ダーイシュはダイル・ザウル県でシリア軍拠点を奇襲し、26人を殺害(2018年3月24日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が砂嵐に乗じて、マヤーディーン市一帯のシリア軍拠点を奇襲し、兵士複数が死傷した。

シリア人権監視団によると、この戦闘でシリア軍兵士、シリア人民兵、外国人民兵26人が死亡したという。

AFP, March 25, 2018、ANHA, March 25, 2018、AP, March 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2018、al-Hayat, March 26, 2018、Reuters, March 25, 2018、SANA, March 25, 2018、UPI, March 25, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領はアレッポ県北部のロジャヴァ支配下のタッル・リフアト市への侵攻の意思を表明(2018年3月24日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、首都アンカラでの与党公正発展党(AKP)の大会で、アレッポ県アフリーン郡で続行中の「オリーブの枝」作戦に関して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にある同地東側のタッル・リフアト市に進攻する意思を表明した。

エルドアン大統領は「我々は近いうち、シリア国境で我々に耳目を注いでいる兄弟に寄り添うだろう…。我々の兄弟は、タッル・リフアト市から始まって、マンビジュ市、タッル・アブヤド市、ラアス・アイン市、そしてすべての国境地帯でトルコが治安、安寧、そして安定を実現するよう求め、メッセージを送っている…。我々は彼らの呼びかけに手をこまねくことはなく、彼らの求めに応じるだろう」と述べた。

また、トルコ軍は声明を出し、アレッポ県アフリーン郡全土を制圧したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018

**

アレッポ県では、ANHA(3月24日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)が、アフリーン市の工業地帯にあるシャーム軍団の部隊に対して特殊作戦を敢行し、戦闘員19人を殺害した。

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア解放戦線とシャーム解放機構幹部は米国によるウズベク人武装集団のSDGT指定に異議を表明(2018年3月24日)

シリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動)は声明を出し、米国務省が22日、ウズベク人戦闘員からなるイマーム・ブハーリー大隊を特別指定グローバル・テロ組織(SDGT)に指定(https://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2018/03/279454.htm)したことに関して、拒否の姿勢を示した。

シリア解放戦線は声明で「ウズベク人民からなるブハーリー大隊は、中国政府の弾圧により国から去ることを余儀なくされた。これにより、あれらは、シリアの体制やダーイシュ(イスラーム国)と戦う革命勢力に参加したのだ」とその理由を述べた。

al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018

**

また、シャーム解放機構幹部でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏もテレグラムを通じて、イマーム・ブハーリー大隊のSDGT指定に関して、「暴君(アサド)に対抗するシャームの民を救済してきたウズベク人兄弟で…、シャームのいかなる武装勢力とも戦っていない」と述べ、異議を唱えた。

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ムスリムPYD前共同代表「ロシアの合意がなければアフリーンでのトルコの作戦は成功しなかった」(2018年3月24日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)前共同党首のサーリフ・ムスリム氏はストックホルムでの記者会見で、アレッポ県アフリーン郡へのトルコ軍の侵攻に対するロシアの姿勢を厳しく非難した。

AFP(3月24日付)によると、ムスリム氏は「ロシアの同意なしに、トルコの作戦は成功しなかった…。ロシアは我々の希望を奪った。彼らがシリアにやって来た時、果たすべき義務があった…。彼らはシリアの国土を守ると約束していた…。だがロシアは何もしなかった。トルコに青信号を出した」などと述べた。

al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ市にある「国民救済内閣」前での爆発で10人あまりが死亡、アレッポ県でシャーム軍団とシャーム解放機構が交戦(2018年3月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「国民救済内閣」が本部として使用しているイドリブ市中心街の県庁舎近くで爆発が発生し、少なくとも9人が死亡、20人以上が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月24日付)によると、爆発は車に仕掛けられていた爆弾によるもので、死者は15人にまで増加したという。

al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月24日付)によると、ハーン・トゥーマーン村でトルコ軍の支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団とアル=カーイダ系のシャーム解放機構が交戦した。

