北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県ルマイラーン町一帯で、米軍部隊がパトロールを実施(2020年12月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるルマイラーン町一帯で、米軍部隊がパトロールを実施した。

また、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県内に設置されている基地に向かった。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ベルギー使節団が北・東シリア自治局ジャズィーラ地域執行評議会本部、ワーシューカーニー・キャンプを訪問(2020年12月6日)

12月4日にイラクのクルディスタン地域からティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国教通行所を経由して、シリアに不法入国したベルギー連邦議員と市民社会組織の代表からなる使節団は、アームーダー市にある北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の執行評議会本部を訪問し、ナズィーラ・クーリーヤ共同議長らと会談した。

ANHA(12月6日付)によると、会談では、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」やジャズィーラ地域の自治について意見を交わし、ベルギー使節団は、「テロとの戦い」と同地域における民主的プロジェクトを支援するとの意思を示した。

ベルギー使節団はまた、ラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市からの国内避難民(IDPs)が収容されているワーシューカーニー・キャンプを視察した。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県北部へのトルコ軍の砲撃が続くなか、国民軍の送電線略奪により電力供給が途絶えたアルーク村の揚水所が稼働不能に(2020年12月6日)

ハサカ県では、ANHA(12月6日付)、SANA(12月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコ占領下のラアス・アイン市の東に位置し、シリア政府と北・東シリア自治局支配地の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハルマラ村、ブービー村、ダーダー・アブダール村、ヌワイハート・ダーダー村、アブダーン村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍の砲撃で、住民多数が避難した。

また、トルコ軍と国民軍の支配下にあるアルーク村の揚水場への電力供給が停止し、稼働不能となった。

シリア政府が所轄するハサカ県水道局のマフムード・アクラ局長によると、電力供給が停止したのは、「傭兵」(国民軍)が、ダルバースィーヤ市から施設に電力を供給している送電線への略奪行為(電線や設備の盗奪)を続けているため。

復旧チームが修理作業を行っているが、「傭兵」による略奪が繰り返されているため、稼働再開には至っていないという。

**

ラッカ県では、ANHA(12月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線一帯を砲撃した。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外務在外居住者大臣は、初の公式外遊先であるイランの首都テヘランに到着(2020年12月6日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣が、初の公式外遊先であるイランの首都テヘランに到着した。

訪問はモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣の招待を受けたもので、イラン外務省高官らと会談した。

SANA(12月6日付)が伝えた。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で83人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で233人(2020年12月6日)

保健省は政府支配地域で新たに83人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者64人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月6日現在の同地での感染者数は計8,403人、うち死亡したのは447人、回復したのは3,943人となった。

SANA(12月6日付)が伝えた。

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月6日に新たに233人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、115人が完治し、2人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡41人、ハーリム郡103人、アリーハー郡8人、アレッポ県スィムアーン山郡29人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡2人、アフリーン郡41人、アアザーズ郡5人。

これにより、同地での感染者数は計17,322人、うち回復したのは8,210人、死亡したのは219人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1461074637430756/

AFP, December 6, 2020、ACU, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ラタキア県、ハマー県で交戦(2020年12月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室が、シリア政府支配下のカフルナブル市近郊のマアッラト・マウハド村一帯で交戦、またシリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、ダイル・サンバル村、フライフィル村、カンスフラ村、カフル・ウワイド村、ハルーバ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサイダー町と東ガーリヤ町を結ぶ街道で、シリア政府との若いに応じたシャーム解放機構の元司令官が、小隊不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県15件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は29件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民193人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は630,548人に(2020年12月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月6日付)を公開し、12月5日に難民193人(うち女性58人、子供98人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民193人(うち女性58人、子供98人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は630,548人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者235,300人(うち女性70,738人、子ども119,734人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,731,515人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は859,828人(うち女性258,014人、子供438,225人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 6, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.