YPGは反体制派司令官らを殺害したと発表する一方、ハムザ師団は捕捉したYPG戦闘員の写真を公開(2018年7月10日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターは声明を出し、7月7日にトルコの実質占領下にあるアフリーン郡ブルブル町で、トルコの支援を受ける反体制武装集団の一つである精鋭軍のムハンマド・スライマーン司令官が乗った車を襲撃、同司令官を殺害したと発表、そのビデオを公開した。

https://youtu.be/H2rh_kH9PV8

YPG広報センターによると、このほかにも、5日、6日、8日にアフリーン郡でハムザ師団、東部自由人連合の戦闘員を襲撃、殺害したという。

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ハムザ師団はツイッターのアカウント(https://twitter.com/alhamza_brigade/)を通じて、サマルカンド旅団とともにアフリーン市周辺の丘陵地帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)と交戦し、戦闘員複数人を捕捉したと発表、捕虜の写真を公開した。

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一方、アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)によると、トルコの実質占領下にあるユーフラテス川河畔の国境に位置するジャラーブルス市で、スルターン・ムラード師団のメンバーどうしが交戦した。

理由は不明。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ラタキア県のシリア軍が反体制派の攻撃を受け70人死傷、シリア軍はイドリブ県西部の反体制派支配地域を激しく爆撃(2018年7月10日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハタイ県(トルコ)との国境に近いアティーラ村にあるシリア軍の拠点を攻撃し、士官複数人を含む27人が死亡、50人あまりが負傷した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)によると、シリア軍戦闘機が県西部のバシーリーヤ村、ムハムバル市、カスタン村、ミシュミシャーン村、フライカ村、ブサクール村、タバーイク村、アウラム・ジャウズ村、カニーサト・バニー・イッズ村、ラーミー村、キヤーサート村、クファイル村を爆撃した。

これにより、ムハムバル市では女性1人と子供2人、ミシュミシャーン村ではホワイト・ヘルメットの隊員1、ブサンクール村では住民4、ラーミー村では住民5人、アウラム・ジャウズ村では3人、カニーサト・バニー・イッズ村では12人が負傷したという。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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反体制派司令官「9月にイドリブ県に対する軍事作戦を開始するので同地に退去しないようロシアから忠告を受ける」(2018年7月10日)

アブー・アリー・マハーミードを名乗る反体制武装集団の司令官は音声声明を出し、シリア南部で活動を続けている反体制武装集団の使節団が、ロシアから「9月に軍事作戦が開始されるイドリブ県方面に退去しないよう忠告」されていたと暴露した。

また、シャーム解放機構などダルアー県で活動を続ける武装集団からなる南部中央作戦司令室のイブラーヒーム・ジャバーウィー報道官も、これに関して「ロシアはこのこと(9月のイドリブ県に対する攻撃)を公言している。ダルアー県後、我々はイドリブ県に向かう」と述べ、抗戦の構えを示した。

ナスル軍のムハンマド・シャマーリー司令官は、イドリブ県への攻撃に関して「ラタキア県に接する西側からなされるだろう」と述べた。

だが、南部戦線のハーリド・ナーブルスィー司令官はこうした情報を承知していないとしたうえで、「イドリブ県が今のままであり続けることはないだろう。同県に転戦した者の大多数がシャーム解放機構に従っているのだから」と述べた。

『ハヤート』(7月11日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)などが伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのリーベルマン国防大臣「シリア軍兵士が一人でも兵力引き離し地域に入れば、危険に曝される…。シリア難民は受け入れない」(2018年7月10日)

イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、占領下のゴラン高原を視察訪問し、「シリア政府の庇護のもとテロのインフラを構築しようとする努力が行われているが、イスラエルはこれを許すことはない。この地域にいかなるテロのインフラが作られようと力をもって対応する…。シリア政府に責任があり、この枢軸(ヒズブッラー、イラン)を支援しただけで大きな代償を支払うことになる」と述べた。

リーベルマン国防大臣はまた、イランの支援を受ける民兵のシリアでの処遇に関して「撤退するのであれば、40キロ地帯でも、80キロ地帯でも何も変わらないだろう…。イランが入る限り、我々は行動を続ける」と述べるとともに、「シリア軍兵士が一人でも兵力引き離し地域に入れば、危険に曝されるだろう」と脅迫した。

