YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県東部でのダーイシュ掃討作戦再開を目指すなか、ダーイシュはドローンでシリア民主軍の拠点を爆撃、米主導の有志連合もシリア軍を爆撃(2018年4月30日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が無人航空機(ドローン)を投入して、県東部のラビーダ村、アブー・ナイタル村のマフズィー学校にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点2カ所を爆撃し、戦闘員複数を殺傷した。

ダーイシュはまた、ブーカマール市近郊にあるシリア軍とイランの支援を受ける民兵の拠点に対しても攻撃を行った。

一方、米主導の有志連合は29日深夜から30日未明にかけて、シリア政府の支配下にあるタービヤト・ジャズィーラ村一帯を爆撃した。

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『ハヤート』(5月1日付)は、複数の軍消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県東部のイラク国境地帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討に向け、「ジャズィーラの嵐」作戦再開の準備を完了したと伝えた。

作戦再開は5月1日に発表される予定だという。

AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。

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ハマー県とアレッポ県のシリア軍拠点がミサイル攻撃を受け、イラン人多数が死傷:シリア国営紙は米英軍の爆撃と伝えるなか、米軍はこれを否定。シリア人権監視団はイスラエル軍の攻撃の可能性を指摘する一方、イスラエルは「承知していない」と曖昧な姿勢(2018年4月30日)

SANA(4月30日付)は、ハマー県とアレッポ県にあるシリア軍の拠点複数カ所が29日午後10時半頃にミサイル攻撃を受けたと伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、ミサイル攻撃が行われたのは、ハマー県の第47旅団基地とアレッポ県のナイラブ航空基地で、シリア人4人、イラン人などの外国人22人が死亡したと発表した。

攻撃を受けた基地には、地対地ミサイル倉庫があり、ラーミー・アブドゥッラフマーン所長は、「標的の性格から、イスラエル軍による攻撃と思われる」と述べた。

SANA, April 30, 2018

スプートニク・ニュース(4月30日付)によると、このミサイル攻撃はハマー県北部のシリア軍第47旅団の武器弾薬庫を狙ったもので、兵士12人が死亡、多数が負傷したという。

ロイター通信(4月30日付)は、シリアの複数の反体制消息筋の話として、ミサイル攻撃によって、イランの支援を受ける組織の指令拠点多数が被弾し、多数が死傷、また武器弾薬庫も狙われ、大きな爆音が聞こえた、と伝えた。

同消息筋によると、攻撃が行われたのは、第47旅団として知られるハマー市近郊のシリア軍基地全体で、同地は、イランの支援を受けるシーア派戦闘員の徴募センターがあることで知られているという。

ドイツのDPA(4月30日付)によると、ミサイル攻撃は、第47旅団基地以外にも、ハマー県北西部のナフル・バーリド・センターにあるイラン軍の拠点、サルハブ市近郊のタクスィース地区の拠点に対して行われたという。

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一方、イラン学生通信(ISNA、4月30日付)は、このミサイル攻撃でハマー県郊外でイラン人兵士18人を含む40人が死亡、60人が負傷したと伝えた。

しかし、イランのタスニーム通信(4月30日付)、ファルス通信(4月30日付)は、死者のなかにはイラン人は含まれていないと伝えた。

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シリア国営紙『ティシュリーン』のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/tishreennews1/)は、複数の現地消息筋の話として、「アレッポ県とハマー県の郊外に対して行われた攻撃は、ヨルダン北部にある米英軍の基地から発射された弾道ミサイル9発によるものだ」と伝え、両軍基地の所在を示した地図を掲載した。

Facebook, April 30, 2018

しかし、CNN(4月30日付)は、複数の米軍消息筋の話として、米英軍がシリア領内に対してミサイル攻撃を行ったとする『ティシュリーン』の報道を否定した。

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イスラエル国営放送(IBA、4月30日付)によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、アレッポ県とハマー県郊外に対するミサイル攻撃を受けて、首都テルアビブで安全保障閣議を緊急開催し、事態への対応について協議した。

その後、イスラエル・カッツ諜報大臣は、イスラエル軍のガレイ・ツァハル・ラジオ(4月30日付)に対して、「この攻撃について承知していない…。だが、シリアにおけるあらゆる暴力、そして不安定化は、イランがシリアで軍事的プレゼンスを確保しようしていることの結果だ。イスラエルは北部戦線で戦端が開かれるのを許すことはない」と述べた。

