「彼らとともに矢を射て」を名乗る運動がアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の内部抗争の仲裁に乗り出す(2020年11月1日)

「彼らとともに矢を射て」を名乗る運動が、トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の内部抗争を解消するための仲裁案を発表した。

仲裁案は、「双方がその裁定に満足し、受け入れるような司法委員会」を設置し、問題解決をめざすことを骨子としている。

ニダー・スーリーヤ(11月1日付)などが伝えた。

AFP, November 1, 2020、ANHA, November 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2020、Nedaa-sy, November 1, 2020、Reuters, November 1, 2020、SANA, November 1, 2020、SOHR, November 1, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍に所属する武装集団が激しく交戦し、双方に5人の死者(2020年11月1日)

ハサカ県では、SANA(11月1日付)やANHA(11月1日付)によると、トルコ軍が占領下のラアス・アイン市で住民2人を射殺した。

一方、トルコ占領下のラアス・アイン市では、国民軍に所属する武装集団どうしが交戦し、戦闘員多数が死傷した。

交戦したのは第20師団とスルターン・ムラード師団。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)によると、この戦闘で第20師団のメンバー2人が死亡、3人が負傷、スルターン・ムラード師団のメンバー3人が死亡、2人が負傷した。

戦闘は、密輸品の分配をめぐって発生した。

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ラッカ県では、ANHA(11月1日付)によると、タッル・アブヤド市一帯を占領するトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるビールキータク村を砲撃した。

AFP, November 1, 2020、ANHA, November 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2020、Reuters, November 1, 2020、SANA, November 1, 2020、SOHR, November 1, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で61人、北・東シリア自治局支配地域で134人(2020年11月1日)

保健省は政府支配地域で新たに61人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者45人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月1日現在の同地での感染者数は計5,789人、うち死亡したのは292人、回復したのは2,021人となった。

SANA(11月1日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに134人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者25人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、11月1日現在の同地での感染者数は計4,738人、うち死亡したのは127人、回復したのは732人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市34人、カーミシュリー市43人、マーリキーヤ(ダイリーク)市30人、ルマイラーン町1人、タッル・タムル町2人、マアバダ(カルキールキー)町10人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村4人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市3人、アームーダー市1人、ダルバースィーヤ市3人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)3人。

ANHA(11月1日付)が伝えた。

AFP, November 1, 2020、ANHA, November 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2020、Reuters, November 1, 2020、SANA, November 1, 2020、SOHR, November 1, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県などでシリア軍と「決戦」作戦司令室の戦闘が続く(2020年11月1日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから241日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がM4高速道路の沿線に位置するタルナバ村近郊でシリア軍の車輌を攻撃し、兵士多数が死傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村近郊で、シリア軍の車輌を攻撃、兵士多数が死傷したほか、シリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村、ミラージャ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカファルヤー町、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ラーミー村、カフルシャラーヤー村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がダーラ・イッザ市にある国民解放戦線を傘下に置く国民軍の拠点を包囲し、これを制圧した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県14件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は29件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 1, 2020、ANHA, November 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 1, 2020、Reuters, November 1, 2020、SANA, November 1, 2020、SOHR, November 1, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民568人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は621,865人に(2020年11月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月1日付)を公開し、10月31日に難民568人(うち女性170人、子供290人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民568人(うち女性170人、子供290人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は621,865人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者226,617人(うち女性68,128人、子ども115,307人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は851,145人(うち女性255,404人、子供433,798人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 1, 2020をもとに作成。

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