ロシア軍がトルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市近郊をミサイル攻撃し3人死亡(2020年10月23日)

アレッポ県では、ANHA(10月23日付)によると、所属不明の無人航空機(ドローン)がトルコ占領下のジャラーブルス市近郊に飛来、爆撃によると思われる巨大な爆発が2度にわたって発生した。

これに関して、シリア人権監視団は、爆発がロシア軍のミサイル攻撃によるものだと発表した。

同監視団によると、ミサイルはシリア駐留ロシア軍司令部のあるラタキア県のフマイミーム航空基地から発射され、標的となったのはジャラーブルス市近郊のビイル・クーサー村で、市場や燃料販売店などが狙われ、3人が死亡、18人が負傷したという。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がシャーム自由人イスラーム運動の反総司令官派とイドリブ県アリーハー市とフーア市の同運動本部を襲撃(2020年10月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、シャーム自由人イスラーム運動ジャービル・アリー・バーシャー総司令官の指導に反対する同運動のメンバーとともに、アリーハー市とフーア市にある同運動の本部を襲撃し、中にいたメンバーを追放した。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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シリア政府支配下のダルアー県の3カ所で体制打倒を求める抗議デモ(2020年10月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市ダルアー・バラド地区、タファス市、フラーク市で体制打倒、逮捕者釈放を求める抗議デモが発生した。

また、ジャースィム市では、治安機関関係者1人が何者かによって拉致されたのち、殺害された。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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ハマー県北東部でダーイシュとシリア軍の戦闘続き、死者数が61人に(2020年10月23日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が、アレッポ県、ラッカ県との県境に近いラフジャーン村、シャークースィーヤ村、イスリヤー村一帯で戦闘を続け、過去3日間の死者数が61人となった。

内訳はシリア軍兵士39人、ダーイシュ戦闘員22人。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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正体不明の武装集団がイドリブ県カフル・ルースィーン村近郊にあるシャーム解放機構の検問所を襲撃(2020年10月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団が、カフル・ルースィーン村近郊にあるシャーム解放機構の検問所を襲撃した。

カフル・ルースィーン村はトルコが違法な国境通行所を設置している村。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアレッポ県各所を砲撃(2020年10月23日)

アレッポ県では、ANHA(10月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北のアウン・ダーダート村、タッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダム、タッル・マディーク村、スムーキーヤ村を砲撃した。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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米軍のタンクローリーが北・東シリア自治局支配地で盗掘した石油を積んで、イラク領内に向かう(2020年10月23日)

ハサカ県では、SANA(10月23日付)によると、米軍のタンクローリー約40輌からなる車列が、北・東シリア自治局支配地で盗掘した石油を積んで、違法に設置されたワリード国境通行所からイラク領内に入った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月23日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるバーグーズ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が住民多数を拘束した。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県、スワイダー県の山火災発生(2020年10月23日)

ダルアー県では、SANA(10月23日付)によると、サフム・ジャウラーン村近くのワーディー・サーフーキーヤで大規模な火災が発生し、消防隊が住民とともに消火活動にあたり、これを鎮火した。

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スワイダー県では、SANA(10月23日付)によると、ヒブラーン村東の植林地で火災が発生したが、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではなく正規の組織)、農業局の消火チームが住民とともに消火活動にあたり、これを鎮火した。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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22日に暗殺されたムフティー・アフユーニー師の葬儀が首都ダマスカスのウマイヤ・モスクで執り行われ、サイイド宗教関係大臣が弔辞でアサド大統領の言葉を伝える(2020年10月23日)

ダマスカス県では、SANA(10月23日付)によると、10月22日に爆殺されたダマスカス県・ダマスカス郊外県ムフティーのムハンマド・アドナーン・アフユーニー師の葬儀が、旧市街の中心に位置するウマイヤ・モスクで執り行われ、ムハンマド・アブドゥッサッラーム・サイイド宗教関係大臣がアサド大統領の代理として参列した。

サイイド宗教関係大臣は弔辞のなかで次のように述べた。

「私はこの葬儀にバッシャール・アサド大統領閣下の名のもとに参列している。私はみなさんに大統領の言葉を伝えたい。ウラマーは愛国心と責任感を確たるものとした。彼らはこの戦争で、誰も経験したことがないような大きな圧力に晒されてきた。だが、彼らは不屈の精神で持ちこたえ、犠牲、そして心理の言葉以外の何ものも受けつけなかった…。大統領のこの言葉から、我々は殉教したアフユーニー師を「真理の言葉の殉教者」と名づけたい」。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で52人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で214人(2020年10月23日)

保健省は政府支配地域で新たに52人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者37人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、10月23日現在の同地での感染者数は計5,319人、うち死亡したのは264人、回復したのは1,692人となった。

SANA(10月23日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月23日に新たに214人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、58人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡122人、ハーリム郡26人、アリーハー郡21人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡9人、アフリーン郡11人、アアザーズ郡19人。

これにより、同地での感染者数は計3,975人、うち回復したのは1,546人、死亡したのは21人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1420770811461139/

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1421667688038118/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者214人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計3,975人、うち死亡したのは23人、完治したのは1,546人となった。

AFP, October 23, 2020、ACU, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県ザーウィヤ山地方を120回以上にわたり砲撃(2020年10月23日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから232日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を120回以上にわたって砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県18件、ラタキア県9件、アレッポ県1件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 23, 2020、ANHA, October 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 23, 2020、Reuters, October 23, 2020、SANA, October 23, 2020、SOHR, October 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民567人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は617,197人に(2020年10月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月23日付)を公開し、10月22日に難民567人(うち女性170人、子供289人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民567人(うち女性1706人、子供289人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は617,197人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者221,949人(うち女性66,728人、子ども112,925人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,350人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は846,677人(うち女性254,004人、子供431,416人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 23, 2020をもとに作成。

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