トルコのエルドアン大統領「アフリーン市陥落ではなく包囲を希望する」(2018年3月14日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アレッポ県北西部で続行中の「オリーブの枝」作戦に関して、「今晩にでもアフリーン市の中心部を陥落させることを希望する」と述べた。

だが、その後、大統領府は声明を出し、「大統領は、今晩にでもアフリーン市の中心部を包囲することを希望しているのであって、陥落を希望していない」と訂正した。

ロイター通信(3月14日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)などが伝えた。

al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018

AFP, March 14, 2018、ANHA, March 14, 2018、AP, March 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018、al-Hayat, March 15, 2018、Reuters, March 14, 2018、SANA, March 14, 2018、UPI, March 14, 2018などをもとに作成。

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ロシア・トルコ外相会談:ラヴロフ外務大臣はシリアに軍事介入すると脅迫する米国を非難する一方、トルコへの早期S-400供与を確認(2018年3月14日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はロシアを訪問、首都モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

会談後の共同記者会見で、ラブロフ外務大臣は、軍事技術面での協力態勢について意見を交わし、トルコへのS-400ミサイル防衛システム供与に関する合意(2017年12月)を早期に実施することを確認したことを明らかにした。

チャヴシュオール外務大臣は13日、アレッポ県北西部での「オリーブの枝」作戦において、供与予定のS-400ミサイル防衛システムを使用しない旨誓約していた。

ラブロフ外務大臣はまた、米国のシリア政策に関して「米国は、住民の苦悩や無垢の民間人の犠牲から国際社会の注意を反らそうとすることで…武力行使の口実にしようとしている…。我々はすべてのチャンネルを通じて何度も、(化学兵器使用疑惑を口実としたシリア政府への武力行使という)こうした無責任な計画を実施しないよう希望すると警告してきた」と述べた。

Reuters, March 14, 2018

AFP, March 14, 2018、ANHA, March 14, 2018、AP, March 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018、al-Hayat, March 15, 2018、Reuters, March 14, 2018、SANA, March 14, 2018、UPI, March 14, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍がロジャヴァ拠点都市のアフリーン市を激しく爆撃・攻撃し、7人が死亡(2018年3月14日)

アレッポ県では、ANHA(3月14日付)によると、トルコ軍がアフリーン市を爆撃・砲撃し、子供2人を含む7人が死亡、10人以上が負傷した。

トルコ軍はまた、反体制武装集団とともに、アフリーン市近郊のタルナダ村、ムーバーター村近郊のミールカーン村を砲撃し、子供5人が負傷した。

ANHA, March 14, 2018
ANHA, March 14, 2018

このほか、シーラーワー町近郊のガズウィーヤ村、シャーディーラー村では西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍、反体制武装集団と交戦した。

なお、シリア民主軍広報センターによると、トルコ軍はこのほかにも、ブルブル町近郊のクーリー・クール村、シーヤ(シャイフ・ハディード)村近郊のドゥールミーシャー村、シャクファター村、マースルキー村、シャッラー村近郊のマイダーナー村、バースリヤー村、マーバーター(マアバトリー)町近郊、シーラーワー町を爆撃・砲撃し、反体制武装集団とともにシリア民主軍と交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦を続け、ジンディールス市近郊のクーラーン・シャイフ・ダイル村および同地一帯の丘陵地帯、ガザーウィーヤ村およびガザーウィヤ基地、カザーウィヤ検問所、クーラール村、シャーデイル村、マアッラータ村、ニーラ村、第717高地、ブルブル町近郊のヤービサ村、アフリーン市近郊のハリールー村、上カフルダッリー村、フールカーン村を新たに制圧した。

Twitter, March 14, 2018
al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018

 

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ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)によると、トルコ軍はシリア政府支配下のヌッブル町と西クルディスタン移行期民政局支配下のズィヤーラ村を結ぶ街道上に位置するハラシュ検問所を爆撃し、シリア政府が派遣した「人民部隊」の隊員8人が死亡、6人が負傷した。

AFP, March 14, 2018、ANHA, March 14, 2018、AP, March 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018、al-Hayat, March 15, 2018、Reuters, March 14, 2018、SANA, March 14, 2018、UPI, March 14, 2018などをもとに作成。

