アレッポ市で祝砲を撃った国防隊メンバー多数をムハーバラートが逮捕(2018年4月6日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月7日付)によると、アレッポ市内のアシュラフィーヤ地区で国防隊メンバー多数が内務省総合情報部(ムハーバラート)によって逮捕された。

逮捕は、国防隊メンバーが身内の結婚式で祝砲を撃ったことを受けたものだという。

AFP, April 7, 2018、ANHA, April 7, 2018、AP, April 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2018、al-Hayat, April 8, 2018、Reuters, April 7, 2018、SANA, April 7, 2018、UPI, April 7, 2018などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とフランスのマクロン大統領が電話会談で東グータ地方情勢について意見を交わす(2018年4月6日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領は電話会談を行い、シリア情勢、とりわけダマスカス郊外県東グータ地方情勢について意見を交わした。

フランス大統領府の声明によると、マクロン大統領は会談で、プーチン大統領に対して、シリア国内での軍事攻勢を終わらせるよう呼びかけた。

ロシア大統領府の声明によると、プーチン大統領は会談で、東グータ地方におけるロシアの関与により多くの民間人が救出され、武装集団が排除されたことを強調した。

AFP, April 6, 2018、ANHA, April 6, 2018、AP, April 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018、al-Hayat, April 7, 2018、Reuters, April 6, 2018、SANA, April 6, 2018、UPI, April 6, 2018などをもとに作成。

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ロシアはアル=カーイダ系のシャーム解放機構と自由シリア軍がダルアー市で塩素ガスを使用した挑発行為を計画していると非難(2018年4月6日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターのユリ・エフトシェンコ代表は、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)と「自由シリア軍」がシリア南部のダルアー市で塩素ガス攻撃を計画していると非難した。

エフトシェンコ代表は「シリア政府側についたシャーム自由人軍が入手した情報によると、シリア南部の武装集団が有毒ガスの使用など一連の挑発行為を準備している」と述べた。

この計画は、ダルアー市などで塩素ガスを装填した武器を手榴弾で爆発させ、その映像を撮影し、シリア軍による攻撃と喧伝するというものだという。

『ハヤート』(4月7日付)が伝えた。

AFP, April 6, 2018、ANHA, April 6, 2018、AP, April 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018、al-Hayat, April 7, 2018、Reuters, April 6, 2018、SANA, April 6, 2018、UPI, April 6, 2018などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受けるバーキル旅団はダイル・ザウル県で有志連合に対するジハード作戦の開始を宣言(2018年4月6日)

イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受けるイマーム・ムハンマド・バーキル旅団はバカーラ部族と共同声明を出し、ダイル・ザウル県東部での米主導の有志連合に対する「ジハード作戦」を開始すると宣言、住民に対して米軍の拠点に近づかないよう呼びかけた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月6日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018

AFP, April 6, 2018、ANHA, April 6, 2018、AP, April 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018、al-Hayat, April 7, 2018、Reuters, April 6, 2018、SANA, April 6, 2018、UPI, April 6, 2018などをもとに作成。

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YPGがタッル・リフアト市(アレッポ県)から撤退し、シリア軍が展開か?(2018年4月6日)

親政権紙『ワタン』(4月6日付)は、トルコ軍と反体制武装集団によるアレッポ県アフリーン郡占領の直後、西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ県タッル・リフアト市に展開していた人民防衛隊(YPG)の全部隊が撤退、これに代わってシリア軍と人民諸委員会が同市および周辺地域一帯に展開したと伝えた。

シリア軍と人民諸委員会の展開は、同地へのトルコの侵攻の口実を与えないよう、3月25日に実行されたという。

AFP, April 6, 2018、ANHA, April 6, 2018、AP, April 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018、al-Hayat, April 7, 2018、Reuters, April 6, 2018、SANA, April 6, 2018、UPI, April 6, 2018、al-Watan, April 6, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子「アサド大統領はイランの影響力を排除するため自らの体制を強化すべき」(2018年4月6日)

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子兼第一副首相兼国防大臣兼経済開発評議会議長は米『タイム』誌(4月6日付)のインタビュー(http://time.com/5228006/mohammed-bin-salman-interview-transcript-full/)に応じ、アサド大統領の進退についてより踏み込んだ発言を行った。

Time, April 6, 2018

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皇太子は主な発言は以下の通り:

「この質問に(アサド政権の進退について)このように答えたら怒る人がいるか分からないのだが…、ウソはつきたくない…。とくに2018年に入ってから、人々にこのことを隠し立てすることはほぼ不可能になっているからだ」。

