アサド大統領のいとこでビジネスマンのマフルーフ氏が法務省のねつ造を非難(2020年10月7日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏は、自身のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)にメッセージを投稿した。

**

「法務省が我々に告知してきた通り、同省が最高司法評議会議長宛の登録番号第13621号文書を受け取ったことを受けて:

多くのシリア人が、これまでに起きたねつ造、偽造、不正を停止し、国民から奪った財産を返還させるため、至急実質的な措置を講じることを期待している。国民はこれらの(関係)機関の介入を熱望している…。我々はまた、透明な公開調査が行われ、これまで起きたことの背景が解明され、この陰謀に荷担した全員が処罰されることを望んでいる。この陰謀は、当該機関の不正のもとで抑圧されてきたシリア国民に及んでおり、国民の一部は、自らの財産を放棄することを余儀なくされた。我々はまた、弁護士に我々の権利を擁護することを依頼するのを阻止するのに貢献した全員が処罰されることを望んでいる。我々の権利は憲法が定め、保証してきたものだ。我々の申告をねつ造し、我々をないがしろにし、会社の総会を招集し、無効な資産売却を行った全員が(処罰されることを望んでいる)。

(法務省)宛文書の内容が宛先に確実に届くようにするため、コピーを公開する。」

https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/posts/2915198501915718

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアがリビアに派遣していたシリア人傭兵が契約を終えて帰国(2020年10月7日)

サウト・アースィマ(10月7日付)は、ロシアがハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍を支援するためにリビアに派遣されていたシリア人傭兵の1人の話として、戦闘員多数が5日朝に3ヶ月間の現地滞在を終えて帰国したと伝えた。

帰国したシリア人傭兵には、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが発効した「ロシアの友人」カードと報酬が支給されたという。

このカードを所持していると、シリア軍、親政権民兵の検問所を自由に通過できるという。

しかし、報酬は1,000米ドル相当をシリア・ポンドで支給される契約だったが、シリア・ポンドの急落の影響を受けて、450米ドルに目減りしたという。

なお、一部のシリア人傭兵はシリアへの帰国を拒み、現地に残ったという。

これは、現地で殴り合いの喧嘩を起こし、ロシア軍によってシリアに強制送還された傭兵2人が投獄されたことを受けたもので、一部の傭兵は帰国後に当局の追及を受けることを恐れているという。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、Sawt al-‘Asima, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジョージアのズラビシュヴィリ大統領がダマスカスでのアブハジア大使館開設を非難(2020年10月7日)

ジョージアのサロメ・ズラビシュヴィリ大統領は、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/zourabichvili_s)で、10月7日のダマスカスでのアブハジア大使館開設を非難した。

ツイートの内容は以下の通り:

「シリアでのいわゆる「アブハジア大使館」の開設により、ダマスカスによる国際法の重大な違反は続いている。シリアによるジョージアの領土保全への侵害は国際社会で非難されてきたし、これからも非難されるだろう」。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部で住民が人道支援物資の配給をめぐって撃ち合いに(2020年10月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある県北部のシャマーリフ村で人道支援物資の配給をめぐって住民どうしが対立し、撃ち合いとなり、複数人が負傷した。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でイラン・イスラーム革命防衛隊に所属するアッバース旅団の部隊10人が地雷の爆発で死傷(2020年10月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市郊外の砂漠地帯で、イラン・イスラーム革命防衛隊に所属するアッバース旅団の部隊が地雷に触れ、爆発によって10人が死傷した。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の仲介でハサカ県の部族が90年ぶりに和解(2020年10月7日)

ハサカ県では、ANHA(10月7日付)によると、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の傘下にある名士評議会の和解委員会の仲介により、ダルバースィーヤ市近郊にあるバーブ・サラーム村のイブラーヒーム・ハッジ・カルムー氏の一族とアブドゥルワッハーブ・ハッジ・シャイフムース氏の一族の和解が成立した。

両一族の対立は90年以上前の農地の所有権をめぐる争いに端を発していた。


AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マッケンジー米中央軍(CENTCOM)司令官「ダーイシュはシリアとイラクに今も1万人の戦闘員を抱えている」(2020年10月7日)

