ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから412人、ヨルダンから1,273人の難民が帰国、避難民6人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月5日付)を公開し、7月4日に難民1,685人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは412人(うち女性89人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは1,273人(うち女性304人、子供516人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は291,235人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者96,197人(うち女性29,314人、子ども49,492人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者194,038人(うち女性30,393人、子ども51,309人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 520,515人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,205人(うち女性10,395人、子供15,332人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,301,801人(うち女性392,954人、子供659,098人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した6人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 5, 2019をもとに作成。

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米海軍所属の対潜哨戒機がシリア領海に接近直後に消息を絶つ(2019年7月4日)

世界中の航空機の運航状況を補則するADS-Bエクスチェンジは、米軍航空機1機がシリア西部の地中海上空で消息を絶ったと発表した。

同サイトによると、消息を絶ったのは米海軍に所属するボーイングP-8ポセイドン対潜哨戒機で、地中海の某基地を離陸後にレーダーから消えたという。

消息を絶った時、この航空機はシリア領海から約16キロの距離を飛行していたという。

なお、これに先立ち、ロシアの複数メディア筋は、ロシアの防空部隊がシリア領空を旋回する米軍の無人航空機MQ-9リーパーを攻撃したと述べていた。

ADS-B Exchange, July 4, 2019、AFP, July 4, 2019、ANHA, July 4, 2019、AP, July 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2019、al-Hayat, July 5, 2019、Reuters, July 4, 2019、SANA, July 4, 2019、SOHR, July 4, 2019、UPI, July 4, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団がトルコ占領下のアレッポ県北部各所で反体制派を攻撃(2019年7月4日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、7月3日にトルコ占領下のバーブ市近郊のダーギルバーシュ村にあるハムダ師団の拠点、アフリーン郡のブルブル町とマイダーニカ村を結ぶ街道を走行中のスルターン・ムラード師団の車列、マーリア市近郊にある特殊任務群の拠点を攻撃し、戦闘員多数を殺害、武器弾薬などを捕獲したと発表した。

ANHA(7月4日付)が伝えた。

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ラッカ県では、ANHA(7月4日付)によると、北・東シリア自治局(タブカ民政評議会)の支配下にあるタブカ市のアフダーン交差点近くの道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、通行人2人が負傷した。

AFP, July 4, 2019、ANHA, July 4, 2019、AP, July 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2019、al-Hayat, July 5, 2019、Reuters, July 4, 2019、SANA, July 4, 2019、SOHR, July 4, 2019、UPI, July 4, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はサイドナーヤー町聖トーマス修道院でシリア・カトリック教徒の若者が企画した対話集会に参加「アラブ・アイデンティティとは、エスニックな概念ではなく、文明的なありようで、人々の歴史的なアイデンティティが奪われることを拒んできた」(2019年7月4日)

アサド大統領は、ダマスカス郊外県サイドナーヤー町にある聖トーマス修道院でシリア・カトリック教徒の若者が企画した対話集会(3日に開幕)に参加し、若者や教会関係者らと懇談した。

集会のなかで、アサド大統領は、シリアのキリスト教徒は、中庸の意識を高め、多様性を深めるうえで必要だとしたうえで、キリスト教徒は、歴史を通じて、その姿勢や愛国心を通じて中東地域を分断しようとする幾田の計画を頓挫させるのに貢献し、シリアの敵やテロを保護する者たちに、すべての帝国主義的分断計画は頓挫するというメッセージを送り続けていると称賛した。

また、愛国的な論理のもとで、西側が押しつけようとしているようなマイノリティやマジョリティの論理は受け入れられることはなく、多様な国民は今後のシリアにおいて一つであり続け、この多様性を維持し、シリアの敵の道を閉ざすことが、対話を通じてすべてのシリア人が果たすべき責任だと強調した。

そのうえで、アラブ・アイデンティティとは、エスニックな概念ではなく、文明的なありようであり、アラブ文明は、すべての人々を統合はするが、人々の歴史的なアイデンティティが奪われることを拒み、それが維持されることを支えてきたと付言、キリスト教を標的とすることは、シリア社会における文明、文化、宗教の多様性を標的としようとするもので、その目的は、この地域を宗派主義的小国家群に分断し、占領下のパレスチナに「ユダヤ国家」に正当性を与えようとするものだと批判した。

