東グータ地方ではラフマーン軍団支配地域からの戦闘員退去とイスラーム軍支配下のドゥーマー市からの住民脱出続く(2018年3月29日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月29日付)によると、ラフマーン軍団、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)の支配下にあった東グータ地方南東部のアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカス郊外県ジャウバル区から、戦闘員2,143人を含む7,003人が大型バス128人に分乗し、同地をあとにし、イドリブ県方面に向かった。

SANA, March 29, 2018

また東グータ地方ドゥーマー市からワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの人道回廊を経由して、住民数百人が新たにシリア政府支配地域に退去し、シリア軍、シリア赤新月社によって保護された。

SANAによると、2月27日に設置された同人道回廊を経由して避難した住民の数は1万7,000人以上にのぼるという。

ドゥーマー市の人口は推計で13万5,000人。

SANA, March 29, 2018

AFP, March 29, 2018、ANHA, March 29, 2018、AP, March 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2018、al-Hayat, March 30, 2018、Reuters, March 29, 2018、SANA, March 29, 2018、UPI, March 29, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は東グータ地方から自爆ベルトを着用して政府支配地域に潜入しようとした女性6人を含む36人のテロリストを逮捕(2018年3月29日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月29日付)が軍消息筋の話として伝えたところによると、シリア軍部隊が、東グータ地方から人道回廊を通じてシリア支配地域に潜入しようとした自爆テロ未遂犯36人を逮捕した。

36人のうち6人は女性で、自爆ベルトなどを着用し、住民を仮設居住センターに移送するバスや仮設居住センターで自爆テロを行うため、安全回廊を通過しようとしていたという。

逮捕された女性6人のうち、4人は自爆ベルトを着用、2人は荷物に爆発物を仕込ませていたという。

AFP, March 29, 2018、ANHA, March 29, 2018、AP, March 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2018、al-Hayat, March 30, 2018、Reuters, March 29, 2018、SANA, March 29, 2018、UPI, March 29, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年3月29日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(3月29日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(イドリブ県1件、アレッポ県1件)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にダイル・ザウル県の28カ村とアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,482市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 29, 2018をもとに作成。

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トルコはアフリーン郡への人道支援のため国境通行所を開放(2018年3月28日)

トルコの大統領府は、「オリーブの枝」作戦で占領したアレッポ県アフリーン郡とハタイ県(トルコ)を隔てるハマーム村の国境通行所を開放し、の税関手続きの規制を緩和し、同地への人道支援物資の搬送を促進すると発表した。

アナトリア通信(3月28日付)などが伝えた。

AFP, March 28, 2018、Anadolu Ajansı, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県タッル・リフアト市のトルコへの割譲を合意したロシアとトルコに、イラン、シリア政府、ロジャヴァが反発(2018年3月28日)

シリア人権監視団は、ロシアとトルコが西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市およびその周辺の村々(マンナグ航空基地など)をトルコとその支援を受ける反体制武装集団に割譲することで合意したとの情報を受け、シリア政府、イラン、そしてロジャヴァが拒否の姿勢を示していると発表し、ヌッブル市、ザフラー町一帯を拠点とする親イランの民兵組織と、「オリーブの枝」作戦を続行するトルコ軍および反体制武装集団の衝突の危険が高まっていると警鐘を鳴らした。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・サウル県ブーカマール市のシリア軍拠点を襲撃(2018年3月28日)

ダイル・ザウル県では、(3月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市一帯のシリア軍拠点を襲撃し、シリア軍兵士多数が死傷した。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放軍がダマスカス郊外県東グータ地方での抗戦再開(2018年3月28日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月28日付)によると、シャーム解放軍が「スアード・カヤーリー」の戦いと銘打って、東グータ地方でシリア軍に対する抗戦を再開した。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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アフリーン郡ではYPGによる抵抗が続く(2018年3月28日)

アレッポ県では、ANHA(3月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がジンディールス市とアフリーン市を結ぶ街道で、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、トルコ軍兵士2人を殺害、6人を負傷させた。

YPGはまた、ラージュー町近郊のディーキー村でも反体制武装集団を攻撃し、戦闘員7人を殺害した。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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東グータ地方ドゥーマー市で籠城を続けるイスラーム軍は東カラムーン地方とダルアー県への退去をロシアに求める(2018年3月28日)

