トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年7月19日)

アレッポ県では、ANHA(7月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃した。

AFP, July 19, 2019、ANHA, July 19, 2019、AP, July 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2019、Reuters, July 19, 2019、SANA, July 19, 2019、SOHR, July 19, 2019、UPI, July 19, 2019などをもとに作成。

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シリアが反体制派支配下のイドリブ県のハーン・シャイフーン市、ジスル・シュグール市などを爆撃(2019年7月19日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから79日目となる7月19日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より8人(民間人2人、シリア軍兵士2人、反体制武装集団戦闘員4人)増えて2,539人となった。

うち、670人が民間人(女性132人、子供173人を含む)、906人がシリア軍兵士、963人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」39発を投下、ロシア軍も29回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は630発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でマアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市、タッル・ナール村、トゥラムラー村、バスィーダー村、マダーヤー村、ラカーヤー・サジュナ村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでハーン・シャイフーン市、ハーッス村とその一帯、に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がカフルナブル市、ハーッス村一帯、フバイト村、ナージヤ村一帯を砲撃した。

ロシア軍もカフルサジュナ村、ラカーヤー村、マアッルズィーター村、マアッラト・ハルマ村を爆撃した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、ジスル・シュグール市にあるシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(7月19日付)によると、イドリブ市で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が自治を委託しているシリア救国内閣の治安担当者の一人ムハンマド・ナージー警察署長(アブー・ムジャーヒド)が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、ナージー氏と子供1人が負傷した。

シリア救国内閣の高官が狙われたのは、ムハンマド・カバーキブジー検事長(2019年3月に死亡)に次いで2度目。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村、ハスラーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がタッル・ミルフ村、ジャビーン村、ハスラーヤー村、アルバイーン村、カフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市、サルマーニーヤ村などを砲撃した。

ロシア軍もドゥワイル・アクラード村一帯を爆撃した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ザカート村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯、フドル丘一帯を砲撃した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍が県北東部の拠点に対する反体制武装集団の攻撃への対抗阻止として、外国人戦闘員らの教練キャンプを砲撃、これを破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がジャズラーヤー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(ハマー県4件、アレッポ県1件)確認した。

AFP, July 19, 2019、ANHA, July 19, 2019、AP, July 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 19, 2019、Reuters, July 19, 2019、SANA, July 19, 2019、SOHR, July 19, 2019、UPI, July 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから365人、ヨルダンから1,106人の難民が帰国、避難民5人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月19日付)を公開し、7月18日に難民1,471人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは365人(うち女性117人、子供199人)、ヨルダンから帰国したのは1,106人(うち女性352人、子供598人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は314,740人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者102,992人(うち女性18,602人、子ども31,303人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者211,748人(うち女性33,048人、子ども56,125人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 554,020人(うち女性129,814人、子供220,499人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は34,264人(うち女性10,359人、子供15,333人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,302,860人(うち女性392,954人、子供659,099人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した5人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 19, 2019をもとに作成。

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YPGはダーイシュの米国人戦闘員1人を米当局に引き渡す(2019年7月18日)

CNN(7月18日付)は、米政府複数高官の話として、ダーイシュ(イスラーム国)に参加していた米国人1人が、シリア民主軍を主導する人民防衛隊(YPG)から米当局に引き渡され、近く米本国で裁判にかけられると伝えた。

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ダイル・ザウル県では、アアマーク通信(7月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシュハイル村入口に仕掛けた爆弾を爆発させ、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の装甲車を破壊、戦闘員6人を殺傷した。

ダーイシュはまた、ダフラ村でYPGを襲撃、戦闘員3人を殺害した。

AFP, July 19, 2019、ANHA, July 19, 2019、AP, July 19, 2019、CNN, July 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2019、Reuters, July 19, 2019、SANA, July 19, 2019、SOHR, July 19, 2019、UPI, July 19, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民解放戦線の報道官はロシア軍地上部隊がハマー県北部の前線で戦闘に参加しているとロイター通信に述べる一方、ロシア国防省はこれを否定(2019年7月18日)

