ホワイト・ヘルメットがイドリブ県で自転車マラソン大会を企画(2018年12月5日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月6日付)によると、ホワイト・ヘルメットが県西部のジスル・シュグール市で、国際ボランティア・デー(12月5日)に合わせて、自転車マラソン大会を開催した。

慈善団体「ニューデイ・シリア」(http://www.nudaysyria.net/)との共催で行われた。

ホワイト・ヘルメットのジスル・シュグール地区局長のアフマド・ヤーズジー氏は、企画の主旨に関して、ドゥラル・シャーミーヤに対して「我々は国際ボランティア・デーにジスル・シュグール市の人々を喜ばせ、子供や青年に慈善活動を奨励したかった」と述べた。

ヤーズジー氏はまた「我々はジスル・シュグール市のすべての学校で今日のために準備を行った。マラソン大会の参加者は40人に達した。適切な場所に500メートルのコースを設定した。また市内の遺跡が見えるよう考慮した。参加者は市内にあるローマ時代の橋を出発し、サラーム公園にゴールしていった…。我々も民間防衛隊として、大会中に事故が起きた時に子供たちの安全を確保するために会場各所に配置され、レースにも参加した」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018
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AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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ヨルダン内務大臣「7月以降、イスラエルからホワイト・ヘルメット429人を受け入れ、377人を欧州に送り出した」(2018年12月5日)

ヨルダンのサミール・ムバイディーン内務大臣は、7月にイスラエルによって救出され、その後ヨルダンに移送されたホワイト・ヘルメットのメンバーとその家族に関して、ターリク・フーリー国会議員からの正式な質問に回答し、UNHCRとの連携のもと、これまでにシャイフ・フサイン橋を経由して、429人がヨルダン領内に移送されたことを明らかにした。

ムバイディーン内務大臣によると、移送されたホワイト・ヘルメットのメンバーらは、ヨルダン当局の監督下でアズラク難民キャンプに収容され、うち377人が欧州諸国に引き取られ、のこるメンバーらも近く欧州諸国に引き取られる予定だとという。

ヨルダン日刊紙『ガド』(12月6日付)が伝えた。

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Ghad, December 5, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官はヒズブッラーが掘削したトンネルの入口となっていたレバノン領内のブロック工場の写真を公開(2018年12月5日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、レバノンのナバティーヤ県マルジャアユーン郡のカフルキラー村にある民間のブロック工場とされる写真を公開し、「2014年までブロック工場として使われていたこの施設が…、ヒズブッラーが攻撃に使用するために掘削したトンネルの入口だ」と断じた。

アドライ報道官によると、この工場はUNIFILの陣地から数メートルの距離に位置し、ブルー・ラインを通過し、イスラエル領内40メートルの地点(メトゥラ村北西部)まで掘り進められていたという。

Twitter, December 5, 2018

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部でダーイシュと交戦、市民数百人を新たに解放(2018年12月5日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県南東部のハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、ダーイシュによって移動を禁じられていた市民数百人を新たに解放した。

ANHA, December 5, 2018

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣はアスタナ会議廃止を主唱するジェフリー米国務省シリア問題担当特使に反論「アスタナ会議のおかげで、停戦が守られ、政治的解決に向けたプロセスは続いている」(2018年12月5日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、4日の記者会見でジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使が「彼らが12月14日までに失敗し続けるようなら…、アスタナのプラグを抜いてしまおう」と述べたことに関して、「発言は配慮を欠いており、しかもジェフリー氏個人の見解を表しているとは考えない」と反論、「アスタナ会議のおかげで、停戦が守られ、政治的解決に向けたプロセスは続いている」と強調した。

アナトリア通信(12月5日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2018、Anadolu Ajansı, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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ロシアのザハロワ外務省報道官「米国はタンフ国境通行所一帯の55キロ地帯を違法に占領し続け、あたかもその持ち主のように振る舞っている」(2018年12月5日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は記者会見で「米国はタンフ国境通行所一帯の55キロ地帯を違法に占領し続け、米国人はあたかもその持ち主のように振る舞っている」と批判した。