その一方で、「イスラエルは国境近くのキャンプに身を寄せているシリア人避難民に人道支援を行う用意がある。だが、難民を受け入れる用意はない」と強調した。

『ハヤート』(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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駐シリア・イラク大使はブーカマール市とカーイム市を結ぶユーフラテス川沿いの国境通行所の再開に意欲(2018年7月10日)

サアド・ムハンマド・リダー駐シリア・イラク大使は、シリアのハムーダ・サッバーグ人民議会議長と会談し、シリアのダイル・ザウル県ブーカマール市とイラクのアンバール県カーイム市を結ぶ国境通行所の再開について協議した。

リダー大使は会談のなかで、通行所再開は間近だとしたうえで、「通行所の再開は(両国の)経済通商活動を活性化させるだろう。イラクはシリアの産品を必要としており、事業家たちはシリアの市場に参入することを望んでいる」と述べた。
『ハヤート』(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県南西部ではシリア軍とダーイシュ(ハーリド・ブン・ワリード軍)の戦闘を避けようと住民1万人がイスラエル占領下のゴラン高原方面に避難(2018年7月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にある県南西部のヤルムーク川河畔地域に留まっていた住民1万人以上が、シリア軍の攻撃を避けるため、イスラエル占領下のゴラン高原に向けて避難した。

ハーリド・ブン・ワリード軍は、サフム・ジャウラーン村、バイト・アーラ村、クーヤー村、マアルバ町、ナーフィア村、シャジャラ町、ジャムラ村、ジッリーン村、アドワーン村、シャブラク村、タスィール町、アイン・ズィクル村などを支配下に置いている。

なお、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)のシリア危機事務所(在アンマン)のデヴィッド・スワンソン報道官によると、20万人近いシリア人が戦火を避けてイスラエル占領下のゴラン高原に避難しているという。

また、ヨルダン国境地域に逃れた避難民は320万人以上に及ぶという。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県南西部でダーイシュ(ハーリド・ブン・ワリード軍)が自爆攻撃を敢行し、ロシア・シリア両軍の兵士多数を殺傷したと発表、ロシア側はこれを否定(2018年7月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ザイズーン村でシリア軍部隊が爆弾を積んだ車の自爆攻撃を受け、兵士8人が死亡した。

これに関して、ダーイシュに近いアアマーク通信(7月10日付)は、「ダーイシュ・ハウラーン州」名義の犯行声明を配信した。

声明は「ロシアの十字軍部隊と背教者ヌサイリー派軍の50人をダルアー西での殉教作戦で殺傷」と題され、「ハウラーン州におけるカリフ国の兵士1人が…、ダルアー市西部の農村のザイズーン連帯の士官を含むロシアの十字軍部隊と背教者ヌサイリー派軍の集結地に到達…、爆弾を積んだ車を爆発させ、35人以上を殺害、15人を負傷させるとともに、戦車2輌と装備多数を破壊した」と表明している。

なお、ダルアー県では9日、シリア軍がヨルダンとの国境地帯全域を掌握し、ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配地域に到達していた。

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ロシア国防省は声明を出し、「すべてのロシア軍兵士に命の別状はなく、至って健康で、計画通り任務を遂行している」と発表、ダルアー県でロシア軍兵士を殺害下とのダーイシュの犯行声明を否定した。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー市東部のガラズ刑務所一帯地域を制圧し、大量の米国製兵器を押収(2018年7月10日)

ダルアー県では、SANA(7月10日付)によると、シリア軍がダルアー市東部で反体制武装集団(南部中央作戦司令室)との戦闘の末、ガラズ刑務所および穀物サイロ一帯の地域を制圧し、大量の米国製兵器を発見、押収した。
また、県北部のサムリーン村、カフルシャムス町、カフル・ナースィジュ村、アクラバー村で活動する反体制武装集団がシリア政府との停戦合意に応じた。

SANA, July 10, 2018

停戦合意は、武装集団による重火器・中火器の引き渡し、免罪希望者の免罪、国家機関の復旧、避難民の帰還支援などを骨子とするという。

このほか、『ハヤート』(7月11日付)によると、シリア軍ヘリコプターは、反体制派支配下のハーッラ市に和解を呼びかけるビラを散布した。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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避難生活を送っていた住民数十世帯がダルアー県アルマー町に帰還(2018年7月10日)

