レイバーン米国務省シリア問題担当特使「米国は人権を侵害するためではなく、強化するためにシリアに制裁を課している」(2020年12月30日)

ジョエル・レイバーン米国務省シリア問題担当特使は声明を出し、シーザー・シリア市民保護法に基づく米国の一方的な制裁の解除を求めたアレナ・ドゥハン国連人権理事会特別報告者の12月29日の声明に関して、「アサド体制がシリア国民に対して行ってる野蛮な戦争こそが、シリアの経済・人道危機をもたらしている」と非難、「米国は人権を侵害するためではなく、強化するために制裁を行っている」と強調した。

AFP, December 31, 2020、ANHA, December 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2020、Reuters, December 31, 2020、SANA, December 31, 2020、SOHR, December 31, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はシリア政府支配地域内で孤立していたすべての監視所・拠点から撤退(2020年12月30日)

イナブ・バラディー(12月30日付)は、国民解放戦線の司令官の話として、12月29日にトルコ軍の軍用車輌100輌以上が、イドリブ県タッル・トゥーカーン村に入り、同地に設置されていた第8監視所からの撤退を完了したと伝えた。

同サイトが複数の情報筋の話として伝えたところによると、これによりトルコ軍はシリア政府の支配地域内で孤立していたすべての監視所・拠点から撤退したという。

なお、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は69カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、‘Inab Baladi, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われる無人航空機が「決戦」作戦司令室支配下を移動中の車1台を攻撃(2020年12月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルキーン市とイスカート村を結ぶ街道を移動中の車を攻撃した。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたダーイシュ・メンバーの家族111世帯、385人がラッカ県タブカ市などに帰宅(2020年12月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたラッカ県タブカ市などからの国内避難民(IDPs)111世帯、385人が出所し、帰宅した。

帰宅したのは、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10159673404443115

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍がダマスカス郊外県ナビー・ハービール・モスク近くをミサイル攻撃、シリア軍兵士1人死亡、「イランの民兵」の倉庫破壊(2020年12月30日)

SANA(12月30日付)は、シリア軍筋の話として、イスラエル軍戦闘機が午前1時半、イスラエル北部のガリラヤ地方北の上空からダマスカス郊外県ナビー・ハービール・モスク近く(サバダーニー市南)に展開するシリア軍防空部隊に対してミサイル攻撃を行い、シリア軍兵士1人が死亡、3人が負傷したと伝えた。

シリア人権監視団によると、このミサイル攻撃で、ナビー・ハーイール・モスク近くにあるレバノンのヒズブッラーと「イランの民兵」のミサイル・弾薬倉庫複数棟が破壊され、複数の死傷者が出た。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領とアスマー夫人がタルトゥース県での植樹キャンペーンに参加(2020年12月30日)

SANA(12月30日付)によると、タルトゥース県ドゥライキーシュ市近郊のトゥッファーハ村の植林地で学生ボランティアによる植樹キャンペーンが行われ、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人が参加した。

植樹キャンペーンは、12月初めから職能組合やNGOによって始められ、2021年3月までに数百万本の植樹を行うことをめざしている。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/3827624260614711

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/3827037827340021

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ダイル・ザウル県でダーイシュが大型バスを襲撃、SANAによると住民25人が、シリア人権監視団によると民兵37人が死亡(2020年12月30日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月30日付)によると、シリア政府の支配下にあるカバーキブ村近郊で、大型旅客バス(ボールマーン)が「テロ攻撃」を受けて、乗っていた住民25人が死亡、13人が負傷した。

旅客バスは、ダイル・ザウル市とヒムス県タドムル市を結ぶ街道で狙われた。

シリア人権監視団によると、攻撃はダーイシュ(イスラーム国)によるもの。

バス3台が狙われ、士官8人を含むシリア軍第4師団所属の民兵37人(その後死者は39人に)が死亡、多数が負傷したという。

将兵は新年を自宅で過ごすためバスで移動していたという。

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シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュはまた、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県地帯で激しく交戦、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃した。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020、December 31, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:ロシア軍がアイン・イーサー市一帯に展開するシリア軍部隊に対して、トルコから砲撃を受けたと発表しないよう脅迫(2020年12月30日)

ラッカ県では、ANHA(12月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のアイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線、ムシャイリファ村を砲撃した。

また、SANA(12月30日付)によると、トルコ軍と国民軍は、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局共同支配下のクール・ハサン村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団は信頼できる複数の情報筋の話として、ロシア軍の複数の将兵がアイン・イーサー市一帯に展開するシリア軍部隊に対して、トルコからの砲撃を受けたと発表した場合、ただちに拘束し、軍事情報局に身柄を引き渡すと脅迫していると発表した。

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ハサカ県では、SANA(12月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町北のダルダーラ村を砲撃した。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県ではシリア民主軍兵士1人が武装集団の発砲を受けて死亡(2020年12月30日)

ハサカ県では、SANA(12月30日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市の近郊に位置する北・東シリア自治局支配下のライラーン村で、オートバイに乗った武装集団の発砲を受けて、兵士1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(12月30日付)によると、シリア民主軍の車輌が、北・東シリア自治局支配下にあるブサイラ市の絨毯工場前に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士複数人が負傷した。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で101人、北・東シリア自治局支配地域で69人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で73人(2020年12月30日)

保健省は政府支配地域で新たに101人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者48人が完治し、8人が死亡したと発表した。

これにより、12月30日現在の同地での感染者数は計11,344人、うち死亡したのは704人、回復したのは5,296人となった。

SANA(12月30日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに69人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治したと発表した。

、4人が死亡したと発表した。

これにより、12月30日現在の同地での感染者数は計8,024人、うち死亡したのは271人、回復したのは1,138人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性36人、女性33人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市5人、カーミシュリー市1人、マーリキーヤ(ダイリーク)市9人、マアバダ(カルキールキー)町1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市4人、マンビジュ市5人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)5人、ラッカ県のラッカ市6人、タブカ市32人、ダイル・ザウル県1人。

ANHA(12月30日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月30日に新たに73人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、79人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡13人、イドリブ郡11人、ハーリム郡11人、アリーハー郡10人、アレッポ県スィムアーン山郡3人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡3人、アフリーン郡16人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計20,204人、うち回復したのは12,718人、死亡したのは308人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1479406812264205/

AFP, December 30, 2020、ACU, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県では「決戦」司令室の攻撃でシリア軍兵士1人死亡(2020年12月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を攻撃、シリア軍兵士1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、ハルーバ村、バイニーン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約50輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、シャーム解放機構は10月22日にトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と同機構が軍事・治安権限を掌握するいわゆる「解放区」の境界に位置するガザーウィーヤ村の通行所で拘束したムジャーヒディーン軍の元メディア活動家1人を釈放した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハーッラ市近郊でシリア軍の車輌が狙われ、乗っていた大尉が重傷を負い、その後死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(イドリブ県16件、ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民の帰国はなかったと発表(2020年12月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月30日付)を公開し、12月29日に難民の帰国はなかったと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 30, 2020をもとに作成。

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