トルコの占領下にあるアレッポ県アアザーズ市でシャーム解放機構によるムジャーヒディーン軍元メディア活動家の拘束に抗議するデモ(2020年12月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、シャーム解放機構によるムジャーヒディーン軍の元メディア活動家の拘束に抗議するデモが行われた。

シャーム解放機構は22日、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域と、同機構が軍事・治安権限を掌握するいわゆる「解放区」の境界に位置するガザーウィーヤ村の通行所で、ムジャーヒディーン軍の元メディア活動家1人を拘束していた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、同機構のメンバーによって銃殺された若者2人の遺族らが抗議デモを行い、殺害に関与したメンバーの処刑を求めた。

これに対して、シャーム解放機構側は、賠償金支払いで事態を収拾しようとしているという。

AFP, December 25, 2020、ANHA, December 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2020、Reuters, December 25, 2020、SANA, December 25, 2020、SOHR, December 25, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で共和国護衛隊の兵士が乗ったバスが要撃を受け、兵士8人が負傷(2020年12月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市とシューラー村を結ぶ街道で、共和国護衛隊の兵士が乗ったバスが要撃を受け、兵士8人が負傷した。

ダイル・ザウル24(12月25日付)によると、バスには兵士30人が乗っており、多数が死傷したという。

AFP, December 25, 2020、ANHA, December 25, 2020、Dayr al-Zawr 24, December 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2020、Reuters, December 25, 2020、SANA, December 25, 2020、SOHR, December 25, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市一帯、ハサカ県アブー・ラースィーン町一帯でトルコ軍、国民軍とシリア民主軍が交戦(2020年12月25日)

ラッカ県では、ANNA(12月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、ジャフバル村を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこれに応戦した。

 

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ハサカ県では、SANA(12月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のダーダー・アブダール村、ウンム・ハルマル村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジンディールス町で手榴弾が発生し、国民軍の戦闘員1人が死亡、子供1人が負傷した。

AFP, December 25, 2020、ANHA, December 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2020、Reuters, December 25, 2020、SANA, December 25, 2020、SOHR, December 25, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機複数機がミスヤーフ市近郊をミサイル攻撃、「イランの民兵」のミサイル製造施設などを破壊、外国人6人とシリア人多数死亡(2020年12月25日)

SANA(12月25日付)によると、イスラエル軍戦闘機複数機が25日午前0時45分、レバノンのタラーブルス市北の上空を侵犯し、ハマー県ミスヤーフ市近郊に向けてミサイル複数発を発射した。

シリア軍防空部隊はこれに対して迎撃し、ミサイル多数を撃破した。

シリア人権監視団によると、このミサイル攻撃で、ミスヤーフ市近郊のザーウィヤ村にある科学研究所(防空工場)の「イランの民兵」の中短距離ミサイル製造施設や倉庫複数棟、シャイフ・ガドバーン村にある前衛基地の拠点複数カ所が狙われ、外国人6人とシリア人多数が死亡した。

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外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、イスラエルのシリア領内への攻撃について報告、同国による断続的な敵対行為が、米国からの無制限の支援なくしては行われないと非難、これを抑止するよう求めた。

SANA(12月25日付)が伝えた。

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イスラエルの民間衛星画像企業イメージサット・インターナショナルはその後(12月26日)、イスラエル軍が攻撃したとされる施設の破壊前と後の衛星画像を公開した。


画像からは、ミサイル製造施設と見られる建物4棟が破壊されたことが確認できる。

AFP, December 25, 2020、ANHA, December 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2020、ImageSat International, December 26, 2020、Reuters, December 25, 2020、SANA, December 25, 2020、SOHR, December 25, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で120人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で59人(2020年12月25日)

保健省は政府支配地域で新たに120人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者51人が完治し、8人が死亡したと発表した。

これにより、12月25日現在の同地での感染者数は計10,821人、うち死亡したのは660人、回復したのは5,048人となった。

SANA(12月25日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月25日に新たに59人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、68人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡1人、ハーリム郡8人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡7人、バーブ郡7人、アフリーン郡22人、アアザーズ郡12人。

これにより、同地での感染者数は計19,875人、うち回復したのは11,815人、死亡したのは299人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1476075289264024/

AFP, December 25, 2020、ACU, December 25, 2020、ANHA, December 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2020、Reuters, December 25, 2020、SANA, December 25, 2020、SOHR, December 25, 2020などをもとに作成。

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ラタキア県では、シリア軍と「決戦」作戦司令室がトルコマン山地方のアイン・イーサー村一帯で交戦し、シリア軍兵士1人死亡(2020年12月25日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がトルコマン山地方のアイン・イーサー村一帯で交戦し、シリア軍兵士1人が死亡した。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にある同地方のタッル・スルール村、カラ・ウマル村などを砲撃した。
下カッラ・カウィー村 下カラ・カウィー村

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるタルナバ村東一帯を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県15件、ラタキア県12件、アレッポ県0件、ハマー県5件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 25, 2020、ANHA, December 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 25, 2020、Reuters, December 25, 2020、SANA, December 25, 2020、SOHR, December 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民の帰国はなかったと発表(2020年12月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月25日付)を公開し、12月24日に難民の帰国はなかったと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 25, 2020をもとに作成。

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