ダルアー県では、SANA(7月10日付)によると、県南部がシリア政府の支配下に復帰したことを受けて、避難生活を送っていたアルマー町の住民数十世帯が帰宅した。

また、シリア軍はヤードゥーダ村とダルアー市を結ぶ幹線道路の復旧作業を行い、避難民の帰還に備えた。

SANA, July 10, 2018

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターの仲介によるシリア政府と南部中央作戦司令室の停戦合意(6日)を受け、UNESCO世界文化遺産の円形劇場を擁するブスラー・シャーム市で活動していた武装集団がシリア軍に重火器の引き渡しを行った。

SANA, July 10, 2018

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月10日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県1件、ラタキア県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2018をもとに作成。

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イドリブ県の砕石業者がシリア政府支配地域との取引への規制を強化するシャーム解放機構に抗議(2018年7月9日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月9日付)によると、 砕石工場の経営者や労働者が、シャーム解放機構への抗議デモを行った。

参加者は、シャーム解放機構がシリア政府支配地域に出荷される砕石などへの高額な税を課していることに異議を唱えた。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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革命特殊任務軍はヨルダンのラクバーン難民キャンプから難民を退去させることに同意したとの情報を否定(2018年7月9日)

米主導の有志連合の「協力部隊」(partner forces)の一つで、米国などの占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯で活動を続けている革命特殊任務軍は、ヨルダン北東部にあるルクバーン難民キャンプの住民に向けて声明を出し、そのなかで「我々はこの地域に留まり、あなた方を守すると伝えたい。我々はキャンプに関するすべての噂がウソだと言いたい。キャンプを別の場所に移設するなどという決定は存在しない」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月9日付)によると、声明は、米国の支援を受ける革命特殊任務軍などが、有志連合、さらにはロシアとの調整の末、ルクバーン難民キャンプに身を寄せている600世帯の退去に同意したとの情報が流れたのを受けたもの。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はイラク・クルディスタン自治政府支配地域からロジャヴァ支配地域に軍用車輌500台を搬入(2018年7月9日)

『ハヤート』(7月10日付)は、複数の活動家の話として、ハンヴィー(HMMWV)や武器を搭載視した車輌約500台からなる米主導の有志連合の車列が、イラクのクルディスタン自治政府支配地域からシリア領内に進入し、ハサカ県の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の制圧地域に到着した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領「復興が最優先課題…、いかなる勢力が占領していようと、シリア全土を解放するまでテロとの戦いを続ける」(2018年7月9日)

シリア大統領府は、アサド大統領は外務在外居住者省で職員らと公開意見交換会を開催し、内政問題、地域・国際問題、外交活動、政治や社会の展望について意見を交わしたと発表、ツイッターやフェイスブックのアカウントを通じて写真を公開した。

https://twitter.com/Presidency_Sy/status/1016294083600535552

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/photos/pcb.1954078097969346/1954076824636140/?type=3&theater

『ハヤート』(7月10日付)などによると、この意見交換会で、アサド大統領は「いかなる勢力が占領していようと、シリア全土を解放するまで「テロとの戦い」を続ける。また、今後の段階に合致した法改正を行っていく」と述べた。

アサド大統領はまた「シリアの復興は政府の最優先課題だ」と強調、「汚職撲滅、シリア人どうしの対話強化、テロを逃れてシリアを去った難民の帰還に向けた行動、米国など一部西側諸国が妨害を続ける政治プロセスの活性化」を行うと述べた。

そのうえで「国民レベルでの合意こそが、あらゆる基本合意、基本事項を決定するうえでの基準となり…、こうした合意はあらゆるレベルにおいて対話を通じてのみ実現する」と強調した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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ゴラン高原の兵力引き離し地域でダルアー県からの避難民数百人がデモを行い、イスラエルに国境開放と保護を求める(2018年7月9日)

クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月9日付)によると、ゴラン高原の兵力引き離し地域でダルアー県からの避難民数百人がデモを行い、イスラエルに国境を開放するよう求めた。

同サイトが転載した写真には、「我々は、我々を保護するために国境を開放することを、イスラエルの人道に求めている」などと書かれたプラカードを掲げるデモ参加者が写っている。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍戦闘機・偵察機がアフリーン郡を数度にわたり領空侵犯(2018年7月9日)