ロイター通信(7月18日付)は、複数の反体制武装集団司令官の話として、シリア軍と親政権民兵の苦戦が伝えられるイドリブ県とハマー県の前線にロシア軍が陸軍特殊部隊を派遣したと伝えた。

同通信社によると、ロシア軍地上部隊はこれまでは後方で作戦を指揮してきただけだったが、トルコの支援を受ける国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官(大尉)は「ロシア軍特殊部隊は今、戦場にいる」としたうえで、ハマー県北部のハマーミーヤート村一帯に展開していると述べたという。

ロシア軍地上部隊の派遣が事実であれば、4月末にイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯に対するシリア・ロシア軍の爆撃が再開されて以降、初めての動き。

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これに対して、ロシア国防省は声明を出し、イドリブ県一帯での戦闘にロシア軍特殊部隊が参加しているとの報道は「フェイク」だと否定、シリア領内にロシアの陸軍部隊は駐留していないと強調した。

AFP, July 18, 2019、ANHA, July 18, 2019、AP, July 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2019、Reuters, July 18, 2019、SANA, July 18, 2019、SOHR, July 18, 2019、UPI, July 18, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がタッル・アブヤド市(ラッカ県)に部隊を増派し、航空機による偵察活動を行うなか、フルシ国防大臣は参謀総長、陸海空軍司令官を連れ、ハタイ県の国境地帯の基地を緊急視察(2019年7月18日)

ANHA(7月18日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド(ギレ・スピ)市に面する国境地帯(シャンルウルファ県アクチャカレ市)にトルコ軍が17日夜、7輌の軍用車輌からなる増援部隊を派遣したと伝えた。

派遣された増援部隊は、タッル・アブヤド市西部および東部の農村地帯に面する国境地帯に展開したという。

また、ANHAによると、トルコ軍の偵察機3機が18日夜、タッル・アブヤド市上空に飛来した。

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トルコのフルシ・アカル国防大臣は、ハタイ県のシリア国境近くに配置されているトルコ軍基地を緊急視察した。


視察には、ヤシャル・ギュレル参謀総長参謀総長、ウミト・ドゥンガル陸軍司令官、アドナン・オズバル海軍司令官、ハサン・クジュカクユズ空軍司令官が同行した。

アナトリア通信(7月18日付)によると、アカル国防大臣ら一行は、シリア国境地帯に展開するトルコ軍司令官らと面談し、同地での任務についての説明を受けた。

AFP, July 18, 2019、Anadolu Ajansı, July 18, 2019、ANHA, July 18, 2019、AP, July 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2019、Reuters, July 18, 2019、SANA, July 18, 2019、SOHR, July 18, 2019、UPI, July 18, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がラタキア県、イドリブ県を爆撃、トルコの支援を受ける国民解放戦線の司令官1人と民間人1人を殺害(2019年7月18日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから78日目となる7月18日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍が190回の砲撃を行うとともに、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より10人(民間人1人、シリア軍兵士8人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて2,531人となった。

うち、668人が民間人(女性132人、子供172人を含む)、904人がシリア軍兵士、959人が反体制武装集団戦闘員。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がカッバーナ村一帯を爆撃、トルコの支援を受けるシャーム軍団(国民解放戦線所属)の司令官1人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、スフーフン村、カフル・ウワイド村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がカッサービーヤ村、フバイト村を砲撃した。

ロシア軍もジスル・シュグール市一帯を爆撃し、ドゥラル・シャーミーヤ(7月18日付)によると、民間人1人が死亡、5人が負傷した。

これに対して、反体制武装集団はカッサービーヤ村一帯のシリア軍・親政権民兵の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアルバイーン村に対して爆撃を実施するとともに、カフルズィーター市、ラトミーン村、ラターミナ町、アルバイーン村に機銃掃射を行った。

またシリア軍は地上部隊がサルマーニーヤ村、カストゥーン村、ザイズーン村、タッル・ミルフ村、ジャビーン村、カフルズィーター村一帯を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団はカスル・マアルーフ検問所一帯のシリア軍・親政権民兵の拠点を砲撃した。