ザハロワ報道官はまた「米国の違法な駐留の目的は、クルド・カードを利用し、シリアを分割しようとしていることにある」と付言した。

一方、4日の記者会見でジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使が「彼らが12月14日までに失敗し続けるようなら…、アスタナのプラグを抜いてしまおう」と述べたことに関して、ジェフリー氏の発言はプロ意識を欠いており、非建設的だ」と批判した。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍参謀総長「我々は米国にタンフ地区の軍事基地を撤廃し、国境通行所を共同管理することを提案しているが、米国側は回答せずに我々の提案を放置したままだ」(2018年12月5日)

ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長は、各国大使館の駐在武官との会談で、米国が占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地帯(55キロ地帯)の処遇に関して、「我々は米国にタンフ地区の軍事基地を撤廃し、国境通行所を共同管理することを提案しているが、米国側は回答せずに我々の提案を放置したままだ」と述べた。

スプートニク・ニュース(12月5日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、Sputnik News, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は政府と和解したハラマイン中隊に武器引き渡しと従軍を要請(2018年12月5日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)によると、シリア軍が、バイト・ジン村および周辺の農場地帯で活動を続けているハラマイン中隊に対して、6ヶ月以内にヒーナ村にある救急センターに出頭し、武器を引き渡し、シリア政府との和解を証明する「免罪カード」を受け取ったうえで、シリア軍に従軍するよう要請した。

ハラマイン中隊はシリア政府との和解に応じていた反体制武装集団で、500人強の戦闘員からなっている。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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イラン軍報道官「イランは攻撃を受けるような拠点をシリアには持っていないが、イランの顧問団がいるシリアの拠点が攻撃される可能性はある」(2018年12月5日)

イラン軍のアブー・ファズル・シャカールジー報道官(准将)は、ダマスカス郊外県キスワ市一帯などでイラン・イスラーム革命防衛隊やヒズブッラーの拠点を攻撃したとされる11月29日のイスラエルの攻撃に関して、「イランは攻撃を受けるような拠点をシリアには持っていない。攻撃を招くような基地や軍事拠点をシリアに必要としていない」と述べた。

シャカールジー報道官はまた「イランの顧問団がいるシリアの拠点が攻撃される可能性はある。シリアにイランがいるとする米国の主張は、シオニストの戯言に根ざした米国の言いがかりに過ぎない」と付言した。

IRNA通信(12月5日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018

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ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)は、レバノンのヒズブッラーがダルアー県ジャバーブ村近郊の第89中隊基地、第79中隊基地などに配備していた戦術任務ミサイル複合体(トーチカ)数十発を、県東部のラジャート高原に移動させた、と伝えた。

理由は不明だが、11月29日にイスラエル軍がダマスカス郊外県キスワ市一帯にあるとされるヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を攻撃している。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、IRNA, December 5, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県西部でシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動が停戦(2018年12月5日)

ラタキア県では、SANA(12月5日付)によると、キンサッバー町北のシリア軍拠点に侵攻しようとした反体制武装集団をシリア軍部隊が撃退した。

SANA, December 5, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)によると、3日晩からルージュ平原(ジャドラーヤー村一帯)で続いていたシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘は、双方が、戦闘停止、動員令の解除、逮捕者の釈放で合意することで収束した。

al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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トルコ占領下のジンディールス町(アレッポ県)にあるシャーム軍団本部で爆弾が爆発(2018年12月5日)

アレッポ県では、ANHA(12月5日付)によると、トルコ占領下のジンディールス町のジャウバリー・パン工場近くにあるシャーム軍団の本部に仕掛けらた爆弾が爆発し、シャーム軍団戦闘員多数が死傷した。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合によるダイル・ザウル県南東部での爆撃で市民5人が死亡(2018年12月5日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月5日付)やドゥラル・シャーミーヤ(12月6日付)によると、米主導の有志連合が、ハジーン市を爆撃し、市民5人(ほとんどが女性と子供)が死亡した。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、December 6, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから115人、ヨルダンから489人の難民が帰国、避難民207人が帰宅(2018年12月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月5日付)を公開し、12月4日に難民604人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは115人(うち女性34人、子供58人)、ヨルダンから帰国したのは489人(うち女性147人、子供250人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は55,916人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者27,818人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者28,089人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 285,196人(うち女性85,580人、子供145,348人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民207人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性12人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは176人(うち女性55人、子供63人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は176,209人(うち女性54,123人、子供87,490人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,258,571人(うち女性379,121人、子供639,873人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件の停戦違反(イドリブ県4件、アレッポ県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 5, 2018をもとに作成。

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