ダーイシュがヒムス県東部のシリア軍拠点を襲撃し、兵士5人を殺害(2020年11月25日)

ヒムス県では、ワタンFM(11月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が24日夜、タドムル市近郊の砂漠地帯に設置されているシリア軍の拠点3カ所を襲撃し、兵士5人を殺害した。

AFP, November 25, 2020、ANHA, November 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2020、Reuters, November 25, 2020、SANA, November 25, 2020、SOHR, November 25, 2020、Watan FM, November 25, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構は活動家のアブー・フサーム・ビリーターニー氏を釈放(2020年11月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団が複数の情報筋から得た情報によると、8月11日にシャーム解放機構の治安機関によってアティマ村で逮捕され、拘束されていた活動家アブー・フサーム・ビリーターニー氏(本名タウキール・シャリーフ)が釈放された。

これに関して、シャーム解放機構が声明を出し、「タウキール・シャリーフは釈放された。彼に対して向けられた容疑で有罪判決を受けて、6ヶ月の刑を宣告されたが、保釈条件に違反したために再逮捕されていた」と発表した。

ビリーターニー氏はシリア北西部の「解放区」で学校や慈善協会を設立・指導するなど、支援分野の重要人物。

6月23日、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加しているジハード調整を率いるアブー・アブド・アシュダー氏を支援し、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加したとして逮捕されたが、7月15日に保釈されていた。

AFP, November 25, 2020、ANHA, November 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2020、Reuters, November 25, 2020、SANA, November 25, 2020、SOHR, November 25, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構の治安機関で活動するウィグル人を父に持つ子供がイドリブ県ハーリム市で地元の子供と口論の末、ナイフで刺殺(2020年11月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安機関で活動するウィグル人(中国新疆ウィグル自治区出身者)を父に持つ子供が、ハーリム市で地元の子供1人と口論の末、ナイフで刺して殺害した。

AFP, November 25, 2020、ANHA, November 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2020、Reuters, November 25, 2020、SANA, November 25, 2020、SOHR, November 25, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市でトルコ軍の攻撃に対して介入しないロシアに抗議するデモ(2020年11月25日)

ラッカ県では、ANHA(11月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いシリア政府・北・東シリア自治局共同支配下のヒルバト・バカル村、カズアリー村の穀物サイロ一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市で、トルコ軍による連日の攻撃に対して介入しなかったロシアに抗議するデモが行われ、民主統一党(PYD)の支持者ら数百人が参加した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市に近いライハーニーヤ村とカースィミーヤ村で、国民軍の戦闘員が略奪品の分配をめぐって対立、交戦した。

AFP, November 25, 2020、ANHA, November 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2020、Reuters, November 25, 2020、SANA, November 25, 2020、SOHR, November 25, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県、ダイル・ザウル県、ハサカ県でシリア民主軍が相次いで狙われ、兵士2人死亡(2020年11月25日)

ラッカ県では、SANA(11月25日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハマーム村近郊で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士3人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月25日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるムハイミーダ村で、シリア民主軍の車輌の通過を狙って、路上に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士複数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、タヤーナ村でシリア民主軍の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士1人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(11月25日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・ブラーク町でシリア民主軍の兵士1人が何者かの発砲を受けて死亡した。

AFP, November 25, 2020、ANHA, November 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2020、Reuters, November 25, 2020、SANA, November 25, 2020、SOHR, November 25, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で90人、北・東シリア自治局支配地域で96人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で226人(2020年11月25日)

保健省は政府支配地域で新たに90人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者58人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、11月25日現在の同地での感染者数は計7,459人、うち死亡したのは391人、回復したのは3,271人となった。

SANA(11月25日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに96人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者4人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、11月25日現在の同地での感染者数は計6,787人、うち死亡したのは185人、回復したのは984人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市8人、カーミシュリー市6人、マーリキーヤ(ダイリーク)市4人、ダルバースィーヤ市2人、マアバダ(カルキールキー)町1人、タッル・タムル町1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市11人、マンビジュ市2人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)12人、ラッカ県のラッカ市27人、タブカ市22人。

ANHA(11月25日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月25日に新たに226人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、419人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡4人、イドリブ郡42人、ハーリム郡26人、アリーハー郡11人、アレッポ県スィムアーン山郡4人、ジャラーブルス郡6人、バーブ郡17人、アフリーン郡66人、アアザーズ郡45人。

これにより、同地での感染者数は計14,924人、うち回復したのは6,468人、死亡したのは136人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1451859688352251/

AFP, November 25, 2020、ACU, November 25, 2020、ANHA, November 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2020、Reuters, November 25, 2020、SANA, November 25, 2020、SOHR, November 25, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県ザーウィヤ山地方を砲撃(2020年11月25日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから265日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市で住民1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県21件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 25, 2020、ANHA, November 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2020、Reuters, November 25, 2020、SANA, November 25, 2020、SOHR, November 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民213人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は628,227人に(2020年11月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月25日付)を公開し、11月24日に難民213人(うち女性64人、子供108人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民213人(うち女性64人、子供108人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は628,227人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者232,979人(うち女性70,039人、子ども118,550人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,669人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は857,507人(うち女性257,315人、子供437,041人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2020をもとに作成。

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