一方、シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室は、ジューリーン村にあるシリア軍基地一帯を砲撃し、兵士多数を殺傷したと発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県2件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(ハマー県3件、イドリブ県4件、アレッポ県1件)確認した。

AFP, July 18, 2019、ANHA, July 18, 2019、AP, July 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 18, 2019、Reuters, July 18, 2019、SANA, July 18, 2019、SOHR, July 18, 2019、UPI, July 18, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はラッカ県北部の国境地帯でトンネル掘削を行う一方、反体制派にマンビジュ進攻作戦の準備をするよう要請(2019年7月17日)

ANHA(7月17日付)は、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県タッル・アブヤド(ギレ・スピ)市に面するアクチャカレ市(シャンルウルファ県)一帯に派遣されたトルコ軍部隊が、国境地帯でトンネルの掘削作業を行っていると伝えた。

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アラビー21(7月17日付)は、自由シリア軍諸派の軍消息筋の話として、トルコが、同国占領下のアレッポ県北部(いわゆる「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域)で活動を続ける国民軍(自由シリア軍)に対して、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍も駐留するアレッポ県マンビジュ市一帯地域への軍事進攻への準備を進めるよう要請したと伝えた。

トルコ側からの要請は15日に行われたトルコ側高官と国民軍代表の会合の場で行われたという。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、Arabi 21, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「米国はヌスラ戦線をブラック・リストから外し、和平プロセスの当事者にしようとしている」(2019年7月17日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、コートジボワールのマルセル・アモン=タノー外務大臣との会談後の共同記者会見でシリア情勢について触れ、米国がシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)をテロのブラック・リストから外し、シリア危機解決に向けた和平プロセスの当事者にすることで、「時限爆弾」を仕掛けようとしていると断じた。

ラブロフ外務大臣はまた、欧米諸国に対して、シリア難民の帰国を妨害する根拠のない口実をでっち上げるのではなく、彼らの帰還を促すような状況を作り出すために行動すべきだと批判した。

一方、米軍が駐留するシリア北東部情勢については、「我々はクルド問題に対する米国の姿勢が責任あるものだとは見ていない。米国は有志連合の支配下にあるシリア東部をクルド人に移住させようとしている」と批判した。

さらに、ロシア・イラン両軍のシリアでの協力が原因でシリア人600万人が避難生活を余儀なくされていると述べたマイク・ポンペオ米国務長官の言葉について、「この情報をどこから得たのか理解できない」と反論、ロシアが持っている情報では、31万人以上の難民がレバノンやヨルダンから帰国していると述べた。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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ロシア連邦チェチェン共和国から派遣されていたロシア軍憲兵隊約300人がシリア国内での特殊任務を終え帰国(2019年7月17日)

タス通信(7月17日付)は、ロシア連邦北カフカース連邦管区に属するチェチェン共和国から派遣されていたロシア軍憲兵隊約300人がシリア国内での特殊任務を終え、帰国したと伝えた。

チェチェン共和国からの憲兵隊はIL-76で空路祖国に向かったという。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、TASS, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「米軍はシリア北東部で民間軍事会社の人員を増員させており、その数は4,000人に達している」(2019年7月17日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官はモスクワでの記者会見で、北・東シリア自治局支配下のシリア北東部各所に部隊を駐留させている米軍が、部隊の人員削減を推し進める一方で、民間軍事会社の人員を増員させていると指摘した。

ザハロワ報道官によると、民間軍事会社の人員は4,000人に達しており、今年6月後半には新たに540人が派遣された。

ザハロワ報道官は「民間軍事会社は、親米の武装組織や、石油・ガス部門のインフラ施設の警備員の教練を主要な任務としており、米中央軍が民間軍事会社の活動を支援している」と付言した。

スプートニク・ニュース(7月17日付)が伝えた。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、Sputnik News, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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イスラーム国のバグダーディー指導者の運転手がアレッポ県でシリアのアル=カーイダに拘束される(2019年7月17日)