RT(3月28日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市の処遇をめぐって交渉中のロシアとイスラーム軍は停戦をめぐって「原則合意」に達したと伝えた。

交渉において、イスラーム軍は、戦闘員をイドリブ県やアレッポ県北部ではなく、ダマスカス郊外県の東グータ地方、あるいはダルアー県に退去させることを求めてきたという。

一方、『ハヤート』(3月29日付)は、ドゥーマー市内の消息筋の話として、ドゥーマー市には約1万人のイスラーム軍戦闘員が籠城を続ける一方、ロシア軍が同地一帯での軍事的圧力を強め、イスラーム軍に決断を迫っている、と伝えた。

なお、AFP(3月28日付)によると、ドゥーマー市には15万人の住民が留まっているという。

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、RT, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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ラフマーン軍団支配下の東グータ地方アルバイン市一帯から戦闘員ら5,290人が退去(2018年3月28日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月28日付)によると、ラフマーン軍団の支配下にあったアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカスジャウバル区から、戦闘員1,374人を含む5,290人が大型バス89台に分乗し、イドリブ県に向けて退去した。

SANA, March 28, 2018

なお、SANA(3月28日付)によると、東グータ地方各所に開設された人道回廊を経由して、シリア政府支配地域に脱出した住民の数は12万8,000人以上に達しているという。

SANA, March 28, 2018

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣はオマーンに新設されたシリア大使館開館式に出席(2018年3月28日)

オマーンを公式訪問中のワリード・ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣は、マスカットで、ヤフヤー・ビン・マフムズ・ムナッズィリー国家評議会議長と会談し、二国間関係などについて意見を交わした。

ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣はまた、同行したファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、オマーンのユースフ・ビン・アラウィー外務大臣らとともに、マスカットに新設されたシリア大使館開館式に出席した。

SANA(3月28日付)が伝えた。

SANA, March 28, 2018

AFP, March 28, 2018、ANHA, March 28, 2018、AP, March 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2018、al-Hayat, March 29, 2018、Reuters, March 28, 2018、SANA, March 28, 2018、UPI, March 28, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは13件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年3月28日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(3月28日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(ラタキア県6件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、アレッポ県2件、ヒムス県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(イドリブ県)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 28, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合はシリアとイラクでの爆撃で「意図せず死亡したとされる民間人」は2018年2月末の段階で2,135人、うち死亡が確認されたのは855人と発表(2018年3月28日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2018年2月にシリア、イラク両国領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる121件の新たな報告を受け、すでに報告されている485件と併せて調査を行い、84件の調査を完了した。

調査を完了した案件のうち78件は事実と異なり、民間人の犠牲者が出たとされるのは6件のみで、これによる民間人の犠牲者は14人だった。

これにより、2014年8月から2018年2月までに有志連合が実施した空爆2万9,225回によって、意図せず犠牲となったことが確認される民間人の数は855人となった。

なお、有志連合の空爆で意図せず死亡したとされる民間人の数は2,135人となり、うち死亡が確認されたのは224人となった。
http://www.centcom.mil/MEDIA/PRESS-RELEASES/Press-Release-View/Article/1423119/combined-joint-task-force-operation-inherent-resolve-monthly-civilian-casualty/

CENTCOM, March 28, 2018をもとに作成。

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ジャアファリー国連シリア代表「東グータ地方完全解放の時が近づいている。ゴラン、アフリーン、ラッカ、イドリブを解放する」(2018年3月27日)

国連安保理では、シリア情勢への対応を協議する会合が開かれた。

会合では、ニッキー・ヘイリー米国連大使は、国連安保理決議第2401号採択語も、ロシアが、イラン、アサド政権とともにダマスカス郊外県東グータ地方で民間人に対する攻撃を続けていると非難した。

これに対して、ロシアのワシーリー・ネベンジャ国連大使は、反体制武装集団とロシア・シリア両政府の和解を推し進めることで、ロシアのみが安保理決議を履行していると反論した。

また、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、「我々は今日、東グータ地方をテロ組織から完全解放する時間が近づいたとの吉報を国民に伝えている。我々はまた、ゴラン高原、アフリーン郡、ラッカ県、イドリブ県、そして占領下にある我が国領土全域を解放すると国民に伝えている。なぜなら、我々は国家として、いかなる口実であれ、いかなる戦闘員、いかなる占領軍が領内にとどまることも拒否しているからだ」と述べた。

