ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年4月19日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月19日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県1件、ラタキア県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 19, 2018をもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍とダーイシュが捕虜交換(2018年4月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)がウマル油田地区で捕虜交換を行った。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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YPGは9・11事件容疑者のドイツ系シリア人を拘束(2018年4月19日)

AFP(4月19日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)の司令官の話として、YPGが9・11事件への関与が疑われているシリア系ドイツ人のムハンマド・ハイダル・ザンマール容疑者を拘束した、と伝えた。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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マヤーディーン市近郊でシリア軍とダーイシュが交戦(2018年4月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市近郊で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍拠点を奇襲、戦闘でシリア軍兵士と親政権民兵25人とダーイシュ戦闘員13人が死亡した。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「東グータ地方でドイツ製の塩素ガス爆弾、英国製の発煙弾が発見」(2018年4月19日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、米英仏によるシリア攻撃の根拠となった7日のダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件に関して、「表面を徐々に洗い流し」、捏造であることを示す新たな証拠が発見されたと述べた。

ザハロワ報道官は、記者会見で、「シリア政府軍は、もっとも危険な化学兵器である塩素を発見した。これはドイツ製で、このほかにも英国のソールズベリー市で作られた発煙弾も発見された」と述べた。

そのうえで、「この事実にコメントしがたい問題で、複数の国の人道に対する信念を傷つけるものだからだ」と付言した。

『ハヤート』(4月20日付)などが伝えた。

SANA, April 18, 2018

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構とシリア解放戦線の戦闘停止を求める動き続く(2018年4月19日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、自由イドリブ県議会、政治委員会、組合連合が共同声明を出し、シャーム解放機構とシリア解放戦線の戦闘を停止するため、シャーム軍団とアフラール軍に対して兵力引き離し部隊として展開するよう要請した。

一方、サルマダー市では、シャーム解放機構と同地の名士が、同地からの武装勢力の撤退、検問所の撤去などで合意した。

al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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米国防総省「アサド政権が新たな化学兵器攻撃を行う準備をしている兆候は見られないが、警戒を続ける」(2018年4月19日)

米国防総省は報道声明を出し、「アサド政権が新たな化学兵器攻撃を行う準備をしている兆候は見られないが、警戒を続ける」と発表した。

ロイター通信(4月19日付)が伝えた。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビア元高官「反体制派はアフリーンがムスリム同胞団ではなく、アサド政権の手に渡ることを望んでいる」(2018年4月19日)

サウジアラビアのアンワル・イシュキー退役少将(元国家安全保障会議事務局長付特別顧問)は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/DrEshki)で、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡の処遇に関して、反体制派が「奴ら」ではなく、アサド政権の手に渡ることを望んでいると綴った。

イシュキー氏は「アフリーンが同胞団の手に渡ったのち、私は反体制派のある思想家に、アサドと同胞団のどちらをとるか、と訊いた。答えはこうだった。「黄金律に従って、アサドだ。低いリスクで高いリスクを回避する」」と綴った。

al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018

 

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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イラクのファイヤード内閣国家安全保障担当顧問「トランプ米大統領が要請しているアラブ諸国軍のシリア派兵に反対する」(2018年4月19日)

イラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問は、レバノンのマヤーディーン・チャンネル(4月19日付)に対し、ドナルド・トランプ米大統領が米軍撤退に向けて、アラブ諸国にシリアへの部隊派遣を要請していることに関して、「イラク政府は、シリアへのアラブ諸国軍の派遣に反対する立場を正式にとることになろう」と拒否の姿勢を示した。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Qanat al-Mayadin, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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中国の習近平国家主席はトルコのエルドアン大統領、英国のメイ首相と相次いで電話会談、シリア情勢の悪化回避をめざす(2018年4月19日)

中国の習近平国家主席はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談を行い、シリア情勢の進捗などについて意見を交わした。

トルコ大統領府の複数消息筋によると、会談で、エルドアン大統領はシリア情勢のさらなる悪化を回避することが重要である旨、伝えるとともに、シリアの領土保全と統一、テロとの戦いの継続の必要を強調したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)が伝えた。

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習国家主席はまた、英国のテリーザ・メイ首相と電話会談を行い、シリア情勢への対応について意見を交わした。