SANA(7月4日付)が伝えた。

AFP, July 4, 2019、ANHA, July 4, 2019、AP, July 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2019、al-Hayat, July 5, 2019、Reuters, July 4, 2019、SANA, July 4, 2019、SOHR, July 4, 2019、UPI, July 4, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県に対するシリア・ロシア軍の爆撃・砲撃で民間人5人死亡(2019年7月4日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから64日目となる7月4日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人5人、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,130人となった。

うち、551人が民間人(女性106人、子供138人を含む)、722人がシリア軍兵士、857人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は85回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」45発以上を投下、ロシア軍も12回以上の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は370発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラカーヤー・サジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、ハーン・シャイフーン市、タッルアース村、カフル・アイン村、マアッラト・スィーン村、カフルナブル市およびその一帯、ヒーシュ村、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、フバイト村、マアッラト・マーティル町に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでラカーヤー・サジュナ村、マアッラト・ハルマ村、カフルナブル村、ハーッス村一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がタウィール・ハリーブ村一帯、カフルナブル村、ウンム・スィール村、ダイル・サンバル村、フバイト村を砲撃した。

ロシア軍もカフルナブル村、アナブ村、バーラ村一帯、カンスフラ村を爆撃した。

一連の攻撃により、ハーン・シャイフーン市で男性2人、バーラ村近郊で子供1人、ハーッス村で子供1人、カフルナブル市で男性1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でバウワービーヤ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がアレッポ市ラーシディーン地区、マンスーラ、ハーン・アサルおよびその一帯、を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月4日付)によると、シャーム青年連帯を名のる武装集団が声明を出し、アレッポ市ムーカンブー地区にあるシリア軍検問所で、オートバイに仕掛けた爆弾を爆発させ、兵士を殺傷したと発表した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラターミナ町、カフルズィーター市に対して機銃掃射を行うとともに、地上部隊がフワイジャ村、ハウワーシュ村、ザイズーン村、ラターミナ町を砲撃した。

一方、SANA(7月4日付)によると、シリア軍がザカート村、ラターミナ町にあるシャーム解放機構とイッザ大隊(イッザ軍)の拠点を集中的に砲撃した。

シリア軍はまたジャビーン村一帯で反体制武装集団を攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月4日付)によると、正体不明の武装集団がムザイリーブ町とジッリーン村を結ぶ街道で総合情報部の隊員2人に発砲し、殺害した。

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ダマスカス県では、SANA(7月4日付)によると、ジャウバル区で反体制武装集団が残していった地雷が爆発し、子供3人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(ハマー県9件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, July 4, 2019、ANHA, July 4, 2019、AP, July 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2019、al-Hayat, July 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2019、Reuters, July 4, 2019、SANA, July 4, 2019、SOHR, July 4, 2019、UPI, July 4, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから476人、ヨルダンから1,287人の難民が帰国、避難民494人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者494人)が帰宅(2019年7月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月4日付)を公開し、7月3日に難民1,763人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは476人(うち女性143人、子供243人)、ヨルダンから帰国したのは1,287人(うち女性386人、子供656人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は289,550人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者96,785人(うち女性29,190人、子ども49,282人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者192,765人(うち女性57,863人、子ども98,298人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 518,830人(うち女性155,711人、子供264,502人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

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一方、国内避難民494人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは494人(うち女性158人、子供239人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,199人(うち女性10,395人、子供15,332人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,301,795人(うち女性392,954人、子供659,098人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した494人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は494人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2019をもとに作成。

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シリア軍は、北・東シリア自治局が親政権メディアの記者に禁固刑を宣告したことへの対抗措置としてハサカ市とカーミシュリー市でアサーイシュ隊員7人を拘束(2019年7月3日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)によって6月30日に拘束した親政権系民放テレビ局のイフバーリーヤ・チャンネルのムハンマド・サギール氏が同自治局司法当局から2年の禁固刑を宣告されたことへの対抗措置として、シリア軍がハサカ市とカーミシュリー市で厳戒態勢を強化し、内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員7人を拘束した。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県のフール・キャンプでダーイシュ・メンバーの家族と思われる女性がアサーイシュを罵倒(2019年7月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)などが北・東シリア自治局の複数の情報筋の話として伝えたところによると、フール・キャンプをパトロール中の内務治安部隊(アサーイシュ)が、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族と思われる女性から罵倒を浴びせられた。

女性はダーイシュの家族の居住区に逃げ込んだため、アサーイシュは彼女を拘束できなかった。

事件を受けて、アサーイシュはパトロールを強化、キャンプ内で支援活動を行っている国連関連機関や地元の団体は職員を退避させた。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ占領下の「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域での戦果を発表(2019年7月3日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が6月29日から7月2日にかけてトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域での戦果を発表した。

