シリア・アラブ航空がカタールの首都ドーハとダマスカスを結ぶ定期往復便の運航を再開(2020年10月19日)

運輸省はフェイスブックの公式サイト(http://www.mot.gov.sy/)などを通じて、10月28日からシリアの首都ダマスカスとカタールの首都ドーハを結ぶシリア・アラブ航空の定期往復便を運航すると発表した。

定期往復便は週2回運航されるという。

https://www.facebook.com/660538387462924/photos/a.660889777427785/1586577784858975/?type=3&theater

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はムーリム市の監視所からの撤退を準備する一方、シリア政府支配地域内に取り残されている他の監視所・拠点からも撤退か?(2020年10月19日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配地域内で孤立していたムーリク市近郊のトルコ軍の第9監視所に、トルコ軍が借り上げた民間のトレーラーからなる車列が監視所の設備や装備を撤収するために到着した。

同監視団によると、トルコ軍は第9監視所だけでなく、同じくシリア政府支配地域内に孤立しているハマー県のシール・マガール村、イドリブ県のサルマーン村やタッル・トゥーカーン村の監視所、タルナバ村、マルディーフ村、マアッル・ハッタート村、サラーキブ市の拠点でも撤退の準備を行っているほか、アレッポ県内に設置されている監視所の撤退も予定されているという。

トルコ軍はまた、監視所撤収作業と並行して、兵站物資を積んだ車輌約75輌をイドリブ県カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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シャーム解放機構がトルコ諜報機関の指示を受けてフッラース・ディーン機構、ダーイシュのメンバー25人を逮捕(2020年10月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が18日深夜から19日未明にかけてイドリブ市、フーア市で新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構とダーイシュ(イスラーム国)のメンバー25人を逮捕した。

同監視団によると、25人の逮捕は、ロシアとトルコの停戦合意(3月5日)への反対者を対象とし、トルコの諜報機関の指示によるものだという。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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スウェーデン外務省使節団がハサカ市のシリア民主軍総司令部を訪問(2020年10月19日)

ハサカ県では、ANHA(10月19日付)によると、スウェーデン外務省使節団が、ハサカ市にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総司令部を訪問、北・東シリア自治局やシリア民主軍の代表らと会談した。

スウェーデン外務省のビル・オルニウス特使を団長とする使節団は10月17日に、イラク国境に面するティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所からシリア領内に進入し、北・東シリア自治局支配地域に滞在していた。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県を砲撃する一方、シリア民主軍がハサカ県で国民軍戦闘員3人殺害(2020年10月19日)

ラッカ県では、ANHA(10月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局と共同統治下のサイダー村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のラアス・アイン市南のガシュカ村に潜入し、国民軍の戦闘員3人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊が接する境界地帯に位置するアウン・ダーダート村の通行所を再び閉鎖した。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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国内通商消費者保護省は灯油とガソリンの値上げを発表(2020年10月19日)

国内通商消費者保護省は、灯油の価格を1リットル295シリア・ポンドから650シリア・ポンドに、ガソリンの価格を850シリア・ポンドから1リットル1,050シリア・ポンドに引き上げることを決定した。

SANA(10月19日付)が伝えた。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍、アサーイシュがハサカ市内のシリア政府側の警察官舎で警官多数を逮捕、警官の家族に暴行を加える(2020年10月19日)

ハサカ県では、SANA(10月19日付)やドゥラル・シャーミーヤ(10月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(ドゥラル・シャーミーヤによると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ))が警察官の官舎など住居多数を接収し、住民に強制退去を要請、女性らに暴行を加えた。

ドゥラル・シャーミーヤによると、アサーイシュが官舎を包囲し、入り口や周辺の建物の屋上に武装した30人を配置し、命令に従わない場合射殺すると脅迫、警察官11人を逮捕したという。

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ラッカ県では、SANA(10月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市、ラッカ市、スカイルー村で、シリア民主軍が住宅複数棟に押し入り、若者多数を拘束、教練キャンプに連行した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月19日付)によると、北・東シリア自治局の統治下にあるバーグーズ村をシリア民主軍が包囲し、村内の住居や車輌に対して立入捜査を行った。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市で、オートバイに乗った正体不明の武装集団がシリア民主軍の兵士1人を拉致しようとして失敗、射殺した。

さらに、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村では、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア民主軍兵士1人が負傷した。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で57人、北・東シリア自治局支配地域で150人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で216人(2020年10月19日)

保健省は政府支配地域で新たに57人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者37人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月19日現在の同地での感染者数は計5,134人、うち死亡したのは251人、回復したのは1,565人となった。

SANA(10月19日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに150人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治したと発表した。

これにより、10月19日現在の同地での感染者数は計3,098人、うち死亡したのは95人、回復したのは635人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市17人、カーミシュリー市20人、マーリキーヤ(ダイリーク)市24人、マアバダ(カルキールキー)町14人、ルマイラーン町6人、アームーダー市3人、ダルバースィーヤ市2人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、ラッカ県のラッカ市28人、タブカ市8人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市21人、マンビジュ市6人。

ANHA(10月19日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月19日に新たに216人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、44人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計2,865人、うち回復したのは1,300人、死亡したのは21人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1416846821853538/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者216人が確認される一方、感染者1人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計2,865人、うち死亡したのは23人、完治したのは1,300人となった。

AFP, October 19, 2020、ACU, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がハマー県などで交戦(2020年10月19日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから226日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、タッル・ワースィト村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(イドリブ県19件、ラタキア県14件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は35件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民469人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は615,351人に(2020年10月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月19日付)を公開し、10月18日に難民469人(うち女性140人、子供239人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民469人(うち女性140人、子供239人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は615,351人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者220,103人(うち女性66,174人、子ども111,983人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,350人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は844,631人(うち女性253,450人、子供430,474人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2020をもとに作成。

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