兵站物資などを積んだ米主導の有志連合の車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年7月14日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、兵站物資などを積んだ米主導の有志連合の車輌約37輌からなる車列が、米軍の装甲車3輌と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の四輪駆動車複数台の護衛を受け、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, July 14, 2021、ANHA, July 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2021、Reuters, July 14, 2021、SANA, July 14, 2021、SOHR, July 14, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプで、ダーイシュに加わっている14歳のトルコ人青年がイラク難民の女性1人を銃で射殺(2021年7月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、ダーイシュ(イスラーム国)のセルに加わっている14歳のトルコ人青年が、イラク難民の女性1人を銃で撃ち殺害した。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(7月14日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のジュナイナ村、ヒサーン村および同地周辺でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー10人を高速、所持していた武器・装備を押収した。

AFP, July 14, 2021、ANHA, July 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2021、Reuters, July 14, 2021、SANA, July 14, 2021、SOHR, July 14, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で5人(2021年7月14日)

保健省は政府支配地域で新たに5人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者3人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、7月14日現在の同地での感染者数は計25,806人、うち死亡したのは1,901人、回復したのは21,896人となった。

SANA(7月14日付)が伝えた。

AFP, July 14, 2021、ANHA, July 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2021、Reuters, July 14, 2021、SANA, July 14, 2021、SOHR, July 14, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県でシリア軍の半装軌車を地対地ミサイルで撃破(2021年7月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるシャフシャブー山のカウカバ村近郊で、シリア軍の半装軌車を地対地ミサイルで攻撃、これを撃破した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、フマイマート村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市のマンシヤ地区で軍事治安局傘下の民兵の拠点を狙って仕掛けられた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

これを受けて、この民兵がダルアー市内で発砲、住民1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を44件(イドリブ県17件、ラタキア県17件、アレッポ県4件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 14, 2021、ANHA, July 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 14, 2021、Reuters, July 14, 2021、SANA, July 14, 2021、SOHR, July 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民297人と国内避難民(IDPs)3人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は683,986人、2019年以降帰還したIDPsは93,024人に(2021年7月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月14日付)を公開し、7月13日に難民297人(うち女性89人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民297人(うち女性89人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は683,986人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者288,738人(うち女性86,781人、子ども146,979人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,770,847人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は913,266人(うち女性274,057人、子供465,470人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は93,024人(うち女性35,039人、子供32,650人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,361,620人(うち女性417,598人、子供676,416人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 14, 2021をもとに作成。

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