アレッポ県では、反体制派系サイトのジスル・プレス(7月17日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の治安部隊が県西部のダーラト・イッザ市でダーイシュ(イスラーム国)のアジトを襲撃し、アブー・バクル・バグダーディー指導者の運転手として知られるイラク人のアブー・アブドゥッラティーフ・ジャブーリー氏(本名ハーリド・ニウマ・ジャブーリー)と同氏に随行していたメンバー2人を拘束した。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Jisr Press, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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ハサカ市内で爆発が発生し民間人に負傷者が出る一方、ダーイシュはダイル・ザウル県で有志連合とシリア民主軍の空挺作戦を迎撃し、複数の兵士を殺害したと発表(2019年7月17日)

ハサカ県では、SANA(7月17日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ市のグワイラーン地区で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、民間人2人が負傷した。

ANHA(7月17日付)によると、負傷した民間人は3人。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)によると、負傷者は人民防衛隊(YPG)の隊員だという。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)によると、県北部のカーリタ村に至る街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア民主軍兵士3人が死亡、複数が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(7月17日付)によると、ダーイシュの幹部を拘束することを目的として、トゥカイヒー村に対する降下作戦を行った米主導の有志連合と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して、ダーイシュが応戦し、複数の兵士を殺害した。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県でシリア軍の車輌が攻撃を受け、士官4人が死亡(2019年7月17日)

ダルアー県では、SANA(7月17日付)によると、ダルアー市とヤードゥーダ村を結ぶ街道を走行中のシリア軍の車輌を「テロリスト」が襲撃、兵士複数人が死傷した。

RT(7月17日付)によると、襲撃は「テロリスト」がシリア軍の兵員輸送車に仕掛けた爆弾を爆発させて行ったもので、乗っていた兵士4人が死亡したという。

スワイダー24ネット(7月17日付)によると、死亡した兵士のなかにはスワイダー県アンズ村出身の大佐1人(殉死により准将に昇進)が含まれていたという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)によると、死亡したのは第4機甲師団の大尉1人、中尉2人、少尉1人だとの情報も流れているという。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、RT, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、Suwayda 24, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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ヒムス県ラスタン市でシリア軍による緊張緩和地帯第2ゾーン解放1周年を祝う集会が開催される(2019年7月17日)

ヒムス県では、SANA(7月17日付)によると、緊張緩和地帯第2ゾーン(ヒムス県北部およびハマー県南部)の解放1周年を祝う記念集会がラスタン市で開催され、同市の関係者や住民が参加した。

参加者は、シリア国旗やアサド大統領の写真を掲げ、シリア国家を謳い、シリア軍を讃えるスローガンを連呼した。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県へのシリア・ロシア軍は爆撃は大幅に減少したものの、民間人2人が死亡(2019年7月17日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから77日目となる7月17日、シリア・ロシア軍は爆撃は大幅に減少したものの、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦を続けた。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より6人(民間人2人、シリア軍兵士4人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,521人となった。

うち、667人が民間人(女性132人、子供172人を含む)、896人がシリア軍兵士、958人が反体制武装集団戦闘員。

なお、死亡した民間人2人はいずれも前日の攻撃での重篤者。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でズィヤーラ町、サルマーニーヤ村、カルクール村、ドゥワイル・アクラード村、アムキーヤ町、タッル・ワースィト村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がタッル・ミルフ村、ジャビーン村、サフル村、ハマーミーヤート村、サルマーニーヤ一帯、フワイジャ村、ハウワーシュ村、サフリーヤ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機カフルサジュナ村、ハザーリーン村、マダーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がダイル・サンバル村を砲撃した。

ロシア軍もがトゥラムラー村、カフル・アイン村を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県4件、ハマー県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(ハマー県6件、イドリブ県5件)確認した。