これに関してシャーム軍団のサイフ・ラアド(アブー・ウマル)広報局長は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/saifalsham2)を通じて、戦闘の事実を認めつつ、シャーム軍団戦闘員が死亡したとの一部情報を否定した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月24日付)が伝えた。

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム軍の支配下の東グータ地方ドゥーマー市での停戦協議はラフマーン軍団戦闘員退去完了まで延期(2018年3月24日)

ダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市(イスラーム軍の支配地域)での停戦をめぐって、ロシアの仲介でシリア政府と交渉を行っているという「文民委員会」は声明を出し、ロシアが、ラフマーン軍団との停戦に基づく戦闘員の退去が終了するまで、ドゥーマー市の停戦交渉を延期したい旨申し出てきたことを明らかにした。

なお、『ハヤート』(3月25日付)によると、ドゥーマー市をめぐる停戦交渉を受け、同地一帯へのロシア・シリア軍は停止したという。

syria.liveuamap.com, March 24, 2018

**

 

一方、『ハヤート』(3月25日付)によると、イスラーム軍のイサーム・ブワイダーニー司令官は、「我々はグータから退去しないことを決心している」と述べ、ダルアー県やイドリブ県の反体制武装集団に東グータ地方でのアサド政権に対する戦闘を支援するよう呼びかけた。

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がダマスカス県ファイハー・スポーツ・シティに着弾し、サッカーの練習をしていた子供1人が死亡(2018年3月24日)

ダマスカス県では、SANA(3月24日付)によると、ファイハー・スポーツ・シティに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、サッカーの練習をしていた子供1人が死亡、7人が負傷した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(3月24日付)によると、シリア軍が東グータ地方で23日に制圧したアイン・タルマー村内で爆発物などの撤去を行い、反体制武装集団が掘削した地下トンネルを発見した。

SANA, March 24, 2018

**

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月24日付)によると、シリア軍がダルアー市西のタッル・フドル一帯に進攻し、反体制武装集団と交戦した。

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム軍支配下の東グータ地方ドゥーマー市からシリア政府支配地域に1,700人が新たに脱出(2018年3月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月24日付)によると、反体制武装集団(イスラーム軍)の支配下にあった東グータ地方ドゥーマー市北西のワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに設置された安全回廊を通じて、住民1,700人以上が新たにシリア政府支配地域に脱出し、シリア赤新月社、シリア軍に保護され、仮設居住センターに移送された。

なお、SANA(によると、東グータ地方ドゥーマー市北東のワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに安全回廊が設置されて以降、同回廊、ハラスター市の回廊、ジスリーン町・ムライハ市間の回廊を通じて脱出した住民の数は10万5,000人以上にのぼるという。

SANA, March 24, 2018
SANA, March 24, 2018

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラフマーン軍団支配下の東グータ地方アルバイン市から戦闘員981人と家族が停戦合意に従い退去(2018年3月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月24日付)によると、22日にロシアの仲介で交わされたシリア政府とラフマーン軍団の停戦合意に従い、東グータ地方のアルバイン市に開設された回廊を経由して、武装集団戦闘員632人が家族とともに大型バス10台に分乗し、退去した。

その後、SANA(3月25日付)は、アルバイン市から、反体制武装集団の戦闘員981人と家族が大型バス17台に分乗し退去した、と追加速報で伝えた。

『ハヤート』(3月25日付)によると、シリア政府が用意した大型バスは、ハラスター市方面からアルバイン市に入り、ザマルカー町、アルバイン市、アイン・タルマー村、ダマスカス県ジャウバル区で活動を続けてきた戦闘員とその家族を乗せたという。

また、SANAによると、これに先だって、シリア軍は、武装集団によって拘束されていた人質8人を解放した。

なお、23日までには、シャーム自由人イスラーム運動の支配下にあったハラスター市から、戦闘員1,485人とその家族3,129人がバス89台に乗って、イドリブ県に退去した。

SANA, March 24, 2018

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは10件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2018年3月24日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(3月24日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県6件、アレッポ県3件、ヒムス県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも8件(イドリブ県5件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,453市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 24, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.