トルコ・キプロス共和国首相:1日に首都ニコシア北部に墜落した未確認飛行物体はS-200ミサイル(2019年7月2日)

トルコ・キプロス共和国のエルシン・タタール首相は、7月1日に首都ニコシア北部に墜落した未確認飛行物体に関して、調査の結果、S-200防空システムのミサイルであることが判明したことを明らかにしたうえで、イスラエル軍の攻撃を迎撃するために発射された同ミサイルが航路を逸れて着弾したとの見方を示した。

キプロス・トルコ通信(TAK、7月2日付)が伝えた。

AFP, July 5, 2019、ANHA, July 5, 2019、AP, July 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2019、al-Hayat, July 6, 2019、Reuters, July 5, 2019、SANA, July 5, 2019、SOHR, July 5, 2019、TAK, July 5, 2019、UPI, July 5, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領とパレスチナのアッバース大統領は贈呈品を交換し、両国関係の強化を確認(2019年7月2日)

シリアの宗教関係省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/awkafsyrian/)を通じて、アサド大統領とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領が贈呈品を交換し、両国関係の強化を確認したと発表、その贈呈品の写真を公開した。

https://www.facebook.com/awkafsyrian/photos/rpp.905876589439707/2787489787945035/?type=3&theater

アサド大統領がアッバース大統領に贈呈したのは、金の装飾が施された聖コーラン。

これに対してアッバース大統領が贈呈したのは、アクサー・モスクの刺繍が施された時計。

贈呈品の交換は宗教関係省で行われ、PLO政治局長のヌール・アブドゥルハーディー氏とムハンマド・アブドゥッサッタール大臣が贈呈品を受け取った。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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イランのハージー外務大臣補が首都ダマスカスでアサド大統領と会談(2019年7月2日)

イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補はシリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

SANA(7月2日付)によると、アサド大統領は会談で、米国が離脱して以降の核合意をめぐる状況、最近の米国によるイランへの軍事的挑発についてのハージー外務大臣補の話に耳を傾け、イランへの支持を改めて表明した。

また、シリア情勢をめぐっては、イドリブ県での「テロとの戦い」、アスタナ会議の今後などについて意見が交わされ、両国の戦略的関係の維持強化の必要が確認された。

会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、シャフィーク・ドゥユーブ外務在外居住者省アジア局長が同席した。

ハージー外務大臣補はまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とも個別に会談した。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年7月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍地上部隊が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市に近いマルアナーズ村とマーリキーヤ村を砲撃した。

ANHA(7月2日付)によると、トルコ軍はまたシャワーリガ村に対しても砲撃を加えた。

人的被害はなかった。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はハマー県の監視所に増援部隊を派遣(2019年7月2日)

シリア人権監視団は、ハタイ県とイドリブ県を結ぶバーブ・ハワー国境通行所を経由してトルコ軍の増援部隊がシリア領内に入り、ハマー県内のトルコ軍の監視所に向かったと発表した。

増援部隊は35台の車輌なら編成されていたという。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はトルコの支援を受ける国民解放戦線拠点を爆撃し戦闘員15人を殺害(2019年7月2日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから62日目となる7月2日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より37人(民間人7人、シリア軍兵士15人、反体制武装集団戦闘員19人)増えて2,122人となった。

うち、543人が民間人(女性105人、子供134人を含む)、722人がシリア軍兵士、857人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」18発を投下、ロシア軍も15回の爆撃を行った。

またシリア・ロシア両軍の地上部隊による砲撃は200発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルサジュナ村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、ファッティーラ村、フバイト村、ハーン・シャイフーン市、サルジャ村、ダイル・サンバル村、アルバイーン山、ラカーヤー村、マダーヤー村、マアッラト・マーティル町、マガーラ村、ジャバーラー村、タッルアース村、バイニーン村、アリーハー市とマストゥーマ村を結ぶ街道に対して爆撃を実施した。

カフルサジュナ村に対する爆撃では白リン弾が、アリーハー市とマストゥーマ村を結ぶ街道ではクラスター弾が使用された。

さらに、ヘリコプターがハーン・シャイフーン市に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍もマダーヤー村にある国民解放戦線の拠点を爆撃し、戦闘員少なくとも15人が死亡したほか、マアッラト・ハルマ村、ハーン・シャイフーン市を爆撃した。

一方、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(7月2日付)は、シャーム解放機構がカッサービーヤ村一帯に潜入しようとしたロシア軍特殊部隊を撃破したと伝えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラターミナ町に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県北部および北西部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、フワイジャ村を爆撃した。

一方、SANA(7月2日付)によると、シリア軍がフワイジャ村、ラターミナ町、ダクマーク村、ムーリク市一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃、タッル・ワースィト村、ズィヤーラ町方面に潜入を試みるシャーム解放機構を撃退した。

他方、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は、ガーブ平原にあるマシャーリーウ地区でシリア軍部隊を攻撃し、兵士7人を殺傷、武器弾薬を捕獲したと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下、地上部隊が同地を砲撃した。

一方、国民解放戦線は、トルコマン山に近いアブー・アスアド丘にあるシリア軍拠点に対して特殊作戦を行い、将兵多数を殺害したと発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(ハマー県)確認した。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから381人、ヨルダンから1,018人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年7月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月2日付)を公開し、7月1日に難民1,399人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは381人(うち女性121人、子供205人)、ヨルダンから帰国したのは1,018人(うち女性331人、子供562人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は286,322人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者95,913人(うち女性28,929人、子ども48,837人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者190,409人(うち女性57,156人、子ども97,097人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 515,602人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2019をもとに作成。

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