ケネス・マッケンジー米中央軍(CENTCOM)司令官(海兵隊大将)は、アラブ首長国連邦(UAE)戦略研究調査センターの会合にインターネットで参加し、最近のダーイシュ(イスラーム国)の活動に関して、「ダーイシュはシリアとイラクに今も1万人の戦闘員を抱えている」と述べた。

**

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局渉外関係局(外務省に相当)は、ハサカ県フール・キャンプに収容されていたカナダ国籍のダーイシュ(イスラーム国)メンバーの孤児1人をカナダ政府に引き渡した。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のハサカ県、ダイル・ザウル県各所でトルコの占領に反対する抗議デモ(2020年10月7日)

ハサカ県では、ANHA(10月7日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるハサカ市とカーミシュリー市で、トルコの占領に反対する抗議デモが行われた。

デモが行われたのは、北・東シリア自治局が支配するハサカ市ムフティー地区とカーミシュリー市穀物サイロ交差点。

デモは、トルコによる「平和の泉」侵攻作戦の開始から1年が経ったのに合わせたもので、クルド民族主義諸政党が「我ら人民の自由と我らの土地に対するトルコの占領の打破のためクルドの統一」をスローガンに呼びかけ、ANHAによると数千人が参加した。

また、ダイル・ザウル県でも、北・東シリア自治局の支配下にあるカスラート村で同様のデモが行われた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、17人が死亡した前日の爆発事件を受けて、犠牲者を追悼するためのゼネストが行われた。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がハサカ県北東部でパトロールを実施、米軍の大型トレーラー55輌がイラクからハサカ県に進入(2020年10月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の装甲車5輌からなる部隊がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるカーミシュリー市からカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、マーリキーヤ(ダイリーク)市、ルマイラーン町にいたる地域でパトロールを実施した。

一方、SANA(10月7日付)によると、米軍の大型トレーラーなど55輌からなる車列がイラク領内からワリード国境通行所を経由して違法に入国、米軍の影響下にあるルマイラーン町方面に向かった。

このほか、シリア人権監視団によると、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊の国境地帯でトルコ領内に入国しようとした住民と密輸業者合わせて7人に対して、トルコ軍の国境警備隊が発砲し、2人を殺害した。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県でシリア民主軍の検問所が襲撃を受け、兵士1人死亡(2020年10月7日)

ラッカ県では、SANA(10月7日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるラッカ市フルースィーヤ地区の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が死亡、2人が負傷した。

**

ハサカ県では、SANA(10月7日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプでシリア民主軍が男性2人を拘束、連行した。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で47人、北・東シリア自治局支配地域で48人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で95人(2020年10月7日)

保健省は政府支配地域で新たに47人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月7日現在の同地での感染者数は計4,504人、うち死亡したのは212人、回復したのは1,198人となった。

SANA(10月7日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに48人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者3人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、10月7日現在の同地での感染者数は計2,046人、うち死亡したのは73人、回復したのは516人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のカーミシュリー市2人、ダルバースィーヤ市2人、ラッカ県のラッカ市22人、タブカ市2人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市14人、マンビジュ市6人。

ANHA(10月7日付)が伝えた。

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月7日に新たに95人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、57人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計1,474人、うち回復したのは808人、死亡したのは14人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1405966282941592/

**

シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者95人が確認され、2人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計1,474人、うち死亡したのは14人、完治したのは808人となった。

AFP, October 7, 2020、ACU, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県では「決戦」作戦司令室との戦闘でシリア軍兵士2人死亡、トルコ軍がM4高速道路一帯に展開(2020年10月7日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから214日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村、カフルバッティーフ村一帯を砲撃し、カフルバッティーフ村一帯ではシリア軍兵士2人が死亡した。

一方、トルコ軍部隊がバイラクタルTB2無人航空機(ドローン)の護衛を受けて、M4高速道路一帯に展開した。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約75輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザイゥーン村の火力発電所一帯、ガーブ平原のアンカーウィー村一帯を砲撃した。

これに対し、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北東部の「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯、トルコマン山地方のカルア山を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市で軍事情報局第215強襲局でボランティアとして活動している男性が何者かに撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県23件、ラタキア県11件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民540人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は610,007人に(2020年10月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月7日付)を公開し、10月6日に難民540人(うち女性162人、子供275人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民540人(うち女性162人、子供275人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は610,007人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者214,759人(うち女性64,571人、子ども109,256人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は7,017,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は839,287人(うち女性251,847人、子供427,747人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 7, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.