ロシア、トルコ、イランがアスタナで外相会談(2018年3月16日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、イランのモハンメド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、カザフスタンの首都アスタナで会談し、シリア情勢への対応、とりわけダマスカス郊外県東グータ地方における人道状況への対応などについて協議した。

会談後の共同声明で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム解放機構)およびアル=カーイダとつながりのあるそれ以外の組織の撲滅に向けた行動を継続することを確認した。

AFP, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国連のグテーレス事務総長「レバノンのすべての政治組織、国民はシリアの紛争に関与すべきでない」(2018年3月16日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、国連安保理決議第1701号にかかる定例報告のなかで、レバノンのすべての組織と国民に対して、シリアの紛争への干渉から手を引くよう求めた。

AFP(3月16日付)が伝えた。

AFP, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「トルコ政府と協力したいのなら、米国はユーフラテス川東岸からやって来るクルド人戦闘員を退去させねばならない」(2018年3月16日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ユルドゥルム市での与党公正発展党(AKP)の大会で、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市の処遇に関して、「トルコ政府と協力したいのなら、米国はユーフラテス川東岸からやって来るクルド人戦闘員を退去させねばならない…。マンビジュ市に関して、トルコはあらゆる協力の申し出を受け入れる態勢にある」と述べた。

ロイター通信(3月16日付が伝えた。

AFP, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が東グータ地方のカフルバトナー町をナパーム弾で爆撃し、40人以上死亡(2018年3月16日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)によると、ロシア軍がカフルバトナー町をナパーム弾で爆撃、シリア人権監視団によると、ロシア軍の爆撃で46人が死亡した。

AFP(3月16日付)によると、この爆撃で、ホワイト・ヘルメットのほとんどのセンターが利用不能になったという。

al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018

**

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)によると、反体制武装集団がダルアー市内でシリア軍と交戦した。

AFP, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム軍、ラフマーン軍団、そしてシリア解放戦線は共同声明で、東グータでの人道停戦のため、ジュネーブで国連主催のもとロシアと直接交渉を行う用意があると表明(2018年3月16日)

イスラーム軍、ラフマーン軍団、そしてシリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動)は共同声明を出し、国連安保理決議第2401号に従い、ダマスカス郊外県東グータ地方で人道停戦を実施するため、スイスのジュネーブで国連主催のもとロシアと直接交渉を行う用意があると発表した。

また、東グータ地方で活動するそれ以外の武装集団も自由シリア軍グータ地方の名で声明を出し、「シリア情勢にかかる国連の諸決議に基づく政治プロセスに参加する用意がある」と支持を表明した。

ラフマーン軍団のワーイル・アルワーン報道官は、その後ツイッターのアカウントで、東グータ地方からの退去(強制移住)と降伏に向けた交渉をシリア国内のみで行うべきだとするロシアのメッセージを米国経由で受け取ったことを明らかにしたえで、このメッセージを拒否すると発表した。

**

シリア解放戦線のシューラー評議会メンバーのアブー・ファトフ・ガルガリー氏はテレグラムを通じて、シリア解放戦線、シャームの鷹旅団との間で48時間の休戦に合意したと発表した。

AFP, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍統合参謀本部報道官「マンビジュ、ユーフラテス川河畔地域からアフリーンに転戦したシリア民主軍に代わって、米軍が増援部隊を派遣」(2018年3月16日)

米軍統合参謀本部のケネス・マッケンジー報道官は記者会見で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アレッポ県東部のマンビジュ市一帯およびダイル・ザウル県ユーフラテス川河畔地域でダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を行ってきた部隊を、アレッポ県アフリーン郡方面に転戦させたことを受け、米軍が代わりとなる部隊を派遣したと発表した。

アナトリア通信(3月16日付)が伝えた。

なお、ANHA(3月16日付)によると、シリア民主軍は先週、ダイル・ザウル県に展開させていた部隊1,700人を、アフリーン郡に侵攻中のトルコ軍部隊との戦闘に投入するために転戦させていた。

AFP, March 16, 2018、Anadolu Ajansı, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はアフリーン市を砲撃し、住民27人を殺害(2018年3月16日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、ラージュー町近郊のジャルカム村、シャイフ・ビラール村、ジャルハトリー村、カースィム村、上ハーズバーン村、下ハーズバーン村、第800高地、第1500高地を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、アフリーン市に対するトルコ軍の砲撃で住民27人が死亡した。

**

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、トルコ軍がタッル・アブヤド市近郊のカイル・ハスナーキー村を越境砲撃し、1人が死亡した。

AFP, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派支配下の東グータ地方から住民数千人が人道回廊を通じてシリア政府支配地域に避難(2018年3月16日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がハムーリーヤ市とワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに設置した人道回廊を通じて、反体制武装集団の支配下にあった東グータ地方に留まっていた住民数千人がシリア政府支配地域に退去した。

タス通信(3月16日付)によると、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターのヴラジミール・ゾロトヒン報道官(少将)は16日に東グータ地方の反体制武装集団支配地域から退去した住民の数は4,127人にのぼると発表した。

一方、シリア人権監視団によると、ハムーリーヤ市から退去した住民は400~500人だという。

ハムーリーヤ市の人道回廊を通ってシリア政府支配地域に退去し住民らはフーシュ・ナスリー村の安全地帯に入った。

またワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプの人道回廊を通った住民は、ドゥワイル村の仮設居住センターに収容された。

なお、シリア内務省は警察部隊を各所に派遣し、軍とともに住民の退去の安全を確保にあたった。

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、東グータ地方の70%を奪還したと発表した。

SANA, March 16, 2018
SANA, March 16, 2018

AFP, March 16, 2018、ANHA, March 16, 2018、AP, March 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2018、al-Hayat, March 17, 2018、Reuters, March 16, 2018、SANA, March 16, 2018、UPI, March 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2018年3月16日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(3月16日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ラタキア県6件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも8件(イドリブ県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県6件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 16, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は3月9日~3月15日までの7日間でシリア・イラク領内で10回の爆撃を実施(2018年3月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月9日~3月15日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

3月9日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

3月10日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ダイル・ザウル市近郊に対して行われた。

3月11日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ダイル・ザウル市近郊に対して行われた。

3月12日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、シャッダーディー市近郊に対して行われた。

3月13日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は0回だった。

3月14日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、シャッダーディー市近郊に対して行われた。

3月15日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

3月2~6日の内訳は公開されなかった。

CENTCOM, March 16, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.