アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構はジスル・シュグール市(イドリブ県)のホワイト・ヘルメット本部を襲撃し、多数を逮捕(2017年7月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がジスル・シュグール市内にあるホワイト・ヘルメットの本部を襲撃し、多数の逮捕、連行した。

襲撃は、シャーム解放機構が機材等の引き渡しを求めたことをホワイト・ヘルメットが拒否したことによるものだという。

AFP, July 11, 2017、AP, July 11, 2017、ARA News, July 11, 2017、Champress, July 11, 2017、al-Hayat, July 12, 2017、Kull-na Shuraka’, July 11, 2017、al-Mada Press, July 11, 2017、Naharnet, July 11, 2017、NNA, July 11, 2017、Reuters, July 11, 2017、SANA, July 11, 2017、UPI, July 11, 2017などをもとに作成。

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イラン外務省「米・ロシア・ヨルダンの停戦合意には米国の対応に関して曖昧な点がある」(2017年7月10日)

イラン外務省のブラハーム・カーセミー報道官は、米国・ロシア・ヨルダンによるシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意(7月9日発効)に関して、「合意はシリア全土に拡張されれば成果となるだろう」としつつ、ロシアから通知された合意の詳細について「シリアでの米国の対応に関して曖昧な点が残されている」と表明した。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県タッル・リフアト市などのロジャヴァ支配地域を砲撃(2017年7月10日)

アレッポ県では、ARA News(7月10日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるタッル・リフアト市、シャイフ・イーサー村、ハルバル村を砲撃し、民間人2人が死亡、5人が負傷した。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はマヤーディーン市(ダイル・ザウル県)のモスク、病院を爆撃し、民間人3人を殺害(2017年7月10日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(7月10日付)によると、米主導の有志連合がマヤーディーン市内のシャルイーヤ・モスク、ヌーリー・サイード病院を空爆し、民間人3人が死亡した。

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ラッカ県では、ARA News(7月10日付)によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市ラウダ地区などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、Euphrates Post, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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在外反体制活動家50人が米国・ロシア・ヨルダンによるシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意を拒否(2017年7月10日)

シリア国外で反体制活動を続けるハイサム・マーリフ氏、ブルハーン・ガルユーン氏、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏、ジャマール・スライマーン氏ら50人が共同声明を出し、米国・ロシア・ヨルダンによるシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意(7月9日発効)を「国境を越えてやって来る外国人部隊の存在に正統性を与える合意」と非難、拒否すると発表した。


AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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米国・ロシア・ヨルダンによるシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意の違反監視を目的とする反体制組織「停戦違反記録局」は9日にシリア軍側が6件の違反を犯したと発表(2017年7月10日)

米国・ロシア・ヨルダンによるシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意(7月9日発効)の違反監視を目的とする反体制組織「停戦違反記録局」は声明を出し、7月9日にシリア軍、親政権武装勢力による6件の停戦違反を確認したと発表した。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は「ダーイシュと交戦の末」、米軍が支援する反体制派の支配下にあったスワイダー東部の丘陵地帯、複数カ村を制圧(2017年7月10日)

スワイダー県では、SANA(7月10日付)によると、シリア軍が「同盟者」の支援を受け、県東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダイル・ナスラーニー村、ラジャム・バカル村、サルマーン丘、ファディーイーン丘、アスファル丘、アシュハイブ村、南アシュハイブ丘、北アシュハイブ丘、マフタラ村、マフタラ丘、シャンワーン村、サーキヤ村、カスル村、バナート・バイール丘、サアド遺跡、サアド丘を制圧した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(7月10日付)は、シリア軍が「革命家」部隊との戦闘の末に同地一帯を制圧したと伝えた。

また、シリア人権監視団も、シリア軍が県北東部一帯で反体制武装集団と交戦したと発表した。

なお、クッルナー・シュラカー(7月10日付)がサーミー・アフマドを名乗る活動家の話として伝えたところによると、同地に進軍したのは、第15特殊任務師団、ヒズブッラー、ブスターン教会、国防隊だという。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘の末、スフナ市(ヒムス県)南部のハイル・ガス田を制圧(2017年7月10日)

ヒムス県では、SANA(7月10日付)によると、シリア軍がスフナ市南方でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ハイル・ガス採掘所を制圧した。

SANA, July 10, 2017

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月10日付)によると、シリア軍が、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル、パノラマ交差点一帯、第137連隊基地一帯、ブガイリーヤ村などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、ラッカ市とダイル・ザウル市を結ぶ街道一帯のダーイシュ拠点に対して空爆を行った。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県でラフマーン軍団と交戦(2017年7月10日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月10日付)によると、シリア軍がジャウバル区一帯、アイン・タルマー村一帯で反体制武装集団(ラフマーン軍団)と交戦、同地を激しく空爆・砲撃した。

シリア軍はまた、ドゥーマー市、カフルバトナー町、ミスラーバー市を砲撃し、複数の民間人が負傷した。

一方、SANA(7月10日付)によると、シリア軍がフライタ村郊外の無人地帯にあるシャーム解放機構の武器庫を空爆し破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフラーク市一帯、ダルアー市ダム街道地区、マンシヤ地区など中心街を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(7月10日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市のハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、5人が死亡した。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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ジュネーブ7会議が開幕し、デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は「緊張緩和地帯がシリア分割をもたらすようであってはならない」と警鐘(2017年7月10日)

シリア政府と反体制派の和平協議「ジュネーブ7会議」がスイスのジュネーブで開幕し、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団、「モスクワ・プラットフォーム」(民主統一党以外のモスクワ・リスト)と「カイロ・プラットフォーム」(カイロ宣言グループ)、ロシアなど関係当時国の代表らと個別に会談した。

デミストゥラ氏は各代表らとの会談後の記者会見で、米国・ロシア・ヨルダンによるシリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意(7月9日発効)について「成功に向けた大きな好機」と位置づけつつも、「緊張緩和地帯がシリア分割をもたらすようであってはならない…。シリアの領土的統一は維持されねばならない」と述べた。

SANA(7月10日付)、『ハヤート』(7月11日付)などが伝えた。

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県ジャラーブルス市方面に退去していたヒムス市ワアル地区の住民が帰宅に向けシリア政府支配地域に移動(2017年7月10日)

アレッポ県では、SANA(7月10日付)によると、ロシアの仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦合意に従い、この5月にトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団の支配下にあるジャラーブルス市方面に退去していたヒムス市ワアル地区住民のうち数十世帯が、帰宅するため、シリア政府支配下のターディフ市(バーブ市南部)に入った。

SANA, July 10, 2017

AFP, July 10, 2017、AP, July 10, 2017、ARA News, July 10, 2017、Champress, July 10, 2017、al-Hayat, July 11, 2017、Kull-na Shuraka’, July 10, 2017、al-Mada Press, July 10, 2017、Naharnet, July 10, 2017、NNA, July 10, 2017、Reuters, July 10, 2017、SANA, July 10, 2017、UPI, July 10, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年7月10日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ラタキア県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ラタキア県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は7月7日~7月9日の3日間でラッカ市近郊などに76回の爆撃を実施(2017年7月10日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月7日~9日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

7月7日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は24回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、ラッカ市近郊(18回)に対して行われた。

7月8日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、ブーカマール市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、ラッカ市近郊(12回)に対して攻撃が行われた。

7月9日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は16回で、ブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、ラッカ市近郊(11回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, July 10, 2017をもとに作成。

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