SANA(3月27日付)が伝えた。

SANA, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットはFBアラビア語版アカウントで東グータ地方での死傷者数、攻撃の具体的な内容を示すインフォグラフィアを公開(2018年3月27日)

ホワイト・ヘルメット・ダマスカス郊外はフェイスブックのアラビア語のアカウント(https://www.facebook.com/SCDrifdimashq)で、ダマスカス郊外県東グータ地方に対する2月19日から3月23日にまでのロシア・シリア両軍の攻撃による犠牲者を示したインフォグラフィアを公開した。

それによると、死者は1,433人(男性907人、子供291人、女性223人、ホワイト・ヘルメット隊員12人)、負傷者は3,607人(男性、1,811人、子供975人、女性790人、ホワイト・ヘルメット隊員31人)だという。

また、同地に対する攻撃は、爆撃が3,294回、砲撃が8,070回、地対地ミサイルによる攻撃が1,615回、クラスター弾による攻撃が174回、「樽爆弾」による攻撃が1,213回、白リン弾による攻撃が506回、連装ロケット砲による攻撃が5,636回、有毒ガスによる攻撃が10回、だという。

Facebook, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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ロシアとトルコをタッル・リフアト市のトルコへの割譲を合意、トルコ軍・反体制武装集団は同地とマンナグ航空基地を制圧か?(2018年3月27日)

反体制系サイトのドゥラル・シャーミーヤ(3月27日付)は、ロシア・トルコ両軍がアレッポ県タッル・リフアト市および同市一帯のアラブ人の村々の処遇に関して、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が制圧することで合意したと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018

同サイトの消息筋によると、ロシア・トルコ両軍は27日にアレッポ県カフル・ナーヤー村で会合を開き、この合意に達したが、それをいつ履行するかについては決定されなかったという。

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また、アレッポ県アアザーズ市の複数の活動家が、ドゥラル・シャーミーヤに対して明らかにしたところによると、ロシア軍はタッル・リフアト市内の憲兵隊の拠点複数カ所をトルコ軍に引き渡したという。

一方、『デイリー・サバフ』(3月27日付)などトルコの複数メディアは、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、タッル・リフアト市とマンナグ航空基地を制圧したと伝えた。

しかし、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のバルースク・ハサカ報道官は、この報道が情報戦の一環だと否定した。

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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米軍がダイル・ザウル県東部の油田地帯に新たな基地を建設(2018年3月27日)

スプートニク・ニュース(3月27日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマフディー・クーバーニー報道官の話として、米軍がダイル・ザウル県のウマル油田近くに新たな基地を建設したと伝えた。

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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月27日付)によると、マヤーディーン市にあるシリア軍および親政権民兵の拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃し、シリア軍兵士やファーティミーユーン旅団戦闘員20人以上が死亡した。

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、Sputnik News, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市でトルコ軍・反体制武装集団とYPGの戦闘続く(2018年3月27日)

アレッポ県では、ANHA(3月27日付)によると、アフリーン市内で爆発が発生し、トルコ軍兵士2人が死亡した。

また、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がアフリーン市でトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団に対して特殊作戦を実施し、戦闘員16人を殺害した。

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一方、トルコのハタイ県は声明で、トルコ軍治安部隊が26日夜から27日にかけてアルスーズ地区でクルド人戦闘員11人を殺害したと発表した。

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のラッカ市で地方分権をめざす「シリア未来党」が新たに発足(2018年3月27日)

ラッカ県では、ANHA(3月27日付)によると、ラッカ市のユーフラテス競技場で、新政党「シリア未来党」発足大会が開催された。

発足大会には、アラブ人、クルド人、シリア正教徒の代表、アラブ部族長、西クルディスタン移行期民政局の代表、ラッカ文民評議会の代表が出席した。

「民主的、多元的、分権的シリア」のスローガンとする綱領を採択、イブラーヒーム・カフターン氏を党首に、ハズリーン・ハラフ氏を書記長に選出した。

また、ダイル・ザウル県の代表7人、ラッカ県ラッカ市の代表7人、タブカ市の代表5人、タッル・アブヤド市およびスィッリーン町の代表8人、アレッポ県マンビジュ市の代表8人、そのほか国内外の代表6人、イドリブ県代表4人、アレッポ市の代表5人、シャフバー地区(タッル・リフアト市一帯)の代表4人、アフリーン地区の代表7人、ジャズィーラ地域の代表21人からなる最高意思決定機関の総務局を選出した。

