シリア・ムスリム同胞団のワリード最高監督者は国際社会がシリア政府のもとでの復興を支援しようとしていると批判(2018年12月2日)

シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・ヒクマト・ワリード最高監督者は、トルコのイスタンブールでトルコ経済社会研究センターが開催したイスラーム協会連合第27回国際大会

al-Durar al-Shamiya, December 3, 2018

に出席し、国際社会がシリア政府のもとで復興支援しようとしていると批判した。

ワリード最高監督者は「革命はアサド政権の不正に対して立ち上がったのであって、それ以外には何ら考慮していない…。イランこそアサドの専制を支えるために民兵を送り込み、「フサインのために復讐を」などといったスローガンを掲げて、シリア国民を虐殺してきた…。(イランが行っている)戦いは場所、時期ともに誤ったもので、シリア国民に対するロシアの攻撃と同じ文脈のなかで行われている…。国際社会はアサド政権が行った犯罪に寛容で、シリア統治を続けられるよう復興支援しようとしている」などと述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 3, 2018、ANHA, December 3, 2018、AP, December 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2018、al-Hayat, December 4, 2018、Reuters, December 3, 2018、SANA, December 3, 2018、UPI, December 3, 2018などをもとに作成。

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タンフ国境通行所を違法に占領する米軍はヒムス県南東部のシリア軍拠点をミサイル攻撃(2018年12月2日)

SANA(12月2日付)は、速報で、米主導の有志連合軍が午後8時頃、ヒムス県のスフナ市南部のグラーブ山にあるシリア軍の拠点複数カ所をミサイル攻撃した、と伝えた。

攻撃による被害は限定的だったという。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ミサイル攻撃は、ヒムス県南東部タンフ国境通行所一帯の55キロ地帯に進駐する米軍部隊が実施、高機動ロケット砲システム(HIMARS)14発が発射され、シリア軍第3師団の拠点が標的となったという。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、11月30日にスフナ市からダイル・ザウル県方面の砂漠地帯に向かったシリア軍の車列が消息を絶った。

消息を絶った車列はダーイシュ(イスラーム国)に襲撃された可能性があるという。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2018、December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県でシリアの治安機関が政府と和解した部隊とともに反体制派元戦闘員72人を拘束(2018年12月2日)

ダルアー県では、ダルアー殉教者記録局(12月2日付)によると、シリアの四つの治安機関が、シリア政府と和解した部隊(詳細は不明)と、反体制武装集団(自由シリア軍)の元戦闘員72人を拘束するための合同作戦を実施した。

このうち7人は家族が保釈金を支払い釈放されたが、65人は依然として拘束されているという。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Maktab Tawthiq al-Shuhada’ fi Dar’a, December 2, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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「信者を煽れ」作戦司令室に所属するアンサール・ディーン戦線司令官は非武装地帯設置合意を批判(2018年12月2日)

「信者を煽れ」作戦司令室に所属するアンサール・ディーン戦線のアブー・アブドゥッラー・シャーミー司令官は、テレグラムのアカウントを通じて、イドリブ県での非武装地帯設置合意に関して「シャームの民と彼らの革命に降伏を強いるだけでなく、ロシアの占領、我らが民に対するロシアの手先である犯罪者の虐殺、ムジャーヒディーンへの攻撃継続を正当化するもの」と批判した。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「プーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は非武装地帯維持のため新たの措置を講じることで合意」(2018年12月2日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はロシアのチャンネル1(12月2日付)に対して、ヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が11月30日から12月1日にG20が開催されたアルゼンチンのブレノスアイレスで会談し、イドリブ県の非武装地帯設置を遵守するための新たな措置を講じることで合意した、と述べた。

ラブロフ外務大臣は「我々は、トルコの活発で一貫した行動にもかかわらず、過激派が幅20キロに及ぶ非武装地帯を設置するとの要請に応じていないこと」を踏まえて、両首脳が「皆が歓迎していたこの重要な合意に違反しようとしないような措置を講じる」ことを明らかにした。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、Channel One (Russia), December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県北部の支配地域の処遇をめぐりシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線が緊張状態を緩和することで合意(2018年12月2日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)によると、県北部のアレッポ市とラタキア市を結ぶ鉄道線路沿いの反体制派支配地域の処遇をめぐって、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線が緊張状態を緩和することで合意した。

合意は、双方が拘束中の逮捕者の釈放などを骨子としているという。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部でダーイシュとの戦闘を続ける(2018年12月2日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月2日付)によると、「テロ駆逐の戦い」を続行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)への攻撃を続け、ダーイシュの車輌5輌(ハンヴィー(HMMWV)など)を破壊した。

ANHA, December 2, 2018

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコ占領下のブルブル町近郊でマジド軍団を攻撃し、3人を殺害(2018年12月2日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、YPGがブルブル町近郊のハヤーマー村でマジド軍団を攻撃、戦闘員3人を殺害した。

一方、ANHA(12月2日付)によると、ジンディールス町のシャルキー・モスク近くで爆発が起こり、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員6人が死亡した。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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シリア軍と反体制武装集団がハマー県、イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県で交戦(2018年12月2日)

ハマー県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍が、県北部のザカート村南部、ラターミナ町南部のオリーブ農園を移動する反体制武装集団を捕捉、これに攻撃を加えた。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)によると、シリア軍がヒルバト・ナークース村一帯、サルマーニーヤ村一帯、ラターミナ町およびその一帯、カフルズィーター市およびその一帯、サフル村各所を砲撃した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)によると、シリア軍がフワイン村、ファルジャ村、スカイク村を砲撃した。

また、複数の地元筋の話として伝えたところによると、将兵100人、車輌数十輌からなるシリア軍の増援部隊が非武装地帯一帯に増派された。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)によると、シリア軍がカッバーナ村一帯、クルド山一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)によると、シャーム解放機構がハーン・トゥーマーン村でシリア軍と交戦、兵士3人を殺害した。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2018年12月2日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件の停戦違反(ハマー県1件、イドリブ県1件、ラタキア県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 2, 2018をもとに作成。

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