戦果は以下の通り:

6月29日、マーリア市近郊でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌を攻撃し、1人殺害。

7月2日、シャッラー村近郊のマリーミーンでトルコ軍と反体制武装集団の拠点を攻撃し、トルコ軍兵士2人を負傷させる。

7月2日、アアザーズ市近郊のカフルハーシル村で北部旅団を要撃し、1人を殺害。

7月2日、マーリア市近郊で反体制武装集団と交戦。

ANHA(7月3日付)が伝えた。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市で若者に金銭を渡し、政府支配地域に連れ去ろうとしていた政府のセル摘発(2019年7月3日)

アレッポ県では、トルコの支援を受ける国民軍第2軍団に所属する北部の鷹旅団の治安局長を務めるアブー・アフマドなる人物がドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)に明らかにしたところによると、同旅団の治安部隊がバーブ市でシリア政府のスリーパー・セルを摘発した。

このセルは7人からなり、反体制派支配地域からシリア政府支配地域に若者を連れ去ることを任務とし、若者に35万シリア・ポンドを手渡し、彼らを招き入れていたという。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市とカッバースィーン村で相次いで爆発が発生、多数が死傷(2019年7月3日)

アレッポ県では、ANHA(7月3日付)によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つバーブ市中心街のウマル・ブン・ハッターブ・モスク脇でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が死傷した。

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またこの爆発の直後、バーブ市近郊のカッバースィーン村でも2台のオートバイに仕掛けられていた爆弾が相次いで爆発し、多数が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)によると、バーブ市での爆発の死者は2人、負傷者は8人、カッバースィーン村での爆発の負傷者は10人。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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スワイダー市ではダーイシュによると思われる爆破事件が発生し、住民3人が死亡(2019年7月3日)

スワイダー県では、SANA(7月3日付)によると、スワイダー市北東部のカナワート地区でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民3人が死亡、7人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死者は5人、負傷者は13人。

爆弾を仕掛けたのはダーイシュ(イスラーム国)の残党だと思われるという。

https://youtu.be/rlRcYnVKgR8

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県では反体制派の砲撃で子供2人が死亡(2019年7月3日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから63日目となる7月3日、シリア軍は爆撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より3人(民間人3人(うち子供2人)、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,125人となった。

うち、546人が民間人(女性106人、子供136人を含む)、722人がシリア軍兵士、857人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は40回を記録、ロシア軍の爆撃は確認されなかった。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は310発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でマアッラト・ヌウマーン市、マダーヤー村、ハーン・シャイフーン市、フバイト村、マアッラト・ハルマ村、カルサア村、カンスフラ村一帯、ラカーヤー・サジュナ村、ヒーシュ村、バーブーリーン村、ハザーリーン村、シャイフ・ムスタファー村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がスフーフン村、バアルブー村、ハッサーナ村、ナキール村、アービディーン村、ハーン・シャイフーン市一帯を砲撃した。

一方、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯にある反体制武装集団の拠点を砲撃、また、バーブーリーン村、ヒーシュ村、ラカーヤー村でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党の動きを捕捉、これを攻撃した。

シリア軍はさらに、ジスル・シュグール市一帯にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)は、ロシア軍戦闘機がカニーヤ村にあるキリスト教徒の居住地を直接爆撃したと伝えた。

だが、シリア人権監視団によると、ロシア軍による爆撃は確認されていない。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアレッポ市郊外のムハンディスィーン地区、第46中隊基地一帯に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がザンマール町、ジャズラーヤー村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がハスラーヤー村、ジャビーン村、タッル・ミルフ村、アブー・ライーダ村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ラトミーン村を砲撃した。

一方、SANA(7月3日付)によると、トルコ軍監視所があるシール・マガール村やフワイジャ村一帯に展開するシャーム解放機構がシリア政府支配下のラスィーフ村、アズィーズィーヤ村を砲撃し、子供2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県1件、ラタキア県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(ハマー県2件、イドリブ県2件)確認した。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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米国占領地に面するルクバーン・キャンプから数十人がシリア政府支配地域に新たに帰還(2019年7月3日)

SANA(7月3日付)によると、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプでの生活を余儀なくされていた避難民数十人が、新たにスフナ市南部のジュライギーム通行所を通過し、シリアに帰国した。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリアは難民・国内避難民の帰還状況を発表:難民517,067人、国内避難民1,301,301人が帰還(2019年7月3日)