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ハマー県で「穏健な反体制派」とアル=カーイダ系組織が東グータでの戦闘を側方支援するために攻勢強化(2018年3月14日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)によると、イッザ軍、アフラール軍、シリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動)、第二軍、シャームの民連合、救国戦線、第111連隊、第一歩兵師団、ハムザ旅団が「グータの怒り」と銘打った新たな作戦を開始し、ダマスカス郊外県東グータ地方で抗戦を続けるイスラーム軍、ラフマーン軍団、シリア解放戦線、シャーム解放機構を側方支援すべく、カルナーズ町、ハマーミーヤート村のシリア軍拠点に対する攻撃を開始した。

al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018

これに関して、SANA(3月14日付)は、シリア軍が予備部隊とともに、ハマーミーヤート村、カルナーズ町に進攻したシャーム解放機構などからなる反体制武装集団を撃退したと伝えた。

AFP, March 14, 2018、ANHA, March 14, 2018、AP, March 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018、al-Hayat, March 15, 2018、Reuters, March 14, 2018、SANA, March 14, 2018、UPI, March 14, 2018などをもとに作成。

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イスラーム軍支配下の東グータ地方から女性、子供、老人、患者40人が前日に引き続きシリア政府支配地域に退去(2018年3月14日)

『ハヤート』(3月15日付)などによると、前日に引き続き、国連仲介によるイスラーム軍とロシアの合意に従うかたちで、ダマスカス郊外県東グータ地方からワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ人道回廊を通じて、治療が必要な患者、女性、子供、老人らがシリア政府支配地域に移送された。

SANA(3月14日付)は、この移送に際して、シリア軍が退去する住民の進路の安全を確保、シリア赤新月社などからなる関係当局が退去した住民をドゥワイル市の仮設居住センターに移送したと伝えた。

イスラーム軍のヤースィル・ダルワーン政治局長によると、14日に東グータ地方を退去したのは重篤患者35人とその家族だという。

一方、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターの発表によると、このほかに49人が人道回廊を通じてシリア政府支配地域に退去、退去した住民の総数は350人以上となったという。

SANA, March 14, 2018

SANAはまた、東グータ地方から人道回廊を経由したシリア政府支配地域に退去し、仮設居住センターに収容された住民の様子について報じ、写真・映像を公開した。

SANA, March 14, 2018

AFP, March 14, 2018、ANHA, March 14, 2018、AP, March 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018、al-Hayat, March 15, 2018、Reuters, March 14, 2018、SANA, March 14, 2018、UPI, March 14, 2018などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はラフマーン軍団支配下の東グータ地方ハムーリーヤ市に進攻(2018年3月14日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が東グータ地方のハムーリーヤ市を爆撃し、ラフマーン軍団の司令官2人を含む戦闘員12人を殺害した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)によると、シリア軍はハムーリーヤ市を激しく砲撃する一方、同地一帯に地上部隊を進攻させた。

一方、SANA(3月14日付)によると、シリア軍が東グータ地方ジスリーン町一帯に進攻し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

これに対し、反体制武装集団はジャルマーナー市を砲撃し、女児1人を含む2人が負傷したという。

なお、ドゥラル・シャーミーヤによると、ロシア・シリア両軍の爆撃・砲撃で25人が死亡したという。

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ダマスカス県では、SANA(3月14日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がカッサーア地区、ドゥワイラア地区に着弾し、子供2人と女性1人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(3月14日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がダルアー市中心学を砲撃し、男性1人が負傷した。

AFP, March 14, 2018、ANHA, March 14, 2018、AP, March 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018、al-Hayat, March 15, 2018、Reuters, March 14, 2018、SANA, March 14, 2018、UPI, March 14, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領はイラクのファイヤード内閣国家安全保障担当顧問と会談(2018年3月14日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のイラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問と首都ダマスカスで会談し、治安部門などにおける二国間協力協調関係の強化について意見を交わした。

SANA(3月14日付)が伝えた。

SANA, March 14, 2018

AFP, March 14, 2018、ANHA, March 14, 2018、AP, March 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2018、al-Hayat, March 15, 2018、Reuters, March 14, 2018、SANA, March 14, 2018、UPI, March 14, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年3月14日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(3月14日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県3件、アレッポ県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ダルアー県3件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 14, 2018をもとに作成。

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