米国のタンクローリー約20輌が石油を積んでシリアからイラクに向かう(2020年10月9日)

ハサカ県では、SANA(10月10日付)によると、北・東シリア自治局支配下の油田地帯から、米国のタンクローリー約20輌が、違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラクに石油を輸送した。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県北部でシリア民主軍に所属する武装集団どうしが交戦(2020年10月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村でトルコの支援を受ける国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、スルターン・ムラード師団とスライマーン・シャー師団で、双方の戦闘員に加えて、多数の住民が巻き添えとなって負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市では、住民が抗議デモを行い、関係当局に治安改善を要求した。

10月6日に同市での爆発事件を受けたもの。

AFP, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。

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トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵の死者数が100人を超える(2020年10月9日)

シリア人権監視団は、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)35人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡したと発表した。

このうち26人が過去48時間の戦闘での犠牲者。

これにより、戦闘が始まった9月27日以降のシリア人傭兵の死者数は107人となった。

なお、トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約1,450人(うち400人以上がスルターン・ムラード師団とハムザート師団のメンバー、また約1,200人がトルコマン系)。

このうち250人が先週、新たにアゼルバイジャンに到着した戦闘員。

AFP, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はラッカ県タッル・アブヤド市近郊のシリア軍拠点を砲撃(2020年10月9日)

ラッカ県では、ANHA(10月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市に近いシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるサアルーナジャク村のシリア軍拠点複数カ所を砲撃した。

AFP, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県でシリア民主軍への攻撃相次ぐ(2020年10月9日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月9日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌を狙って道路に仕掛けれていた爆弾が爆発し、兵士複数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタワーマ村のシリア民主軍検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

また、ハジーン市ではシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

さらに、シュハイル村では正体不明の武装集団が、シリア民主軍の拠点に対してRPG弾で攻撃を加えた。

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ラッカ県では、SANA(10月9日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタブカ市のユーフラテス川河畔で、シリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士4人が死亡した。

AFP, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。

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タルトゥース県、ラタキア県、ヒムス県各所で8日晩から9日にかけて大規模火災が発生、農地、植林地、牧草地、森林が消失、2人死亡(2020年10月9日)

タルトゥース県、ラタキア県、ヒムス県各所で8日晩から9日にかけて大規模火災が発生した。

火災が発生したのは、タルトゥース県バーニヤース郡のジュワイバート村。

住民が消火を試みたが、火は強風に煽られて急速に拡大、各所で出火が相次いだ。

出火の原因は今のところ不明。

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タルトゥース県で火災が発生したのは、アナーザ町近郊のハリースーン村、ラアス・ワター村、バルグーニス村、ブスターン・ハマーム村、アブタラ村、ドゥライキーシュ市近郊のマシュター・フルウ町、ハバスー村、シャイフ・バドル市近郊のラクマ町、サフサーファ村東のタリーイー村、スブーヒーヤ村、ダイル・ハバーシュ村、バスマーカ村、ハッファ村、アーシカ村、カシュファ村近郊、ドゥワイル・ターハー村、ザムリーン村、ダフル・サフラー村、バイト・ジャナード村、大ラウダ村ゴミ集積所、アナーザ町、ダルダーラ村など60カ所以上。

火の手は、ラタキア市とバーニヤース市を結ぶ高速道路近くにまで及んだ。

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ラタキア県で火災が発生したのは、ハッファ市近郊のバッルーラーン村、ウンム・トゥユール村、バスィート村、ジャンダル砦、ダッバーシュ村、ハドルー村、カルダーハ市近郊のグラミーサ村、アズリーヤ村、バスナダヤーナ村、カルマーフー村、ダイル・イブラーヒーム村、マルジュ・マイールバーン村、ダッバーシュ村、ワター・ダイル・ザイヌー村、バクラーマー村、ナイナティー村、アルバイーン村、バクナ村、カサブ町近郊のシャリーファ村、バイト・シュクーヒー村、ナブア村、バドルースィーヤ村、ブサトゥワイル村、ハジャル峰、サフラ村、ジャブラ市近郊のバラーイム村、バッラータ村、アイン・シャルキーヤ町など35カ所。

 

https://youtu.be/xl_Y4ZgygUg

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ヒムス県で火災が発生したのは、ズワイティーナ村、マズィーナ村、カルア・サカー村、タッルカラフ市近郊のハブナムラ村、ブルジュ・マクスール村の森林、ジュワイハート村。

 

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消防隊、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではなく、正規の組織)が、地元住民、シリア軍、農業省森林局の協力を得て消火活動にあたり、火の手は9日には一部地域を除いて収まったが、ラタキア県バッルーラーン村、ドゥファイル村では2人が死亡、多数が火傷を負った。

また広大な農地、オリーブ畑、植林地、牧草地、森林、ビニールハウス、民家複数棟が消失した。

SANA(10月9日付)などが伝えた。

AFP, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で50人、北・東シリア自治局支配地域で46人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で91人(2020年10月9日)

保健省は政府支配地域で新たに50人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者23人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月8日現在の同地での感染者数は計4,616人、うち死亡したのは218人、回復したのは1,235人となった。

SANA(10月9日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに46人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者12人が完治したと発表した。

これにより、10月9日現在の同地での感染者数は計2,204人、うち死亡したのは74人、回復したのは542人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市12人、カーミシュリー市12人、マーリキーヤ(ダイリーク)市13人、ダルバースィーヤ市4人、ルマイラーン町3人、マアバダ(カルキールキー)町2人。

ANHA(10月9日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月9日に新たに91人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、36人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計1,624人、うち回復したのは894人、死亡したのは14人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1407723006099253/

AFP, October 9, 2020、ACU, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県で「決戦」作戦司令室がシリア軍車輌を攻撃、兵士1人死亡、3人負傷、シリア軍の砲撃で女児1人死亡(2020年10月9日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから216日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市近郊でシリア軍の車輌を攻撃、兵士1人を殺害、3人を負傷させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃、ザーウィヤ山地方のバイニーン村の森林地帯でシリア軍と交戦した。

これに対して、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、シャンナーン村、スフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村を砲撃し、シャンナーン村では女児1人が死亡、複数が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたハーリド・ブン・ワリード軍に協力していたとされる男性1人が、正体不明の武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

また、シリア政府と和解した元反体制武装集団戦闘員によって構成されるシリア軍第5軍団が、ラジャート高原のアースィム村で軍事情報局と交戦、またキヒール村近郊の軍事情報局の検問所を制圧した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)によると、検問所を制圧したのは第8師団。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は13件(イドリブ県10件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、October 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民456人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は610,895人に(2020年10月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月9日付)を公開し、10月8日に難民456人(うち女性137人、子供233人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民456人(うち女性137人、子供233人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は610,895人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者215,647人(うち女性64,838人、子ども109,709人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は7,017,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は840,175人(うち女性252,114人、子供428,175人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 9, 2020をもとに作成。

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