シャーム解放機構はフッラース・ディーン機構のサウジアラビア人司令官をイドリブ市で逮捕(2020年10月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の治安部隊がイドリブ市内で、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構の幹部1人を逮捕した。

逮捕されたのは、シューラー評議会メンバーでサウジアラビア出身のアブー・アブドゥッラフマーン・マッキーを名乗る司令官。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県ラサーファ砂漠でシリア軍とダーイシュの戦闘とロシア軍の爆撃続く(2020年10月5日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ県とハマー県との県境に位置するラサーファ砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃した。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍はハサカ県ルマイラーン町一帯でM2ブラッドレー歩兵戦闘車を投入した初のパトロールを実施(2020年10月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市一帯の国境地帯で合同パトロールを実施した。

合同パトロールにはロシア軍ヘリコプター1機も参加した。

一方、米軍部隊はルマイラーン町一帯でM2ブラッドレー歩兵戦闘車を投入した初のパトロールを実施した。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市で爆弾が爆発し、4人が負傷(2020年10月5日)

アレッポ県では、ANHA(10月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

また、トルコの占領下にあるアフリーン市では、道路にしかけられていた爆弾が爆発し、4人が負傷した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハルマラ村、バーブ・ハイル村などにトルコ領内から発射された迫撃砲弾複数発が着弾した。

トルコ領から迫撃が行われた理由は不明。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はアブハジアの使節団と会談(2020年10月5日)

アサド大統領はシリアを訪れたアブハジアのアルカス・クヴィトスィニア(Alkas Kvitsinia)大統領府局長とダウル・ヴァヂモヴィッチ(Daur Vadimovich)外務大臣を団長とする使節団と会談し、二国間関係の強化の方途について意見を交わした。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍が北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県で地元の若者を勧誘していたロシア軍所属のシリア人5人を逮捕、ロシア軍所属の地元民兵は対抗措置としてシリア民主軍兵士6人を捕捉(2020年10月5日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(10月5日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が4日、ズィーバーン町で、ロシア軍に所属するシリア人5人を拘束した。

5人は、地元の若者を勧誘し、シリア政府に協力させようとしていたという。


ドゥラル・シャーミーヤ(10月5日付)によると、これに対して、ロシア軍の傘下で活動する地元の民兵が、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町からタヤーナ村に向かおうとしていた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士6人を捕捉した。

一方、SANA(10月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点が何者かの発砲を受け、1人が負傷した。

**

ラッカ県では、SANA(10月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるジャルニーヤ町近郊で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、Dayr al-Zawr 24, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で45人、北・東シリア自治局支配地域で79人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で69人(2020年10月5日)

保健省は政府支配地域で新たに45人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者13人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、10月5日現在の同地での感染者数は計4,411人、うち死亡したのは207人、回復したのは1,168人となった。

SANA(10月5日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに79人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治したと発表した。

これにより、10月5日現在の同地での感染者数は計1,918人、うち死亡したのは69人、回復したのは496人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市11人、カーミシュリー市3人、マーリキーヤ(ダイリーク)市10人、マアバダ(カルキールキー)町7人、アームーダー市1人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、ラッカ県のラッカ市22人、タブカ市9人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市11人、マンビジュ市4人。

ANHA(10月5日付)が伝えた。

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月5日に新たに69人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、19人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計1,294人、うち回復したのは707人、死亡したのは14人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1404170823121138/

AFP, October 5, 2020、ACU, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県ガーブ平原へのシリア軍の砲撃で住民5人負傷(2020年10月5日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから212日目を迎えた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のシャイフ・スィンドヤーン村とカルクール村を結ぶ街道一帯を砲撃し、住民5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア政府支配地域に向けて砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下のあるザーウィヤ山地方を砲撃した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマムティナ村でシリア軍の軍事情報局と地元の武装集団が激しく交戦した。

戦闘は、軍事情報局が住民複数人を逮捕したことを受けたもの。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民472人と国内避難民(IDPs)3人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は609,043人、2019年以降帰還したIDPsは66,414人に(2020年10月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月5日付)を公開し、10月4日に難民472人(うち女性142人、子供240人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民472人(うち女性142人、子供240人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は609,043人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者213,795人(うち女性64,282人、子ども108,764人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,712,125人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は838,323人(うち女性251,558人、子供427,255人)となった。

**

一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は5人(うち女性3人、子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,411人(うち女性23,147人、子供27,334人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,007人(うち女性405,706人、子供671,100人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.