AFP, July 17, 2019、ANHA, July 17, 2019、AP, July 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 17, 2019、Reuters, July 17, 2019、SANA, July 17, 2019、SOHR, July 17, 2019、UPI, July 17, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから352人、ヨルダンから1,131人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月17日付)を公開し、7月16日に難民1,483人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは352人(うち女性105人、子供180人)、ヨルダンから帰国したのは1,131人(うち女性201人、子供342人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は311,579人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者102,268人(うち女性18,602人、子ども31,303人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者209,311人(うち女性61,827人、子ども106,736人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 540,859人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,794人(うち女性8,674人、子供12,715人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,302,390人(うち女性391,233人、子供656,481人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 17, 2019をもとに作成。

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トルコ当局はイスタンブール在住のシリア難民26人を占領下のアレッポ県アフリーン郡に追放(2019年7月16日)

グータ情報センター(7月16日付)によると、トルコ当局はイスタンブール県エセンユルト地区で、ダマスカス県とダマスカス郊外県から逃れて来たシリア難民26人を拘束し、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン郡に移送した。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、Ghuta Media Center, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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『クドス・アラビー』:シリア政府はアレキサンドレッタ地方(ハタイ県)の領有権回復に向けてトルコ人のアレヴィ派宗徒400人と10団体の勧誘(2019年7月16日)

『クドス・アラビー』(7月16日付)は、シリア政府がトルコ領内での破壊工作を行うため、トルコ人のアレヴィ派宗徒400人と10団体の勧誘に成功したと伝えた。

同紙が入手した文書によると、シリア政府は、トルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)出身のトルコ人を勧誘し、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線を率いるアリー・カヤーリー氏(別名ミフラチュ・ウラル)の指揮下で活動させようとする一方、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長が2018年3月にイタリアを訪問した際には、アレキサンドレッタ地方の処遇について協議したという。

協議の内容は、アレキサンドレッタ地方が分離を要求、同地での民衆抗議デモが高揚したことを受けて、国際社会が同地方に対するトルコの領有権を否定し、シリアの領有権を承認するというもので、トルコのアレヴィ派の勧誘は、この動きのなかでトルコ軍を攻撃するための組織を創出する狙いがあるという。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、al-Quds al-‘Arabi, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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シリア政府支配地域からダイル・ザウル県東部の北・東シリア自治局支配地に避難した女性たちが惨状を訴える(2019年7月16日)

ANHA(7月16日付)は、人民防衛部隊(YPG)主体のシリア民主軍によるダーイシュ(イスラーム国)掃討後に北・東シリア自治局(ダイル・ザウル民政評議会)の支配下に置かれたダイル・ザウル県南東部のユーフラテス川東岸に、シリア政府支配地域からの避難民の流入が続いており、県東部のサフィーラ・タフターニー村のムハイミディーダ学校に仮設されている収容センターには15世帯以上が身を押せていると伝えた。

シリア政府支配下にあるマリーイーヤ村出身の女性(ウンム・ウサーマさん)は収容センターでANHAの取材に応じ、「人道機関は私たちことを訪ねてくれることはなかったし、私たちに何の支援もしてくれなかった。私は子供に与えるミルクと薬が欲しい」と述べた。

またブーカマール市出身の女性(ウンム・ファーティマさん)は「避難民に働く機会を保証し、日々の生活必需品を手に入れることができるようにして欲しい…。私たちは安全なダイル・ザウル県農村地帯に向かいましたが、支援が今すぐに必要なのです」と述べた。

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ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(7月16日付)によると、ムハイミーダ村の民家に押し入ろうとした3人組の住民が取り抑えた。

その後の調べで、この3人組は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のメンバーであることを認め、シリア民主軍に身柄が引き渡されたという。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、Euphrates Post, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団がバーブ軍事評議会地域(アレッポ県)を砲撃(2019年7月16日)

アレッポ県では、ANHA(7月16日付)によると、人民防衛部隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会の支配下にあるジュッブ・ダム村(バーブ市東)を、トルコの支援を受ける反体制武装集団が砲撃した。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県東部でシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構と、トルコの支援を受ける国民解放戦線所属のアフラール軍が交戦(2019年7月16日)

イドリブ県では、ANHA(7月16日付)によると、県東部のトゥライハ村で、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構と、トルコの支援を受ける国民解放戦線所属のアフラール軍が交戦した。

