北・東シリア自治局はフール・キャンプに収容していたドイツとフィンランド出身のダーイシュ・メンバーの妻と子供21人を両国に引き渡す(2020年12月20日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局はフール・キャンプに収容していたドイツ出身のダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻3人と子供12人、フィンランド出身のダーイシュ・メンバーの妻2人と子供6人の身柄を両国に引き渡した。

AFP, December 21, 2020、ANHA, December 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2020、Reuters, December 21, 2020、SANA, December 21, 2020、SOHR, December 21, 2020などをもとに作成。

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所属不明の無人航空機が、トルコの占領下にあるアレッポ県バーブ市近郊のタルヒーン村にある石油精製施設を爆撃(2020年12月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)が、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のタルヒーン村にある石油精製施設を爆撃し、火災が発生した。

シリア報道センターによると、ドローンはシリア民主軍所属と思われるという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で爆弾が爆発し、国民軍所属の第20師団の戦闘員2人、ムウタスィム旅団の戦闘員1人、女性1人が死亡した。

AFP, December 20, 2020、ANHA, December 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2020、al-Markaz al-Suhufi al-Suri, December 21,  2020、Reuters, December 20, 2020、SANA, December 20, 2020、SOHR, December 20, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍の砲撃が続くなか、国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市解放作戦の開始を宣言(2020年12月20日)

ラッカ県では、ANHA(12月19日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市北のジャフバル村とその周辺を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこれに応戦した。

一方、シリア人権監視団によると、国民軍はまた、ジャフバル村近くでシリア民主軍を要撃し、兵士4人を殺害した。

こうしたなか、国民軍の第1軍団は、アイン・イーサー市の解放を目的とする新たな軍事作戦)「アイン・イーサー市解放」作戦)の開始を宣言した。

反体制系のシリア・テレビ(12月20日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/watch/?v=415244479825719&t=1

AFP, December 20, 2020、ANHA, December 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2020、Reuters, December 20, 2020、SANA, December 20, 2020、SOHR, December 20, 2020、Syria TV, December 20, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県でダーイシュ・メンバー3人を拘束、米軍はハサカ県で拘留していたダーイシュ司令官3人を移送、ロシア軍はラッカ県でダーイシュを爆撃(2020年12月20日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月20日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が正体不明の武装集団の発砲を受け、兵士2人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けて、北・東シリア自治局の支配下にあるアブリーハ村でダーイシュ(イスラーム国)の元司令官1人を含む3人を拘束した。

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ハサカ県では、SANA(12月20日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、シリア民主軍が正体不明の武装集団の発砲を受け、兵士1人が死亡した。

一方、米軍は、シャッダーディー市の刑務所で拘留されていたダーイシュ(イスラーム国)のイラク人・メンバー3人をヘリコプターで移送した。

移送されたのは、武装部門責任者のムフスィン・ムハンマド・ハッルーフ氏、教練部門責任者のハッスーン・マズラフ・カーズィム氏、爆破作戦部門責任者のムハンマド・アフマド・ナジュム氏の3人。

移送先は不明。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、バシャリー山に近い県境地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して50回以上の爆撃を実施した。

AFP, December 20, 2020、ANHA, December 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2020、Reuters, December 20, 2020、SANA, December 20, 2020、SOHR, December 20, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で145人(2020年12月20日)

保健省は政府支配地域で新たに145人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者49人が完治し、9人が死亡したと発表した。

これにより、12月20日現在の同地での感染者数は計10,195人、うち死亡したのは610人、回復したのは4,786人となった。

SANA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2020、ANHA, December 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2020、Reuters, December 20, 2020、SANA, December 20, 2020、SOHR, December 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県クルド山地方のカッバーナ村一帯を爆撃(2020年12月20日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍も同地一帯を砲撃し、戦闘員1人が死亡、2人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村の森林地帯に潜入、「決戦」作戦司令室と交戦した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるムザイリーブ町でシリア政府との和解に応じ、第4師団に従軍していた元反体制武装集団のメンバー1人が正体不明の武装集団によって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県24件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県9件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, December 20, 2020、ANHA, December 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 20, 2020、Reuters, December 20, 2020、SANA, December 20, 2020、SOHR, December 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民461人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は636,066人に(2020年12月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月20日付)を公開し、12月19日に難民461人(うち女性138人、子供235人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民461人(うち女性138人、子供235人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は636,066人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者240,818人(うち女性72,393人、子ども122,548人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,734,693人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は865,346人(うち女性259,669人、子供441,039人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 20, 2020をもとに作成。

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