サウジアラビアの国立商業銀行(NCB)は米国のシリアとスーダンへの制裁違反にかかる民事訴訟を回避するため65万3347ドルの支払いに応じる(2020年12月28日)

米財務省は声明を出し、サウジアラビアのジェッダに本社を置く国立商業銀行(アフリー、NCB)が、スーダンに対する制裁規則と、シリア政府の資産凍結と送金禁止を定めた2011年8月17日の大統領令第13582号2(b)に対する13件の違反に対する民事訴訟を回避するため65万3347ドルを支払することに同意したことを受けて、外国資産管理局(OFAC)がNCBと「和解」したと発表した。

AFP, December 29, 2020、ANHA, December 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2020、Reuters, December 29, 2020、SANA, December 29, 2020、SOHR, December 29, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府の支配地域内で孤立していたアレッポ県アナダーン山の監視所(第3監視所)から撤退(2020年12月28日)

アレッポ県では、マヤーディーン(12月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府の支配地域内で孤立していたアナダーン山の監視所(第3監視所)からの撤退を完了した。

駐留していた部隊は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるダーラ・イッザ市方面に向かったという。

これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は69カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Qanat al-Mayadin, December 28, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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スプートニク・ニュースなどはシリア民主軍がロシアとの境地でラッカ県アイン・イーサー市からの撤退に同意したと伝えるも、シリア民主軍はこれを否定(2020年12月28日)

スプートニク・ニュース(12月28日付)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市一帯に対するトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍の攻撃を受けて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がロシア側との協議の結果、同市から撤退し、ロシア・シリア両軍にこれを引き渡すことに同意したと伝えた。

これに関して、国民和解委員会メンバーで親政権ブロガーとしても知られるウマル・ラフムーン氏も、シャームFM(12月28日付)に対して、シリア民主軍がアイン・イーサー市をロシアとシリア軍に引き渡すとの情報を得たと述べた。

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しかし、シリア民主軍に所属するギレ・スピ(タッル・アブヤド)軍事評議会のリヤード・ハラフ総司令官は報道声明を出し、撤退合意を「根拠がない」と否定した。

AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、Sham FM, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020、Sputnik News, December 28, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍・国民軍とシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市一帯で激しく交戦、「自家製ドローン」がトルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市南の通行所を攻撃(2020年12月28日)

ラッカ県では、ANHA(12月28日付)、SANA(12月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、ジャフバル村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市北のトルコ占領地域への潜入を試み、国民軍と交戦、シリア民主軍兵士4人と国民軍戦闘員6人が死亡した。

これに関して、トルコ国防省はツイッターのアカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて声明を出し、「本日月曜日(12月28日)早朝、「平和の泉」地域に潜入を試みたYPGのテロリスト20人を無力化した」と発表した。

https://twitter.com/tcsavunma/status/1343465481085313025

シリア人権監視団によると、国民軍はさらに、アイン・イーサー市一帯に侵攻を試みたが、シリア民主軍が迎撃し、国民軍戦闘員4人を殺害、7人を捕捉した。

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ハサカ県では、SANA(12月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、占領下のラアス・アイン市東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアッブーシュ村、バーブ・ハイル村、タッル・ワルド村、ヒルバト・シャイール村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つジャラーブルス市南のハムラーン村に設置されている通行所近くで、自作の無人航空機(ドローン)が貨物トラックを攻撃、爆発が発生した。

ハムラーン村の通行所は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域とトルコ占領地を結ぶ通商用の通行所。

一方、ANHA(12月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市の北東に位置するアラブ・ハサン村、トゥーハール村を砲撃した。

AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県カドゥーラ村に新たな軍事拠点を設置(2020年12月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカドゥーラ村に新たな軍事拠点を設置した。

カドゥーラ村はアルバイーン山地方の入り口に位置し、アレッポ市と首都ダマスカスを結ぶM5高速道路沿線のカフルバッティーフ村、ダーディーフ村にいたる要衝。

これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は70カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は12カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)、アナダーン山(第3監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下のラタキア県クルド山地方を爆撃、親政権民兵はイドリブ県でトルコ軍の車列を砲撃(2020年12月28日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を2度にわたって爆撃した。

シリア軍もカッバーナ村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村一帯に進攻、「決戦」作戦司令室が迎撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村一帯、バーラ村、フライフィル村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるミラージャ村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)によると、親政権民兵が、ザーウィヤ山地方のバーラ村に設置されている軍事拠点に向かっていたトルコ軍の車列に向けて砲撃を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を23件(イドリブ県14件、ラタキア県5件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は17件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が電話会談でシリア情勢について意見を交わす(2020年12月28日)

ロシア大統領府(クレムリン)は声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が電話会談を行い、二国間関係強化をめぐり意見を交わしたと発表した。

会談ではまた、新型コロナウイルス感染症対策、シリア情勢の進捗についても話し合われた。

AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構はアレッポ県北西部で国民軍に所属するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動のメンバー2人を逮捕(2020年12月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域との境界に位置するガザーウィーヤ村の通行所で、国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のメンバー2人を逮捕した。

逮捕の理由は不明。

AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県スーサ町で、銃で頭を撃たれた住民の遺体が発見される(2020年12月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスーサ町で、銃で頭を撃たれた住民の遺体が発見された。

AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で105人、北・東シリア自治局支配地域で43人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で72人(2020年12月28日)

保健省は政府支配地域で新たに105人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者51人が完治し、8人が死亡したと発表した。

これにより、12月28日現在の同地での感染者数は計11,138人、うち死亡したのは686人、回復したのは5,192人となった。

SANA(12月28日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに43人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、12月28日現在の同地での感染者数は計7,955人、うち死亡したのは271人、回復したのは1,130人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性24人、女性19人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市4人、カーミシュリー市3人、マーリキーヤ(ダイリーク)市9人、マアバダ(カルキールキー)町1人、アームーダー市1人、ダルバースィーヤ市1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市2人、マンビジュ市3人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)2人、ラッカ県のラッカ市7人、タブカ市10人。

ANHA(12月28日付)が伝えた。
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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月28日に新たに72人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、157人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡10人、イドリブ郡1人、ハーリム郡19人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡1人、アフリーン郡30人、アアザーズ郡8人。

これにより、同地での感染者数は計20,047人、うち回復したのは12,540人、死亡したのは308人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1478273759044177/

AFP, December 28, 2020、ACU, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020などをもとに作成。

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シリア・ロシア共同記者会見:難民数十万人とIDPs約400万人の帰還を実現したと強調(2020年12月28日)

フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、シリア軍政治局長のハサン・スライマーン少将、ロシア当事者和解調整センター副センター長のヴャチェスラフ・チェトニク海軍少将、共同記者会見を開き、難民、国内避難民(IDPs)の帰還状況などについての成果を発表した。

SANA(12月28日付)が伝えた。

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会談ではマフルーフ地方行政環境大臣が、2012年以降の国内での「テロとの戦い」、被災者の救済や社会人道支援の実績を発表した。

それによると、政府は93のIDPs収容センターの建設と140のIDPs収容センターの確保、住宅19,736棟の修復、住居1,903棟の建設した。

また、2012年に設置されたインフラ復興復旧委員会は、200億シリア・ポンドを拠出し、被害を受けたインフラの復旧にあたるとともに、ダマスカス郊外県ハルジャラ村、アドラー市、ヒムス県ハスヤー町に国外から帰還した難民を受け入れるための住居を建設した。

さらに、避難民帰還調整委員会が設置され、ロシア合同調整センター所轄の難民受入移送居住センター、シリア・アラブ赤新月社などと連携して、国外から難民数十万人の帰国とIDPS約400万人の帰還を実現した。

しかし、マフルーフ地方行政環境大臣は、「テロ支援国」による一方的な制裁が、難民とIDPsの帰還、そして安定実現の障害となっており、シリアの経済・社会状況、さらには衛生状況に悪影響を及ぼしていると指摘した。

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スーサーン外務在外居住者省次官は、シリア・ロシアの協力関係の強化の進捗、シリア軍による「テロとの戦い」の成果を高く評価し、シリア国内でのテロリスト根絶、米国とトルコによる占領地の解放、国内での和解の強化、国家機関の復興、治安と安定の回復への意思を示した。

また、トルコがイドリブ県でのロシアとの停戦合意に違反していると非難し、エルドアン体制とテロ組織の協力関係が改めて明らかになったと指摘した。

一方、米国については、その占領が治安と安定の回復を阻害し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への米国の支援がシリアの領土、国民の統合に打撃を与えているとしたうえで、石油の盗奪が国際法違反、シリアの主権侵害にあたると非難した。

さらに、米国による「経済テロ」がシリア人の苦悩の主因をなしていると指弾、シリア領内へのイスラエルによる度重なる攻撃が、シリア国内でのテロ組織の敗北を取り繕うため、米国との連携のもとに行われていると指摘した。

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チェトニク副センター長は、2020年4月から11月にかけて、シリア各県で2,666の人道プロジェクトを実施し、インフラ復旧などの監督を行ったと述べた。

具体的には、シリア国外難民帰還帰還調整委員会との連携の結果、200万人以上の市民が紛争前に居住していた地域への帰還を実現したとしたうえで、ロシア当事者和解調整センターの作業グループが、新たにシリア政府の支配下に復帰した地域の8つのIDPs収容センターから500人を、ハマー県内の6つのIDPs収容センターから355人を移送し、帰還させたとの成果を発表した。

また、米国が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)によってシリア政府支配地域と隔てられているヨルダン国境のルクバーン・キャンプからIDPsを帰還させることを計画していると付言した。

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スライマーン少将は、10年間におよぶ「テロとの戦い」の末、もっとも困難な時期を乗り越えたとしつつ、依然として米国やトルコの直接支援を受ける「テロの温床」、さらには米国の占領地でもダーイシュ(イスラーム国)の細胞が残存していると指摘した。

そのうえで、全土解放と住民の帰還の実現に向けて、任務を遂行するとの意思を示した。

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ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月28日付)を公開し、12月27日に難民の帰国はなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は636,970人で、内訳は、レバノンからの帰還者242,160人(うち女性72,796人、子ども123,232人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は866,250人(うち女性259,940人、子供441,500人)。

一方、43カ国で難民登録したシリア人の数は6,734,693人。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,668人(うち女性23,221人、子供27,457人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,264人(うち女性405,780人、子供671,223人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 28, 2020をもとに作成。

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