シリア駐留米軍はハサカ県マーリキーヤ市の倉庫を撤去、イラクに施設を移動(2018年12月29日)

アナトリア通信(12月29日付)は、複数の地元消息筋の話として、ドナルド・トランプ米政権によるシリア駐留米軍の撤退決定を受けて、米軍が28日にハサカ県マーリキーヤ市の倉庫を撤去したと伝えた。

同倉庫には、米軍兵士50人が進駐していた。

撤去された施設はイラクに移送されたという。

AFP, December 29, 2018、Anadolu Ajansı, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける国民解放戦線はUAEとバーレーンがダマスカスの大使館を再開したことを「シリア革命への陰謀」と非難(2018年12月29日)

トルコの庇護を受ける国民解放戦線は声明を出し、UAEとバーレーンが相次いでダマスカスの大使館を再開したことを「シリア革命への陰謀」と非難した。

al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018

AFP, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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シリアの資金洗浄テロ支援撲滅委員会はレバノンのハリーリー首相、ジュンブラート前議員、トルコのエルドアン大統領をテロ支援ブラックリストに記載(2018年12月29日)

レバノン日刊紙『アフバール』(12月29日付)は、シリアの資金洗浄テロ支援撲滅委員会が、国連安保理決議1267号および第1373号に基づき、「テロ支援ブラックリスト」を作成した、と伝えた。

同紙によると、このリストには、シリアを含む30カ国の個人、団体が記載されている。

リストに記載されている個人・団体を国別で見ると、もっとも多いのがシリア(58.5%)、次いでサウジラビア(10.8%)、レバノン(6.8%)、クウェート(5%)の順。

リストには、政治家、軍人、宗教関係者、ビジネスマン、大学教授、法律家なども含まれており、そのなかにはレバノンのサアド・ハリーリー首相、ワリード・ジュンブラート前議員、サミール・ジャアジャア・レバノン軍団代表、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、クウェートのシャーフィー・アジャミー法務大臣、アブドゥルアズィーズ・スバイイー大使などが含まれている。

al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018

AFP, December 29, 2018、al-Akhbar, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣とトルコのチャヴシュオール外務大臣は米軍撤退後のシリアでの軍事的連携で合意(2018年12月29日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワでトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談し、ドナルド・トランプ米政権によるシリア駐留米軍の撤退決定への対応などを協議した。

会談後、ラブロフ外務大臣は、米軍撤退後のシリア情勢について集中的に協議したことを明らかにしたうえで、「ロシア、トルコ両軍の代表は新たな状況下で現場でどのように連携するかに関して理解に達した」と述べた。

これに対して、トチャヴシュオール外務大臣も、ロシアとともに、シリア領内でテロ組織を根絶するとの意思を示すとともに、「アスタナ会議の保障国として、我々はシリアの国土統一と国家としての存在を守り、これを無に帰そうとするあらゆる試みに対抗する」と述べた。

アナトリア通信(12月29日付)、スプートニク・ニュース(12月29日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018

AFP, December 29, 2018、Anadolu Ajansı, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、Sputnik News, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はキシュマ村に突入(2018年12月29日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(12月29日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャフア村一帯でダーイシュと交戦し、同村に近いキシュマ村に突入した。

AFP, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団はYPG主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の拠点を攻撃(2018年12月29日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターによると、トルコの支援を受ける反体制武装集団がサージュール川沿いのムフスィンリー村にあるマンビジュ軍事評議会の拠点を攻撃した。

AFP, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県、ハマー県でシャーム解放戦線や国民解放戦線と交戦(2018年12月29日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月29日付)によると、シャーム解放戦線と国民解放戦線が、アレッポ市西部のラーシディーン地区一帯、カフルハムラ村でシリア軍と交戦、これを撃退した。

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ハマー県では、SANA(12月29日付)によると、シリア軍がザカート村一帯、ラターミナ町一帯、サルマーニーヤ村一帯、ラトミーン村、アブー・ライーダ村一帯、ムーリク市一帯でイッザ大隊(イッザ軍)、トルキスタン・イスラーム党、シャーム解放機構などの反体制武装集団と交戦した。

AFP, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領はイラク内閣国家安全保障担当顧問と会談(2018年12月29日)

アサド大統領は首都ダマスカスでシリアを訪問中のイラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問と会談し、アーディル・アブドゥルマフディー首相の親書を受け取った。

SANA(12月29日付)によると、親書は、両国関係の発展、「テロとの戦い」での連携などについてのアブドゥルマフディー首相のメッセージが記されていたという。

会談では、国際情勢、地域情勢の進捗などについて意見が交わされ、アサド大統領は、両国の良好な関係や、「テロとの戦い」での連携の重要性を強調、中東地域において治安と安定の回復において進展が見られるとの見方を示した。

SANA, December 29, 2018

AFP, December 29, 2018、ANHA, December 29, 2018、AP, December 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2018、al-Hayat, December 29, 2018、Reuters, December 29, 2018、SANA, December 29, 2018、UPI, December 29, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから389人、ヨルダンから1,172人の難民が帰国、避難民232人が帰宅(2018年12月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月29日付)を公開し、12月28日に難民1,561人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは389人(うち女性117人、子供199人)、ヨルダンから帰国したのは1,172人(うち女性352人、子供598人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は81,028人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者35,837人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者45,191人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 310,308人(うち女性93,114人、子供158,157人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,664,415人(うち女性1,999,325人、子供3,398,852人)。

一方、国内避難民232人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは28人(うち女性9人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは133人(うち女性41人、子供59人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは71人(うち女性24人、子供18人)だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は184,861人(うち女性57,080人、子供90,896人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,267,455人(うち女性382,152人、子供643,370人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県5件、ラタキア県3件、ハマー県8件、アレッポ県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも15件の停戦違反(ハマー県4件、ラタキア県3件、イドリブ県8件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 29, 2018をもとに作成。

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