YPG主体のシリア民主軍隊員が女性1人と若者2人に殴る蹴るなどの暴行を加え、女性のヒジャーブをはぎ取る映像がSNSで拡散(2019年7月27日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の隊員がアレッポ県東部で女性1人と若者2人に殴る蹴るなどの暴行を加えている映像がSNSにアップされ、活動家らが拡散した。

映像には、シリア民主軍の車輌から引きずり下ろされた3人が暴行を受ける様子が映し出されている。

若者2人は後ろ手に縛られており、また女性はヒジャーブをはぎ取られ、顔などを蹴られている。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月30日付)によると、暴行を受けている若者2人は、シリア民主軍への従軍を拒否したために拘束され、暴行を受けたのだという。

https://twitter.com/Alagede_mohd/status/1155248841651818496

https://twitter.com/abdallhhrfan/status/1155460806106071040

https://twitter.com/AboqaisalsoOory/status/1155191563506585600

 

AFP, July 30, 2019、ANHA, July 30, 2019、AP, July 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2019、Reuters, July 30, 2019、SANA, July 30, 2019、SOHR, July 30, 2019、UPI, July 30, 2019などをもとに作成。

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2019年5月にハサカ県カーミシュリー市でシリア政府当局に拘束されていた米国人が釈放される(2019年7月27日)

『ニューヨーク・タイムズ』(7月27日付)、CNN(7月27日付)は、レバノン治安筋の話として、レバノン治安筋の話として、シリア政府当局が拘束中の米国人を釈放、レバノン当局(アッバース・イブラーヒーム総合情報部長)を通じてその身柄を米国側に引き渡したと伝えた。

釈放されたのは、サム・グッドウィン氏(30歳)。

グッドウィン氏は世界各国を廻る旅行をしていたが、2019年5月にハサカ県カーミシュリー市近郊で拘束された。

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なお、ロイター通信(7月26日付)は、釈放されたのが、2012年にシリア国内で政府当局に拘束されたとされるジャーナリストのオースティン・タイス氏だと伝えていた。

AFP, July 27, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、CNN, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、The New York Times, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍を追放された「自由シリア軍」元司令官が何者かによって殺害される(2019年7月27日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を追放された「自由シリア軍」の元司令官が何者かによって殺害された。

殺害されたのは、シリア民主軍の指揮下で活動を続けるダイル・ザウル軍事評議会の司令官を務めていたヤースィル・ダフラ氏。

ダイル・ザウル県とハサカ県を結ぶ街道を車で移動中に撃たれて死亡した。

ダフラ氏は住民に対する行き過ぎた振る舞いが理由で、シリア民主軍を追放されていた。

シリア民主軍との関係を絶たれたダフラ氏は1度拘束され、また3度にわたり暗殺未遂に遭っていたという。

AFP, July 27, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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シリア政府当局は北・東シリア自治局の支配地域向けの建築資材に対する関税を500米ドルから2000~3000米ドルに引き上げる(2019年7月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)は、複数の地元筋の話として、シリア政府当局が北・東シリア自治局の支配地域向けの建築資材に対する関税を500米ドルから2000~3000米ドルに引き上げたと伝えた。

関税の徴収は、両支配地域を結ぶ街道上の通行所、波止場で行われている。

AFP, July 27, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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YPG主体の民主軍と米軍がユーフラテス川東岸のカシュキーヤ村を攻撃、ダーイシュの拠点とシリア軍のスリーパーセルを攻撃(2019年7月27日)

ダイル・ザウル県では、ジスル・プレス(7月27日付)が治安筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米軍ヘリコプターの航空支援を受けて、イラク国境に近いブーカマール市に近いユーフラテス川東岸のカシュキーヤ村にあるダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍の拠点を攻撃した。