ロシア合同連携センターの議長を務めるミハイル・ミズィンツェフ(Mikhail Mizintsev)上級大将とシリア国外難民帰還調整委員会の議長を務めるフサイン・マフルーフ地方行政・環境問題担当国務大臣は共同声明を出し、難民・国内避難民(IDPs)の帰還状況について発表した。

それによると、これまでに、難民517,067人、国内避難民1,301,301人、合わせて1,818,368人がロシア・シリア両政府の努力により帰還した。

2019年6月に着目すると、難民44,470人、国内避難民2,244人、合わせて46,714人が帰還、1日の帰還者数も1,000~2,000人と増加した。

一方、米国は、シリア北東部やヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)への干渉を続け、国内避難民の帰還への妨害を続けているものの、ロシア・シリア政府は6月には、55キロ地帯に面するヨルダン国境地帯のルクバーン・キャンプから2,064人の避難民を救出することに成功した。

なお、2019年3月以降に同キャンプからシリア政府支配地域に帰還した避難民は15,603人に達しているが、28,000人あまりが依然としてとり残されたままだという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2019をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから396人、ヨルダンから1,069人の難民が帰国、避難民8人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月3日付)を公開し、7月2日に難民1,465人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは396人(うち女性89人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは1,069人(うち女性304人、子供516人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は287,787人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者96,309人(うち女性28,929人、子ども48,837人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者191,478人(うち女性57,477人、子ども97,642人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 517,067人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

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一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは8人(うち子供1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は32,705人(うち女性10,237人、子供15,093人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,301,301人(うち女性383,321人、子供648,413人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した8人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2019をもとに作成。

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トルコ・キプロス共和国首相:1日に首都ニコシア北部に墜落した未確認飛行物体はS-200ミサイル(2019年7月2日)

トルコ・キプロス共和国のエルシン・タタール首相は、7月1日に首都ニコシア北部に墜落した未確認飛行物体に関して、調査の結果、S-200防空システムのミサイルであることが判明したことを明らかにしたうえで、イスラエル軍の攻撃を迎撃するために発射された同ミサイルが航路を逸れて着弾したとの見方を示した。

キプロス・トルコ通信(TAK、7月2日付)が伝えた。

AFP, July 5, 2019、ANHA, July 5, 2019、AP, July 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2019、al-Hayat, July 6, 2019、Reuters, July 5, 2019、SANA, July 5, 2019、SOHR, July 5, 2019、TAK, July 5, 2019、UPI, July 5, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領とパレスチナのアッバース大統領は贈呈品を交換し、両国関係の強化を確認(2019年7月2日)

シリアの宗教関係省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/awkafsyrian/)を通じて、アサド大統領とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領が贈呈品を交換し、両国関係の強化を確認したと発表、その贈呈品の写真を公開した。

https://www.facebook.com/awkafsyrian/photos/rpp.905876589439707/2787489787945035/?type=3&theater

アサド大統領がアッバース大統領に贈呈したのは、金の装飾が施された聖コーラン。

これに対してアッバース大統領が贈呈したのは、アクサー・モスクの刺繍が施された時計。

贈呈品の交換は宗教関係省で行われ、PLO政治局長のヌール・アブドゥルハーディー氏とムハンマド・アブドゥッサッタール大臣が贈呈品を受け取った。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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イランのハージー外務大臣補が首都ダマスカスでアサド大統領と会談(2019年7月2日)

イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補はシリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

SANA(7月2日付)によると、アサド大統領は会談で、米国が離脱して以降の核合意をめぐる状況、最近の米国によるイランへの軍事的挑発についてのハージー外務大臣補の話に耳を傾け、イランへの支持を改めて表明した。

また、シリア情勢をめぐっては、イドリブ県での「テロとの戦い」、アスタナ会議の今後などについて意見が交わされ、両国の戦略的関係の維持強化の必要が確認された。

会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、シャフィーク・ドゥユーブ外務在外居住者省アジア局長が同席した。

ハージー外務大臣補はまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とも個別に会談した。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年7月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍地上部隊が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市に近いマルアナーズ村とマーリキーヤ村を砲撃した。

ANHA(7月2日付)によると、トルコ軍はまたシャワーリガ村に対しても砲撃を加えた。

人的被害はなかった。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はハマー県の監視所に増援部隊を派遣(2019年7月2日)

シリア人権監視団は、ハタイ県とイドリブ県を結ぶバーブ・ハワー国境通行所を経由してトルコ軍の増援部隊がシリア領内に入り、ハマー県内のトルコ軍の監視所に向かったと発表した。

