スワイダー県の反体制派が「アサド体制、およびその民兵によるテロからスワイダー県住民を守り、ドゥルーズ派の真の姿勢を代表するため」としてシリア旅団党とテロ撲滅部隊を結成(2021年7月11日)

スワイダー県で活動を続ける反体制派が、シリア旅団党を名乗る新たな政治組織を結成した。

党の書記長であるマーリク・アブー・ハイイル氏がオリエント・ニュース(7月11日付)に対して明らかにしたところによると、シリア旅団党は、「スワイダー県を治安混乱とアサド体制、およびその民兵によるテロから守り、ドゥルーズ派の真の姿勢を代表する」ことが目的だという。

また、シリア旅団党の結成に合わせて、スワイダー県の反体制派は、スワイダー県住民を「アサドとイランの民兵」やダーイシュ(イスラーム国)のテロから防衛することを目的とする「テロ撲滅部隊」の名で新たな武装組織を結成したという。

Orient News, July 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市をドローンで爆撃し、子供1人をふくむ住民4人が負傷(2021年7月11日)

アレッポ県では、ANHA(7月11日付)によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のウーラシュリー村に設置されているトルコ軍基地が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるブーガーズ村(バーブ市東)を砲撃した。

トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市を無人航空機(ドローン)で爆撃し、子供1人を含む住民4人が負傷した。

AFP, July 11, 2021、ANHA, July 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2021、Reuters, July 11, 2021、SANA, July 11, 2021、SOHR, July 11, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領は公務員の給与、定年退職者の年金・生活補償金を40~50%引き上げる政令を施行(2021年7月11日)

アサド大統領は2021年政令第19号と第20号を施行し、公務員の給与、定年退職者への年金を50%、退役者と文民公務員定年退職者への生活補償金を40%引き上げることを決定した。

SANA(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 11, 2021、ANHA, July 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2021、Reuters, July 11, 2021、SANA, July 11, 2021、SOHR, July 11, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ウマル油田に違法に設置されている米主導の有志連合の基地が再び砲撃を受ける(2021年7月11日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月11日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に違法に設置されている米主導の有志連合の基地を狙って何者かが迫撃砲複数発を打ち込み、一部が基地内に着弾し、煙柱が上がった。

被害状況は不明。

シリア人権監視団によると、砲撃は、手作りの砲弾によるもので、「イランの民兵」の影響下にある地域から発射されたという。

AFP, July 11, 2021、ANHA, July 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2021、Reuters, July 11, 2021、SANA, July 11, 2021、SOHR, July 11, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で9人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で31人(2021年7月11日)

保健省は政府支配地域で新たに9人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者4人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、7月11日現在の同地での感染者数は計25,785人、うち死亡したのは1,898人、回復したのは21,884人となった。

SANA(7月11日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月11日に新たに31人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、36人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡3人、ハーリム郡16人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡5人、アフリーン郡5人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計26,061人、うち回復したのは22,888人、死亡したのは717人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1618452145026337/

AFP, July 11, 2021、ACU, July 11, 2021、ANHA, July 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2021、Reuters, July 11, 2021、SANA, July 11, 2021、SOHR, July 11, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃し、住民1人死亡、2人負傷(2021年7月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯を砲撃し、住民1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、マルイヤーン村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃、マルイヤーン村では、2人が負傷した。

一方、シャーム解放機構の総合治安機関機構は、カフルタハーリーム町、アルマナーズ市、フーア市で強制捜査を行い、指名手配者多数を逮捕、武器を押収した。

強制捜査は、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーに対するものだという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のダクマーク村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県17件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 11, 2021、ANHA, July 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 11, 2021、Reuters, July 11, 2021、SANA, July 11, 2021、SOHR, July 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民304人と国内避難民(IDPs)314人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は683,082人、2019年以降帰還したIDPsは92,755人に(2021年7月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月11日付)を公開し、7月10日に難民304人(うち女性92人、子供155人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民304人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は683,082人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者287,834人(うち女性86,510人、子ども146,518人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,770,847人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は912,362人(うち女性273,786人、子供465,009人)となった。

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一方、国内避難民314人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは314人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は92,755人(うち女性34,915人、子供32,602人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,361,351人(うち女性417,474人、子供676,368人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 11, 2021をもとに作成。

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