一方、スプートニク・ニュース(4月30日付)によると、イスラエル軍は攻撃へのコメントを拒否しているという。

AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、CNN, April 30, 2018、DPA, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、Fars News Agency, April 30, 2018、Galei Zahal, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、IBA, April 30, 2018、ISNA, April 30, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、Sputnik News, April 30, 2018、Tasnim News Agency, April 30, 2018、Tisrin, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。

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ハマー県北部で新たなアル=カーイダ系組織「フッラース・ディーン(イスラーム・ヌスラ同盟)」がシリア軍拠点を攻撃(2018年4月30日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導するフッラース・ディーン(イスラーム・ヌスラ同盟)が県北部のハマーミーヤート村、カルナーズ町、マギール村、スフーフン丘、シャイフ・ハディード丘などにあるシリア軍拠点を攻撃した。

これに対して、シリア軍はハスラーヤー村、ザーラ村、トゥルール・ハムル村を砲撃・爆撃した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、シリア軍がロシア軍とともに、県北部のラスタン市、イッズッディーン村、ダイル・フール村、ハムラート村、サリーム村などに対して「樽爆弾」などで爆撃を行った。

シリア軍はまた、サアン・アスワド村を砲撃した。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の幹部の一人ユースフ・ハジャル氏(政治問題担当局メンバー)は、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)に対して、イドリブ県に対するシリア軍の軍事作戦を回避するために、組織を解散するようトルコから圧力を受けているとの情報に関して、「根拠がない」と否定した。

AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領はボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長らイラン国会使節団と会談(2018年4月30日)

アサド大統領は、イランのアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長を団長とする国会使節団と首都ダマスカスで会談し、シリア情勢の進捗や両国関係などについて意見を交わした。

SANA, April 30, 2018

SANA(4月30日付)によると、アサド大統領は会談で、中東地域が「世界地図全体の書き換え」の渦中に身を置いているとの認識を示したうえで、シリアに対する(米英仏などの)攻撃や、一部敵対国が直接攻撃を試みていることが、これらの国の手先であるテロリストの敗北を受けたもので、こうした攻撃(の試み)は、シリア人によるテロ撲滅に向けた行動を強化し、シリアの主権と自決を揺るぎないものとすると述べたという。

イランの使節団はまた、ハムーダ・サッバーグ人民議会議長、イマード・ハミース首相、ワリード・ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣とも個別に会談した。

AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。

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シリア外務省は南北首脳会談に歓迎の意を表明(2018年4月30日)

外務在外居住者省高官筋は、27日に板門店で行われた韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談(第3回南北首脳会談)に関して、「朝鮮半島の安定化を希求するシリアの関心に合致しており…、両国関係の改善、両国間の和平に向けた協力強化た動きに資する」として、歓迎の意を示した。

SANA, April 30, 2018

SANA(4月30日付)が伝えた。

AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ(ダマスカス県)からシャーム解放機構戦闘員退去、フーア市・カファルヤー町(イドリブ県)住民もアレッポ市東部に移送(2018年4月30日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月30日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。

これに対して、ダーイシュはハジャル・アスワド市入口からヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに対して砲撃を行い、砲弾2発がバッティーハ交差点に着弾、住民22人が負傷した。

一方、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでは、29日にシリア政府と反体制武装集団(シャーム解放機構)の間で交わされた合意に基づき、同地で活動を続けてきた戦闘員とその家族約200人が、シリア政府によって用意された大型バスに分乗し、イドリブ県に向けて退去した。

 

なお、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが7日に発表したところによると、同地から退去した戦闘員とその家族の数は2,556人に達したという。

SANA, April 30, 2018
SANA, April 30, 2018

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イドリブ県では、SANA(4月30日付)によると、29日にシリア政府と反体制武装集団の間で交わされた合意に基づき、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプで活動を続けてきた戦闘員とその家族が退去を介したことを受け、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の包囲を受けるフーア市とカファルヤー町の住民を搬送するための大型バス22台がアレッポ県から現地に入った。

大型バスの車列は住民を乗せて、アレッポ市東部にある仮設居住センターに向かったという。

なお、シリア政府と反体制武装集団の合意では、フーア市とカファルヤー町の住民の搬送は2段階で行われ、第1段階で1,500人、第2段階で3,500人の住民が解放される予定。

AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、May 8, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年4月30日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月30日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ヒムス県2件、ラタキア県2件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(ラタキア県1件、ハマー県1件、ヒムス県3件)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にスワイダー県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,509市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 30, 2018をもとに作成。

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