戦闘は、シャーム解放機構が指名手配者を捜索するとして同村に突入したことを受けたもので、アフラール軍が指名手配者の身柄引き渡しを拒否したことで発生した。

この戦闘で双方に複数の死傷者が出た。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県に対するシリア軍の爆撃で民間人20人死亡(2019年7月16日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから76日目となる7月16日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より27人(民間人20人、シリア軍兵士5人、反体制武装集団戦闘員2人)増えて2,515人となった。

うち、665人が民間人(女性132人、子供172人を含む)、892人がシリア軍兵士、958人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は60回を記録、ロシア軍も47回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は460発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、ジスル・シュグール市、マアッルシューリーン村、スィフヤーン村、ハントゥーティーン村、ガッサーニーヤ村に対して爆撃を実施、マアッルシューリーン村で子供3人を含む10人が、ハーン・シャイフーン市で男性2人が、ガッサーニーヤ村で子供1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市およびその一帯、スィフヤーン村、ルブア・ジャウル村、カフルサジュナ村を爆撃した。

一方、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がマアッルシューリーン村、ハーン・シャイフーン市にあるシャーム解放機構の拠点、ジスル・シュグール市近郊のガッサーニーヤ村一帯にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

他方、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(7月16日付)によると、シャーム解放機構の治安機関が、4月24日にジスル・シュグール市で発生した爆発事件(22人が死亡、数十人が負傷)の容疑者を拘束した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラターミナ町、カフルズィーター市、ラトミーン村、ムーリク市、ザカート村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県北部および北西部の戦闘地帯を砲撃、ラターミナ町近郊で男性1人が死亡した。

ロシア軍もタッル・ミルフ村、ジャビーン村、アルバイーン村、ラターミナ町、カフルズィータ市およびその一帯を爆撃した。

一方、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がラターミナ町一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月16日付)によると、対する反体制武装集団はジューリーン村にあるシリア軍基地を激しく砲撃した。
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他方、スプートニク・ニュース(7月16日付)によると、反体制武装集団がジスル・バイト・ラース村とシリア政府支配下のジャイイド村間に位置する橋(バイト・ラース橋)を爆破した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がシリア政府の支配下にあるアレッポ市ハムダーニーヤ地区、アアザミーヤ地区を砲撃し、民間人1人が死亡、複数が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(アレッポ県2件、ハマー県5件)確認した。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, July 16, 2019、Sputnik News, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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イラク人民動員隊が展開していたブーカマール国境通行所にシリア軍部隊数百人が展開(2019年7月16日)

アラビー・ジャディード(7月16日付)は、シリア軍部隊は先週、2014年以降初めて、ユーフラテス川沿いのイラクとの国境に到達したと伝えた。

シリア軍部隊が展開したのは、シリア側のブーカマール国境通行所とイラク側のカーイム国境通行所が接する地域で、イラク軍第8師団の複数の情報筋によると、その数は数百人。

イラク人民動員隊の一つヌジャバー運動の部隊とともに同地に入ったという。

なたヌジャバー運動のほかにも、ヒズブッラー大隊、イマーム・アリー大隊もシリア軍部隊に同行したという。

イラク軍第8師団の情報筋によると、同地は、ダーイシュ(イスラーム国)掃討後はイラク人民動員隊が展開していた。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-‘Arabi al-Jadid, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから374人、ヨルダンから1,022人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月16日付)を公開し、7月15日に難民1,396人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは374人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは1,022人(うち女性326人、子供553人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は311,096人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者101,916人(うち女性18,602人、子ども31,303人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者208,180人(うち女性4,559人、子ども7,722人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 539,376人(うち女性130,697人、子供222,002人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,794人(うち女性8,674人、子供12,715人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,302,390人(うち女性391,233人、子供656,481人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 16, 2019をもとに作成。

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レバノン日刊紙『アフバール』:北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸で生産される石油の販売にイスラエルが関与(2019年7月15日)

シリア政府寄りのレバノン日刊紙『アフバール』(7月15日、16日付)は、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸で生産される石油の販売にイスラエルが関与していると伝えた。