アレッポ県では、ANHA(7月9日付)によると、トルコ軍戦闘機および偵察機複数機が、アフリーン郡シャッラー村一帯およびシーラーワー町一帯上空を数度にわたり侵犯した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはアレッポ県ICARDAのシャーム解放機構拠点を攻撃し、精鋭部隊戦闘員10人を殺害(2018年7月9日)

アレッポ県では、ANHA(7月9日付)によると、ICARDAに近い国際幹線道路(ダマスカス・アレッポ高速道路)に設置されているシャーム解放機構の拠点が何者かの攻撃を受け、シャーム解放機構の戦闘員10人が殺害された。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(7月9日付)は、「アレッポ南部のICARDA地区に対するダーイシュ戦闘員の攻撃でシャーム解放機構の精鋭部隊の戦闘員10人を殺害した」と発表した。

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イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(7月9日付)によると、シャーム解放機構がカーフ村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー4人を拘束した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, July 9, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー県の国境地帯全域を掌握、アル=カーイダ主導の反体制派が活動を続けるダルアー市南部を完全包囲するとともに、ダーイシュに忠誠を誓う武装集団の支配地域に到達(2018年7月9日)

ダルアー県では、SANA(7月9日付)によると、県南西部のザイズーン村とタッル・シハーブ町が地元和解プロセスの一環としてシリア政府との和解に応じ、シリア軍が同地に進駐した。

これにより、シリア政府はダルアー県のヨルダン国境地帯全域を掌握した。

SANA, July 9, 2018
syria.liveuamap.com, July 9, 2018
syria.liveuamap.com, July 9, 2018

一方、『ハヤート』(7月10日付)によると、シャーム解放機構などからなる「堅固な建造物(ブンヤーン・マルスース)」作戦司令室の報道官を務めるアブー・シーマーを名乗る活動家は「シリア軍とその同盟部隊がダルアーを完全に包囲した」ことを明らかにした。

アブー・シーマー氏はまた、ダルアー県南部で活動を続けている反体制武装集団の戦闘員がイドリブ県への退去を希望しているが、ロシア軍やシリア政府はこれを拒否したと主張した。

また、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は報道声明を出し、シリア南部の安定と治安を保証するため、ロシアを保証国として成立した和解合意のすべての項目が実施される必要がある」と表明した。

ペトラ通信(7月9日付)が伝えた。

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クナイトラ県では、SANA(7月9日付)によると、県南西部やクナイトラ市一帯に潜入しようとしたシャーム解放機構などからなる反体制武装集団をシリア軍が撃退した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Petra, July 9, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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ヨルダン国境地帯に押し寄せていた避難民ほぼ全員(20万人以上)がシリア政府によるダルアー県南部掌握を受けて帰宅(2018年7月9日)

シリア人権監視団によると、6月19日以降に激化していた戦闘を避けてヨルダン国境方面に避難していた住民のほとんどにあたる20万人以上が、戦闘終息とシリア政府による同県南部および南東部の制圧を受けて、帰村した。

ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にあるヤルムーク川河畔地帯に到達した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターの仲介により、シリア政府との和解に応じたシリア南部の市町村の数が90に達したと発表した。

内訳は、ダルアー県が75市町村、スワイダー県が15市町村で、このうち9日にダルアー県で和解に応じたのが16市町村、スワイダー県が1村だった。

ロシア国防省はまた、当事者和解調整センターがダルアー県での停戦を拒否した反体制武装集団戦闘員約1,000人のイドリブ県への退去を計画している、と発表した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 9, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年7月9日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月9日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ハマー県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監督チームも2件(アレッポ県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 9, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は7月2日~7月8日までの7日間でシリア領内で22回の爆撃を実施(2018年7月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月2日~7月8日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

7月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

7月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

7月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

7月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(4回)に対して行われた。

7月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

7月7日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

7月8日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

CENTCOM, July 9, 2018をもとに作成。

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有志連合の特殊作戦司令官を務めるジェラルド米少将「イランの存在はシリアの安定に寄与しない」(2018年7月8日)

有志連合の特殊作戦司令官を務める米軍のジェームズ・ジェラルド(James Jarrard)少将は、シリア国内におけるイランのプレゼンスに関して、アラビーヤ・チャンネル(7月8日付)に対して、「安定の実現に寄与しない。(イランのプレゼンスが)暴力やテロを生みだし、和平実現を阻む活動をもたらしているなか、我々はそれを支持できるものだとは見ていない…。イランの民兵の活動がテロとみなされるのか否かは、他の人が決めねばならない」と述べ、ロシアにイランの影響力排除に動くよう暗に求めた。