増援部隊は35台の車輌なら編成されていたという。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はトルコの支援を受ける国民解放戦線拠点を爆撃し戦闘員15人を殺害(2019年7月2日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから62日目となる7月2日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より37人(民間人7人、シリア軍兵士15人、反体制武装集団戦闘員19人)増えて2,122人となった。

うち、543人が民間人(女性105人、子供134人を含む)、722人がシリア軍兵士、857人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」18発を投下、ロシア軍も15回の爆撃を行った。

またシリア・ロシア両軍の地上部隊による砲撃は200発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルサジュナ村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、ファッティーラ村、フバイト村、ハーン・シャイフーン市、サルジャ村、ダイル・サンバル村、アルバイーン山、ラカーヤー村、マダーヤー村、マアッラト・マーティル町、マガーラ村、ジャバーラー村、タッルアース村、バイニーン村、アリーハー市とマストゥーマ村を結ぶ街道に対して爆撃を実施した。

カフルサジュナ村に対する爆撃では白リン弾が、アリーハー市とマストゥーマ村を結ぶ街道ではクラスター弾が使用された。

さらに、ヘリコプターがハーン・シャイフーン市に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍もマダーヤー村にある国民解放戦線の拠点を爆撃し、戦闘員少なくとも15人が死亡したほか、マアッラト・ハルマ村、ハーン・シャイフーン市を爆撃した。

一方、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(7月2日付)は、シャーム解放機構がカッサービーヤ村一帯に潜入しようとしたロシア軍特殊部隊を撃破したと伝えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラターミナ町に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県北部および北西部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、フワイジャ村を爆撃した。

一方、SANA(7月2日付)によると、シリア軍がフワイジャ村、ラターミナ町、ダクマーク村、ムーリク市一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃、タッル・ワースィト村、ズィヤーラ町方面に潜入を試みるシャーム解放機構を撃退した。

他方、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は、ガーブ平原にあるマシャーリーウ地区でシリア軍部隊を攻撃し、兵士7人を殺傷、武器弾薬を捕獲したと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下、地上部隊が同地を砲撃した。

一方、国民解放戦線は、トルコマン山に近いアブー・アスアド丘にあるシリア軍拠点に対して特殊作戦を行い、将兵多数を殺害したと発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(ハマー県)確認した。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから381人、ヨルダンから1,018人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年7月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月2日付)を公開し、7月1日に難民1,399人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは381人(うち女性121人、子供205人)、ヨルダンから帰国したのは1,018人(うち女性331人、子供562人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は286,322人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者95,913人(うち女性28,929人、子ども48,837人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者190,409人(うち女性57,156人、子ども97,097人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 515,602人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2019をもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構は声明で米軍が教練基地でなく、シャリーア学校を狙ったと非難(2019年7月1日)

新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構は、6月30日のアレッポ県での米軍の爆撃に関して声明を発表した。

声明の内容は以下の通り。

「イスラームの民に対する十字軍戦争の新たな爆撃として、シオニスト・十字軍連合はアレッポ県西部郊外にあるフッラース・ディーン機構のシャリーア学校を狙い、この攻撃の結果、多くのムジャーヒディーンの兄弟が死亡した…。我々は至高なるアッラーに対して、負傷した同胞が回復するようにと祈っている。シャリーア学校に対する攻撃は、アフガニスタン、イエメン、シャームでモスク、コーラン暗誦学校、シャリーア学校を狙ってきた(シオニスト・十字軍)連合の犯罪行為の例にもれず、イスラーム、そしてその民に対する敵意に基づいたものだ。

標的が外国での作戦のための教練基地だとの有志連合の主張は、自らの犯罪を正当化し、シャームの国々におけるムジャーヒディーンのトゲを挫くための根っからの作り話、あからさまなウソだ。この爆撃で標的となったのは、イスラーム教徒そのものではなく、祝福されしシャームの民へのジハードなのだ。

敵に反抗し、万世の主の宗教を確立するという目標を貫徹するため、隊列を整え、努力を統合し、慎重を期そう」。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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米中央軍はアレッポ県で新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構を狙って爆撃を行ったことを認める(2019年7月1日)

米中央軍は6月30日(東部標準時)付で声明を出し、アレッポ県で新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構を狙って爆撃を行ったことを認めた。

声明の内容は以下の通り:

「米軍はアレッポ県近くの訓練施設にあるシリアのアル=カーイダ(AQ-S)の司令部に対する爆撃を実施した。本作戦は、外国で米国市民、我が国の協力者、無垢の市民を脅かす攻撃の計画に関与するAQ-Sの工作員を狙ったものである。

シリア北西部は依然として、AQ-Sの指導者らが活発にテロ活動を準備できる安住の地であり、中東地域全体、そして西側に対する攻撃も計画している。我が国の同盟国および協力者とともに、我々はダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダを標的とし続け、両組織がシリアを安住の地として利用することを阻止する」。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、CENTCOM, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県でダーイシュのスリーパー・セルを摘発(2019年7月1日)

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(7月1日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊がサルミーン市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルの摘発を続け、アブー・アリー・ドゥーシュカーを名のる爆弾製造の責任者を拘束、大量の爆発物を押収した。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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シリア対応調整者:トルコ占領地に逃れてきた国内避難民の数は60万人を超える(2019年7月1日)

反体制組織のシリア対応調整者は、トルコの占領下にあるシリア北西部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と「オリーブの枝」地域に逃れて来た国内避難民が9万3274世帯、60万6272人に達しているとする新たな報告書を発表した。

同報告書によると、2月2日から7月1日までの5ヶ月間に死亡した民間人は859人にのぼり、そのうちの678人がイドリブ県、135人がハマー県、44人がアレッポ県、2人がラタキア県で犠牲になったという。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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パレスチナのハマースはイスラエル軍戦闘機によるシリアへのミサイル攻撃を非難(2019年7月1日)

パレスチナのハマースは声明を出し、1日未明のイスラエル軍戦闘機によるシリアへのミサイル攻撃に関して、「あからさまで意図的な敵対行為であり、シリア国民を冷徹に殺戮しようとするもの」と非難した。

ハマースはまた「姉妹国であるシリアとその人民に対する犯罪的な敵対行為は、シオニスト政体がパレスチナ人民だけでなく、この地域全体にとって最大の脅威であることを示している」と付言した。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍によるシリア領内へのミサイル攻撃の直後、キプロスに未確認飛行物体が墜落。シリア軍に迎撃された戦闘機か?(2019年7月1日)

北キプロス・トルコ共和国のクドゥレト・オゼルサイ副首相兼外務大臣は「ミサイルと思われる未確認飛行物体が月曜日(7月1日)早朝、キプロスの首都ニコシア北方に墜落した。現場での負傷者はなかった」と発表した。

これに関して、複数の活動家は、SNSで「1日未明のシリア領内への攻撃に際してシリア軍の防空部隊の迎撃を受けたイスラエル軍戦闘機の破片」、「S-200防空システムによって撃破されたイスラエル軍戦闘機の破片」、「無人航空機だ」などと主張した。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がシリア領内をミサイル攻撃、子供1人を含む住民4人が死亡(2019年7月1日)

SANA(7月1日付)は、シリア軍筋の話として、イスラエル軍戦闘機複数機が、レバノン領空を侵犯、ヒムス県とダマスカス郊外県にあるシリア軍拠点複数カ所にミサイルを発射、シリア軍防空部隊が迎撃したと伝えた。

サフナーヤー市では、ミサイルが爆発した衝撃で窓ガラスが割れ、子供1人を含む住民4人が死亡、複数が負傷した。

シリア人権監視団によると、この爆撃で親政権民兵9人と民間人6人(うち子供3人)が死亡したという。

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サウト・アースィマ(7月1日付)によると、ミサイル攻撃はキスワ市郊外の第1師団基地、ジュダイダト・アルトゥーズ町の農園、ジャルマーナー市にある科学研究センターなどを狙ったものだという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月1日付)によると、爆発はヒムス市にある第18師団の施設複数カ所でも発生した。

さらに、爆音はダマスカス郊外県のタッル市、ハーマ町、ドゥライジュ町だけでなく、タルトゥース市でも聞こえ、地中海のレバノン沖からイスラエルの艦船がミサイルを発射したとの情報も流れた。

『ハアレツ』(7月2日付)によると、イスラエル軍はイランに関連する施設・拠点を狙ったという。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はイスラエル軍戦闘機によるシリア領内へのミサイル攻撃に関して、「ロシアは、シリア国内の複数カ所を狙ったイスラエルの攻撃について調査中で、国際法を尊重するよう呼びかけている」と述べた。

RT(7月1日付)が伝えた。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、Haaretz, July 2, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、RT, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、Sawt al-‘Asima, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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