「バッシャール(・アサド大統領)は現時点で退任しておらず、シリアは中東におけるロシアの長期的な影響力の一部を代表するようになっていると考えている。しかし、シリアの国益は、イランがシリアで中長期的に好き放題することを放置しておくことではもたらされないと考えている。なぜなら、シリアがそのイデオロギーを変更すれば、バッシャールはイランの操り人形になってしまうからだ」。

「だから、彼(アサド大統領)にとっては、シリアにおける自らの体制が強力なものとなるのが望ましい。またそれはロシアにとっても然りだ」。

「ロシアにとっては、直接的な力を行使し、バッシャールを強化し、イランを経由しないでシリアに直接的な影響力を行使するのが望ましい。つまり、これによってイランの影響力は大いに低下するだろう…。バッシャールは現時点で退任はしない。戦争が起きずにバッシャールが去るとは思わない。その戦争を始めたいという者がいるとも思わない」。

「シリアの紛争の終息は近づいたと思う…。バッシャールが支配する領域がある一方、それ以外の領土は米国の支援するシリア国民の支配下にある…。我々は早急にシリアで起きている事態が収束することを望んでいる」。

AFP, April 6, 2018、ANHA, April 6, 2018、AP, April 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018、al-Hayat, April 7, 2018、Reuters, April 6, 2018、SANA, April 6, 2018、Time, April 6, 2018、UPI, April 6, 2018などをもとに作成。

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YPGはアフリーン市内の反体制武装集団拠点を攻撃(2018年4月6日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)の広報局によると、YPGと女性防衛隊(YPJ)が、アフリーン市内にある反体制武装集団の拠点を爆破した。

ANHA(4月6日付)が伝えた。

AFP, April 6, 2018、ANHA, April 6, 2018、AP, April 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018、al-Hayat, April 7, 2018、Reuters, April 6, 2018、SANA, April 6, 2018、UPI, April 6, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイスラーム軍が首都ダマスカスを砲撃したとして東グータ地方を爆撃・砲撃、イスラーム軍は首都砲撃への関与を否定(2018年4月6日)

ダマスカス県では、SANA(4月6日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で残留しているイスラーム軍が、ラブワ地区、マサーキン・バルザ地区、マッザ86地区、ウマウィーイーン広場一帯を砲撃し、子供1人と女性1人を含む4人が死亡、21人が負傷した。

SANA, April 6, 2018

イスラーム軍はロシアと「地元委員会」の仲介により、3月末にシリア政府との停戦に合意し、戦闘員とその家族を段階的にトルコの実質占領下のアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去させることに応じてきた、5日に組織内の対立により、シリア政府による移送作業は中断していた。

イスラーム軍による首都ダマスカスへの砲撃に対して、シリア軍はただちに応戦、砲撃に使用されたドゥーマー市内の拠点複数カ所に対して砲撃・爆撃を行った。

ホワイト・ヘルメットによると、これにより、女性と子供を含む30人以上が死亡した。

この戦闘に関して、イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官は報道声明を出し、首都ダマスカスを攻撃したとの報道を否定、砲撃は「ドゥーマー市への野蛮な攻撃を正当化するためアサドの民兵が行った」と主張した。

Facebook, April 6, 2018

 

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(4月7日付)によると、シリア軍はドゥーマー市に対して70回以上の爆撃を行い、ミサイル225発を撃ち込み、「樽爆弾」70発を投下したという。

一方、シリア政府の支配下に復帰した東グータ地方の各所に帰宅した住民の数は5万人以上に達した。

帰宅した住民は、東グータ地方での戦闘激化を受けて、人道回廊を通じてシリア政府支配地域に脱出していた。

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ハマー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(4月6日付)によると、シャーム解放機構が県南部のタクニース村近郊のシリア軍拠点を襲撃し、兵士3人を殺害した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月6日付)によると、これに対して、シリア軍は県北部のラターミナ町、カフルズィーター市、ハスラーヤー村、ザカート村を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(4月6日付)によると、シャーム解放機構がダルアー市空港地区を砲撃し、子供5人が負傷した。

AFP, April 6, 2018、ANHA, April 6, 2018、AP, April 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2018、April 7, 2018、al-Hayat, April 7, 2018、Reuters, April 6, 2018、SANA, April 6, 2018、UPI, April 6, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, April 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年4月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(イドリブ県)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にヒムス県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,497市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 6, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は3月30日~4月5日までの7日間でシリア領内で3回の爆撃を実施(2018年4月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月30日~4月5日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

3月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

3月31日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内では空爆は実施されなかった。

4月3日は空爆は実施されなかった。

4月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内では空爆は実施されなかった。

4月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内では空爆は実施されなかった。

CENTCOM, April 6, 2018をもとに作成。

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