トルコの実質占領下にあるアレッポ県アアザーズ市、バーブ市で相次いで爆発が発生(2018年12月12日)

アレッポ県では、ANHA(12月12日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)によると、トルコの実質占領下にあり、同国の支援を受ける反体制武装集団の拠点都市アアザーズ市内のアフリー病院近くで、大きな爆発があり、10歳の子供1人が死亡(ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)によると、子供2人が死亡)、20人が負傷した。

https://youtu.be/Fi5qnbWFhfY

al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018
al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018
al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018
al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018

また、同じくトルコの実質占領下にあるバーブ市中心街で、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、住民複数人が負傷した。

https://youtu.be/CV8y7_jC6Kg

ANHA, December 12, 2018

この爆発の長後、バーブ市内では、ヒムス市出身の武装集団どうしの激しい撃ち合いが発生、住民2人と戦闘員1人が死亡、14人が負傷した。

https://youtu.be/IHZrY7IWDzY

AFP, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける反体制武装集団がマンビジュ市北のYPG主体のシリア民主軍(マンビジュ軍事評議会)の拠点を攻撃(2018年12月12日)

アレッポ県では、ANHA(12月12日付)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の複数の消息筋の話として伝えたところによると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が11日夜から12日早朝にかけて、両者の支配地域の境界に位置するマンビジュ市北のサージュール川一帯のマンビジュ軍事評議会の拠点複数カ所を攻撃した。

反体制武装集団は、同地にある二つのモスクを拠点とし、そこから攻撃をしかけているという。

一方、ロジャヴァの支配下にあるマンビジュ市近郊のハッジ・アービディーン村の街道脇に仕掛けられていた爆弾が爆発し、マンビジュ軍事評議会の車1台大破した。

ANHA, December 12, 2018

 

AFP, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

トルコのエルドアン大統領が「分離主義テロ組織をユーフラテス川東岸から掃討する作戦を数日中に開始する」と発言するなか、トルコ軍が国境地帯に展開(2018年12月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アンカラでの記者会見で、「我々は、分離主義テロ組織(クルディスタン労働者党(PKK)の系譜を汲む民主統一党(PYD))をユーフラテス川東岸から掃討するための作戦を数日中に開始すると明言してきたし、今もそう明言している…。我々はシリアのイドリブ県で人道危機が生じるのを回避した。今度はユーフラテス川東岸でテロの巣窟を根絶するという我々の決定を実行する番だ」と述べた。
アナトリア通信(12月12日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018

エルドアン大統領は、「ユーフラテス川東岸に関して警告を発する過程で、必要な準備を完了した…。同地の米軍を標的とはしない…。だが、マンビジュ市一帯では紛れもない時間稼ぎが米国によって行われてきたし、今もそれは行われている」と付言した。

**

ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)によると、エルドアン大統領の発言を受け、トルコ軍部隊がハサカ県ラアス・アイン市に面する国境一帯に展開した。

トルコ軍部隊は、11日にもハタイ県にシリア国境に展開ししている。

**

一方、米国防総省のロブ・マニング報道官は、「ジム・マティス国防長官の命令を受け、米国は、NATO同盟国であるトルコの安全保障上の懸念に対処するため、シリア北東部の国境地帯での監視センターを設置した…。我々はトルコと連携し、同地の安定実現への取り組みに専念する」と述べた。

ロイター通信(12月12日付)が伝えた。

AFP, December 12, 2018、Anadolu Ajansı, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マクガーク米大統領特使「シリア国内に治安部隊を発足させるまで駐留を続ける」(2018年12月12日)

ブレット・マクガーク米大統領特使(有志連合調整担当)は記者会見で、シリア国内のダーイシュ(イスラーム国)支配地域が1%にまで減少したとしたうえで、「我々の軍事目標はダーイシュを持続的に敗北させることだ。我々はダーイシュとの戦闘で獲得した成果が維持されるよう保障するため、国内治安部隊を発足させるまで駐留を続ける」と述べた。

ダーイシュの掃討戦が依然続いていることに関しては、「ダーイシュ戦闘員が自爆ベルトを身につけ、手製の爆発物を埋設しているため」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)が伝えた。

AFP, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はダーイシュと戦闘の末、ダイル・ザウル県南東部のハジーン市の約50%を制圧(2018年12月12日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月12日付)によると、「テロ駆逐」の戦いを続行中の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ハジーン市およびその一帯でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦、同市の約50%を制圧した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)によると、戦闘はハワーマ地区、ハジーン病院一帯で激しく行われた。

ANHA, December 12, 2018

シリア民主軍はまた10日、ハジーン市での戦闘でダーイシュの幹部の一人アブドゥッラフマーン・シャーミー氏(本名ハンムード・ハラフ)を拘束した。

シリア民主軍の広報センターによると、ハジーン市以外でも、シリア民主軍は上バーグーズ村一帯でダーイシュと交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)によると、シリア民主軍は11日、上バーグーズ村の複数カ所を制圧、県南東部のイラク国境地帯を掌握したという。

AFP, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県で反体制武装集団と交戦(2018年12月12日)

ハマー県では、SANA(12月12日付)によると、非武装地帯内にあるザリーン村一帯に潜入しようとした反体制武装集団、シャルユート村一帯に潜入しようとしたイッザ大隊(イッザ軍)をシリア軍が撃退した。

AFP, December 12, 2018、ANHA, December 12, 2018、AP, December 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2018、al-Hayat, December 13, 2018、Reuters, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018、UPI, December 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから183人、ヨルダンから585人の難民が帰国、避難民292人が帰宅(2018年12月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月12日付)を公開し、12月11日に難民768人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは183人(うち女性55人、子供93人)、ヨルダンから帰国したのは585人(うち女性176人、子供298人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は62,538人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者30,108人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者32,430人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 291,818人(うち女性87,552人、子供148,702人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民292人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性8人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは267人(うち女性89人、子供128人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は177,934人(うち女性54,718人、子供88,253人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,260,725人(うち女性379,716人、子供640,636人)となった。

SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018
SANA, December 12, 2018

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県3件、ハマー県3件、ラタキア県3件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも11件の停戦違反(アレッポ県4件、ハマー県4件、イドリブ県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 12, 2018、SANA, December 12, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は12月2日~12月8日までの7日間でシリア領内で250回の爆撃を実施(2018年12月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月2日~12月8日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

12月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し23回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は23回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し39回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は38回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し31回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は31回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し41回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は41回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し32回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は32回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月7日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し46回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は46回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月8日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し39回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は39回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

このほか、11月3日に関して、ハジーン市に対して1回、4日に関して同市に対して2回の爆撃を行っていたことが追加で報告された。

CENTCOM, December 12, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.