同紙が独自に入手した極秘文書によると、北・東シリア自治局の防衛を担う人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、北・東シリア自治局支配地域で生産される石油の販売をモティ・カハナなるイスラエル人ビジネスマンに委託したという。

シリア民主軍とイスラエルの連携は米国の支援を受けたもので、シリア民主軍はイスラエルとの関係を強めることなく、「米国の傘」の下に身を起き続けることができないと判断したという。

一方、イスラエルのi24News(7月16日付)によると、カハナ氏は自身が北・東シリア自治局支配地域で生産される石油の販売を委託されることになることを認めた。

同氏はまた「今日石油は、アサドとイランがシリアを掌握するのを阻止する方法の一つだ。なぜならダマスカスに燃料がなければ、バッシャール・アサドとその仲間たちは、自転車で移動することになる」と述べた。

AFP, July 16, 2019、al-Akhbar, July 15, 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、i24 News, July 16, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊はダイル・ザウル市の有力部族代表と会談し、反米抵抗闘争の活性化について協議(2019年7月15日)

ジュルフ・ニュース(7月16日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊が15日、ダイル・ザウル市の県庁舎で現地の有力部族の代表らと会談し、同地での反米抵抗闘争の活性化について協議したと伝えた。

会合では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そして米国が主導する有志連合への抵抗を強化する方途が検討されたという。

AFP, July 16, 2019、ANHA, July 16, 2019、AP, July 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2019、Jurf News, July 15, 2019、Reuters, July 16, 2019、SANA, July 16, 2019、SOHR, July 16, 2019、UPI, July 16, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市に面する国境地帯に設置していたコンクリート製の防護壁を撤去、北・東シリア自治局支配地区への攻撃準備か?(2019年7月15日)

反体制派系サイトのドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)は、トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市に面する国境地帯に設置していたコンクリート製の防護壁を撤去し、北・東シリア自治局支配地区への攻撃準備を進めていると伝えた。

同サイトによると、防護壁撤去と時を同じくして、米軍の偵察機が同地上空での偵察活動を強化し、トルコ軍の進軍を阻止しようと牽制しているという。

また、アナトリア通信(7月15日付)は、トルコ軍の増援部隊がシリア国境地帯に配備されたと伝えた。

増援部隊は車輌15台から編成されているという。

なお、ユーフラテス・ポスト(7月15日付)は、14日版に人民防衛隊(YPG)の増援部隊がハサカ県ラアス・アイン市一帯に派遣されたと伝えていた。

AFP, July 15, 2019、Anadolu Ajansı, July 15, 2019、ANHA, July 15, 2019、AP, July 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2019、Euphrates Post, July 15, 2019、Reuters, July 15, 2019、SANA, July 15, 2019、SOHR, July 15, 2019、UPI, July 15, 2019などをもとに作成。

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駐ロシア・シリア大使「ロシアによるトルコへのS-400供与は懸念ではない」(2019年7月15日)

リヤード・ハッダード駐ロシア・シリア大使は、ロシアがトルコがS-400ミサイル防空システムの供与を開始したことに懸念を抱いていないと述べた。

ハッダード大使は、RT(7月15日付)に対して「トルコは現在、アスタナ・プロセスの枠組みにおいてロシアとともに保障国の役割を果たし、ロシア指導部と共にこのプロセスの調整を行っている。それゆえ、この問題(S-400の供与)は我々の関心の範囲内にはない」と述べた。

AFP, July 15, 2019、ANHA, July 15, 2019、AP, July 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2019、Reuters, July 15, 2019、RT, July 15, 2019、SANA, July 15, 2019、SOHR, July 15, 2019、UPI, July 15, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が前日に引き続き北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊の村々を砲撃(2019年7月15日)

アレッポ県では、ANHA(7月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が前日に引き続いて、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村、ウンム・フーシュ村、スムーカ村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, July 15, 2019、ANHA, July 15, 2019、AP, July 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2019、Reuters, July 15, 2019、SANA, July 15, 2019、SOHR, July 15, 2019、UPI, July 15, 2019などをもとに作成。

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