一方、米主導の有志連合のシリア国内での駐留に関して「シリア人が受け入れることのできる政治プロセスを完了させる」ことも視野に入れいているとの見方を示したうえで、「ダーイシュ(イスラーム国)に対する戦いは終わっていない。有志連合の主要な目標はダーイシュから解放された地域が浄化されるまで駐留を続けることだ。我々は安定が実現されることを確認し、シリア北東部の内務治安部隊を教練し、ダーイシュが復活しないようにしなければならない」と述べた。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、Alarabia, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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親政権日刊紙の『ワタン』:シリア政府とロジャヴァは近くハサカ県の石油施設局と石油販売権のシリア政府への移管に合意する見込み(2018年7月8日)

親政権日刊紙の『ワタン』(7月8日付)は、複数の反体制派消息筋の話として、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)が近く、ハサカ県の石油施設局と石油販売にかかる権限をシリア政府に移管する合意に達する見込みだとと伝えた。

同紙によると、シリア政府の高官からなる使節団が最近になって、ハサカ県のカーミシュリー市、ハサカ市、シャッダーディー市、ラッカ県のラッカ市、タブカ市を視察し、YPG幹部と会合を行ったという。

また、タブカ市には、ダム管理の専門家チームが首都ダマスカスから派遣され、ロジャヴァ所轄のダム管理委員会と会合を開き、その後、ティシュリーン・ダムを視察したという。

このほかにも、ダイル・ザウル県では、ロジャヴァの管理下にあるCONOCOガス工場をシリア政府とロシアの専門家グループが訪問した。

なお、シリア政府とロジャヴァの交渉に関して、ロジャヴァ側は否定している。

なお、これに関してロジャヴァ側は否定している。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018、al-Watan, July 8, 2018などをもとに作成。

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シリアとレバノンのキリスト教諸派の司教・主教はイタリアでの会合で「我々にとって最大の恐怖は世俗的な体制が、イスラーム過激派の政府にとって代わること」と表明(2018年7月8日)

イタリア南部のバーリ市で、シリアとレバノンのキリスト教諸派の司教・主教会議が開催され、司祭・主教らは、シリア難民を帰国させるための国際社会の支援を求めるメッセージをローマ法王フランシスコに送った。

ローマ・カトリック教会のジャーン・クライマーン・ジャーンバール・アレッポ司教区長は「戦争前には17万人いたアレッポのキリスト教徒は、今はもう6万人ほどしかいない。西側諸国に去った者は戻ってこないだろう。だが、近隣諸国に避難した人々は事情が違う」と述べた。

そのうえで「アサド政権以外の唯一の選択肢はイスラーム過激派の体制だ…。シリアは西欧風の民主主義を受け入れる準備ができていない」と付言した。

ジャーンバール司教区長は「アレッポはあなた方を待っている」というスローガンを掲げ、スイスなどで寄付を募り、難民のアレッポ市への帰還を支援してきた人物。

またダマスカスに首座を構えるシリア正教アンティオキア全東方総主教区のイグナティウス・アフレム2世カリーム総主教は「西側は体制転換に力点を置いた。だが、我々にとって最大の恐怖は世俗的な体制が、イスラーム主義的な政府にとって代わることです」と述べた。

一方、レバノンのマロン派教会のビシャーラ・ラーイー総大司教は、シリア難民に帰国を促した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)が伝えた。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北西部のアフリーン郡を爆撃(2018年7月8日)

アレッポ県では、ANHA(7月8日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、トルコ軍戦闘機複数機が22時、県北西部のアフリーン郡上空に飛来、アフリーン市とジンディールス町を結ぶ幹線道路沿いの複数カ所(ハーリタ村、マスキー村付近)、ラージュー村近郊の複数カ所を爆撃した。

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同じく、ANHA(7月8日付)によると、トルコの実質占領下のバーブ市近郊のカッバースィーン村でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、3人が死亡、6人が負傷した。

一方、トルコの実質占領下のアフリーン郡ラージュー村近郊のワーディー・ナシャーマ(キリイー・ティーラー)で反体制武装集団が森林に放火、2ヘクタールが全焼した。
http://www.hawarnews.com/ar/uploads/2018/07/08/171713_2018-7-8-sewdendena-derin-ihraje-e280ab28129e280ac.jpg