メイ首相は、会談に関して、「化学兵器使用は、いかなる者によって、いかなる場所で行われようと受け入れられない」という点で習国家主席と意見が一致したとしたうえで、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で4月7日に発生した塩素ガス使用疑惑事件の真相究明に向けた独立機関の設置に向けた国際社会の外交的な動きを阻止していると批判した。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「アスタナ9会議は5月14~15日」(2018年4月19日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、アスタナ9会議が5月14~15日にかけて開催されると発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)が伝えた。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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反体制派がダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍からダルアー県の2カ村を奪取(2018年4月19日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、「抑圧者撃退」作戦司令室が県南西部でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍と交戦、ジュライン村、シャイフ・サアド村などを制圧した。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団がロジャヴァ支配下の村(アレッポ県)を砲撃(2018年4月19日)

アレッポ県では、ANHA(4月19日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が拠点都市アアザーズ市方面から西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のアルカミーヤ村(タッル・リフアト市近郊)を砲撃した。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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イラク軍戦闘機がシリア領内のダーイシュの拠点を爆撃(2018年4月19日)

イラク首相府は声明を出し、イラク軍武装部隊総司令官を兼務するハイダル・アバーディー首相の命令を受け、イラク空軍戦闘機部隊が、イラク国境に面するシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して爆撃を行った。

イラク軍のヤフヤー・ラスール報道官によると、攻撃にはF-16戦闘機複数機が参加し、シリア政府との連携のもとにシリア領空に越境し、シリア政府との協調のもとに爆撃を実施した。

だだし、爆撃が行われた詳細な場所は明らかにされなかった。

ANHA(4月19日付)、『ハヤート』(4月20日付)などが伝えた。

なお、22日のイラク軍発表によるとダーイシュのメンバー36人を殲滅。

al-Hayat, April 20, 2018

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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シリア軍が東カラムーン地方ドゥマイル市を完全制圧、ルハイバ市一帯で反体制派への攻撃を激化(2018年4月19日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月19日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦合意に従い、ドゥマイル市からイスラーム軍の戦闘員と家族約5,000人が退去したのを受け、シリア軍および警察が同市に進駐、同市制圧を宣言した。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、イスラーム軍の戦闘員と家族を乗せた大型バス20台がアレッポ県北部に到着した。

SANA, April 18, 2018

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ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)によると、シリア軍はまた、東カラムーン地方のルハイバ市方面に進攻し、同地近郊のハルヌーバ丘、アルド・ムサイリハ地区などを制圧した。

al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018

 

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス県南部で活動を続けるダーイシュとシャーム解放機構を攻撃、48時間以内の退去を最後通告(2018年4月19日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月19日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプとハジャル・アスワド市で活動を続けるダーイシュ(イスラーム国)とシャーム解放機構の拠点に対して、シリア軍が爆撃、砲撃を行った。

これに対し、ダーイシュとシャーム解放機構はマイダーン区、オートストラード・ダルアー地区を砲撃した。

SANA, April 18, 2018

『ワタン』(4月19日付)は、シリア政府がこれらの地域で活動を続けるダーイシュおよび反体制武装集団に対して、48時間以内に同地から退去するよう最期通告を行ったと伝えた。

この最期通告が拒否された場合、シリア軍および予備部隊は同地制圧に向けた軍事作戦を開始するという。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018、al-Watan, April 19, 2018などをもとに作成。

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ベルギーの3社がOPCWが無許可での提供を禁じている化学物質をシリアに供与(2018年4月19日)

ベルギー財務省報道官は、『ハヤート』(4月19日付)の取材に対して、同国の3企業が2014年から2016年にかけて、化学兵器禁止機関(OPCW)が定める事前認可を受けず、サリン・ガスの精製で使用される化学物質をシリアに提供していた疑いがあることを明らかにした。

同報道官によると、司法当局は現在、ベルギー税関当局の申し立てを受けて調査を行っているという。

容疑がかかっているのは、AAEケミー・トレーディング社、アネックス・カスタムズ社、ダンマール・ロジスティックス社の三社で、プロパノール168トン、アセトン219トン、エタノール77トン、ジクロロメタン21トンを供与したとされている。

AFP, April 18, 2018、ANHA, April 18, 2018、AP, April 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 18, 2018、SANA, April 18, 2018、UPI, April 18, 2018などをもとに作成。

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