イスラエル軍報道官は占領下のゴラン高原で即席爆弾を発見、シリアの責任を追及(2020年11月17日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、シリア政府の実効支配地域とを隔てる境界線(ラインB)に近い占領下のゴラン高原南部で、即席爆弾複数発を発見し、工兵部隊がこれを解除したと発表した。

アドライ報道官はそのうえで、「イスラエル軍は、シリアの体制には、同国領内からのすべての破壊行為、そしてイスラエルの主権に抵触するあらゆる試みを黙認することの責任があるとみなしている」と非難した。

 

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地でダーイシュのセルが住民に「ザカート」を強要(2020年11月17日)

シリア人権監視団は、ダイル・ザウル県では、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市で、ダーイシュ(イスラーム国)のセルが最近になって、「ザカート」(喜捨)を支払ることを強要する脅迫メッセージをWhatAppなどを通じて住民に送っている、と発表した。

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたIDPsのうち、ダイル・ザウル県出身275世帯以上が、前日に続いて、地元部族の身元引き受け保証を受けて帰還(2020年11月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていた国内避難民(IDPs)のうち、ダイル・ザウル県出身の275世帯以上が、前日に続いて、地元部族の身元引き受け保証を受けて、キャンプを出所し、帰還した。

キャンプを出所したのは1,270人。

なお、フール・キャンプには、約23,000人のシリア人IDPsが収容されているという。

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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INA:有志連合のマロット報道官はシリアからの米軍の撤退に関する報道を否定(2020年11月17日)

イラク国営通信(INA)(11月17日付)は、有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)のウェイン・マロット報道官が「有志連合はイラクとシリア国内の一部地域で、ダーイシュ(イスラーム国)を打ち負かすため、協力部隊と連携して任務を遂行する」と述べ、シリア領内の駐留米軍が撤退を始めているとの一部報道を否定したと伝えた。

マロット報道官によると、最近報じられているシリアからイラクへの部隊の移動は「シリア北東部に関する通常の移動」だという。

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、INA, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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SANA:米軍の車列がハサカ県ルマイラーン町近郊の基地からイラクに向けて移動(2020年11月17日)

ハサカ県では、SANA(11月17日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるルマイラーン町近郊に基地を設置し違法に駐留を続けてきた米軍部隊の一部が、武器、装備などを積んだ車輌60輌と、タンクローリーや冷凍車多数とともに、ワリード国境通行所を経由してイラク領内に撤退した。

車列には、シリア国民軍の軍用車7輌が随行し、護衛にあたった。

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県で「決戦」作戦司令室と交戦(2020年11月17日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから257日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ裏、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、ハルーバ村、バイニーン村、カフル・ウワイド村を砲撃、フライフィル村一帯で「決戦」作戦司令室と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にある東ムライハ村で麻薬密輸業者2人が何者かによって撃たれて死亡した。

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県北部、ラッカ県北部への砲撃を続け、住民3人負傷(2020年11月17日)

アレッポ県では、ANHA(11月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(11月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市を砲撃、これにより住民3人が負傷した。

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領は故ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相への弔電を受け取る(2020年11月17日)

アサド大統領は、前日に引き続いて、イランのアリー・ラリージャーニー最高指導者顧問、トルコ祖国党のドーウ・ペリンチェク書記長、アラブ諸政党大会のカースィム・サーリフ事務局長、レバノン・イスラーム教シーア派最高評議会のアブドゥルアミール・カバラーン議長、レバノンのイスラーム行動戦線、チュニジアの国民闘争運動、パレスチナのイスラーム聖戦運動のズィヤード・ナハーラ書記長から、11月16日に死去したワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相への弔電を受け取った。

SANA(11月17日付)が伝えた。

AFP, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で77人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で430人(2020年11月17日)

保健省は政府支配地域で新たに77人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者58人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月17日現在の同地での感染者数は計6,836人、うち死亡したのは354人、回復したのは2,817人となった。

SANA(11月17日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月17日に新たに430人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、152人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡75人、ハーリム郡111人、アリーハー郡14人、アレッポ県スィムアーン山郡30人、ジャラーブルス郡19人、バーブ郡29人、アフリーン郡71人、アアザーズ郡79人。

これにより、同地での感染者数は計12,784人、うち回復したのは4,728人、死亡したのは95人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1445425182329035/

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一方、

シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者424人が新たに確認され、医療崩壊の危機に直面していると発表した。

なお、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計11,852人、うち死亡したのは95人、完治したのは4,455人となった。

AFP, November 17, 2020 、ACU, November 17, 2020、ANHA, November 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2020、Reuters, November 17, 2020、SANA, November 17, 2020、SOHR, November 17, 2020などをもとに作成。

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