ地区、サビール地区を砲撃し、女性1人が負傷した。

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アレッポ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(7月6日付)によると、シャーム解放機構がアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区一帯でシリア軍を攻撃し、シリア軍兵士10人を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が東グータ地方のハズラマー村一帯で反体制武装集団(イスラーム軍)と交戦した。

一方、アル=カーイダ系のシャーム解放機構は、フライタ村の無人地帯にあるシリア軍拠点を砲撃した。

このほか、東グータ地方のバイト・サワー村、ミスラバー市、(フーシュ・)アシュアリー農場一帯では、シャーム解放機構、ラフマーン軍団からなる武装集団が、イスラーム軍と交戦した。

シリア人権監視団によると、バイト・サワー村、ミスラーバー市、アシュアリー農場一帯でラフマーン軍団、シャーム解放機構がイスラーム軍と交戦した。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, July 6, 2017などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官は、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続けるラフマーン軍団、イスラーム軍が化学兵器を使用し、米軍に爆撃を促そうとしていると主張(2017年7月6日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、記者会見で、米ホワイト・ハウスのショーン・マイケル・スパイサー報道官が6月27日に、アサド政権が化学兵器による攻撃を準備している可能性を示す証拠があると述べたことに関して、「武装テロ集団」が米国に空爆を促す口実として化学兵器を使用しようとしているとしたうえで、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動しているラフマーン軍団、イスラーム軍が化学兵器を装填したロケット弾を保有していると主張した。

ザハロワ報道官はまた、ダーイシュ(イスラーム国)も化学兵器製造施設や関連する装備をダイル・ザウル県のダイル・ザウル市、ブーカマール市方面に移したと述べた。
SANA(7月6日付)が伝えた。

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一方、ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月6日付)が、アイン・タルマー村一帯の戦線でシリア軍が塩素ガスと思われる有毒ガスを装填した砲弾を使用して攻撃を行ったと伝えた。

Kull-na Shuraka’, July 6, 2017

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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シリア外務省はアレッポ県北西部でのトルコ軍の増援を「敵対政策と拡張主義の幻想」と非難(2017年7月6日)

シリア外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、そのなかで、トルコ軍がアレッポ県北西部のアアザーズ市一帯、ジャブリーン村一帯、アフタリーン市一帯に領土侵犯していると報告、「敵対政策と拡張主義の幻想を継続」していると非難、トルコのこうした政策に対して非難の声を上げるよう求めた。

SANA(7月6日付)が伝えた。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県での戦闘停止を8日まで延長(2017年7月6日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、ダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県での戦闘停止を7月8日いっぱいまで延長すると発表した。

軍武装部隊総司令部3日の声明で、7月2日正午12時から6日午前0時までの3日半、ダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県での戦闘を停止すると発表していた。

SANA(7月6日付)が伝えた。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍がハマー県東部のダーイシュ支配地域を90回以上にわたり爆撃(2017年7月6日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある県東部のアカシュ村、スーハー村、サルバー村、ジャルーフ・ヌアイマ村、ハーヌータ村、アルシューナ村、アブー・ダーリヤ村、カスタル村、マスウード村を90回以上にわたり空爆した。

また、SANA(7月6日付)によると、シリア軍が県東部のジャニー・アルバーウィー村北部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ラッカ県では、SANA(7月6日付)によると、シリア軍戦闘機が県西部のビール・アブー・クブラー村、ファフディー石油配給ステーション、ザムラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空爆を行った。

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ヒムス県では、SANA(7月6日付)によると、シリア軍が県東部のダイル・ザウル県に近いハミーマ砂漠一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月6日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, July 6, 2017、AP, July 6, 2017、ARA News, July 6, 2017、Champress, July 6, 2017、al-Hayat, July 7, 2017、Kull-na Shuraka’, July 6, 2017、al-Mada Press, July 6, 2017、Naharnet, July 6, 2017、NNA, July 6, 2017、Reuters, July 6, 2017、SANA, July 6, 2017、UPI, July 6, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年7月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ラタキア県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、ダルアー県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にヒムス県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,000市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は7月5日、ダイル・ザウル市近郊、ラッカ市近郊で29回の爆撃を実施(2017年7月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月5日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して34回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は29回で、シャッダーディー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)、ラッカ市近郊(21回)で実施された。

CENTCOM, July 6, 2017をもとに作成。

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