ロシア・シリア両軍はイドリブ県を爆撃し、19人死亡(2018年4月3日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月3日付)によると、ロシア・シリア両軍の戦闘機が、アリーハー市の野菜市場、アサディーヤ村、スッカリーヤ村を爆撃し、19人が死亡、40人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, April 3, 2018

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ハマー県では、SANA(4月3日付)によると、サラミーヤ市郊外のクッバト・クルディー村を反体制武装集団が砲撃した。

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米国防総省報道官「マンビジュ市で死亡した兵士2人の任務はダーイシュ幹部の殺害・逮捕だった」(2018年4月3日)

米国防総省のエイドリアン・ランキン=ギャロウェイ報道官(少佐)は、3月29日にアレッポ県マンビジュ市で死亡した有志連合の兵士2人(米兵1人、英兵1人)に関して「2人の任務は、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部を殺害、ないしは逮捕することにあった」と述べた。

ランキン=ギャロウェイ報道官によると、2人は、同任務遂行中に爆弾の爆発に巻き込まれて戦死したという。

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米軍はマンビジュ市近郊の基地拡張に向け建築物資や重機を搬入(2018年4月3日)

アレッポ県では、アナトリア通信(4月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支援する米国は、マンビジュ市近郊のダーダート村にある監視拠点2カ所を拡張するため、建築物資や重機を搬入した。

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反体制系サイトは二つのアル=カーイダ系組織、シャーム解放機構、シリア解放戦線の停戦交渉をトルコが仲介しているとの情報を否定(2018年4月3日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月3日付)は、イドリブ県、アレッポ県で対立を続ける二つのアル=カーイダ系組織、シャーム解放機構、シリア解放戦線の停戦交渉をトルコが仲介しているとの一部報道を否定した。

同サイトの消息筋によると、シャーム解放機構とシリア解放戦線の交渉は、トルコが支援し、「オリーブの枝」作戦に参加しているシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団のウマル・フザイファ氏が仲介しているが、トルコはこの仲介に一切関与していないという。

また、フザイファ氏の仲介そのものに対して、トルコは何らの指示も行っていないという。

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一方、イドリブ県の部族長、名士、市民団体の代表らは、ユーチューブを通じてビデオ映像を配信し、「人民イニシアチブ連合」の名のもと、シャーム解放機構とシリア解放戦線の戦闘停止を求めていくと発表した。

al-Durar al-Shamiya, April 3, 2018

これを受け、シリア解放戦線はテレグラムを通じて声明を出し、この動きに同調すると表明した。

al-Durar al-Shamiya, April 3, 2018

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トランプ米大統領「我々にシリアに留まって欲しいなら、サウジアラビアがその費用を支払わねばならない」(2018年4月3日)

ドナルド・トランプ米大統領は、エストニア、ラトビア、リトアニアの首脳との会談後の共同記者会見で、シリアからの米軍の撤退に関して、「真剣に検討している…。サウジアラビアは我々の決定に強い関心を示している。では、彼らにこう言おう。我々に留まって欲しいなら、その費用をあなた方が支払わねばならない」と述べた。

トランプ大統領はまた、「我々は近く、他の国と連携してシリアの米軍の将来について決定を下すだろう…。米国がシリアに参与することは費用がかかるが、他の国の国益になる」と付言した。

ロイター通信(4月3日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, April 3, 2018

トランプ大統領は3月29日、中西部オハイオ州リッチフィールドでの集会で支持者を前に演説し、米国が「シリアからすぐに出て行くだろう」と述べていた。

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東グータ地方ドゥーマー市からイスラーム軍戦闘員と家族1,198人がトルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去(2018年4月3日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月3日付)によると、東グータ地方ドゥーマー市で活動を続けてきたイスラーム軍の戦闘員と家族1,198人が、シリア政府によって用意された大型バス24台に分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

イスラーム軍戦闘員の退去は2日に次いで2度目。

SANA, April 3, 2018

また、シリア政府の支配下に復帰した東グータ地方から脱出していた住民の帰宅が続き、その数が4万人以上に達した。

このほか、ザマルカー町中心の広場で、住民がシリア軍による治安と安定回復を歓迎する集会を開いた。

SANA, April 3, 2018

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ダマスカス郊外県東カラムーン地方で活動を続ける反体制武装集団は「強制移住」回避に向け統合司令部を設置(2018年4月3日)

ダマスカス郊外県では、東カラムーン地方で活動を続ける反体制武装集団が共同声明を出し、統合司令部を設置したと発表した。

声明によると、統合司令部は、総司令官、合同作戦司令室、政治局から構成され、東カラムーン地方の都市部の平和維持、人口構造の変化拒否、インフラ破壊阻止、強制移住拒否、シリア政府との交渉の準備、東カラムーン地方への攻撃に対する防衛を目的とする。

声明では、統合司令部に参加した組織は明記されていないが、ドゥラル・シャーミーヤ(4月3日付)によると、同地域における最大勢力と目されるシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)は、シリア政府、ロシアとの交渉を拒否し、参加を見合わせたという。

なお、『ハヤート』(4月4日付)によると、東グータ地方には、米国の支援を受けてきた殉教者アフマド・アブドゥー軍団、東部獅子軍、カルヤタイン殉教者旅団のほか、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)、イスラーム軍、シャーム解放軍が活動を続けており、戦闘員の数は約5,000人ほどという。

al-Durar al-Shamiya, April 3, 2018

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東カラムーン地方で活動を続ける反体制武装集団の一つで、米国の支援を受けてきた殉教者アフマド・アブドゥー軍団のサイード・サイフ報道官は、ロイター通信(4月3日付)に対し、同地の停戦をめぐるロシア・シリア側の代表との協議の内幕を明らかにした。

それによると、ロシア・シリア側の代表は、国家の支配を受け入れるか、同地から退去するかを選択するよう迫ったのに対して、反体制武装集団側は、同地を撤退した場合、「イランの民兵」、ダーイシュ(イスラーム国)、そしてシャーム戦線(シャーム解放機構)の脅威に曝されるとの懸念を表明、「強制移住」(退去)の回避を試みているという。

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ヒムス県北部とハマー県南部で活動を続ける武装集団は「中部地区統合司令部」を結成(2018年4月3日)

ヒムス県北部とハマー県南部で活動を続ける武装集団は共同声明を出し、「中部地区統合司令部」を結成したと発表した。

同司令部に参加したのは、第4軍団、シャーム軍団ヒムス地区、タウヒード軍、ヒムス軍、祖国解放運動ヒムス地区、ラスタン作戦司令室、ハウラ作戦司令室、ハマー南部郊外作戦司令室、南西地区作戦司令室、東部地区作戦司令室。

al-Durar al-Shamiya, April 3, 2018

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トルコの侵攻と占領から避難したアフリーン郡住民約60人がハサカ県の仮設居住センターに収容される(2018年4月3日)

SANA(4月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団のアレッポ県アフリーン郡への侵攻と占領を受けて避難した住民10世帯60人(うち孤児18人)が、ハサカ県西部のタッル・ナスリー村に設置された仮設居住センターに到着した。

なお3月にも、同センターはアフリーン郡からの批判民17世帯105人を収容しているという。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年4月3日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ラタキア県5件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダルアー県)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,495市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2018をもとに作成。

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