ANHA, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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北シリア民主連邦樹立評議会共同議長は「オリーブの枝」作戦へのラフマーン軍団の参加を非難(2018年3月27日)

北シリア民主連邦樹立評議会のファウザ・ユースフ同執行評議会共同議長は、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続けてきたラフマーン軍団が、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が続行中の「オリーブの枝」作戦への参加に向けた協議を行っていると発表したことを受け、アレッポ県アフリーン郡の「人口動態を変化させ、民族浄化を行うのが目的」と厳しく非難した。

ANHA, March 27, 2018

ANHA(3月27日付)が伝えた。

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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シャーム軍団はアレッポ県北部からイドリブ県に燃料を供与するため通行所を開放、シリア当局はハマー県からイドリブ県に密輸されようとしていたプロパン・ガスを押収(2018年3月27日)

アレッポ県アフリーン市近郊のダイル・バッルート村に位置するダイル・バッルート通行所は、イドリブ県の住民に燃料(灯油)を供給するため、アレッポ県北部の反体制武装集団の拠点都市アアザーズ市とイドリブ県を結ぶ街道を28日の午前11時に開放すると発表した。

ダイル・バッルート通行所は、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団が管理、同通行所に対峙するアティマ村一帯はアル=カーイダ系のシャーム解放機構が支配する。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月27日付)が伝えた。

syria.liveuamap.com, March 27, 2018

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ハマー県では、SANA(3月27日付)によると、県税関局が、反体制武装集団支配下のイドリブ県にプロパン・ガス2,000本を密輸しようとしていた大型トラック2台を摘発した。

SANA, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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文化省古物博物館総局「マリ遺跡のジムリ・リム神殿などがダーイシュの支配によって被害を受けていることを確認」(2018年3月27日)

文化省古物博物館総局は声明を出し、ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のタッル・ハリーリー村にあるマリ遺跡に遺跡調査チームを派遣し、被害状況を調査した結果、ジムリ・リムの神殿などが被害を受けていることを確認したと発表した。

ダイル・ザウル県は、2017年末にシリア軍によって解放されるまで、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあった。

SANA(3月27日付)が伝えた。

SANA, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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ラフマーン軍団の支配下だった東グータ地方アルバイン市から戦闘員らの退去続く(2018年3月27日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月27日付)によると、24、25、26日に続いて、東グータ地方のアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカス県ジャウバル区で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員と家族の退去作業が行われ、戦闘員1,521人を含む6,432人が大型バス101台に分乗して、同地をあとにした。

24~26日にアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ジャウバル区から退去した戦闘員と家族の数は1万3165人。

また、イスラーム軍の支配下にあるドゥーマー市からワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに開設されている人道回廊を経由して、住民500人以上が新たにシリア政府支配地域に脱出し、シリア軍、シリア赤新月社に保護された。

SANA, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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オマーンを公式訪問中のムアッリム副首相兼外相はアスアド副首相、ユースフ外相と会談(2018年3月27日)

26日からオマーンの首都マスカトを公式訪問中のワリード・ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣は、アスアド・ビン・ターリク・アール・サイード副首相(国際関係担当、スルターン・カーブース国王特別代表)、ユースフ・ビン・アリー外務大臣と個別に会談し、二国間関係の発展について意見を交わした。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、バッサーム・サイフッディーン・ハティーブ在オマーン・シリア大使らも同席した。

SANA(3月27日付)が伝えた。

SANA, March 27, 2018

AFP, March 27, 2018、ANHA, March 27, 2018、AP, March 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2018、al-Hayat, March 28, 2018、Reuters, March 27, 2018、SANA, March 27, 2018、UPI, March 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは14件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年3月27日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(3月27日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(ラタキア県5件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県6件、アレッポ県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(イドリブ県2件、ダルアー県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,454市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 27, 2018をもとに作成。

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イスラエルのサイトはイスラエル軍がレバノン領内のヒズブッラーの拠点を爆撃したと伝える、イスラエル軍はこれを否定(2018年3月26日)

