北・東シリア自治局は帰宅を希望するフール・キャンプのIDPsの退去を許可(2020年10月10日)

北・東シリア自治局の執行評議会は決定第146号を発出し、同自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されている国内避難民(IDPs)のうち帰宅を希望する者に対して、必要な手続きを経たうえで退去を認めることを決定した。

ANHA(10月14日付)が伝えた。

AFP, October 14, 2020、ANHA, October 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2020、Reuters, October 14, 2020、SANA, October 14, 2020、SOHR, October 14, 2020などをもとに作成。

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駐シリア米大使館はシリア北西部での火災について、シリア政府に人命救助を行うよう求める(2020年10月10日)

駐シリア米大使館は、10月8日にタルトゥース県、ラタキア県、ヒムス県で発生した大規模火災に関して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/usembassysyria)を通じて声明を出した。

声明の内容は以下の通り。

米国は、2人が死亡、数十人が負傷し、大規模な物的損害が生じた火災の影響を受けたシリアのコミュニティに同情する。我々の思いは彼ら被害者たちとともにある。シリア政府は人命を救うため、今行動を起こさなければならない。

https://twitter.com/USEmbassySyria/status/1315012851862507521

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ日刊紙はシリアの親政権民兵がイドリブ県で化学兵器攻撃を準備していると伝える(2020年10月10日)

トルコ日刊紙『テュルキイェ』(10月10日付)は、複数の治安筋の話として、シリアの親政権民兵が、イドリブ県南部の反体制派支配地域で化学兵器攻撃を行うため、化学物質を移送したと伝えた。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020、Turkiye, October 10, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏の妻が子供2人を含む親族とともにレバノン経由でドバイに向かう(2020年10月10日)

レバノンのベイルート国際空港(ラフィーク・ハリーリー国際空港)の保安局は、アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏の妻のラッザーン・ウスマーン氏が10月10日、子供2人を含む親族8人とともにUAEのドバイ行きのエミレーツ航空の旅客便で出国したと発表した。

ウスマーン氏は10月2日にシリアからレバノンに入国していた。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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レバノンのルーミヤ刑務所のシリア人受刑者がアル=カーイダ支配下のイドリブ県への移送を求める(2020年10月10日)

レバノンのルーミヤ刑務所(山地県マトン郡)に収監されているシリア人受刑者たちが声明を出し、レバノンの当局およびシリア内戦に関与する域内および国際社会の当事者に対して、家族とともに身柄をシリア北部の「解放区」移送し、同刑務所をめぐる問題を解決するための糸口とするよう呼びかけた。

「解放区」とは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県中北部を中心とする地域で、「シリア革命」最後の牙城と目されている。

また、同刑務所に収監されているレバノン人受刑者も同様の声明を出し、シリア人受刑者だけでなく、レバノン人受刑者やパレスチナ人受刑者の処遇を改善するよう求めた。

レバノン受刑者人権監視団によると、ルーミヤ刑務所では、数日前に、収監されていた「マフムード・ファラフ」を名乗るシリア人受刑者が、劣悪な衛生状況が理由で死亡した。

ファラフ受刑者は、健康状態が悪化するまでの数ヶ月間にわたって、「バスルーム」での就寝を余儀なくされていたのだという。

なお、ルーミヤ刑務所はレバノン最大の刑務所で、シリア人活動家らによると2,000人近くのシリア人が服役しているという。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構とダーイシュが交戦、ダーイシュ戦闘員4人が自爆し、シャーム解放機構メンバー5人死亡(2020年10月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るタッルアーダ村でシャーム解放機構とダーイシュ(イスラーム国)のセルが交戦した。

シャーム解放機構に包囲されたダーイシュのメンバー4人は立て籠もっていた住居で自爆、これによってシャーム解放機構の戦闘員5人が死亡した。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍はラッカ県、ハサカ県で住民多数を拘束(2020年10月10日)

ラッカ県では、SANA(10月10日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の支配下にあるラッカ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が検問所で若者約20人を拘束した。

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ハサカ県では、SANA(10月10日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の支配下にあるタッル・ハミース市で、シリア民主軍が検問所で若者多数を拘束した。

シリア民主軍はまた、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市グワイラーン地区とズフール地区のサカン・シャバービー地区で女性を含む住民多数を拘束した。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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ラタキア県カルダーハ市一帯などで新たに火災が発生するも、消防隊、民間防衛隊などが大部分を鎮火(2020年10月10日)

ラタキア県では、8日夜に発生した大規模火災が続き、ワーディー・キンディール村、ウンム・トゥユール村、バスィート村、カルダーハ市のタバコ貯蔵所およびカルダーハ病院、バイト・サントゥート村、ラーマ村、カラムーン村、ダッバーシュ村、ダフル・ダッバーシュ村、ジャブルー村、フバイト村、バッカース村、ブシーリー村、カルフィース村、カフル・ドゥバイル村、サルビーユーン村、バスート村、ザンユー村、マスィート村、ラワービー村、ブール村の農地、植林地で消防隊、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではなく正規の組織)、軍、住民らが消火作業を続け、大部分を鎮火することに成功した。


同県では、9日以降、新たに85カ所で出火があったという。

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ハマー県では、SANA(10月10日付)によると、ワーディー・ウユーン村近郊のタマールキーヤ村の農地で新たに火災が発生したが、消防隊がこれを鎮火した。

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ヒムス県では、SANA(10月10日付)によると、カルブ・アリー村の植林地で続いていた火災を、消防隊か完全に鎮火した。

ウユーン・ワーディー村の火災は消火作業が続いているという。

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タルトゥース県では、SANA(10月10日付)によると、消防隊、民間防衛隊、軍、住民が、8日夜に発生した火災を完全に鎮火した。

同県では、8日夜から9日にかけて73カ所で出火していた。

その後、アナーザ町一帯で再び出火したが、消防隊はこれも鎮火した。

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シリア政府は一連の大規模火災で2人が死亡したと発表しているが、シリア人権監視団によると、一連の火災での死者数は4人、負傷者は80人以上にのぼるという。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で57人、北・東シリア自治局支配地域で110人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で37人(2020年10月10日)

保健省は政府支配地域で新たに57人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者36人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月10日現在の同地での感染者数は計4,616人、うち死亡したのは221人、回復したのは1,271人となった。

SANA(10月10日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに110人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月10日現在の同地での感染者数は計2,314人、うち死亡したのは77人、回復したのは555人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市8人、カーミシュリー市13人、タッル・タムル町1人、
マーリキーヤ(ダイリーク)市10人、マアバダ(カルキールキー)町3人、アームーダー市2人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市18人、マンビジュ市13人、ラッカ県のラッカ市32人、タブカ市10人。

ANHA(10月10日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月10日に新たに37人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、22人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計1,661人、うち回復したのは916人、死亡したのは14人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1408540322684188/

AFP, October 10, 2020 、ACU, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を砲撃し、女性1人死亡(2020年10月10日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから217日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンサフラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村、バーラ村、バイルーン村を砲撃し、バーラ村で女性1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市、ハザーリーン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌複数輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカストゥーン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるクルド山のシャルフ砦などを砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャジャラ村で9日深夜、麻薬密売人が何者かによって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県16件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件(イドリブ県16件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県3件)。

一方、トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民520人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は611,415人に(2020年10月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月10日付)を公開し、10月9日に難民520人(うち女性156人、子供265人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民520人(うち女性156人、子供265人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は611,415人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者216,157人(うち女性64,994人、子ども109,974人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は7,017,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は840,695人(うち女性252,270人、子供428,695人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 10, 2020をもとに作成。

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