ドイツ公共放送局ZDF:ドゥーマー市での化学兵器攻撃はおそらくは演技(2018年4月20日)

ドイツの公共放送局ZDF(第2ドイツ・テレビ)のニュース番組「ZDF ホイテ」(ZDF Heute)は、7日にダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で塩素ガス使用疑惑事件に関して、「ドゥーマー市での化学兵器攻撃はおそらくは演技で、現地にいる多くの人がそう強く確信しているようだ」とする現地レポートを放映した。

レポートはベテラン・レポーターのウリ・ギャック氏によるもの。
https://www.zerohedge.com/sites/default/files/inline-images/syria%20zdf%202.jpg

 

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米英仏はシリア国内での化学兵器の使用実態の調査に向け、国連安保理に修正決議案を提出(2018年4月20日)

『ハヤート』(4月22日付)は、複数の外交筋の話として、米英仏が、シリア国内での化学兵器の使用実態の調査に向け、国連安保理に修正決議案を提出したと伝えた。

この決議案は、15日に提出された決議案を修正したもので、「独立国際調査機関」(UNIMI)の設置と人道支援の配給と国連監督下での和平協議の開始をセットで求めている。

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シリアの外務在外居住者省:「大統領は米国の奴隷の勲章をつけることはない」とし、レジオンドヌール勲章をフランスに返還(2018年4月20日)

外務在外居住者省は、フランス政府がジャック・シラク政権時代の2001年にアサド大統領に授与されたレジオンドヌール勲章(フランス最高位の勲章)の返還を求めているに関して、「大統領は米国の奴隷の勲章をつけることはない」とし、ルーマニア大使館を通じて返還したことを明らかにした。

『ハヤート』(4月21日付)が伝えた。

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ロシア軍はダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市でアル=カーイダ系のシャーム解放機構が化学兵器を生産していたことを示す新たな証拠を発見(2018年4月20日)

ロシア軍放射線化学生物防衛部隊(radiological, chemical and biological defense corps)のアレクサンドル・ロディオノフ大佐は、記者団に対して「ロシア軍は、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)が化学兵器を生産していたことを示す新たな証拠をドゥーマー市で見つけた」と述べた。

「武装集団の化学ラボを検査中に大量のヘキサミンを発見した。これは武装集団が化学兵器を生産していたことを示す証拠だ…。この物質は有毒物質を製造するために使われるものだ」と述べた。

SANA, April 20, 2018

これに先だって、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、スプートニク・ニュース(4月20日付)に対して、「ロシア軍は興味深い物質を発見し続けている…。東グータ地方内の武装集団支配地域で塩素のコンテナを発見した」と述べていた。

スプートニク・ニュース(4月20日付)が伝えた。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアでラヴロフ外務大臣、ショイグ国防大臣らと会談(2018年4月20日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣、セルゲイ・ショイグ国防大臣らと会談し、シリア情勢への対応について意見を交わした

『ハヤート』(4月21日付)によると、ショイグ国防大臣は会談で、1月末のソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会設置に向けた動きやこれまでのアスタナ会議の成果などについて意見を交わし、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム解放機構といったテロリストを除くすべての当事者による真摯な政治対話を準備することを改めて確認した。

米英仏のシリア攻撃については、シリア危機終息に向けた動きを妨害したと批判した。

また、ラブロフ外務大臣は、米英仏の攻撃を「デミストゥラ氏の活動を妨害する敵対行為だ…。これらの国は…ジュネーブの交渉を爆撃したようなものだ」と批判する一方、「我々はジュネーブでデミストゥラ氏の参加のもと、そしてまた保証国(ロシア、トルコ、イラン)との連携のもと、可能な限り早急に、憲法、委員会の活動開始に漕ぎ着けたい」と述べた。

一方、ミハエル・ボグダノフ外務副大臣は、「今後の対話においてシリアの反体制武装集団を排除しない」と述べた。

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ナウワート米国務省報道官「ロシアとアサド政権はドゥーマー市の化学兵器攻撃現場を洗浄し、証拠を隠滅しようとしている」(2018年4月20日)

米国務省のヘザー・ナウアート報道官は記者会見で、米英仏のシリア攻撃の根拠となった7日のダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件に関して、「我々はロシアとシリア政府が化学兵器禁止機関(OPCW)の査察チームのドゥーマー市への到着を遅らせようとしていると信頼に足る情報を握っている…。その目的は攻撃が行われたとされる現場を洗浄し、化学兵器が使用された証拠を隠滅することにある」と述べた。

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一方、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、OPCWの専門家チームのドゥーマー市での活動を保証するため反体制派と交渉を行っていると述べた。

また、ステファン・ドゥジャリーク国連事務総長報道官もニューヨークでの記者会見で、OPCWの専門家チームが早急にドゥーマー市に入れるよう…、ロシアやシリア政府を含むさまざまな関係当時者が集中的に連絡をとり合っている」と述べた。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「シリアにS-300防空システムを供与しないという道義的義務はなくなった」(2018年4月20日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、4月14日の米英仏のシリア攻撃に関して、「シリアにS-300防空システムを供与しないという道義的義務はなくなった」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、シリア空爆に先立って、ロシアが米政府高官に対して、シリア領内におけるロシアの「レッドライン」を通告していたとしたうえで、米軍の攻撃がこの「レッドライン」を踏み越えるものではなかったことを明らかにした。

RIAノーヴォスチ通信(4月20日付)が伝えた。

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東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団はドゥマイル市に続いて、ルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村からの退去要求を受諾(2018年4月20日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月20日付)によると、東カラムーン地方で活動を続けていた反体制武装集団が、ドゥマイル市に続いて、ルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村から退去することでシリア政府と合意した。

合意に従い、反体制武装集団は重火器・中火器、武器弾薬庫、を21日早朝からシリア政府に引き渡し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市、イドリブ県に退去する。

また、ドゥマイル市で、シリア軍がイスラーム軍が使用していた拠点で米国製の武器弾薬などを発見し、押収した。

SANA, April 20, 2018

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シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市を砲撃・爆撃:シリア人権監視団によるとダーイシュはシリア政府からの退去要求を受諾(2018年4月20日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月20日付)によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)やシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区、ハジャル・アスワド市に対して激しい砲撃・爆撃を加えた。

これに対し、ダーイシュはタダームン区、ザーヒラ地区を砲撃し、住民6人が負傷した。

SANA, April 20, 2018

シリア人権監視団によると、ダーイシュは、20日にシリア政府が示した最期通告(48時間以内の退去)を受諾した旨、仲介者を通じて伝えたという。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月20日付)によると、県北部のハムラート村一帯でシリア軍と反体制武装集団(第4軍団)が交戦した。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年4月20日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月20日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県4件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村、クナイトラ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,508市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 20, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は4月13日~4月19日までの7日間でシリア領内で19回の爆撃を実施(2018年4月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月13日~4月19日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

4月13日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月14日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月15日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊(4回)とシャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

4月16日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ブーカマール市近郊とシャッダーディー市近郊に対して行われた。

4月17日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月19日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

CENTCOM, April 20, 2018をもとに作成。

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