イスラエルのインターネット・サイトのワッラ!は、イスラエル軍戦闘機複数機が、レバノンのベカーア県バアルベック郡にあるヒズブッラーの拠点複数カ所に対して爆撃を行ったと伝えた。

だが、イスラエル軍はこれを否定する一方、レバノンのマヤーディーン・チャンネル(3月26日付)も、イスラエル軍戦闘機が音速で領空侵犯したと思われる轟音が聞こえたと伝えた。

AFP, March 26, 2018、ANHA, March 26, 2018、AP, March 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2018、al-Hayat, March 27, 2018、Qanat al-Mayadin, March 26, 2018、Reuters, March 26, 2018、SANA, March 26, 2018、UPI, March 26, 2018、Walla!, March 26, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍参謀本部はイスラーム軍のドゥーマー市退去の準備ができたと発表、イスラーム軍はこれを否定(2018年3月26日)

ロシア軍参謀本部は緊急声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市を支配するイスラーム軍の戦闘員が武器を棄て、同市から退去する用意ができたと発表した。

しかし、イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官はテレグラムを通じて、「交渉は今も、最終合意に至らぬまま継続中だ。強制移住に固執する試みは悲劇的な結果をもたらす」と否定した。

AFP, March 26, 2018、ANHA, March 26, 2018、AP, March 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2018、al-Hayat, March 27, 2018、Reuters, March 26, 2018、SANA, March 26, 2018、UPI, March 26, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市の略奪品をめぐりバーブ市などで東部自由人とハムザ師団の交戦続く(2018年3月26日)

アレッポ県では、ANHA(3月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団によって占領されたアフリーン市での略奪品の分配をめぐって対立を激化させている武装集団の東部自由人連合とハムザ師団が、バーブ市内で交戦した。

戦闘激化を受けて、バーブ市一帯およびアアザーズ市一帯から、住民多数が避難、西クルディスタン移行期民政局支配下のマンビジュ市に到着した。

ANHA, March 26, 2018

https://www.hawarnews.com/ar/uploads/2018/03/26/110346_minbic-pevcunen-serhildan-dicin-ku-miroven-ku-ji-bo-mandij-vekicin-28229.jpg
また、アフリーン郡のシーラーワー町近郊のクールズィーラ村、バースータ村でも両者は交戦した。

このほか、複数の地元消息筋によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団の支配下にあるバーブ市近郊のカンダルリーヤ村で爆発が発生した。

爆発の原因は不明。

AFP, March 26, 2018、ANHA, March 26, 2018、AP, March 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2018、al-Hayat, March 27, 2018、Reuters, March 26, 2018、SANA, March 26, 2018、UPI, March 26, 2018などをもとに作成。

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ラフマーン軍団の支配下だった東グータ地方アルバイン市一帯から戦闘員ら4,956人が退去する一方、イスラーム軍が支配を続けるドゥーマー市から住民の脱出続く(2018年3月26日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月26日付)によると、24、25日に続いて、東グータ地方のアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ダマスカス県ジャウバル区で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員と家族の退去作業が行われ、戦闘員1,185人を含む4,956人が大型バス74台に分乗して、同地をあとにした。

24、25日にアルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ジャウバル区から退去した戦闘員と家族の数は6,416人。

al-Durar al-Shamoiya, March 26, 2018

なお、『ハヤート』(3月27日付)によると、ラフマーン軍団が支配していた東グータ地方南西部の反体制武装集団の戦闘員の総数は約4,500人、うちシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)の戦闘員が1,400人で、シャーム解放機構の戦闘員も若干いるという。

また、イスラーム軍の支配下にあるドゥーマー市からワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに開設されている人道回廊を経由して、住民多数が新たにシリア政府支配地域に脱出し、シリア軍、シリア赤新月社に保護された。

さらに、ラフマーン軍団の支配下にあった東グータ地方アルバイン市で、武装集団に拉致されていた人質・捕虜6人をシリア軍が解放した。

SANA, March 26, 2018

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月26日付)によると、シリア軍がイスラーム軍の支配下にあるドゥーマー市を砲撃し、住民9人が負傷した。

AFP, March 26, 2018、ANHA, March 26, 2018、AP, March 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2018、al-Hayat, March 27, 2018、Reuters, March 26, 2018、SANA, March 26, 2018、UPI, March 26, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年3月26日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(3月26日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県5件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(イドリブ県1件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 26, 2018をもとに作成。

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