サウジアラビア・シリア間の旅客便が再開(2020年12月13日)

シリアの格安民間航空会社のシャーム・ウィング社は、フェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/ChamWingsAirlines/)を通じて、サウジアラビアの首都リヤド発の旅客便が、クウェートを経由して、ダマスカス国際空港に無事到着したと発表した。

シリアとサウジアラビアの間で旅客便が再開するのは2012年にサウジアラビア側が、また2016年にシリア側が就航を停止して以来4年ぶり。

https://www.facebook.com/ChamWingsAirlines/posts/143832714164665

AFP, December 14, 2020、ANHA, December 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2020、Reuters, December 14, 2020、SANA, December 14, 2020、SOHR, December 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュの拠点に対して70回以上の爆撃を実施(2020年12月13日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して70回以上の爆撃を実施した。

また、同地ではシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍兵士7人とダーイシュ・メンバー15人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、国防隊が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を開始したが、ダーイシュが仕掛けた地雷の爆発で民兵3人が負傷した。

AFP, December 13, 2020、ANHA, December 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2020、Reuters, December 13, 2020、SANA, December 13, 2020、SOHR, December 13, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町で国民軍に所属するヌールッディーン・ザンキー運動とダマスカス郊外県東グータ地方からの強制移住者が交戦(2020年12月13日)

ANHA(12月13日付)によると、トルコの占領下にあるジンディールス町で国民軍と、ダマスカス郊外県東グータ地方からの強制移住者(国内避難民(IDs))が交戦し、双方に死傷者が出た。

シリア人権監視団によると、交戦したのは、ヌールッディーン・ザンキー運動と東グータ地方出身の戦闘員。

ヌールッディーン・ザンキー運動がダマスカス郊外県ザマルカー町から避難してきた国内避難民(IDPs)を拘束したのがきっかけで、2人が死亡、8人が負傷した。

事態を収拾するため、国民軍の憲兵隊が介入した。

AFP, December 13, 2020、ANHA, December 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2020、Reuters, December 13, 2020、SANA, December 13, 2020、SOHR, December 13, 2020、December 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県北部、アレッポ県北部を砲撃(2020年12月13日)

ラッカ県では、ANHA(12月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市、同市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(12月13日付)によると、トルコ軍と国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村、マーリキーヤ村、スーガーニカ村、シャワーリガ村、タートマラーシュ村を砲撃した。

AFP, December 13, 2020、ANHA, December 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2020、Reuters, December 13, 2020、SANA, December 13, 2020、SOHR, December 13, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はウスマーン・モスクでのアサド大統領の演説を「現実を捉えていない」と批判(2020年12月13日)

北・東シリア自治局は声明を出し、12月7日にアサド大統領がダマスカス県のウスマーン・モスクでの宗教関係省の拡大会合での演説に関して、シリアの現状を充分に捉えていないと非難した。

北・東シリア自治局は声明のなかで、アサド大統領の演説を以下のように批判した。

「シリア大統領が幾つかの問題に関して行ったコメントは…、シリの現実を充分に捉えておらず、シリアに存在する主要な多様性に反している。それは、シリアとその国民の利益を追求したいと主張するすべての当事者に対して必要な開放性を何ら表現していない。

シリアにおける多元性や多様性についての彼の言説は、シリアを一色に限定し、純粋にアラブ的な性格を与えようとするものである。それは、シリアにおいて必要とされる変化、そして新たなシリアを建設しようとする努力と合致していない。純粋なアラブ性をめざすこうした狭量な捉え方は、シリアにもともと存在するそれ以外の集団への明確な否定であり、こうした集団、文化、そしてクルド人、シリア正教徒、アルメニア教徒、コーカサス人などからなるこの小さなるつぼにおけるシリアの実際の多様性を打ち消そうとするものだ。

AFP, December 13, 2020、ANHA, December 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2020、Reuters, December 13, 2020、SANA, December 13, 2020、SOHR, December 13, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ハサカ県でシリア民主軍が狙われ3人死亡(2020年12月13日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月13日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

また、ブサイラ市近郊では、シリア民主軍が路上に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士複数人が負傷した。

さらに、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町郊外のウマル油田に向かう街道で、シリア民主軍の車輌の通過に合わせて路側に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(12月13日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市のハラーフィー街道の脇に仕掛けられていた爆弾の爆発でシリア民主軍の兵士複数人が負傷した。

一方、ANHA(12月13日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、イラク人難民が2人組の武装集団によって殺害された。

AFP, December 13, 2020、ANHA, December 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2020、Reuters, December 13, 2020、SANA, December 13, 2020、SOHR, December 13, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で188人(2020年12月13日)

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月13日に新たに188人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、187人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡11人、イドリブ郡32人、ハーリム郡68人、アリーハー郡9人、アレッポ県スィムアーン山郡6人、ジャラーブルス郡4人、バーブ郡13人、アフリーン郡26人、アアザーズ郡19人。

これにより、同地での感染者数は計18,635人、うち回復したのは9,063人、死亡したのは257人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1467443823460504/

AFP, December 13, 2020、ACU, December 13, 2020、ANHA, December 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2020、Reuters, December 13, 2020、SANA, December 13, 2020、SOHR, December 13, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で交戦(2020年12月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、M4高速道路沿線に位置する「決戦」作戦司令室支配下のナイラブ村一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦し、双方に死傷者が出た。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、バーラ村、カンスフラ村、バイニーン村を砲撃、同地一帯で両者が交戦した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアイン・ハムラー村にあるシャーム解放機構の検問所をオートバイに乗った武装集団が攻撃し、戦闘員1人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるバイト・ハサヌー村一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタッル・スルール村、カッラト・ウマル村、下シュマイル村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県4件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 13, 2020、ANHA, December 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 13, 2020、Reuters, December 13, 2020、SANA, December 13, 2020、SOHR, December 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民393人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は632,944人に(2020年12月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月13日付)を公開し、12月12日に難民393人(うち女性118人、子供200人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民393人(うち女性118人、子供200人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は632,944人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者237,696人(うち女性71,456人、子ども120,956人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,731,515人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は862,224人(うち女性258,732人、子供439,447人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 13, 2020をもとに作成。

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