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍がヒムス県中部のタイフール航空基地(T4)を爆撃(2018年7月8日)

シリア軍消息筋が、SANA(7月8日付)に明らかにしたところによると、イスラエル軍がシリア領空を侵犯し、ヒムス県中部のタイフール航空基地(T4)を爆撃、シリア軍防空部隊が応戦し、ミサイル複数発を撃破、爆撃に参加したイスラエル軍戦闘機1機に被害を与えた。

一方、スプートニク・ニュース(7月8日付)は、この爆撃でタイフール航空基地が被害を受けたと伝えた。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、Sputnik News, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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南部軍結成と合わせて停戦交渉のための新たな交渉チームが発足(2018年7月8日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)によると、ジャースィム市地元評議会の元議長で、南部中央作戦司令室の代理人として停戦交渉にあたっている危機管理チームのメンバーの一人でもあるアフマド・サーリフ氏が、7日に結成された南部軍に関して、「緊急の侵略に対抗するため」としつつ、「住民の安全を保証する合意を結ぶため新たな交渉チームが発足され…、交渉に向けた調整が開始された」と述べた。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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停戦に真っ先に応じたスンナ青年旅団がヨルダン国境地帯からブスラー・シャーム市への避難民移送作業を率先(2018年7月8日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)が、複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、6日のシリア政府と南部中央作戦司令室の停戦合意に先立って、ブスラー・シャーム市での停戦に応じていたスンナ青年旅団の司令官アフマド・アウダ氏が、県南部の避難民をブスラー・シャーム市に移送する「新たな役割」を担っていると伝えた。

同サイトによると、スンナ青年旅団の車輌複数台が、国連やメディアの目をかいくぐるかのように、ヨルダン国境に押し寄せていた避難民をブスラー・シャーム市に移送する作業に参加しているという。

これに関して、複数の消息筋は、スンナ青年旅団が、国境地帯から避難民を排除するよう求めているヨルダンの圧力を回避しようとしている、あるいはロシアやシリア政府への誠意を示し、ブスラー・シャーム市一帯における指導者としての地位を認めさせようとしているといった味方をしているという。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はウンム・マヤーズィン村一帯を制圧し、反体制派支配下のダルアー市南部を事実上包囲(2018年7月8日)

ダルアー県では、SANA(7月8日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、シャーム解放機構などからなる南部中央作戦司令室との交戦の末、ウンム・マヤーズィン村、ダルアー市西方の丘陵地帯、防空大隊基地を制圧した。

syria.liveuamap.com, July 8, 2018

シリア人権監視団によると、シリア軍はウンム・マヤーズィン村一帯、ダルアー市南部を爆撃し、少なくとも4人が死亡した。

また爆撃を受けて、ブスラー・シャーム市一帯のダルアー県南部からの戦闘員およびその家族の退去は延期された。

一方、シャーム解放機構が主導し、南部中央作戦司令室に参加する堅固な建造物作戦司令室のフサイン・アブー・シャイマー氏は、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)に対して、シリア軍によるウンム・マヤーズィン村一帯の制圧によって、反体制派支配下のダルアー市南部が(事実上)包囲されたことを明らかにした。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はナスィーブ国境通行所に至る国際幹線道路の復旧工事を開始(2018年7月8日)

ダルアー県では、SANA(7月8日付)によると、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのの仲介によるシリア政府と南部中央作戦司令室の停戦合意(6日)を受けて、シリア軍が、シリア政府の支配下に復帰したナスィーブ国境通行所とヒルバト・ガザーラ町を結ぶ国際幹線道路を復旧工事を行い、爆発物や瓦礫の撤去を行った。

SANA, July 8, 2018

また、UNESCO世界文化遺産の円形劇場を擁するブスラー・シャーム市で活動していた武装集団がシリア軍に重火器の引き渡しを行った。

SANA, July 8, 2018

一方、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)ヨルダン事務所のアンデルス・ペダーセン(Anders Pedersen)代表は報道声明を出し、「ジャービル国境通行所(ナスィーブ国境通行所)に近い自由貿易地区にいた150~200人の避難民は、そのほとんどが男性だったが、彼らはダルアー県にある自分達の町・村に帰宅した」と発表した。

ペダーセン氏はまた、「シリア側にいる避難民の数を特定することは現状ではできない」と付言した。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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