パレスチナのファタハ中央委員会のアフマド氏「アッバース大統領がアサド大統領と常に連絡を取り合っており、シリア訪問を望んでいる」(2019年7月25日)

パレスチナのファタハ中央委員会のアッザーム・アフマド氏はシリア日刊紙『ワタン』(7月25日付)の取材に応じ、マフムード・アッバース大統領がアサド大統領と常に連絡を取り合い、シリアへの訪問を希望していると述べた。

アフマド氏は「アッバース大統領は前回のダマスカス訪問以来、長らくシリアへの訪問を希望してきた。だが、一連の事件が理由となり、その実現が遅れている…・アッバース大統領はアサド大統領と連絡をとりあっており、訪問はできるだけ早い時期に行われるだろう」と述べた。

AFP, July 25, 2019、ANHA, July 25, 2019、AP, July 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2019、Reuters, July 25, 2019、SANA, July 25, 2019、SOHR, July 25, 2019、UPI, July 25, 2019、al-Watan, July 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県でYPG主体のシリア民主軍はダーイシュの諜報機関に協力していたとされる男性を拘束(2019年7月25日)

ハサカ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターが県南部でダーイシュ(イスラーム国)の諜報機関に協力していたとされるアンマール・ハーヌー・マートゥーリー氏を拘束したと発表した。

ANHA(7月25日付)が伝えた。

AFP, July 25, 2019、ANHA, July 25, 2019、AP, July 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2019、Reuters, July 25, 2019、SANA, July 25, 2019、SOHR, July 25, 2019、UPI, July 25, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍の爆撃で市民26人が死亡(2019年7月25日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから85日目となる7月25日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より26人(民間人14人(うち女性2人、子供4人)、シリア軍兵士3人、反体制武装集団戦闘員9人)増えて2,720人となった。

うち、808人が民間人(女性151人、子供204人を含む)、926人がシリア軍兵士、986人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は40回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」50発以上を投下、ロシア軍も49回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は260発におよんだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でムーリク市、ラトミーン村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでムーリク市、ラターミナ町、ラハーヤー村、カフルズィーター市、ラトミーン村、サルマーニーヤ村に「樽爆弾」を投下した。

また地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もタッル・ミルフ村、ジャビーン村、ラトミーン村、カフルズィーター市、ラターミナ町およびその一帯を爆撃した。

一方、SANA(7月25日付)によると、シリア軍がサルマーニーヤ村一帯の灌木地帯にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月25日付)によると、シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室はジューリーン村、シャトハ町、サルハブ市、アイン・クルーム村、ミスヤーフ市一帯のシリア軍の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカフルルーマー村に「樽爆弾」を投下、地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もイドリブ市西部郊外一帯、タッフ村一帯、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、カフルルーマー村、ハーン・シャイフーン市およびその一帯、タフターヤー村を爆撃した。

一方、SANA(7月25日付)によると、シリア軍がムハムバル村、アリーハー市にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下、地上部隊が同地を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月25日付)によると、シリア政府との和解に応じたムウタッズ軍の司令官の1人アブドゥッラー・ジャーウーニー氏(アブドゥッラー・アスワド)がシャジャラ町で何者かの襲撃を受けて、死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアターリブ市、アウラム・クブラー町、第46中隊基地、アレッポ市ムハンディスィーン地区、ICARDA、バウワービーヤ村、バルクーム村一帯、カマーリー村、ナツメヤシ農場に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

AFP, July 25, 2019、ANHA, July 25, 2019、AP, July 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2019、Reuters, July 25, 2019、SANA, July 25, 2019、SOHR, July 25, 2019、UPI, July 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから428人、ヨルダンから1,237人の難民が帰国、避難民379人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者279人)が帰宅(2019年7月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月25日付)を公開し、7月24日に難民1,665人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは428人(うち女性89人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは1,237人(うち女性304人、子供516人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は323,547人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者105,216人(うち女性29,314人、子ども49,492人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者218,331人(うち女性65,532人、子ども111,337人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 552,827人(うち女性139,861人、子供237,569人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。

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一方、国内避難民379人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは379人(うち女性90人、子供161人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は34,659人(うち女性10,865人、子供15,894人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,255人(うち女性393,424人、子供659,660人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した379人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は379人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 25, 2019をもとに作成。

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