カシュキーヤ村やシリア民主軍の支配下にある村。

シリア民主軍と米軍部隊は、カシュキーヤ村のマジド地区、ラーイズ地区、サブガ地区に進攻、ダーイシュの拠点を攻撃し、メンバーと交戦する一方、マジド地区ではシリア軍のスリーパー・セルを発見、これを攻撃したという。

なお、アナトリア通信(7月26日付)によると、この攻撃に先立って、26日にイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官がブーカマール市を訪問していた。

AFP, July 27, 2019、Anadolu Ajansı, July 26, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、Jisr Press, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下アレッポ県3カ所でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し市民3人が死亡(2019年7月27日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、トルコ占領下のバーブ市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供1人を含む市民2人が死亡、6人が負傷した。

またアフタリーン市近郊のタッル・バッタール・シャルキー村でも同様の爆発が発生し、市民1人が死亡、5人が負傷した。

さらにアアザーズ市でも同様の爆発が発生、市民13人が負傷した。

一方、ANHA(7月27日付)によると、トルコ占領下のジャラーブルス市南部のタイシャーン村で、北部旅団所属のシャイフ革命家大隊と、アブー・バラー・スライスィー軍団、ジャイサート部族のシャーム戦線大隊が交戦し、1人が死亡、3人が負傷した。

交戦の理由は不明。

AFP, July 27, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃(2019年7月27日)

アレッポ県では、ANHA(7月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、24~26日にかけて、トルコ占領下のマーリア市近郊、シーラーワー町近郊でシャーム自由人イスラーム運動やシャーム軍団などの反体制武装集団を攻撃し、戦闘員5人を殺害したと発表した。

AFP, July 27, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がアリーハー市(イドリブ県)を爆撃し、市民11人が死亡(2019年7月27日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから87日目となる7月27日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より21人(民間人13人(うち女性0人、子供4人)、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員17人)増えて2,747人となった。

うち、824人が民間人(女性151人、子供208人を含む)、926人がシリア軍兵士、997人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」35発を投下、ロシア軍も43回の爆撃を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアリーハー市、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市一帯、ムハムバル村、ウライニバ村、ダイル・シャルキー村、タッフ村に対して爆撃を実施した。

ロシア軍もタフタナーズ航空基地を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、アリーハー市への爆撃で、市民11人が死亡、20人あまりが負傷したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアルバイーン村、タッル・ミルフ村、ズィヤーラ町、ザクーム村、ダクマーク村、ザイズーン火力発電所一帯、ムーリク市、カフルズィーター市、ハスラーヤー村、ザカート村、ラターミナ町に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市、ザカート村に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ラトミーン村、ジャビーン村、タッル・ミルフ村、ムーリク市、ハスラーヤー村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、ロシア軍はカフルズィーター市でホワイト・ヘルメットの車輌を狙い、救急隊員2人とドライバー1人を殺害した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒード(「信者を煽れ」作戦司令室所属)が、ハークーラ村およびその一帯にあるシリア軍拠点を砲撃した。

またトルコの支援を受ける国民解放戦線も、ブライディージュ村にあるシリア軍の基地を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがクルド山のカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

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ダルアー県では、SANA(7月27日付)によると、シリア軍がムライハト・アタシュ村にある「テロリスト」のアジトに突入、なかにいた「テロリスト」1人が着用していた自爆ベルトを爆破させ、兵士複数人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ハマー県2件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(ハマー県13件、イドリブ県10件)確認した。

AFP, July 27, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア空爆で「意図せず死亡したとされる民間人」は2019年6月末の段階で1,319人(2019年7月27日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2014年8月から2019年6月までにシリア、イラク両国領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる7件の新たな報告を受け、すでに報告されている159件と併せて調査を行い、66件の調査を完了した。

調査を完了した66件のうち2件で意図せずに民間人2人が死亡したことが確認された。

100件については調査が継続される。

なお、2014年8月から2019年7月までに有志連合が実施した空爆34,547回によって、意図せず犠牲となったことが確認される民間人の数は1,321人となった。

CENTCOM, July 27, 2019をもとに作成。

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